Revit ユーザーのための Docs ガイド(4)~過去バージョン

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過去バージョンは保存されている

Autodesk Docs でファイルをパブリッシュすると、バージョンが上書きされていきます。

 

バージョンが上書きされるバージョンが上書きされる

 

しかし、単なるファイルの上書きではなく、以前のバージョンを取り出すことができます。"V1"、"V2" などのバージョンのマークをクリック、または右クリックをし、[バージョン履歴を開く] を選択すると、バージョンの履歴を一覧できます。

 

過去バージョンを取り出すには?過去バージョンを取り出すには?

 

 

過去バージョンのファイルを取得するには

各バージョンの右端の 3 点リーダーをクリックします。

 

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過去のバージョンを取り出すには [コピー] または [ソース ファイルをダウンロード] を使用します。

  • コピー:このバージョンの .rvt ファイルを任意のフォルダにコピーします
  • ソース ファイルをダウンロード:このバージョンの .rvt ファイルをダウンロードします

 

最新版にする

例えば、バージョン 1 (V1) とバージョン 2 (V2) があるとします。V1 を最新版として復活させたい場合は、V1 を選択し、[最新版にする] を選択します。この際に V2 はなくなってしまうわけではなく、V2 の上に V1 のコピーが配置されるので、安心して操作できます。

 

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バージョン間での比較

比較の基本操作

任意のバージョン間で何が変更になったかを比較することができます。(例:V2 と V7 の比較)

  1. 目的のファイルを右クリックし、[バージョン履歴を開く] を選択
  2. バージョン履歴から比較したい 2 つのバージョンにチェックを入れ、[バージョンを比較] をクリック

    TakatoriAkihiro_0-1753859787952.png

     

  3. 比較したいシート / ビューを選択し、[比較] をクリック

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  4. ビューが表示され、追加された要素が緑、削除された要素が赤、変更された要素が黄色で表示される

    TakatoriAkihiro_2-1753860066149.png

     

比較の内容

いったい何が変更されたのかを確認してみます。要素を選択すると詳細な情報が表示されます。

 

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このダイアログボックスでは「○○基準」で変更前後の差分を示し、「変更後」で変更後のタイプ名を示しています。また、1 番下の青枠で囲ったファイル名は、現在表示されているファイルであることを示しています。

 

もう一方のファイル名をクリックすると、この要素に関しての変更前の状態が表示されます。このように形状だけでなく、プロパティの情報も比較してくれます。

 

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画面下の 3 つ並んだボタンの左端をクリックし、並べて表示を選択すると・・・

 

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比較対象の 2 つのバージョンが画面左右に並べて配置され、画面操作(パン、回転、ズーム)が連動します。

 

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変更前後の様子をわかりやすく確認することができます。

 

2D ビューも比較可能

3D ビューだけでなく、2D ビューも比較することができます。例えば、次のように比較対象を指定します。

 

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3D ビューと同様の操作方法で差分を抽出してくれます。

 

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Docs を使えば、バージョン管理と変更のチェックがとても容易になりますね。


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