既定のアクセスを設定しておく
Autodesk Construction Cloud(ACC)にログインして、目的のプロジェクトを選択します。このとき [Default access] を設定しておくと何かと便利です。次の図は Autodesk Docs のファイルを指定しています。
こうしておくと、プロジェクト名をクリックすると、いきなり Docs でファイルを選択した状態となります。
目的のフォルダを開いてクラウドに保存した .rvt データをクリックしてみましょう。次のような 3D ビューが開くはずです。
シートとビュー
画面の左側、一番上の [シートとビュー] をクリックします。ここではプロジェクトで閲覧可能なビューが 2D と 3D の 2 つのタブに分かれて表示されます。現状では 2D のタブには何もないはずです。これは Revit 側で「パブリッシュ設定」をしておくことで様々なビューを見ることができるようになります。パブリッシュについては次回説明します。
パブリッシュ設定をしていない .rvt ファイルは、Revit ユーザーにはおなじみの規定値の 3D ビュー / {3D} のみ閲覧が可能です。
その次の [レベル] をクリックすると、.rvt ファイルに含まれる [レベル] の一覧が表示されます。
例えばレベル "01 - Entry Level" をクリックすると、"01 - Entry Level"~"02 - Floor" の間の要素が表示されます。
これが結構工夫があって、"01 - Entry Level±0" で作成されている床が表示されて、"02 - Floor" に作成されている床は非表示になっています。単にレベル間を単純に表示するだけでなく、見やすさにも配慮したビューが表示されます。
元に戻すには、もう一度レベルの一覧から "01 - Entry Level" をクリックすると全体表示に戻ります。
モデル ブラウザ
[モデル ブラウザ] をクリックすると、現在のプロジェクトの要素をツリー構造で表示します。このツリー構造は、要素の持つプロパティを利用して階層構造を形成します。Revit ファイルはカテゴリ>ファミリ>タイプが標準なので特に何も設定する必要はありません。
フィルタを編集してみる
モデル ツリーがあれば、閲覧には十分なのですが、せっかくフィルタという機能があるので使ってみましょう。フィルタには規定値で [レベル] 、[カテゴリ]、 [分野]、[空間]、[アセンブリ] の 5 つが表示されています。今回は独自のフィルタを作成していきます。
まず [フィルタを編集] をクリックします。すると現在フィルタ欄に表示されている 5 つのフィルタが表示されます。
[カテゴリ] を除いてチェックを外し、[更新] をクリックします。モデル ブラウザには [カテゴリ] のフィルタのみが表示されます。
参照レベルのフィルタを作成する
ここではサンプルとして、構造フレームのプロパティ [参照レベル] をフィルタに設定してみます。
- [フィルタを編集] をクリック
- 追加する項目を選択のプロパティを検索に「参照レベル」と入力
- [拘束/参照レベル] に [✓] を入れる(この「拘束」は Revit のパラメータ グループの名称です。皆さんおなじみですよね)と [拘束/参照レベル] のフィルタが最上位に追加される
- 右端の点が 8 個ついている部分をドラッグして順番を入れ替える
- [更新] をクリックすると、[拘束/参照レベル] のフィルタが追加される
フィルタを適用する
- フィルタ [カテゴリ] から構造フレームを選択
- フィルタ [拘束/参照レベル] から "02 - Floor" を選択
するとモデル ブラウザ上にはフィルタに適合した要素のみが表示されます。
フィルタをクリアするには上図の赤枠のバツ印をクリックすれば良いのですが、そうするとせっかく作ったフィルタがなくなってしまいます。ここでは、各フィルタをクリックして [クリア] を選択しましょう。
ただし、これらの作成したフィルタはいずれにせよ一時的なものであり、次回のセッションではまた作り直す必要があります。
レベル ビューと組み合わせる
モデル ブラウザはレベル ビューと組み合わせるとなかなか便利です。いったんレベルで [目的レベル] を表示して、そのまま [モデル ブラウザ] をクリックします。
この状態でモデル ツリーを開いて、表示・非表示を切り替えることができます。
あとは多くを説明しなくても Revit ユーザーならばそんなに違和感なく使いこなせるはずです。
今回は 3D の閲覧のみでしたが、やはり 2D ビューも見たいですよね。そのためには Revit でパブリッシュする必要があります。次回はパブリッシュを実践してみましょう。
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