ビルド番号2.0.1791
CAM
図面
アニメーション
モデリング
操作性
グラフィックス
そうです。この更新には、特にシミュレーションおよび HSM CAM に対して、非常に多くの内容が含まれているため、この「新機能の紹介」のために専用の目次を用意しました。また、これは、Autodesk University 2016の前の最後の更新です。何か困ったことがある場合は、関係のありそうなトピックを確認してみてください。全体の状況をつかみたい場合は、このまま読み進んでください。準備はいいですか?それでは始めましょう。
--- Ultimate サブスクリプションで使用可能 ---
--- Ultimate サブスクリプションで使用可能 ---
2D 図面
操作性の向上
これで 2 つのサブスクリプションの選択肢ができました: 標準サブスクリプション パッケージと新しい Ultimate サブスクリプション パッケージです。Ultimate オプションには Fusion で人気の機能がすべて含まれ、それに加えて高度なシミュレーションと HSM 機能が含まれます。確かに標準パッケージよりも高額ですが、Ultimate で提供される機能には料金以上のものが含まれるため、リーズナブルです。弊社の Web サイトに広範な比較表が用意されています。こちらを確認して、ご自分のニーズに最適なパッケージを決定してください。
[シミュレーション]作業スペースの大きな変更点は 3 つあります。ソルバーの全面的な見直し、作業スペース全体の操作性の改善、Ultimate サブスクリプション メンバーのユーザ向けの高度なシミュレーション機能です。
エンジニアとしてお読みください。少々専門的な話になります。
Nastran ソルバーが Fusion 360 の一部に - Autodesk Nastran が Fusion 360 に含まれるようになりました。これにより、現行のスタディ タイプから拡張することができ、以下のような、さらに高度な機能を利用できるようになります。ファミリーの一員となって、おもちゃを共有できるのはすばらしいことですよね。特にお兄さんやお姉さんのおもちゃは。
ローカルの解析スタディを初めて実行すると、Fusion が新しい Nastran ソルバーをインストールすることを知らせる簡単なプロンプトが表示されます。この処理が完了すると、新しいソルバーがインストールされ、このダイアログが今後表示されることはありません(Fusion をアンインストールして、再インストールする場合を除く)。
新しい接触マネージャ - 以前は、[シミュレーション]作業スペースでアセンブリ コンポーネントのために自動的に接触を生成した場合に、すべての接触を管理する良い方法がありませんでした。アセンブリが非常に複雑な場合、パーツごとに接触タイプを詳しく調べるのは、時間も労力もかかる場合がありました。
今後は、[接触]ドロップダウン メニューに追加された[接触を管理]ツールにより、すべての接触が、接触タイプ、貫入タイプ、その他の編集可能な情報とともにきちんと分類されたリストに表示されるようになります。
オンボーディングがさらに容易になった新しいチュートリアル - シミュレーションに不慣れで、このシミュレーションが難しすぎると感じられる方のために、これを用意しました。作業スペースに初めてアクセスすると、シミュレーション固有のビデオやステップごとのチュートリアルを利用できる[スタートアップ]パネルが表示されます。各スタディ タイプの意味、設定方法、結果を理解する方法について学習することができます。[スタートアップ]パネルには[ヘルプ]メニューからいつでもアクセスできます。
改善されたメッシュ コントロールと精度 - 設計のメッシュを作成するとき、特定の領域のメッシュの密度を微調整できるようになったので、必要に応じて特定のレベルの詳細を維持することができます。
[管理]ドロップダウン メニューから、新しく[ローカル メッシュ コントロール]ツールを利用できるようになりました。リファインする面、エッジ、またはボディを選択して、スライダを使用して値を変更し、クイック プレビューに緑色のドットで表示される新しいメッシュ密度を確認します。望ましい状態になったら、[OK]をクリックしてメッシュを再生成します。これで、選択した領域の周囲に、よりリファインされたメッシュが得られます。
新しいボルト締結(Ultimate の機能) - ここからとても楽しくなっていきます。何か別のものにボルトで連結しなければならない設計のスタディを解析する必要があるとき、新しい [拘束] > [ボルト コネクタ]ツールを使用して、パーツにボルトをドロップすることができます。
ツールがアクティブになったら、ボルトが接触して次にナットが来るエッジを選択し、ダイアログで初期応力のタイプ、初期応力値、その他さまざまなオプションを設定します。また、設計にねじ付きボルトがある場合は、ボルトのサブタイプをねじバージョンに設定できます。簡単でしょう?
この例では、4 つの穴のうち 3 つがボルトでプレートに留められていて、1 つの穴だけがボルトで留められていません。結果として、ボルトで留められていない領域が、上の穴にかけられた上方向の力の影響を受けるようになるということが示されます。4 つ目の穴がボルトで留められると、ヒンジに破損が生じる可能性のある場所について、結果の精度がずっと高くなります。便利になりました。
新しい複数の荷重ケースと[比較]作業スペース(Ultimate の機能) -
以前は、多数の異なる荷重ケースを Fusion で解析する場合は、一度に 1 つずつしか結果を確認できませんでした。今後は、複数の荷重ケースから生成された結果を、[比較]という作業スペースで比較できるようになります。(物事を複雑にする必要はないでしょう?)
[比較]作業スペースは、スタディを解析し、結果を取得した後に表示されることに注意してください。以下に、結果の比較を開始するためのヒントをいくつか紹介します。
1. 初めてアクセスすると、2 つの同じ荷重ケースを比較する[2 つの垂直ビュー]レイアウトが表示されます。[レイアウト]ドロップダウンから、ご自分のニーズに最も適したビューを選択します。
2. 各フレームをクリックしてアクティブにします。[荷重ケース]ドロップダウン オプション内で荷重を変更して別の荷重を表示させ、横に並べて合理的に比較できるようにします。
3. [同期]ドロップダウン メニューで[カメラを同期]のチェックボックスをオフにすると、ビューの同期を解除することができます。また、結果タイプによる同期/非同期、または最小/最大の同期/非同期を行うかどうかを決定することもできます。
4. [比較]作業スペースは、同じスタディを異なる結果タイプで、同じスタディを複数の荷重ケースで、または異なるスタディをまとめて比較することができます。視覚的な比較は、生成されるレポートにも含まれます。*MIC DROP*。
新しい構造座屈(Ultimate の機能) - テーブルの上に何人の友人が乗ったら、テーブルの脚が支えきれなくなって壊れてしまうかが、YouTube の失敗動画のようになってしまう前にわかったらいいと思いませんか?それが可能になりました。([シミュレーション]作業スペースで構造座屈を使って試すことができます。家のテーブルで実際に試さないでくださいね)。
他のスタディと同じように、拘束、重力方向、荷重を設定してスタディを実行します。この機能の横にある は、クラウド クレジット(CC)を使用してクラウド経由でのみ解析を行うことができることを示しています。Ultimate サブスクリプションには 1000 クラウド クレジットが付属しており、構造座屈の解析は 1 回あたり 5 ~ 15 CC ほどになります。
すべての設定が終わると、正確に設計のどの部分に座屈が発生しやすいかが、天板に特定の荷重が適用されたこのスタンディング デスク(設計者: Noorul Islam)を使用して表示されます。
新しいイベント シミュレーションのプレビュー(Ultimate の機能)
イベント シミュレーションは前に触れましたが、これは Ultimate サブスクリプションにプレビュー機能として組み込まれ、Ultimate サブスクリプションメンバーが利用できるようになりました。
このスタディでは、落下試験、接触の張力、変形など、現実的なシナリオをシミュレートすることができます。たとえば、イベント シミュレーションを使用し、距離、マテリアル、接触、拘束など必要なすべてのスタディ要件を設定することで、この座屈メカニズムのどの部分に最大のストレスと変位がかかるか、明確に確認することができます。
結果を得て動きを確認することができるようになると、シンプルなスライダ ツールを使用してモーションのインとアウトをコントロールすることができます。
しかしそれよりもいいものがあります。設計には各スタディの前にメッシュが生成されるため、パーツが破壊判定基準の特定の量を超えたとき、イベント シミュレーションはマテリアルを除去してリアルタイムで破損個所を表示することもできます。下の例は、これをとてもよく表しています。これを「柔道チョップ」と呼ぼうと思います。
注意: 2 つの拘束された脚の上に、5 枚の板が載せられています。1 番目の板の上に、剛性投射物の荷重がかけられていますが、それは明らかに板には耐えきれない重さです。それでは、シミュレーションを実行するとどうなるか見てみましょう。
どうでしょうか。何回か見てみましょう。オースティン・パワーズもびっくりです。
新しい非線形静的スタディのプレビュー(Ultimate の機能)
非線形静的スタディによって何を解析できるかを説明するには、まず線形静的応力について理解するところから始めるのが一番でしょう。線形とは応力とひずみ曲線が直線になる比例を意味します。\
非線形静的応力は、マテリアルがその降伏強度を超えるゾーンに入り、線形でなくなったときに発生します。この構造エンジニアによる Quora の回答で説明されているように、この非線形ゾーンに入ると、パーツの恒久的な変形、亀裂、エネルギー散逸(熱)が生じる場合があります。
Fusion では、これらのシナリオを解析して、マテリアルの降伏強度を超えたとき、設計がどのようになるかを確認することができるようになりました。
新しいシェイプ最適化のプレビュー(Ultimate の機能)-
また、技術プレビューとして利用可能なのはシェイプ最適化です。荷重、拘束、質量ターゲットのセットを指定して、「軽量化」を行うことで設計のシェイプの最適化を行うために役立つ解析結果を求めることができます。この結果は、構造的完全性に影響を与えずにマテリアルを除去できる領域を理解するために役立ちます。コーリン・チャップマンもこう言っています: 「単純かつ軽量に」。
この図は、オリジナルのパーツ(左)と最適化された解析結果(右)を示しています。赤色の領域はマテリアルを除去してはいけない領域で、緑色はマテリアルを除去しても構わない領域を示しています。ところで、[メッシュ]作業スペースを覚えていますか?そうです。シミュレーション メッシュ ボディを使用して利用可能なすべてのメッシュ ツールを使用して軽量化する場所です。これがすべて付属しています。
修正 - すばらしい新規機能だけでなく、忘れてはならないのはバグ修正です。重要なものをいくつかここで紹介します。
Macmanpb から、フィーチャのタイムラインが長い場合にデータ パネルを開閉すると、タイムライン マーカーがもう十分だと判断して消えてしまうという問題が報告されました。もうこのような判断は起きません。今回の更新で、この問題が修正されました。
2 つのトグルがあるスライダを持つコマンドでスライド アクションにラグが非常に多いという事態を修正しました。その結果、スライダのドラッグをかなりスムーズに行うことができるようになりました。
角度/回転マニピュレータを追加して、モーメント、リモート荷重、線形のグローバルな荷重の操作性を改善しました。
以前は、クラウド解析を実行しようとしたときにクラウド クレジット メーターが実際のクラウド クレジットの量を表示しない場合がありました。これが修正され、クラウド クレジットの使用状況に応じて正しい情報が表示されるようになりました。
DOF ビューをオンにして[接触]ドロップダウン メニューから[手動接触]を選択すると DOF がオフになるという問題を修正しました。申し訳ありませんでした。たぶんリスが背後の配線をかじってしまったのでしょう。
[構造荷重]コマンドで荷重タイプを[静水圧]荷重に変更し、面のサーフェス点をターゲットとして選択し、次に[ポイントの座標]をオンにすると、距離がグローバルの原点と関連しなくなりました。この奇妙なバグも修正されました。
以前は、応力/ひずみテンソルは、法線 XX、YY、ZZ、およびせん断 XY、YZ、XZ として方向を表していました。技術的にいえば、この順番は法線と方向のベクトルを示すので、XZ は ZX が正しいのです。現在は修正されています。
Samples フォルダの新しい器具 - データ パネルの[サンプル] > [CAM Samples] > [Workholding]フォルダに、CAM の設定に使用できる新しい器具をいくつか追加しました。今後も新しい器具が使用可能になりましたら定期的に追加していきますのでご期待ください。
3 つの新しいツール タイプ - 工具ライブラリに 3 つの新しいツール タイプが追加されました。
数週間前、Al Whatmough 氏がインスタグラムにちょっとしたティーザー ビデオ を投稿して、ねじ切りミルを使用し、中央のマウス ホイールをスクロールするだけでねじをカスタマイズできる方法を紹介しました。便利になりました。
新しい WCS プローブ(Ultimate の機能) - いいえ、これはエイリアンによる誘拐でもFord 社の車名でもありません。 [セットアップ]ドロップダウン メニューに新しいツール[WCS プローブ]が表示されるようになりました。これにより、ストックが正しく配置されるようになるため、物理的にパーツを切断するときに何の問題も生じなくなります。
工具ライブラリから選択できるプローブが多数あるので、目的に最適なものを選択できます。
新しい 4 軸インデックスとラッピング(Ultimate の機能) -この物理的な例に示すように、4 軸ラッピングを使用すると、[2D 輪郭]ツールパスを作成して、円柱状面にラップすることができます。また、円柱の複数の断面で 1 つのパターンのために同じツールパスを繰り返し作成する必要がなくなるように、インデックス付けすることもできます。
[ツールパスをラップ]をオンにすると、ツールパスをラップする面を選択し、高さを設定することができるので、ラップされたツールパスを作成できます。
左はラップされたツールパスで、右は似ていますが、少しだけ修正されたツールパスです。[セットアップ] > [新しいパターン]ツールを使用して、円柱パーツ全体をとおしてインデックス付けされ、パターン化されています。
新しい 5 軸スワーフ(Ultimate の機能) - 以前は、面取りをカットするとき、ボール エンド ミルのようなものを使用して、目的の結果を得るために何度もパスさせる必要がありました。スワーフを使用することで、ツールの側面を使用して面取りを簡単に短時間でカットでき、サーフェス仕上げが改善されたツールパスを作成することができるようになりました。
新しい複合軸輪郭(Ultimate の機能) - ツールのチップを使用して曲線状のパーツのサーフェスに垂直にカットするツールパスを作成することができるようになりました。毎回垂直にしたくはないですか? 大丈夫です。必要に応じてリード/ラグと傾斜角を設定してツールの接触角度を正確にコントロールできます。
3D 輪郭のための新しい 5 軸チルト(Ultimate の機能) - チルトと言えば、3D 輪郭のためにツールを傾けることができるようになりました。シャフト ホルダの検出機能の拡張としてお考えください。[3D 輪郭]ダイアログの[パス]タブで、[複合軸チルト]をオンにし、最大チルトの角度、最大セグメント長さ、最大工具軸内角度を設定します。これは、以前到達できなかったアンダーカットに到達できないことに注意してください。
修正 - 今回の更新で HSM に対して行われた主要なバグ修正は以下のとおりです。
ドキュメント ツールを多数の操作に関連付けると、統合ダイアログのツール ビューがすぐに見ずらくなってしまいます。新しい[すべて非表示]と[すべて展開]を使用することで、ライブラリが管理しやすくなりました。
WCS に問題があり、ストックと方向を使用するように WCS を設定した場合、ある角度で粗取り旋削が発生していましたが、モデルと方向を使用するように変更すると正しく切削されていました。この問題は解決されました。
複数のツールを選択し、それらをツール ライブラリにコピーして、作成したローカルのライブラリ フォルダに貼り付けようとした場合、何らかの理由により、1 番目のツールのみがコピーされ、それ以外のツールはコピーされないというバグがありましたが、このバグは修正されました。
これまで、2D の輪郭加工方法のツールパスが円錐曲線に十分に従わない現象が報告されていました。実際には、これらはまったく間違っていました。現在は、正確に曲率に従うようになりました。
Fusion 360 は Mac OS X 10.9 で実行しなくなりました- OS X 10.10 以降(macOS 10.12 Sierra を含む)では実行できます。10.9 のサポートをやめるということは、関連性の高い Mac OS バージョンのパフォーマンスと安定性の向上に注力できることを意味します。
アップグレードのための最も簡単な方法は、Mac App Store にアクセスして最新の OS インストーラをダウンロードすることです。その前に少し調査をしたい方のために、便利な Web ページをまとめておきました。
macOS Sierra 10.12 へのアップグレード: http://www.apple.com/jp/macos/how-to-upgrade/
10.9 から 10.10 へのアップグレード: https://kb.iu.edu/d/bfbv
10.9 から 10.11 へのアップグレード: https://discussions.apple.com/docs/DOC-8811
UI の改善 - Fusion 360 の UI を駆動するエンジンを更新しました。さまざまな UI 要素を 4K ディスプレイでより鮮明に表示するだけでなく、Fusion がすべてのウィンドウの最前面に表示されるなど、イライラさせられる問題の解決にも役立ちます。こうした問題は把握されており、これを完全に取り除くために現在取り組んでいます。
[切り取るオブジェクト]の新しいオプション - これまでは、複数のボディまたはコンポーネントにまたがる切り取りを設計に対して行う際、特定のオブジェクトの切り取りを望まない場合に、どのオブジェクトを切り取るかを選択できるようにするために、非常に複雑な回避手順を実行する必要がありました。
今後は、切り取りを実行する際に、切り取りの影響を受けるすべてのボディとコンポーネントがリストで表示され、横のチェック ボックスを使って切り取りを望まないオブジェクトを簡単に省略することができます。
このオプションは、複数のボディまたはコンポーネントが切り取りの影響を受けるすべての場合(スイープ、押し出しによるカット、ブール演算のカット)に表示されます。このリストに表示される内容は表示設定に基づいて決まります。つまり、特定のボディまたはコンポーネントを非表示にした状態で切り取りを実行する場合、それらのオブジェクトはリストに表示されません。切り取りが作成されると、チェック ボックスがオンになっていたものすべてが Fusion に記憶されます。そのため、フィーチャを編集しても、切り取られたものや切り取られていないものは変更されません。
ブラウザを使用したビューの管理 - 以前は、2D 図面にさまざまなビューがある場合、どのビューでどのコンポーネントを表示または非表示にするかを簡単に管理する方法がありませんでした。環境の左側にブラウザが表示され([モデル]作業スペースのように)、パーツの表示/非表示を管理することができるようになりました。
ブラウザがあることで、新しい優れたワークフローが可能になります。
コンポーネントのチェックボックスをオフにすると、削除されることに注意してください。もう一度チェックボックスをオンにすると、ビューとパーツ一覧に再び表示されます。
パーツ一覧の出力 - パーツ一覧と言えば、[出力]ドロップダウン メニューで、パーツ一覧を CSV ファイルに出力して、Excel で開くことができるようになりました。とても便利ですよ。
インペリアル表示の分数サポート - 2D 図面をインチ単位で作成する場合、十進値の代わりに分数を使用できるようになりました。とても便利です。
名前付きビューの寸法、中心マーク、中心線 - [モデル]作業スペース用に名前を付けたカスタム ビューを保存している場合、シートで新しいビューを作成するときに[方向]ドロップダウン メニューからそのビューの 1 つを選択できます。今後は、寸法、中心線、中心マークもそこから選択できるようになります。
自動調整が解除された寸法の作成の無効化 - 図面寸法に感嘆符(!)が表示されているのがわかりますか? これは、自動調整が解除された寸法であることを示す、Fusion からの警告です。これは無効にして表示させないこともできます。ぜひご活用ください。
2D 図面についてはいくつかの注意すべき修正があります。
Kiril_lazarov から、2D 図面の作業スペースにアクセスできないという問題が報告されました。調査の結果、Windows マシンを実行していて、OS の言語をブルガリア語に設定した状態で、Fusion 360 を開いて 2D 図面を作成すると、Fusion の動作が完全に停止してクラッシュすることが分かりました。今回の更新では、この問題が修正されました。
macOS Sierra を実行していて、シェーディング ビューが含まれている 2D 図面の PDF 版を出力する場合に、何らかの原因でシェーディング ビューが PDF に出力されていませんでした。今後はそれらが表示されるようになります。
押し出しツールのサポートの改善 - API は、何回か前の更新でリリースされた新しい押し出しツールの機能もサポートするようになりました。ただし、互換性を破る変更もいくつかあるので、古い押し出しツールに基づいたコードがある場合は、以下でその修正方法を確認してください。
その他の改善点 - 他にも今回の更新でリリースされた API の改善点はたくさんありますが、この「新機能の紹介」の記事が長くなりすぎたので、詳細は API フォーラム トピックの API に関する修正と改善点についての投稿を確認してください。
ここまで根気よく読んでいただけたことに感謝します。何かご意見などがある場合は、以下のコメント セクションにぜひ投稿してください。そして、Autodesk University でお会いできることも楽しみにしています。NYC CNC からJohn Saunders 氏を招いて CNC クラスを開講します。これは今年初めての取り組みです。参加をご検討中の場合は、Discovery Pass のサイン アップにはまだ間に合います。このクラスだけでも十分価値がありますよ。
Fusion を起動して、遊んでみてください。それでは #AU2016 でお会いしましょう!
Keqing および Fusion 360 チーム
[追記]
タッチスクリーンデバイスでのナビゲーション
タッチスクリーンモニターでタッチジェスチャーが使用できない問題を修正しました。Windows 8以降のOSを搭載したMicrosoft Surface Proにてズーム、画面移動、オービットが再度使用可能になりました。
トロール バグとは何かご存知ですか?これは終了するまで同じ操作を繰り返すバグです。このバグへの最適な対処方法は、キーストロークやマウス クリックを行うのではなく、ソースから除去することです。幸いそれらの多くはすでに対処済みのため、Fusion 360 では製品のデザインなど、本来の生産的かつ協調的なタスクに注力していただけます。今回の更新における主要な修正および改善点は以下のとおりです。
ジョイントとジョイントの原点は、編集後そのまま維持
TrippyLighting 氏から、ジョイント関連のバグが報告されました。ジョイントとジョイントの原点の前後を編集すると、理由なしにジョイントの原点が飛び回るという不可解な動作が起こります。ソフトウェア バグ対策チームの協力により、これらのバグはすべて解決し、ジョイントは正常に動作するようになりました。
コンポーネントに関する問題を修正
コンポーネントを最初にダブル クリックすると、テキストがハイライト表示されないというブラウザでのコンポーネントの命名の問題が修正されました。[Ctrl]+[A]を押してもすべてが選択されず、名前を削除する目的で[Delete]キーを押すと、コンポーネント自体が削除されていました。困った問題でしたが、解決して嬉しく思います。
Bold.stelvis 氏から、他のコンポーネントでネストされた外部参照のデザインが、変更されていないにもかかわらず古いデザインになっているという問題が報告されました。これは不安定なコードによって、デザインが古いことを示すメッセージが誤ってトリガされていたためです。11 月に修正されましたが、確認のためテスト期間を設けました。現在は修正されています。
メッシュから Brep への変換を改善
[メッシュ]作業スペースの導入以来、メッシュ ボディから Brep ボディへの変換に関連したクラッシュが多数報告されています。この変換パフォーマンスについては段階的な向上を図り、今回の更新ではかなり改善されています。改善されたかどうか、フォーラムでお知らせください。
また、これに関連して、以前は非常に大型のメッシュ ボディのデザインを SPD ファイル形式として[ファイル] > [エクスポート]を行うのに、10 分以上要しましたが、現在は 4 分ほどになりました。
トラックパッド スクロールのトロール バグが解消
Cekuhnen 氏から、トラックパッドでブラウザをスクロールし、探している項目を選択しようとすると、ブラウザによって誤った項目にジャンプされてしまうと報告されました。最初は自分が間違えたように思いますが、そうではなく、トラックパッドが原因で、トラックパッドを使えば使うほど、悪化しました。しかし、既に対処しましたので、もう心配はいりません。
プロキシ サーバの改善
プロキシ サーバを大幅に改善しました。たとえばオフィス プロキシをホーム プロキシへ問題なく移動できる Mac ユーザ向け自動プロキシ検出、さらに、
PAC スクリプトが可能な企業環境における、向上されたインストール パフォーマンスなどです。
3.5.1 にアップグレードされた Python
以前は Python バージョン 3.3.5 を実行していましたが、現在は 3.5.1 にアップグレードしています。弊社のコード担当者は、これによりインストール プロセスでの SSL 関連の問題数が減少すると見ています。これについては積極的に状況を把握していますので、インストール中に問題があった場合は、ぜひお知らせください。
STL がローカルでレンダリングされても真っ黒ではなくなる
操作を実行しようと、ローカル レンダリング エンジンを開始すると、すぐに STL ボディが真っ黒になってしまう現象がありましたが、修正されました。すべての STL によって、既定の外観マテリアル(鋼 - サテン、または基本設定で設定したもの)が適用されます。これは素晴らしい改善です。
作業スペースからモデルが消える問題が解決
デザインの周囲をオービットしようとすると、作業スペースから消えるという現象がありました。本当に消えてしまい、エラーがない上に、戻す方法もなく、ViewCube まで消えてしまうというものでした。でもこれはグラフィックスの破壊による問題であることがのちにわかり、修正しました。
[ビュー尺度]ドロップダウン メニューは表示されたままに
[ビュー プロパティ]ダイアログを展開し、別のベース ビューの尺度を選択する場合にドロップダウン リストが閉じてしまうという不安定な UI のバグが修正されました。以前は、ドロップダウンが一瞬表示されるものの、すぐに閉じてしまいましたが、現在では、リストを展開すると、展開が維持されるようになりました。
開いているスロットの動作が向上
とっておきの朗報です。開いているスロットのツールパスを再計算する際、ツールパスが、開いているスロットに合わなくなるとエラーになるという問題が修正されました。HSM の修正では、Fusion で開いているスロットを切断することで、よりスムーズで優れたパフォーマンスが得られるようになりました。
HSM カーネルの更新
HSM カーネルも更新し、以前の製品の更新の際に対処できなかった多くの問題が修正されました。また、無効なツールパス、干渉チェック、加工工具のクラッシュ シナリオが原因の、パーツの干渉に関連する一連の旋盤の問題も修正されました。
更新されたカーネルにより、2D 輪郭のツール パス トリムの問題が修正されました。それは、ストック輪郭の定義時に、不正なトリミングが発生するというものでした。
ランプのテーパ角度を設定するしきい値があったようで、Z レベルの切断が正しい最終的な深さまで到達されず、ツールがクラッシュする原因となっていました。今回の更新では、この問題が修正されました。
オイラー角の問題を修正
映画の中でビューラーは教室から抜け出し授業をさぼっていますが、オイラーはちゃんと存在しています。しかし、回答が間違っていました。オイラー角が間違っていたポスト プロセスの問題が修正されました。今回の更新では、正しく動作するようになりました。
データが消滅する問題を修正
jonathanZRMZM 氏から、フォルダまたはパターンの直後に任意の操作を移動すると、そのフォルダが空になり、フォルダ内の子が操作にアタッチされたままになるという重要な問題が報告されました。操作が再生成される場合、操作のツールパスが削除され、重要なデータが多数失われるというものです。さらに問題なのは、手遅れになるまでエラーが投じられないということです。これについては、すぐに対処し、修正しました。
スワーフのバグを修正
面のチェーンの方向が変更できないスワーフのバグが発見されました。それだけではなく、スワーフ操作がパーツの誤った側を選択すると「反対側の加工」を確認しなければならず、切削はアップ カットからダウン カットに進みます。これまでは指定するオプションがなく非常に不便でしたが、現在では、方向を変更し、反対側を加工することができます。
Fusion 360 のフリーズ問題を修正
この問題は、El Capitan 10.11、10.12 Sierra、および Windows 7 で見つかりました。アダプティブ操作を再生成し、「はい」をクリックして再生成を確認した後に、その操作を右クリックして中止すると、Fusion 360 がクラッシュしてしまいます。
Surface Pro 4 でのテスト中、フリーズ問題に直面したのですが、それはタッチ スクリーンを使用して、[工具ライブラリ]ダイアログのローカル フォルダ内のツールを移動および編集しようとするときに生じました。コードを調査した結果、明らかに緑の染み出しに接触して変化したコードが発見されました。幸運にもその効果を反転する方法があり、今回の更新では、一連の問題が修正されました。
UI の不具合
たった 4 つの入力フィールドと少数のチェックボックスに対して、必要以上に巨大な[工具再番号付け]ダイアログが表示される Mac OS の UI の問題が見つかりました。現在は適切なサイズに修正されました。
非線形動作の金属がマテリアル ライブラリに追加
非線形のシミュレーションを実行する際は通常、本質的な非線形材料の動作を持つ金属の材料を使用します。問題は、Fusion 360 のマテリアル ライブラリ内にこれらの材料がなかったことでした。今回の更新では、非線形動作のある金属が新たに含まれました。これらには、[物理マテリアル]コマンドを使用してアクセスできます。[ライブラリ]ドロップダウン メニューで、[Fusion 360 非線形マテリアル ライブラリ]を選択すると、選択可能な金属の集合が表示されます。
これは、非線形解析を実行するための基礎となります。近い将来、その他のマテリアル タイプ(ラバーなど)を含めて、このライブラリを拡張する予定です。
UI の不具合
UI の動作の競合がいくつか見つかりました。それは、スタディ名が非常に長い場合に、[比較]環境で結果を比較する際、スタディ名がナビゲーション ツールに達したときにカットされるというものです。妥協策として、ナビゲーション ツールでクラッシュしないように許容スペースを短縮しました。それでも名前がカットされる場合は、名前の上にマウスを移動することで、ツールチップにフルネームが表示されます。
[比較]オプションが消滅する問題を修正
[比較]環境については、既に解析結果のあるデザインを閉じて開くと、作業スペースのスイッチから[比較]オプションが消えるバグが修正されました。[比較]オプションは現在使用できるようになり、解析結果のあるデザインを開くとすぐに比較できます。
基本設定で、荷重記号グラフィックスを、スクリーン サイズからモデル サイズに変更し、デザインを閉じてから開くと、大きな荷重矢印が一瞬点滅し、続いて空のキャンバスと非表示の ViewCube が表示される現象がありました。これらのトロール バグは実にやっかいなのですが、今回これらの問題も解決されました。
[材料]ダイアログを開くたびに大きくなっていく UI のバグがありました。これを繰り返すと、ダイアログがウィンドウ全体を占領しています。しかし現在では修正され、UI は正常に動作するようになりました。
イベント シミュレーションの接触マネージャに、コンポーネントのインスタンス数が含まれていませんでした。コンポーネントの名前をまだ変更していない場合(本当は変更していた方が良いのですが)、作業に使用したコンポーネントはおそらく 1 つです。現在、接触マネージャにはインスタンスの数が正しく表示されます。
プローブのバグを修正
Fusion 360 の旧バージョンでは、サーフェス プローブの問題が多数報告されました。それは、サーフェス プローブで結果のタイプを変位から凡例バーにある他のものに変更し、マウスを移動すると、結果のタイプが理由なく変位に戻ってしまうというものです。
それにはこのバグが関係していました。たとえば、スタディを実行し、その結果、モデルの変形が表示されるとします。変形していない状態は、ワイヤフレームとして表示されます。変形している状態と変形していない状態が非常に近いモデルのある領域にサーフェス プローブを設置しようとすると、Fusion 360 は変形のある方に設置するべきと認識し(これは間違いなのですが)、誤った状態に配置されてしまうというものです。この現象は、ソフトウェアを修正したため、現在はサーフェス プローブを正しく配置できるようになりました。
Web ビューアの命名の問題を修正
トロール バグは弊社の製品内だけでなく、Web ブラウザでも発生していました。ブラウザのモデル ビューの[デザインの詳細]で、トロール バグはスタディ名の 1 つを取り、そのスタディの下のすべてのフォルダ名をまったく同じ名前に置き換えたのです。このバグは対処済みで、今は被害が少なかったことを祈るばかりです。
外部参照モデリングのパフォーマンスが 100% に戻る
外部参照デザインを含むモデルでシミュレーションを実行すると、モデリングのパフォーマンスが低下するケースがいくつかありました。時間の経過とともに、さらに低速化しましたが、バックエンドでの原因を発見し、現在モデリングのパフォーマンスは完全な状態です。
抑制/抑制解除の問題を修正
シミュレーションに関連する、ボディの抑制/抑制解除に関する問題をいくつか修正しました。その問題の 1 つは、抑制されたボディが何らかの理由でイベント シミュレーションの接触マネージャにも含まれていたというものです。これは修正されています。
他に、コンポーネントでサブアセンブリだった外部参照デザインに、この[抑制/抑制解除]コマンドが実際には効いていなかったという問題もありました。今回の更新では、この問題は解決されています。
新しい FindBrepUsingRay と FindBRepUsingPoint メソッド
コンポーネント クラスに FindBrepUsingRay と FindBRepUsingPoint メソッドが追加され、モデル内で B-Rep エンティティが検索できるようになりました。これらは特定のワークフローに非常に役立ちます。
新しい viewToModelSpace と modelToViewSpace メソッド
また、ビューポート クラスにも新しいメソッドがいくつか追加され、ビューの 2D スペースとモデルの 3D スペースの間を移動できるようになり、便利になりました。
重要な修正
API については、1 月にさらなる更新があります。
それは今回の更新の仕上げとなります。お客様の変わらぬご愛顧に感謝申し上げます。いつものように、下のコメント セクションまたはフォーラムにて、ご意見をお寄せください。今後ともよろしくお願いします。
Keqing および Fusion 360 チーム