2023 年 1 月の製品の主要更新
V.2.0.15291
エキスパートとのライブ イベント | バーミンガム テクノロジ センターからのライブ中継
2023 年 1 月リリースの新機能
Fusion 360 のエキスパートが参加する、60 分間の限定ライブ イベントが開催されます。すべてのワークスペースの最新かつ最高の機能をライブ デモンストレーションを交えてご紹介します。
また、専門家との質疑応答の時間も十分に用意されています。最新の Fusion 360 テクノロジの使用方法を習得する最高の機会をお見逃しなく。
2023 年 2 月 9 日(木曜日)に、同じ内容で別々に開催される 2 つのセッションの中から、お好きな時間帯をお選びください。サインアップするには、下のリンクをクリックしてください。ご来場を心待ちにしております。
午前 10 時(英国時間) | 午前 11 時(中央ヨーロッパ夏時間) | 午後 2 時 30 分(インド標準時間):登録はこちら
午前 9 時(米国太平洋基準時間) | 午後 12 時(米国東部標準時間) | 午後 5 時(英国時間): 登録はこちら
注意: 2023 年 3 月以降の重要な OS サポート情報
2023 年 3 月の製品の更新以降、Fusion 360 は以下に示す OS バージョンを完全にはサポートしなくなります。
最新かつ最高の Fusion 360 を継続して開発するには、現在の OS バージョンのサポートを維持し、古いバージョンについてはサポートを終了する必要があります。お客様がこの変化に対応するのに時間を要することは理解しています。そのため、このタイミングでお知らせすることで、OS を最新バージョンへ更新するための十分な猶予を設けています。2023 年 3 月の製品の更新が近づいたら、ここだけでなく製品内でも引き続きお知らせいたします。
操作性
macOS Ventura が正式にサポートされました
朗報です。macOs Venturi が Fusion 360 で公式にサポートされました。お待たせいたしました。Mac コンピュータを最新のオペレーティング システムに更新して、お気軽にご利用ください。
Fusion[ホーム]タブ: データをナビゲートする新しい方法
設計データを探そうとして、見つからずにイライラしたことはありませんか?データ タイプによるフィルタリングができたらと思ったことはありませんか?他のクラウド データ ツールで使い慣れているリスト ビューやグリッド ビューを使いたいと思ったことはありませんか?新しい Fusion[ホーム]タブのエクスペリエンスにより、データを参照するためのより直感的な方法を提供します。[ホーム]タブは、その名の通り、既存の設計を開いたり、ゼロからなにかを作成したり、特定の設計のプロジェクトを参照することができる場所です。複数のオートデスク製品用に設計されているため、作業に一貫した方法でアクセスできます。
注: Fusion ユーザー向けに、今後数か月かけてこの機能を有効にする予定です。 [シングル ユーザー ストレージ] または [Manage Extension] を使用していない限り、このエクスペリエンスを利用できます。早期アクセスをご希望の場合は、Insider Program にサイン アップしていただくようお願いいたします。
ここでは、新しいエクスペリエンスについての概要をご紹介します。
詳細については、Fusion の[ホーム]タブのヘルプ ドキュメントをご覧ください。
パフォーマンス
この 1 月には、これまで以上に高速でスムーズな動作を実行するための、新しいエキサイティングなパフォーマンスの更新が多数用意されています。
設計
自動モデリングが Fusion 360 に正式採用されました
[設計] > [自動化] > [自動モデリング]
今回の更新で、自動モデリング プレビューは、Fusion 360 のサブスクリプション メンバーおよび学生を対象にした商用機能となりました。自動モデリングは、接続したいサーフェスや回避したいボディなどに関するいくつかの基本情報だけで、編集可能な複数の設計案をわずか数分で提供します。それぞれの選択肢には、追加のバリエーションがあり、ボリューム スライダを使用してキャンパス上でリアルタイムにプレビューを更新しながら検討することができます。代替案を選択すると、新しいボディやコンポーネントがタイムラインに追加され、、生成されたシェイプの編集可能な T スプライン機能を含む機能履歴が表示されるので、特定のニーズに応じて結果をさらに調整することができます。
詳細については自動モデリングの詳細を参照してください。
自動モデリング UI の改善
一部のユーザから、[自動モデリング]ダイアログが画面の高さよりも大きくなり、結果として[OK]ボタンや[キャンセル]ボタンにアクセスできなくなったというご意見がありました。この更新では、画面サイズに関係なくダイアログが画面から消えないように動作が改善されました。さらに、ボリューム スライダ コントロールにリアルタイムの更新機能を追加し、スライダをドラッグするとキャンバス プレビューが更新され、よりダイナミックな操作感が得られるようになりました。
新機能スプライン曲線の次数を変更する
経験豊富なスプライン制御点のユーザのために、スプラインの次数のオプションに 1 ~ 9 が追加されました。スプライン制御点を編集するときに、[スケッチ パレット]の[スプラインの次数を変更]ドロップダウンを使用して、選択した次数を変更できるようになりました。
スプライン制御点を作成する場合、次数 3 または 次数 5 の曲線を選択することができます。スプラインの次数の選択を編集するには、キャンバスで曲線を選択し、[スケッチ パレット]ダイアログで、[スプラインの次数を変更]ドロップダウンで任意のオプションを選択します。
次数を増やすと、制御点が追加され、形状をより細かくコントロールできるようになります。
次数を減らして制御点の数を減らすと、曲線が単純になります。
詳細についてはスプラインの次数のコントロールを参照してください。
[パラメータを変更]ツールの改善: 並べ替えとフィルタ オプション
一連の継続的な更新の一環として、設計 > 変更 > [パラメータを変更]ツールにいくつかの改善を加えました。次の操作を実行できるようになりました。
この機能強化により、既存のパラメータを並べ替え、フィルタ、検索して、必要なパラメータをすばやく見つけることができます。
詳細についてはパラメータの作成、編集、および管理する方法を参照してください。
計測の改善: XYZ のデルタ オプションの変更
いくつかのユーザから、この機能強化を望む声がありました。検査 > [測定]ツールで、2 つの頂点を選択すると、新しい XYZ のデルタ オプションが表示されます。測定値を位置合わせする座標系を次のいずれかから選択できます。
この追加により、アセンブリ内のコンポーネントを計測する際に、より簡単に、より多くのオプションを使用できるようになりました。
詳細については[測定]ツールを使用して XYZ のデルタを切り替える方法を参照してください。
ジェネレーティブ デザイン
高度な機能が正式に利用可能になりました
昨年後半は、ジェネレーティブ デザインの新しいソルバーとして、[実験的なソルバーと機能]プレビューからソルバー テクノロジを前面に押し出すために、多くの作業を行いました。この新しいソルバーにより、実行時間の短縮と結果の品質向上を実感頂いていることでしょう。このソルバー技術は、プレビュー機能の多くをプライム タイムに移行するための基盤を築きました。今回のリリースでは、次の機能がプレビューの外部で使用できるようになりました。
詳細については変位制限、点質量、オフセット荷重、リモート モーメント、およびリモート拘束を参照してください。
追記: 10 月の更新で、商用ソルバーを更新するとお伝えしましたが、念のため、前世代のソルバーを維持する予定でもありました。しかし、すべてが期待通りに動作しているため、この更新よりレガシー ソルバーを完全に廃止する予定です。代替結果をオンにして実験ソルバと機能のプレビューを実行し、上記の機能を使用しない場合、以前に比べて結果が1つ少なくなります。
プレビュー: 2 軸および 2.5 軸加工における対称拘束
いくつかの機能は、[実験ソルバー]と[機能プレビュー]の対象から外れますが、残りの機能については現在も進行中です。2 軸加工および 2.5 軸加工の製造拘束をサポートするために、[対称]オプションを拡張し、最大 3 つの直交対称平面を定義できるようにしました。成果は、対称性がない場合と同様に、スケッチと押し出しの編集可能なタイムライン履歴で構築されますが、スケッチには対称断面の一部しか含まれず、ソリッドにミラー操作を作成してモデルを完全に構築し、スケッチの編集の簡易化とパフォーマンスを向上させます。
詳細は対称平面の詳細を参照してください。
図面
新機能カスタム テーブルをコピーして貼り付ける
お客様からのご要望にお応えして、シート間および図面間で「カスタム テーブル」をコピーして貼り付けることができるようになりました。
ビューの削除の機能強化
ビューの削除のエクスペリエンスが向上しました。ビューを削除すると、すべての寸法や注釈も削除され、ビューの削除がより迅速に行えるようになりました。
新機能記号の再度関連付け
すべての GD&T 記号は、他の注釈と同様に扱われるようになりました。記号は、基礎となるジオメトリが削除された場合に再度関連付けできます。面の指示記号、幾何公差記号、データム、溶接記号、テーパ記号および勾配記号は、必要に応じて再度関連付けできるようになりました。
電子部品
フォーラムやサポート チケットなどを通じていただいたすべてのフィードバックは、注意深く監視しています。このような問題についてのご意見、ご報告をいただき、ありがとうございます。お客様のご意見は、より良い製品作りの参考にさせていただきます。
今回の更新プログラムでは、数多くのバグ修正と改善が行われ、それぞれ が 3 つのカテゴリに分類されています。それぞれのカテゴリにおいて、主要な修正や改善に焦点を当てています。
機能の改善
この更新では、主に安定性、不具合、生産性、パフォーマンスへの対処に焦点が当てられています。しかし、その一方で、[ライブラリ]ワークスペースの既存機能の一部も改善されています。
生産性とパフォーマンス
このカテゴリは、作業をより迅速に行い、より楽しい設計エクスペリエンスを実現するのに役立ちます。これには、既存のワークフローの一部を自動化したり、機能をより直感的なものにしたり、Fusion 360 [電子部品]ワークスペース内のさまざまなコマンドの実行時間を改善したりすることが含まれます。
生産性とパフォーマンス向上のための重要な更新
その他の改善点
安定性と不具合
ここでは、重大なクラッシュや、Fusion 360 [電子部品]が期待どおりに動作しない領域について説明します。
安定性
クラッシュレポートをお寄せいただいた皆様のおかげで、14 件の重大なクラッシュに対処することができました。
安定性向上のための重要な改善点
クラッシュに関するその他の修正点
不具合
この領域において、Fusion 360 [電子部品]は期待通りの機能を発揮していません。46 にもおよぶチケットをクローズしました。
主なバグ修正
その他のバグ修正
シミュレーション
[電子部品の冷却]が正式に利用可能になりました
[電子部品の冷却シミュレーション スタディ]がテクノロジー プレビューから移動し、Fusion 360 のシミュレーション ワークスペース内で商用スタディとして使用できるようになったことをお知らせします。トークンを使ってシミュレーションを実行する場合、[電子部品の冷却]シミュレーションには解析ごとに 6 つのトークンが必要です。また、Fusion 360 Simulation Extension のサブスクリプションにも含まれます。テクノロジー プレビューの段階で[電子部品の冷却]シミュレーションに対してご意見やご提案をいただき、ありがとうございました。お客様からのフィードバックにより、ここ 1 年間で[電子部品の冷却]は非常に画期的な飛躍を遂げました。特に、11 月リリースの Fusion 360では、[電子部品の冷却]に対する新しい結果の可視化環境を導入することができました。
[電子部品の冷却]の点プローブ
また、[電子部品の冷却]スタディで点プローブを作成する機能も追加されました。この機能により、コンポーネントの内部だけでなく、周囲の空気など、表面以外の場所のデータをプローブすることが可能になります。コンポーネントの表面に点プローブを置き、目的の位置までドラッグするか、X、Y、Zの距離を入力するだけです。点プローブを編集するには、プローブをクリックし、任意の場所にドラッグします。
[電子部品の冷却]の新しいチュートリアルが追加されました
[電子部品の冷却]の製品化に伴い、[電子部品の冷却]シミュレーションのオンライン ヘルプに新しいチュートリアルが追加されました。チュートリアルはこちらでご覧いただけます。また、このチュートリアルのデータセットがシミュレーション サンプルに追加されました。
射出成形シミュレーションの材料データベースが更新されました
射出成形シミュレーションの材料データベースが更新されました。
製造
操作性
ドリル送りで[送り/分]または[送り/回転]として出力するオプションが提供されるようになりました
ドリル加工操作では、すべてのドリル ツール パスの出力として、[送り/分]または[送り/回転]のいずれかを選択できるようになりました。
積層構造
[積層構造の配置]が公開プレビューとしてリリースされました
複数のコンポーネントを積層造形機の造形範囲に収まるように自動的に配置したくはありませんか?そんな方にうってつけのプレビューです。このプレビューを有効にし、積層造形用のコンポーネントを配置する方法については、こちらを参照してください。
積層角度付きボリューム サポートがエクステンション プレビューとしてリリースされました
ボリューム サポート構造の生成方法を操作したくはありませんか?Additive Build Extension で、積層角度付きボリューム サポートのプレビューをお試しください。このプレビュー機能を有効にすると、ダウンスキン領域とアップスキン領域をつなぐサポート構造の生成を回避することができます。これにより、ビルド プロセス終了後、サポートを取り外す際にパーツの表面品質を向上させることができます。角度付きボリューム サポートの使用方法の詳細については、こちらを参照してください。
セットアップの作成時に積層ツールパスを自動生成する新しい基本設定オプション
セットアップの作成時に積層ツールパスを自動的に生成するオプションが追加されました。これにより、セットアップの作成後に Fusion 360 と一切やり取りをせずシミュレーションとポスト処理を実行することができます。
セッター サポートが Additive Build Extension としてリリースされました
様々なマシンやマシンタイプに最適化されたサポートをお探しですか?Additive Build Extension の新しいセッター サポート タイプをお試しください。この新しいセッターサポートタイプは、Z オーバーラップを削除してパーツの取り外しを容易にし、塗り潰しパターン タイプをさらにコントロールすることを可能にします。[セッター サポート]の使用方法の詳細については、こちらを参照してください。
積層プロセス シミュレーションが技術プレビューから正式に公開されました
Fusion 360 の Additive Build Extension に含まれる 正式に公開された積層プロセス シミュレーションを使用すれば、金属積層ビルド ワークフローを改善し、コストのかかる製造エラーを最小限に抑えることができます。Additive Simulation は、ビルド プロセスをマシンに送信する前に視覚化するのに役立つ優れたツールです。この機能を使うと、ビルドの反りや変形の特性を判断することができます。この更新により、Additive Simulation では、印刷設定内で積層プロセス シミュレーション パラメータを選択できるようになり、出荷された印刷設定ごとに最適な積層プロセス シミュレーション PRM ファイルを事前に選択できるようになりました。 積層プロセス シミュレーションの使用方法の詳細については、こちらを参照してください。
Fusion 360 の印刷設定を更新しました
Fusion 360 の印刷設定の更新により、Fusion 360 でモデルをスライスする際、印刷処理を開始する前に Prusa SL1S プリンタに材料消費情報が表示されるようになりました。
積層セットアップの手動検査
積層セットアップの手動検査を使用することにより、手動計測を作成および記録することができます。手動検査では、製造過程の一貫性と信頼性を高めながら、ビルド結果の許容誤差をすべて検証することができます。この機能は、減算セットアップの手動検査と同様に動作します。
マシン ライブラリ
マシン ビルダーは正式に V2 に更新されました
今年 1 月、マシン ビルダーは正式に V2 に更新されます。これにより複雑な機械の作成プロセスがより合理化されます。マシン ビルダーは、マシン ライブラリ内のマシンをマシン モデルにリンクできるコンテキスト環境を開くことができるツールです。マシン モデルは、ツールパス シミュレーション中に表示されます。また、マシン ビルダーでは、マシン モデルを含む設計ファイルを開いたり、マシン メーカーからモデルを取り込んだり、自分でマシン モデルを作成することもできます。V2 の新機能の詳細については、ここをクリックしてください。
マシン ライブラリの新しい「ネットワーク マシンを追加」オプション
マシン ライブラリのローカル フォルダ内に Haas ネットワーク マシンを追加できるようになり、ネットワーク マシンのマシン設定や環境設定をより効率的に行えるようになりました。この機能を使用するには、マシンと同じネットワークに接続する必要があり、検出するには最新のファームウェアを使用する必要があります。ネットワーク マシンを見つける方法については、こちらを参照してください。
HP アプリケーションの改善
Autodesk® Fusion 360™ 用の HP 3D プリンタ アドインをこの機会にお試しください。このアプリケーションは、Autodesk® Fusion 360™ と HP 3D プリンタを接続し、HP のソフトウェアやハードウェアに直接ジョブを送信するためのものです。今月は、アプリケーションに対する多くの新しい機能強化が行われました。
ポスト プロセッサとマシン シミュレーション
最新のポスト プロセッサとマシンの更新をお探しですか? 1 月に多くのオープンソースのポスト プロセッサとマシンに対して、無償の新しい更新と改善が多数リリースされました。このリリースでは、Okuma Multus U3000W ベータ ポスト プロセッサの追加、Datron、Fanuc、Haas、Tormach、woodWOP の各種切削用ポストプロセッサの改良、ミルターン ポスト プロセッサおよび中間ポスト プロセッサの改良が行われています。さらに、EOS M 100 と Desktop Metal 社製プリンタ 9 台をマシン ライブラリに追加し、Autodesk CAM Post Processor エンジンの機能を向上させました。詳細は、ここをクリックしてください。
API
機能強化
このリリースには、次に示すように、2 つの重要な機能強化、1 つの要望された機能強化、およびいくつかの修正が含まれています。
解析
INSPECT パネルでは、選択したジオメトリに対して様々な種類の解析を実行するための 8 つのコマンドが用意されています。たとえば、勾配解析、等値曲線解析、および断面解析を実行できます。8 種類の解析はすべて、API を介して公開されるようになりました。主に、これらのコマンドは実行された解析結果を視覚的に表示するものであるため、API を使用する際にはそれほど有効ではありません。ただし、既存の解析結果の管理を自動化することが有効な場合もあります。たとえば、断面解析の表示設定をオンまたはオフにして、特定のタスクのモデルをより適切に視覚化することができます。API は、すべての既存の解析へのアクセスを提供し、すべての解析タイプに適用される一般的な機能を提供します。たとえば、特定の名前の解析を探したり、既存の解析の名前を変更したりすることができます。また、特定の解析を表示するかどうかを取得および設定し、解析を削除することもできます。
機能を移動する
[移動]機能のサポートが API に追加された当初は、その機能に制限がありました。その後、[移動]機能は大幅に強化されましたが、API の更新はまだ必要でした。このリリースでは、API のさらなる強化により、[移動]機能の現在の機能が完全にサポートされるようになりました。これまで、[移動]機能の結果はパラメトリックではありませんでした。動作を定義する方法はいろいろありましたが、結果は静的で、パラメータ値を使用して動きを修正することはできませんでした。API を使って[移動]機能を作成した場合でも、結果は静的なものでした。今では、ユーザ インターフェースを使ったときと同じように、パラメトリックな結果が作成されます。
この変更に伴い、従来の[移動]機能の API の多くは廃止されました。下位互換性を維持するため、引き続き使用でき、以前と同様に機能しますが、ドキュメントでは廃止のフラグが立ち、新しい機能の使用を促すためのコード ヒントには表示されません。
使用可能なフォント リスト
balunist から、API を使用して利用可能なすべてのフォントのリストを取得する方法についての質問がありました。フォント一覧の取得は不可能でした。そこで、使用可能なすべてのフォント名のリストを返す Application.fontNames プロパティを新たに追加しました。
修正点
非表示に設定すると、SelectionCommandInput が期待どおりに動作しないという問題が見つかりました。非表示にしていても、選択した状態でエンティティが保持され続けていました。また、非表示の場合でもアクティブになることもありました。現在は、非表示にすると、現在選択されているエンティティはリリースされ、いかなる選択動作にも参加しない論理的な動作になります。選択に関しておかしな動作が見つかった場合は、お知らせください。
機能強化の完全なリストについては、ここから API ドキュメントを参照してください。
April 2023 Major Product Update What’s New Major Update
注意: 2023 年 3 月以降の重要な OS サポート情報
この更新プログラムにより、macOS 10.15 Catalina、Windows 7、Windows 8/8.1 などの従来のオペレーティング システムのサポートは終了となります。Fusion 360 の旧バージョンは、今後もこれらの OS で動作し続けますが、最新リリースでは、最低でも macOS Big Sur 11 および Windows 10 (v1809)以降の OS が必要になります。
さまざまな OS をできるだけ長くサポートしようとしていますが、これには多くの場合、新しいテクノロジーと開発効率の採用が犠牲になります。一方、従来のサポートを廃止することにより、 Apple や Microsoft がサポートする最新かつ最高のテクノロジを活用することができます。
3 月の更新では引き続きネイティブ x86_64 コードが使用されますが、これは Apple シリコン上に ARM ベースのネイティブ Fusion 360 クライアントを作成するための重要なステップです(今年の後半にご紹介できる予定です)。また、この更新により、高 DPI スケーリングのサポートを Windows に導入することが非常に容易になります。
更新されたサインイン操作
この更新後に Fusion 360 にサインインされた方は、新しいサインイン操作にお気づきになったかもしれません。ログイン画面で[サインイン]ボタンをクリックして、別の Web ブラウザに移動してログイン処理を続行するようになりました。完了後、[製品に移動]をクリックして、Fusion 360 に戻ると、ログイン状態になります。いくつかの重要な理由により、Fusion 360 へのサインイン方法が更新されました。
Fusion 360 のサインアウト操作も同様に動作します。
パフォーマンスの向上
これまでの更新と同様に、プラットフォーム全体で操作性のパフォーマンスを改善し続けています。この更新の主な特長は次のとおりです。
修正: F3D および F3Z ファイルが電子メール フィルタに引っかからないようになりました。
Fusion で生成されたファイルの中には、モデルの材料特性を定義するために、埋め込まれた .INF ファイルを生成するものがありました。これが、電子メール ファイル スキャナの強化されたセキュリティ ポリシーと衝突し、結果として .INF 検出の際の誤検知を引き起こしていました。3 月以降のリリースで生成されたファイルには、埋め込まれた .INF データが含まれなくなり、電子メールス キャナによる誤検知がされなくなりました。
スケッチの新しいブレンド曲線コマンド
新しい[ブレンド曲線]コマンドを使用すると、2 つの曲線またはボディのエッジの間にブレンド曲線を自動的に作成することができます。ブレンド曲線を追加する際に、[接線](G1)または[曲率](G2)の連続性を選択できるようになりました。ライブ プレビューを使用すると、連続性に関する適切な選択を行うことができます。
T スプラインの再分割での面の選択の改善
これまで、T スプラインの再分割コマンドを呼び出し、初期選択を行った後には、追加の面を選択することができませんでした。更新後、再分割する面を簡単に追加できるようになりました。選択したすべての面に、プレビュー グラフィックスが表示されます。
自動モデリングで結果を待機する際の新しいタブ切り替え
自動モデリング機能で複数のプロジェクトを操作している場合、別のプロジェクト タブに切り替えて、自動モデリング結果が生成されている間も作業を継続できるようになりました。また、複数のプロジェクトで複数の[自動モデリング]解析を実行することもできます。
X-ref の挿入動作の改善
これまで、マイルストーンを含む設計を挿入すると、Fusion 360 は既存のマイルストーンを尊重するのではなく、設計の最新かつ最上位バージョンを自動的に挿入していました。この動作が修正され、ワークフローでは設計の最新のマイルストーン バージョンが挿入されるようになりました。これは、マイルストーンを超えたマイナー セーブが、次のマイルストーンの作成まで公開されないことを意味します。
電子グラフィックスの改善
グラフィックス エンジンを切り替え、グラフィックス バックエンドとして GPU レンダリングを使用するようになりました。より鮮明になり、画素数が少なくなります。まるでアンチエイリアスをオンにしたかのような表示です。その差は歴然で、パフォーマンスが向上しています。
DXF/DWG の挿入がネイティブ コ マンドに
これまで、DXF と DWG を挿入するコマンドは、ULP を介して実行され、制限されていました。便利なウィザードを使用して、DXF や DWG を挿入し、それらを特定のレイヤーにターゲット化したり、尺度や位置を変更したりできるようになりました。
アクティブ レイヤーにペースト
これまで、ソース レイヤーに存在するオブジェクトをコピー アンド ペーストしようとすると、ターゲット レイヤーは必ずソース レイヤーと一致していました。このため、オブジェクトをアクティブ レイヤーにペーストすることができませんでした。更新後、オブジェクトをソース、新しいターゲット、またはアクティブ レイヤーのいずれにペーストするかを選択できるようになりました。
ビアの貼り付け時にビアのソース ネットを保持するかどうかを選択
ビアを貼り付ける際に、ビアのソース ネットを保持するかどうかを選択できるようになりました。これまで、2D PCB で GND ビア をパターン化した場合、パターン化されたGND ビアは接続されていませんでした(それぞれ、GND1、GND2、GND3 として作成されていました)。更新後、パターン化された GND ビアは、ユーザによる切り替えオプションで、ソース ネットを保持するか、新しいネットをターゲットにするかを選択できるようになりました。
Fusion Cloud を介して格納された電子機器アセットを、Fusion 360 から直接アクセス
これまで、ローカルに保存されていた Fusion 360 Electronics のベンダー提供/サンプル ユーティリティ ファイル(デザイン ルール ファイル(DRU)、スクリプト/ユーザ プログラム(SCR/ULP)、CAM ファイルなど)は、ローカル ドライブを通してのみアクセス可能でした。これで、Fusion クラウドでホストされているこれらのファイルを参照できるようになりました。すべて 1 箇所に統合されます。
折りたたみ可能なタブ付きパネル
これまで、タブ付きパネルを直接折りたたむ場合、まず「スタックに変換」する必要がありました。
[信号の整合性]拡張機能の機能強化
[信号の整合性]拡張機能では、ジオメトリ解析を改善し、より正確なセグメントを得られるようにしたほか、UI に関するいくつかのバグを修正しました。
シミュレーション プリチェックの改善
[シミュレーション プリチェック]ダイアログにいくつかの改善されたダイアログが追加されました。
ソルバーにおける接触面の熱源の改善
Nastran ソルバーの改良により、接触面に定義された熱源が正しく認識されるようになり、熱および熱応力シミュレーションでより正確な結果を得ることができます。
[シミュレーション]ワークスペースでの表示設定がオフになっているボディ/コンポーネントまたは設定に関する追加の警告
[シミュレーション]ワークスペースでボディ/コンポーネントまたは特定の設定の表示設定をオフにしても、シミュレーションの実行中にそれらが使用の対象から除外されることはありません。これまでは、このことがプリチェックの警告としてだけ表示されていました。更新後は、事前に通知されるため、後の手順で不意をつかれることはありません。
ジェネレーティブ デザイン拡張機能の対称平面オプション
[対称平面]オプションは、これまでプレビュー機能として使用できましたが、更新後はプレビューを卒業し、正式にジェネレーティブ デザイン拡張機能の一部として提供されるようになりました。
[対称平面]ツールを使用すると、対称平面を定義して対称の結果を生成することができます。[ジェネレーティブ デザイン]ツールバーの[デザイン スペース]パネルで[対称平面]を選択して、コマンドにアクセスします。
対称平面の詳細はこちら
スタディ設定ダイアログの改善
[スタディ設定]ダイアログのいくつかの側面が改善され、より直感的で使いやすくなりました。高解像度/低解像度の設定について、用語、スライダ ティック マーク、およびツールチップによる説明の更新がされました。
スタディ設定の詳細はこちら
自動中心線と中心マーク
新しい自動中心マークと中心線フィーチャにより、すべての穴の中心マークと中心線をすばやく作成できるようになりました。さらに、押し出し(または回転)ボスやカットに中心マークや中心線を作成する機能も追加されました。さらに、中心マークは、半径のサイズによってオンまたはオフに設定することができます。
平坦加工では、すべての傾斜した平面に対して自動的に計算された多数の 3 + 2 ツールパスを提供し、接続移動はすべて同時 5 軸とするインテリジェントな機能を備えています。これは、平坦部加工に対する素晴らしい追加機能で、傾斜しているかどうかにかかわらず、パーツのすべての平坦部を加工するツールパスを自動化することができるようになりました。傾斜した平坦部は、お客様が定義した最大と最小の傾斜角度範囲を検出し、定義された角度に対してセットアップの Z 軸または工具の方向を参照し、その範囲内のすべての平坦部を検出しカットします。
傾斜平坦部の詳細はこちら
新しいバリ取りツールパス(Machining Extension プレビュー)
パーツを加工する際、加工したパーツの端に「バリ」と呼ばれる材料が残っていることがあります。その大きさは 1 ~ 10 ミクロン程度で、ほとんどの場合、機械加工後に手作業で除去する必要があります。新しいバリ取りツールパス([フライス加工]タブ > 3D パネルの下)は、この問題を解決することを目的としており、通常、完成パーツに使用されます。垂直な面と水平な面の間にコーナーがある場所や、2 つの平らな面が互いに方向を変えるような場所に使用します。ツールパスはエッジに沿って工具を走らせるので、鋭いバリが取り除かれ、手作業が減ります。バリ取りは、3 軸、4 軸、5 軸のフライス加工に対応し、工具の側面部分を使用し、ガウジ値を定義することができます。これは現在、Machining Extension プレビューの機能ですが、Machining Extension の一部としてリリースされる予定です。
バリ取りの手順の詳細はこちら
新しいコーナー ツールパス(Machining Extension プレビュー)
今回の更新では、新たにコーナー仕上げ([フライス加工]タブ > 3D パネルの下)と呼ばれるツールパスを導入しています。これは Powermill から引き継いだ機能であり、現在 Machining Extension プレビューとして使用できます。Fusion 360 では、「ペンシル」と呼ばれるコーナー スタイルの仕上げ加工法が既に用意されています。PowerMill には、コーナー仕上げ、コーナー マルチペンシル仕上げ、コーナー ペンシル仕上げの 3 つの主要な加工法があります。Fusion 360 のペンシルは、すべてのモデル セグメントに「沿って」加工します。そのため、工具が急なコーナーを上り下りすることになり、危険な切削条件となる可能性があります。新しいコーナー仕上げ加工法では、浅い部分は沿って、急な部分は交差して切削することで、部品や工具にダメージを与えないようにすることができます。Fusion 360 に最初に導入することにより、オートデスクは可変コーナーやフィレットに対処する機能を追加することで、今後のリリースで操作を改善する予定です。また、PowerMill のマルチペンシル仕上げの機能を追加し、Fusion 360 の統合戦略も検討する予定です。
コーナー仕上げ加工の詳細はこちら
積層造形設定に適用された断面解析では、マシンの原点に基づいてグローバル平面が自動的に表示されるようになりました。 断面解析を追加して、パーツやサポートの相互作用を確認する場合。XY、YZ、および ZX の各平面が自動的に表示/選択できるようになり、断面解析で選択する平面がない有機的なパーツでも断面平面を簡単に選択できるようになったことがおわかりいただけるでしょう。
断面解析の詳細はこちら
SLA/DLP プリンタまたはメタル プリンタ(FFF 印刷には適用されません)を使用して積層セットアップを作成すると、「グループ化」、「グループ用ベース プレート」、および「ブレース」周辺のバー サポートに関する新しい設定が表示されます。これにより、バー サポートの作成方法をより細かくコントロールすることができます。軽量で強力なバー サポートを作成し、無駄な材料の使用やプリント部品の後処理に伴う労力を最小限に抑えることができます。
バー サポートを追加する方法の詳細はこちら
メタル積層シミュレーション用のカスタム プロセス パラメータ(PRM)をインポートする機能
積層ビルド エクステンションのユーザは、Fusion 360 の金属粉末床溶融結合のプリント設定に、カスタム PRM ファイル(Netfabb ローカル シミュレーションを使用して作成)をインポートできるようになりました。これにより、カスタム PRM ファイルに含まれるあらゆる材料や印刷設定で印刷されたパーツをシミュレーションすることができます。
プリント設定と関連する PRM ファイルを変更する方法の詳細はこちら
プリセットをコピー/貼り付け: 複数のプリセットを複数の工具にコピー
[プリセットをコピー/貼り付け]機能が改善され、単一の工具の複数のプリセットをコピーして、同じタイプの複数の工具に貼り付けることができるようになりました。たとえば、既存のフラット エンド ミルから 3 つのプリセットを選択し、他の 5 つのフラット エンド ミルに貼り付けることができます。Shift を押して範囲内のすべての項目を選択したり、control/command を押してリスト内の個々の項目を選択するなど、一般的なリスト選択コントロールがサポートされています。
ねじ切りおよび溝切り旋盤工具におけるインサートのビジュアル表示
ねじ切りや溝切り旋盤工具を作成する際、これまではインサートの寸法と対応する内容を表示するための中心イメージやビジュアルがありませんでした。更新後、円形溝切りインサート、長方形ねじ切りインサート、および角型溝切りインサートに適したビジュアルが表示されるようになりました。
工具ライブラリの工具と工具ホルダーのダイナミック 3D プレビュー(パブリック プレビュー)
このパブリック プレビューは、工具ライブラリ内の工具や工具ホルダーの 2D プレビューを、画面移動、ズーム、オービット コントロールで操作できるダイナミック 3D プレビューに変更します。夢中になりツールを見失ったり、元の表示に戻りたい場合は、左上隅にある「ホーム」ボタンを使用して元のビューに戻ることができます。
これは、工具がホルダーよりはるかに小さいフライス加工の工具アセンブリを作成または編集する場合に特に便利です。ホルダーの装着によりインサートの詳細が見えにくくなる旋盤工具も同様です。
テストでは検出できなかったドライバーやその他、ハードウェア上の問題が残っている可能性もあり、現在パブリック プレビュー中です。問題が発生した場合はお知らせください。お使いのハードウェアのサポート状況を確認します。
回転あたり/分あたりのドリル送り
1 月の更新では、ドリル ツールパス ダイアログの UI が変更され、これにより FPR(回転あたりの送り)または FPM(分あたりの送り)のどちらか一方の使用が指定できるようになりました。しかし、これはアクティブなパラメータのみを表示するという意図しない結果を招くことになりました。FPR と FPM の両方を同時に表示することの利点についてご意見をいただき、今回の更新では、このフィールドを復活させました(ただし、読み取り専用モードです)。読み取り専用モードでは、以前とは違い、2 つの出力タイプ間の視覚的な整合性を確認することができます。
また、工具ライブラリのプリセットに FPR と FPM の両フィールドを復活させました。これにより、プランジ/リトラクト FPR とプランジ/リトラクト FPM からなる 4 つの入力フィールドを視覚的に確認することができます。これらのオブジェクトは、互いにリンクされ、一方が他方を駆動し、変更を加えるというこれまでの動作を保持します。[FPR を使用]チェックボックスは工具ライブラリ プリセットで引き続き使用でき、FPR チェックボックスのオン/オフを既定で設定する機能を提供します。プリセットは両方のフィールドをそれぞれ独立して操作に渡します。「FPR 使用」をオンまたはオフにすると、最初の切り替えを実行する際にプリセットから値が取り込まれます。
新しいポスト プロセッサと改良されたポスト プロセッサ
2023 年 3 月に、Faro CNC コントローラと FlexCNC のポスト プロセスを新たに追加しました。既存の汎用ポスト プロセッサに加えて、BobsCNC、Brother Speedio、Brother Speedio M140、Fagor、Fidia、Grbl、Haas、Haas Inspect Surface、Hurco、Hurco Inspect Surface、LinuxCNC、myCNC MncMill Controller、Makino、Mazak、PlanetCNC、および YetiTOOL について改良が行われました。詳細については、こちらの新機能をご覧ください。
製造のための新しい AP I呼び出し
Fusion 360 API をご利用の方は、次の目的でスクリプト(Python/C++)を作成できるようになりました。
また、API を介して次のライブラリにアクセスし、上記を実行できるようになりました。
また、既存のライブラリから項目を選択したり、API を使用してライブラリ内の項目をある程度まで編集できるようになります。
新しい Makersite アドインにより、アセンブリ カーボンおよびコストのライブ計算が可能に
Makersite は、サステナブルな製品とサプライチェーンに関する意思決定を大規模に推進するための AI、データ、アプリです。このプラグインは、Autodesk® Fusion 360™ 環境内から Makersite プラットフォームへの直接統合を提供します。これは、CAD モデルを部品表(BOM)に変換し、Makersite に部品表の気候変動影響やコスト見積りを計算するよう要求することで機能します。また、これらの影響を軽減する方法について、素材の代替案という形で提案します。結果は、グリッドまたはヒートマップとして表示することができます。さらに、リスク、コンプライアンスなど他の基準に関する広範な情報や、より強力なシナリオ モデリング、コラボレーション、PLM/PDM 統合ツールなどが、Makersite サービスのサブスクリプションを通じて利用できます。
無償体験版をダウンロードし、お試しください。
2023 年 5 月の製品更新: 新機能
新規: 製品のスヌーズ設定更新
この機能は、多くの皆様から長い間ご要望をいただいておりましたが、ようやく実現することができ、嬉しく思います。この現在の製品の更新を受けた後、製品の更新を後日にスヌーズ(または「後で更新」)することができるようになりました。
ユーザが更新を 3 日間スヌーズできるようになりました。さらに、有料サブスクリプション メンバー、スタートアップ、体験版ユーザは、さらに 11 日間、合計 14 日間のスヌーズが可能です。
重要なタスクの途中で、ワークフローの中断を最小限に抑えたい場合、製品の更新をスヌーズすることで、ユーザは既存の Fusion 360 を使用して目の前のタスクに集中して、仕事を終わらせることができます。また、スヌーズを使用すると、すぐに更新する必要がないため Fusion 360 をオフラインにする必要がなくなります。
質問がありましたら、FAQ ブログの投稿で上位 10 件の質問に対する回答リストをご覧ください。
改善されました: S キー 検索で数字が使えるようになりました。
以前は、S キー検索ボックスに数字を入力しても、Fusion 360 には登録されず、検索に何も表示されませんでした。スケッチで「3 点指定の円」、デザインで「3D プリント」などのコマンドを、「3」などの数字で検索することができるようになりました。
コマンド ウィンドウを任意のエッジまたはコーナーからサイズ変更できます
従来、Fusion 360 のコマンド ダイアログは、左上の水平アンカー、右下の斜めアンカー(ただし、ドッキング解除時のみ)のみで、ユーザによるサイズの変更が制限されていました。このため、ドッキングしたコマンドの高さを変更する際に、特に大きなダイアログ ウィンドウの場合は大変でした。
5 月のリリースでは、すべてのエッジとコーナーからコマンドのサイズを変更できるようになりました(必要なスペースがある場合)。コマンド ダイアログには、Fusion を再起動するまでサイズと位置が記憶されています。
高解像度のキャンバス グラフィックスの名称を変更し、既定で有効にしました
[基本設定] > [グラフィックス] > [ディスプレイ]
Fusion 360 の既定のグラフィックス オプションが次のように変更されました。
パフォーマンスの向上
Fusion 360 がさらに高速になりました。この更新の主な特長は次のとおりです。
新規プラスチック リップ フィーチャ(Product Design Extension)
Product Design Extension の機能が改善されました。この更新により、Product Design Extension のプラスチック ワークスペース内でリップを簡単に作成できるようになりました。リップ フィーチャは、1 つまたは 2 つのソリッド ボディ上のリップ、グルーブ、またはリップとグルーブを組み合わせたフィーチャのモデリングを簡素化する機能です。
このフィーチャを使用するには、ソリッド ボディのエッジを選択し、[リップ]、[溝]、または[リップと溝]のタイプから選択します。次に、ガイド タイプ、抜き方向、ガイド ファクトを選択し、フィーチャの位置を確認して、寸法設定を調整します。オプションで、フィーチャを終了させる平面または点を選択することができます。リップ寸法は、プラスチック ルールのパラメータに由来するもので、別途調整することも可能です。
コア モデリング コマンドをインプレイス編集できるようになりました
以前は、インプレイス編集ワークフローで作業する場合、すべてのコア モデリング ツールが自由に使えるわけではありませんでした。今回の更新では、EIP(インプレイス編集)モードにおいて、以下のコマンドを有効にすることで、この問題を解決しています:
ボリューム ラティスのメッシュ変換の改善
メッシュの作成は、ボリューム ラティスを使用する際の重要なステップです。[メッシュ]タブのツールを使用してデザインを操作したり、メッシュをサードパーティのスライサーに書き出ししたりすることができます。
Fusion 360 のオリジナルの「メッシュを作成」コマンドは、マーチング キューブのアルゴリズムを使用して、ボリューム ラティスを持つボディからメッシュボディを作成するものでした。このアプローチでは、スムーズな面にステップ効果などのアーティファクトが発生し、3D プリントしたときに表面仕上げが粗くなってしまうという問題がありました。このバージョンでは、メッシュ作成の手法を変更し、ボリューム ラティスをメッシュボディに変換する新しい手法をリリースします。ボリューム ラティスの新しい改良されたメッシュ作成方法は、パーツ表面のメッシュをより高品質にし、メッシュ本体のトライアングルの数を全体的に減らすことができます。
パラメータ テーブルで条件式がサポートされるようになりました
パラメータ テーブルは、条件式と論理演算子をサポートするようになりました。
自動化モデリング UI の改善
CAM の新規画像プリント コンフィギュレーション(プレビュー付き)
自動モデリングでは、代替タイプ(スムース、クリスプ、プレート)のアイコンが追加され、代替タイプを簡単に認識できるようになったほか、サービスが利用できない場合のエラー処理も改善されました。
Fusion 360 Electronics CAM プロセッサを使用すると、ODB++ や Gerber など、業界互換性のある形式でプリント基板の製造データを生成することができます。CAM プロセッサは非常に柔軟性が高く、必要な出力仕様のセクションを変更または更新できます。出力には、部品表、選択配置、ドキュメントの画像が自動的に含まれます。ドキュメントの画像に複数の画層設定ページを含めることができるようになりました。この CAM プロセッサの機能強化により、ボードの高品質な製造ドキュメント画像をより実用的な形式で効率的に作成できるようになりました。
3D PCB 表示のための追加の画層設定オプション
多くのユーザが、Fusion 360 Electronics で作業し、 3D モデルを使用してレイアウトを支援することを好むようになりました。このリアリスティックなパースにより、コンポーネントの配置を非常に簡単に微調整できます。多くの人々が、3D モデルのシルクスクリーンに表示される内容をより細かくコントロールするよう要求してきました。サポートされているのは、上部と下部のシルクスクリーンの従来の配置画層と名前画層のみです。この更新では、PCB エディタに表示コマンドの編集可能な画層設定の断面があることが分かります。3D モデルでシルクスクリーンとして表示する画層を選択できるようになりました。 製造詳細、会社のロゴ、著作権の詳細などの表記に対して、画層管理をより詳細にコントロールできます。
回路図シンボル[ピンのブレークアウト]は標準のコマンド ダイアログを使用するようになりました
[ピンのブレークアウト]機能を使用すると、読みやすく、理解しやすくなるので、回路図の見やすさを向上させることができます。コンポーネントの個々のピンをブレークアウトすることで、他のパーツとの接続方法、回路全体の構造を正確に確認できます。この更新プログラムの[ピンのブレークアウト]コマンドが、よりアクセスしやすく柔軟なダイアログ ボックスに改良されました。選択したコンポーネントのピンのリストを使用して、ブレークアウトしたいピンと、使用したい NET 命名規則を簡単に選択できます。これにより、ピン数が多いコンポーネントを単純な形式にブレークアウトできるため、組織を犠牲にすることなく設計時間を短縮できます。
コピー/貼り付けのプレビュー中の矢印キーによる移動
Fusion 360 Electronics の以前のバージョンでは、選択したアセットまたは新しいアセットを矢印キーを使用して移動するサポートが追加されました。矢印キーを使用すると、コンポーネントを特定の位置に配置する際に必要となる高い精度が得られます。回路アセットまたは回路図デザインの断面を複製するためにコピーして貼り付けることで、時間と労力を節約できます。
この更新では、Fusion 360 Electronics が、貼り付けたアセットの矢印キーの使用をサポートするようになりました。この単一チャネル回路を完成した後は、簡単にコピーして貼り付けて、さらに 7 回複製することができ、作業中の新しい 8 チャネル システムの適切なドキュメントを作成するために使用したいシンメトリを維持することができます。矢印キーを使用して、貼り付けコマンドを実行すると、アセットが一度に 1 グリッド点ずつ移動します。PCB とライブラリのワークスペースでも同じアクションを使用できます。これにより、マウスを使用せずに、必要な場所にコンポーネントを正確に配置することができます。
Ansys を搭載した Signal Integrity Extension でトークン Flex が使用可能になりました。
昨年 Ansys を搭載した Signal Integrity Extension を導入したことをご記憶の方もいらっしゃると思います。この拡張機能を[電子デザイン]作業スペースに追加することで、高速信号を伝送する回路基板上の重要なトレースの解析が可能になります。Signal Integrity Extension では、指定されたインピーダンスを視覚的に把握できるほか、抵抗、時間遅延、長さなどの詳細をルーティング プロセス中に取得することができます。信号の完全性の要件を後工程で見直す必要はもうありません。この貴重な拡張機能の 14 日間無償体験版にご登録ください。Signal Integrity Extension へのアクセスは、当社のトークン Flex システムを使用して可能になりました。
詳細については、トークン Flex システム を参照してください。
中心から離れた DXF 読み込みに合わせるためのズーム
Fusion 360 で回路図に読み込む際に、DXF に合わせてズームされるようになりました。これは、読み込まれたファイルが中央に配置されていない場合に、コンテンツを正しく表示されるようにすることができます。
対称拘束の改善
この更新プログラムでは、2 軸および 2.5 軸フライス加工セットアップでサポートされていない対称面の場合に使われる通信とエラー処理が改善されています。また、対称機能が既定でメインツールバーに固定され、アクセスしやすくなっていることがわかります。
詳細については、対称面を参照してください。
実験的なジェネレーティブ ソルバーにおける周波数制限の改善と機能のプレビュー
この更新では、周波数制限の結果が、ダイカスト加工のプレビューを除くすべての製造方法について生成されることになりました。この機能により、設計で意図した用途で超えなければならない最小固有振動数を指定することができるようになりました。
射出成形シミュレーションの新しいレポート機能
射出成形シミュレーション スタディでレポートを作成できるようになりました。レポート生成ツールを使用すると、カスタマイズしたレポートを作成し、レポートに含める情報を選択して追加することができます。レポートを作成する前に、レポートがどのように見えるかをプレビューし、必要な変更を加えてから、クラウド上やコンピュータのローカルに保存することができます。
シミュレーション クラウド解析のパフォーマンスの向上
シミュレーションのクラウド解析パイプラインに改良を加え、より高速なクラウドマシンをシミュレーションに使用することで、シミュレーションジョブのクラウド解析パフォーマンスを約 20% 向上させることができました。
射出成形シミュレーション材料データベースの更新
射出成形シミュレーションの材料データベースが更新されました。
射出成形と電子機器冷却スタディで、結果が表示されない場合のメッセージの改善
射出成形シミュレーション、電子機器冷却シミュレーションにおいて、解析終了後に結果が表示されないという状況がありました。これまでは、何が問題なのかが分からないまま、空のウィンドウが表示されていました。このたび、結果が表示されない原因として考えられることと、それを解決するためのユーザ側の対応について、ユーザ フレンドリーなメッセージを追加しました。
新規: 図面付きコピー
コピー デザインのワークフローに、デザインとその関連図面をコピーできる「図面付きコピー」が追加されたことをお知らせします。
上の画像では、コントロール プレートが以前のプロジェクトのもので、詳細な図面が描かれていることがわかります。プレート中央のトラック ボール開口部をなくした新しいバリエーションを作成する必要があるかもしれません。データ パネルからコントロール プレートのデザインをコピーすると、その関連図面を含めることができるようになりました。
新規回転ポケット多軸ストラテジー(Machining Extension 用)
新しい多軸ツール パス戦略が Fusion 360 に採用され、皆さんに使っていただけるようになるのは嬉しいことです。この更新により、新しい 4 軸粗取りフライス加工法である回転ポケットが、Fusion 360 Machining Extension で利用可能になりました。この機能により、4 軸目の機械軸を使用する際に最も効率的に加工されるパーツについて、大量の材料を削減することができます。
回転ポケットは、[フライス加工]タブの「複合軸」ドロップダウン リストにある加工法で、円筒形や円錐形のストック材料から作られた複雑なパーツの荒加工によく使われます。
新規回転輪郭フライス加工法(Machining Extension 用)
回転ポケットのすぐ下に、回転輪郭という新しい加工法が導入されています。新しい回転輪郭フライス加工法は、同時に 4 軸マシンを使用して急斜面の壁を仕上げ加工するように設計されています。既存の 3D 輪郭加工法に似ていますが、Z 平面スライスではなく、4 軸円筒または円錐スライスを生成するという点が異なります。そのため、通常、4 軸マシン ツール上の円筒状または円錐状のストック材料から作成されるパーツによく使用されます。今すぐ Fusion 360 Machining Extension でお試しください。
複合軸輪郭ストラテジーのプレビュー用の追加 5 軸オプション(Machining Extension 用)
複合軸輪郭フライス加工法に、プレビュー機能としてより包括的な 5 軸オプションが試せるようになりました。この結果、他のほとんどの仕上げ加工法と一貫性が保たれるようになりました。主工具軸で点/曲線の始点または終点を使用できるようになりました。自動干渉回避を有効にして、工具アセンブリとデザイン モデル間の干渉を回避することができます。これらのオプションを試すには、プレビュー機能の製造セクションにある[複合軸輪郭ストラテジーの追加の複合軸オプション]ボックスをチェックします。このプレビューは、Machining Extension が有効になっている場合のみ有効です。
平坦ツールパス加工法の新規等高線のみのパス
平坦ツールパスでは、垂直/急傾斜/平坦領域が交差する領域の等高線のみのパスを計算する機能を持つようになりました。2D 輪郭を使用するのと同じ利点がありますが、ツールパスがモデルを認識する利点もあります。このフラット加工法に新たに追加された機能は、パス タブで複数深さを適用すると、壁仕上げ加工法としても使用できます。平坦加工法は、前工程の取残し加工を利用できるため、より正確な処理中のストック シミュレーションを行うことができます。
旋盤工具の注釈付き画像の改善
Fusion 360 で旋盤工具を作成する場合、編集中の工具寸法を表示するための画像で、旋盤工具の正確性の低い表示方法をいくつか見たことがあるかと思います。最近、オートデスクの優秀な設計チームと共同して、より詳細で実際のツールに近いものにしました。
工具ライブラリ: 持続ユーザ式(プレビュー機能)
持続ユーザ式は、プリセットで工具形状や送りと速度などのパラメータを定義する際に、工具ライブラリに入力する式を保存します。工具ライブラリまたは Fusion 360 を閉じて再度開くと、パラメータにアクセスしたときに式はそのまま残ります。
これは、値が別のパラメータを参照しているなど、値の本来の目的を表示するのに役立ちます。また、別のパラメータの式で参照されているパラメータを変更した場合、両方とも更新されます。そのため、例えば、工具直径を参照する送りと速度の式は、新しい工具にコピー & ペーストすると更新されます。とても便利です。
この更新では、このフィーチャ フラグを既定でオンにしたため、明示的にオフにしない限り、すべてのユーザにこの機能が表示されるようになりました。このフィーチャ フラグをオフにする場合は、ご連絡ください。次のメジャー リリースでこれを完全にリリースする予定です。お気づきの点がございましたら、ご意見をお聞かせください。
注: 以前に[持続式のプレビュー]機能をオンにしていた場合、今回の更新により、式を工具ライブラリから式ダイアログに渡すことができなくなったことに気づかれるでしょう。これはパーサーの違いによる意図的な変更で、それらの違いを調整できるまで値が予期せずに変更されることを防ぐことがでます。
詳細は、「工具ライブラリのユーザ式」を参照してください。
旋盤輪郭粗取り取残し加工ツールパスでドラッグ仕上げなしを許可
旋盤輪郭粗取り操作で、取残し加工が有効になっている場合にドラッグ 仕上げなしのオプションをオンにする機能が追加されました。
既存のトレース ツールパスに拡張機能が適用されるようになりました
2D トレース加工法で始点と終点の拡張が可能になりました。その結果、既存の 2D トレース ツールパスを再生成した場合、警告なしに拡張機能が適用される場合があります。これにより、新しいツールパスがモデルまたは固定具と干渉した場合にガウジングが発生します。
改善: ダイナミック プレビュー(プレビュー機能)
前回のリリース サイクルで工具ライブラリに追加されたダイナミック プレビューに、次のような改良を加えています。
また、このフィーチャ フラグも既定でオンにしています。限られたハードウェアでのテストでは、特定しにくいハードウェアの問題や不具合が発生する可能性があることを想定しています。問題が発生した場合は、FF をオフにして作業を続行できますが、オートデスクが問題の修正に取り組むことができるように、問題が発生している旨をお知らせください。工具を 3D で表示いただけるのが待ち遠しいです。
詳細については、「ダイナミック プレビュー(3D 工具プレビュー)」を参照してください。
ポストプロセッサーがアップデートされ、新しくなりました
ポストプロセッサーやマシンの最新情報をお探しですか。今年の 5 月、私たちは多くのオープンソースのポストプロセッサーやマシンに新しいアップデートと改良を行い、無料で提供しています。このリリースでは、汎用ポストプロセッサー、ミルターン ポスト プロセッサー、積層ポスト プロセッサーが改良されています。また、マシン ライブラリに多くの新しいマシン コンフィグが追加され、使用可能なマシンとリソースを定義し、ジョブ セットアップの設定を自動化することができるようになりました。さらに、工作物保持具ライブラリの更新と改善、Autodesk CAM ポスト プロセッサー エンジンの機能を改善しました。
詳細については、こちらのフォーラムの投稿を参照してください。
ジオメトリの選択に関する修正
2023 年 1 月、製造ワークスペースでのジオメトリの選択方法が大きく変更されました。 4 月の製品の更新で導入された改善に引き続き、このリリースでは、ジオメトリ選択機能をさらに強化しました。
製造ワークスペースからの 3mf の書き出しにサムネイルが含まれるようになりました
積層セットアップから 3mf を書き出すと、3mf ファイルにサムネイル ビューが関連付けられ、ファイルを開く前にデザインを簡単に識別できるようになりました。このリリースでは、Fusion 360 は作成した特定のマシン ファイルにアイソメ サムネイル イメージを埋め込みようになります。これにより、USB ファイルに印刷する複数のスライス ファイルが含まれている場合に、3D プリンタでどのファイルを印刷しているのかが分かりやすくなります。
詳細については、3MF ファイルへの積層ビルドの書き出しを参照してください。
ブラウザで選択した項目が、積層 MFG のキャンバスでハイライト表示されるようになりました
積層造形では、マシンを選択した後、セットアップにプリント設定を割り当てることができます。これらのプリント設定には、さまざまな設定のスライスおよびツールパス関連のパラメータ(例:インフィル タイプ、密度、輪郭の数)を持つ複数のプリセット(例: 法線と強さ)を含めることができます。 積層造形セットアップでは、特定のボディに独自のボディ プリセットを割り当てることを選択できます。
2023 年 5 月のリリースでは、Fusion のブラウザでボディ プリセットを選択すると、関連付けられたオブジェクトがキャンバスでクロス ハイライト表示されるため、このプリセットを使用するボディを特定することができます。
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FFF サポート構造で、サポート タイプごとに一意のスライス設定を指定できるようになりました
フィラメント溶解製法(FFF)プリンタで作業する場合、3 つのサポート タイプのいずれかを使用できます。ボリューム サポート、バー サポート、およびセッター サポートです。従来、特定のボディに割り当てられたプリント設定によって、アタッチされたサポート構造のスライス方法が決まっていました。この方法は、ボディごとに単一のサポート タイプ(例: ボリューム サポートのみ)を使用した場合に有効ですが、同じボディにサポート タイプを混在させたい場合、各サポート タイプごとに必要なコントロールができなくなります。
このリリースでは、バー、ボリューム、セッターの各サポートには、プリント設定の[サポート]タブにそれぞれパラメータ グループがあります。これらの設定を使用することで、サポートを一意の方法でスライスし、スライス方法をコントロールできるようになりました(例: バー サポートに 3 個の周長を割り当て、ボリューム サポートには 0 個を割り当てる)。これにより、1 つのビルドで異なるサポート タイプを組み合わせる柔軟性が増し、サポートのスライスをより詳細にコントロールできるようになります。
詳細については、プリント設定を編集する方法を参照してください。
積層配置におけるコンポーネントの選択が改善されました
複数のコンポーネントを含む 3D プリントを準備する場合、ビルド ボリューム内でのオブジェクトの配置はワークフローの重要な部分です。Fusion 360 では、積層造形セットアップを作成した後、積層配置機能を使用することで、2D または 3D の配置方法を使用してパーツを自動的に保圧することができます。
このリリースでは、[積層配置]ダイアログで、配置するすべてのコンポーネントのリストを表示できるようになりました。また、このリストからコンポーネントを簡単に追加または削除することもできます。
詳細については、積層造形のコンポーネントの配置を参照してください。
ボリューム ラティスの積層スライス パフォーマンスの向上
ボリューム ラティスのあるモデルを含む積層セットアップをスライスすることは、このようなコンポーネントを製造する上で重要なステップとなります。スライスを使用して、ボリューム データを含むモデルをスライス データに変換し、その後、3D プリント用の積層ツールパスを作成することができます。ボリューム データを含むモデルは複雑なジオメトリを表現する傾向があるため、このようなモデルのスライスは時間のかかる作業になります。
Fusion 360 の最新リリースでは、ボリューム ラティスを使用したボディのスライス パフォーマンスが大幅に向上しました。スライスされた結果の解像度を下げることなく、ボリューム ラティス データを含むボディを最大 8 倍高速にスライスすることが可能になりました。
自動配置(Nesting & Fabrication Extension のパブリック プレビュー)
自動配置を使用すると、配置されたレイアウトの製造セットアップを迅速かつ改良された方法で作成することができます。また、配置の作成によって、元のコンポーネントを動かすことはできなくなります。代わりに、配置されたコンポーネントのインスタンスが新たに作成されます。これにより、モデルの「分割/アセンブリ解除」を防ぎ、モデルのコピーを手動で作成することなく、並べて表示することができるようになりました。配置の結果をタイムラインに保存するだけでなく、対応する配置とエンベロープのノードをブラウザ ツリーに作成します(「配置」ノードの下に含まれます)。
Nesting & Fabrication Extension を有効にしている場合、自動配置プレビューによって追加機能(数量、優先度、充填剤)のロックを解除します。
注: 配置は、設計ワークスペースでのみ作成でき、その後、製造ワークスペースで使用できます。配置機能は、製造モデル編集環境では使用できなくなりました。結果がモデルにオーバーラップしないようにするには、[エンベロープ]タブの[オフセット]オプションを使用します。
詳細については、自動配置を参照してください。
レンダリング作業スペースの新規 API サポート
多くの方からご要望をいただいておりましたが、API がレンダリング作業スペースで使用可能な機能のほとんどをサポートするようになりましたので、お知らせいたします。すべての設定を定義し、ローカル レンダリングを開始することができますが、現在サポートされていないものとして、キャンバス内レンダリングとクラウド レンダリングの 2 つがあります。
キャンバス内レンダリングのサポートは予定されていますが、現在クラウド レンダリングをサポートする予定はありません。これは、Flex トークンが必要で、より複雑になるためです。ローカル レンダリングの動作にも違いがあります。ユーザ インターフェースを使用してローカルにレンダリングすると、レンダリングはローカルに作成されますが、その結果はクラウドに保存されます。API を使用する場合も同様に、結果をローカル ファイルに保存することができます。
キャンバスの作成と編集のための新しい API サポート
Fusion 360 API では、コンポーネント内のキャンバスの作成と編集もサポートするようになりました。
製造 API の改善
製造の自動化に Fusion 360 API をご利用のユーザ向け
ワークフローでは、スクリプト(Python/C++)を作成して次の操作を行うことができます。
: セットアップ作成時に「固定具アタッチメント」を設定する。
: ジオメトリ選択操作の入力に CAD パラメータを使用する。
: 孔の認識を利用する。
: 必要に応じて、操作と設定を削除する。
このリリースの新機能の詳細と、これらの改善およびサンプル スクリプトの使用方法の詳細については、Fusion 360 のオンライン API ドキュメントを参照してください。
2023 年 7 月の製品の主要更新: 新機能
Apple コンピュータのネイティブ サポートの向上
Fusion 360 は、Apple Silicon 上でネイティブに実行されるようになりました。
Mac ユーザの皆様、Fusion 360 が Apple Silicon 上でネイティブにサポートされるようになりました。 この更新プログラムの後に Fusion 360 を起動すると、お使いコンピュータに Intel チップセットまたは Apple Silicon チップセットが搭載されているかどうかをソフトウェアにより自動的に識別されます。M1 または M2 プロセッサーで Fusion 360 を実行している場合、Rosetta 2 を使用しなくても、Fusion 360 は自動的にそのチップセット上でネイティブに動作します。
テストやインサイダーからのフィードバックを通じて、安定性、計算性、およびバッテリの寿命や使用量に顕著な改善が見られました。計算速度に関しては、Intel/Rosetta 2 で実行する場合と比較して、モデリングやアセンブリ モデリング タスクの処理速度が Silicon で 30% 向上しました。また、ローカル レンダリングの処理速度も大幅に向上し、これまでよりも速くレンダリングを実行できるようになりました。 他にも、バッテリ寿命という大きな利点があります。Fusion 360 は、Apple Silicon 上で実行すると消費電力がほぼ 50% 削減されます。
さらにご不明な点がございましたら、よくある質問(FAQ)をご覧ください。
ジェスチャー処理のためのネイティブ macOS トラックパッド エンジン
Fusion 360 はリリース当初から、macOS 上でキャンバスのジェスチャーを処理するためにカスタム トラックパッド エンジンを使用していました。それ以来、macOS で利用可能なネイティブ トラックパッド ドライバは飛躍的に成長し、Fusion 360 のジェスチャー ベース ナビゲーションに十二分に対応できるようになりました。
このリリースでは、macOS のネイティブ トラックパッド ドライバのサポートがプレビュー版から完全リリース版に移行しました。その結果、画面移動、ズーム、オービットの各コマンドを一貫して登録し、より安定したキャンバス ナビゲーションの作業環境を得ることができます。ネイティブ トラックパッド アドインの概念実証に関するご協力をいただいたユーザ、Pravdomil 氏に心より感謝いたします。
注: 以前に Fusion 360 用のネイティブ トラックパッド ジェスチャー アドインをインストールしていた場合、ドライバの競合を防ぐために、更新後にこれは自動的に無効になります。
Windows での高 DPI スケーリングのサポート
Fusion 360 アプリケーションは、Windows 上ですぐにモニタごとの DPI 認識をサポートし、macOS クライアントと同等のサポートを提供するようになりました。Fusion を 100% 以上の DPI で実行しているユーザに対しては、明瞭なフォント、アイコン、およびキャンバス グラフィックスが表示されるようになり、ピクセル化の心配は無用です。モニタをたとえ 175%、250%、325% に拡大したとしても、Fusion 360 の画像はピクセル化したぼやけたものではなく、鮮明で詳細なものになります。この機能は、Windows の表示倍率が 125% 以上に設定されている場合に自動的に有効になります。必要に応じて、Fusion 360 の基本設定にある[プレビュー機能]で、このオプションを一時的に無効にすることができます。
注: 高解像度のキャンバス グラフィックスでは、より高いディスプレイ解像度により、従来のグラフィックス ハードウェアの性能に負荷を与える可能性があります。ユーザは、Fusion 360 の基本設定の[グラフィックス]と[表示]セクションで、高解像度グラフィックスと関連する設定を無効にすることができます。
より多くのサブスクリプション メンバーによるオンライン ブラウザへのアクセスが可能に
Fusion 360 の商用サブスクリプション メンバーは、Web ブラウザからアクセスできるオンライン バージョンの Fusion 360 にアクセスできるようになりました。 これは Fusion 360 への新たなエントリ ポイントであり、商用のサブスクリプション メンバーには無料で提供され、ブラウザを介してどのデバイスからでもアクセスできます。 オンライン版は英語のみで提供され、API は使用できません。
ブラウザへのアクセス権を有するのは、商用のサブスクリプション メンバー、スタートアップ企業、TokenFlex ユーザ、アクティブな Fusion 360 の使用資格をお持ちの Product Design & Manufacturing Collection ユーザ、および教育機関ユーザです。
ブラウザ アクセスにより、Fusion 360 を外出先から柔軟に使用することができ、ローカル インストールが不要なため、簡単なコラボレーション、より迅速なデザインの反復、システム要件の削減などの利点が得られます。
ファイルへのアクセスと検索の改善
ホーム タブのサンプル ファイル
サンプルへのアクセスは、ホームに新しく追加された[サンプル]タブを通じて簡単に行えます。目的のファイルに簡単に移動し、Fusion キャンバスで直接開くことができます。シームレスなサンプル ファイルの探索を通じて、今までにない創造性を Fusion で発揮しましょう。
ホームでのファイルのフィルタと検索の高速化
適切なファイルを見つけることが、かつてないほど簡単になりました。高度なフィルタリング機能により、検索対象を簡単に絞り込み、最も重要なファイルをすばやく見つけることができます。ファイルの種類や更新日時などのさまざまな条件に基づいてファイル検索を絞り込むことで、時間を節約し、生産性を向上させることができます。Fusion ホームでファイル フィルタリングを体験し、これまでにない方法でデジタル アセットを管理しましょう。
ローカル ファイルのエクスポート パスでより多くの文字を表示
[保存]や[エクスポート]などのコマンドに使用される[ファイル]ダイアログでは、ディレクトリ パスを省略記号で早期に切り捨てることがなくなり、使用可能なダイアログの幅をフルに使用できるようになりました。
パフォーマンスは、過去数回の製品アップデートで改善されたことからもわかるように、当社にとって重要な領域です。今回の更新では、特に大規模なアセンブリと図面のワークフローに関して、Fusion 360 の操作性とモデリング性能が継続的に向上しています。主な改良点を次に示します。
開く:
アセンブリ:
図面:
モデリング:
ジョイントを使用して複製
このご要望は非常に多く、ついに皆様からのお声にお応えします。[アセンブリ]セクションの下にある新しい[ジョイントを使用して複製]コマンドを使用すると、ジョイントが関連付けられたコンポーネントまたはサブアセンブリを複製し、1 つまたは複数の追加位置で簡単にジョイントできるようになりました。 これはワークフローの効率を大幅に向上させ、コンポーネントのコピーとジョイント作業をスピードアップさせるのに役立ちます。
注: 標準のコピー コマンドではジョイントはコピーされず、キャプチャした位置は複製されません。
ボリューム ラティス ボディのメッシュ作成の改善(Product Design Extension)
これまで、メッシュは 1 つの面で構成されていたため、下流の製造行程ではあまり機能していませんでした。ボリューム ラティス ボディからメッシュ ボディを作成すると、新しく作成されたメッシュ ボディは、元のソリッド ボディを構成していた面に基づいて、複数の面グループで構成されるようになりました。積層造形セットアップでサポート構造を追加するための入力として、これらの個々の面を選択できるようになりました。この単純な改善は、3D プリントで取付材マテリアルを追加する場合に非常に便利です。
複雑なサーフェス エンボス
エンボス ツールが改善され、球、トーラス、二重曲面など、より多様で複雑な面にエンボス フィーチャを作成できるようになりました。これらの面は、裂け目や折り目を付けなければ平坦化できないため、一般的に「展開できない面」と呼ばれます。この改善された動作は、上の例に見られるように、ソリッド フォームにエンボス加工を施す場合に特に便利です。
注: サーフェス ボディやサーフェス フォームには使用できません。ボディはソリッドである必要があります。
新しい既定のドキュメントの基本設定
[基本設定] > [既定のドキュメントの基本設定] > [電子デザイン]
この更新プログラムでは、既定のドキュメントの基本設定をデザインまたは電子デザインのいずれかにカスタマイズするオプションが追加されました。一度設定すると、Fusion 360 の起動時に自動的に優先ドキュメントが読み込まれます。基本設定として電子デザインを選択すると、Fusion 360 は[電子デザイン]ワークスペースで直接起動するため、通常、[デザイン]ワークスペースからアクセスするために必要な複数の手順を省略することができます。
さらに、新しいドキュメントを作成する際、Fusion 360 はドキュメントの基本設定を開き、合理的な操作性を提供します。ドキュメントの作成時に、コンテキスト メニューにアクセスし、メカニカル デザイン オプションと電子デザイン オプションのいずれかを選択できます。[Ctrl/CMD+N]のホットキーも、新しく選択したドキュメントの基本設定に合わせて変更されました。
dxf.ulp のコンポーネント原点をクロスとして表示
コンポーネントの原点を DXF 出力に含めるオプションが追加されました。これは小さなクロスヘアで表されます。 これにより、結果として得られる DXF ファイルを他のアプリケーションに読み込む際、より正確にデザインを表現できるようになります。
3D モデルを含まないパーツのサポート
3D モデルを必要としないフットプリントを作成したい場合(たとえば、テスト ポイントなど)もあるでしょう。この更新では、フットプリントで 3D モデルや既定のボックスなどのプレースホルダ形状を使用するかどうかを指定できます。 Fusion 360 ライブラリのフットプリント エディタでこのオプションを選択解除すると、パーツの 3D モデルを生成するときに 3D モデル リプレゼンテーションが含まれなくなります。以前は、このレベルのコントロールを実現するには、ライブラリ パッケージ エディタで一連の複雑な手順を実行する必要がありました。ライブラリ エディタにこの新機能を導入することで、特に 3D モデルを必要としないパーツや、既定のボックスを表示することなく将来のマッピングが必要になるパーツの作成プロセスが合理化されます。この機能強化により、全体的なデザイン エクスペリエンスが大幅に向上します。
ライブラリを交換(置換)
EAGLE のデザインとライブラリ ファイルを Fusion 360 にインポートするプロセスでは、デザインとライブラリの間のリンクが失われる可能性があるという課題がありました。同様に、エクスポートされたデザインを通じてデザイン ファイルが共有された場合にも、リンクが切断する可能性がありました。この問題に対処するため、オートデスクの開発チームは最新の更新プログラムで[ライブラリを交換]という新しいワークフロー オプションを導入しました。この便利な機能により、デザインとライブラリを最小限の労力で迅速に関連付けることができます。デザイン ファイルまたはライブラリ内のオプションを選択するだけで、システムは現在アクティブなライブラリを検索し、スワップに最適な一致を提案します。この合理化された機能により、読み込まれたデザインの更新が大幅に迅速化され、最終的にデザインの作業効率が向上します。
マルチウィンドウ/マルチモニタのセットアップで新しいウィンドウを作成する
以前は、ドキュメント タブを離して新しいウィンドウを作成するとき、セカンダリ モニタでこの操作を行うと、アプリケーションがセカンダリ モニタにあるにもかかわらず、新しいウィンドウが常にプライマリ モニタに表示されていました。そのため、今回の機能強化では、アプリケーションがあった場所と、そこからドラッグされた場所と同じモニタ上に新しいウィンドウが作成されます。
合理化された DRC パネル
回路図を作成する際、PCB と回路図の間の同期性を確認するために電気的ルール チェック (ERC)を実行するのが一般的です。 また、単一のノードに対するデジタル接続と電力接続の混合など、デザインで発生する可能性がある望ましくない接続エラーを検出するのにも役立ちます。新しい ERC パネルには、電源ラベルや非電源ラベルが付いたネットなどの接続がなされているかどうかを示す警告が表示されます。
DRC パネルは、DRC の要件を満たしていないエラーをリアルタイムで表示して処理できるため便利です。リストの項目をハイライト表示すると、違反している場所が表示されます。DRC をパネルに合理化することで、常に評価できるようになり、デザイン サイクルの早い段階でエラーや警告に対処できるようになります。
ポリゴンのネット名の自動入力をサポート
ポリゴンベタは、PCB において、電源プレーンとグラウンド プレーンを効率的に分配し、電圧降下とノイズを最小限に抑えるための非常に重要な役割を持ちます。さらに、放熱のために銅の面積を大きくすることで熱管理の手助けをし、電子回路の全体的な性能と信頼性を高めます。この更新では、自動完了がサポートされるようになり、ポリゴンに名前を付けやすくなりました。
剛体モードの強化された慣性リリーフ(パブリック プレビュー)
慣性リリーフは、無制限、積層造形、2 軸切削、2.5 軸切削、3 軸切削、5 軸切削など、より幅広い製造方法で使用できるようになりました。これを試すには、「実験的なジェネレーティブ ソルバーと機能」のパブリック プレビューをオンにします。
注: ダイカスト加工による製造工法は、慣性レリーフと併用することはできません。
変形したボディの変位重心
[シミュレーション] > [結果] > [検査] > [重心]
変形したボディの重心に関する情報を、シミュレーション結果から取得できるようになりました。この機能により、選択したボディの変位していない重心、変位している重心、変位ベクトルの重心に関する情報が提供されます。複数のボディを選択することができ、その場合、重心の合計値が提供されます。この機能は、線形静的応力、熱応力、非線形静的応力、準静的イベント シミュレーション、および動的イベント シミュレーション スタディ タイプで使用できるようになりました。
右クリックの動作の改善
このような機能は、気付きにくいかもしれませんが、クリック数を減らし、生産性を向上させることができる日常的に使用する機能の 1 つです。以前は、オブジェクトを右クリックする前に、まず図面上でオブジェクトを選択する必要がありました。これに関して、修正を加えました。このリリースでは、ビュー、寸法、タイトル ブロックなどを右クリックするだけで、必要に応じて編集することができます。昨年 9 月には図面ビューから直接モデルを開く機能が追加されましたが、この操作がさらにしやすくなりました。
寸法矢印を反転
長いこと計画されていた機能が追加されました。矢印の位置を厄介な寸法で反転させたい場合にピッタリな機能です。寸法を右クリックして[矢印を反転]を選択し、反転する矢印を選ぶだけです。この機能は、ツールバーの[寸法]ドロップダウンにも表示されます。
プロパティとパラメータを任意の場所に配置
図面の任意のテキスト フィールドにモデル プロパティとモデル パラメータを配置できるようになりました。引出線、文字、カスタム テーブル、寸法を作成または編集する際に、図面上の文字要素にモデル プロパティやパラメータ情報を簡単に追加できるようになりました。カテゴリとプロパティを選択して[+]アイコンをクリックするだけで、設定が完了します。
陰影付きのビューの表示品質を改善
細長いパーツと厚肉なパーツが混在するモデルでは、拡大ズームすると少しテッセレーション化された陰影付きのビューが表示されることがあります。たとえば、厚いコンクリート スラブに薄いシート メタル コンポーネントがボルトで固定されている場合などです。この新機能により、これらの陰影の外観が改善されます。陰影付きのビューはよりシャープになりますが、ファイル サイズが大きくなり、パフォーマンスがわずかに低下する可能性があります。
ジオメトリ フィーチャの拡張機能を位置合わせする
今年初め、ツールパスの拡張機能は、個々のツールパスからジオメトリ選択に移されました。ツールパスの拡張機能がプレビューとして含まれるため、ツールパスのプレビューがより正確になるという利点がありました。 他方、選択ごとに拡張機能の値を編集または定義する必要があるという欠点もありました。 これは、ごく一部の方にとって大きな問題となっていました。多くのフィードバックに基づき、複数の拡張機能を同時に変更できるように、このエクスペリエンスが改善されました。上の GIF は、クリック 1 つで開いているすべての輪郭をハイライト表示し、ユーザ定義の開始または拡張機能を持つようにそれらをグローバルに変更する方法を示しています。
より便利な旋削加工オプション
内側から外側への面の旋削を可能にする
最小径から始めて最大径まで加工できる機能は、以前から多くのユーザによる要望がありました。今回、このオプションが[パス]タブからアクセスできるようになりました。このタイプのツールパスは、ボア バーでチューブを内径加工する場合によく必要とされ、さらに、バリの大きさを制御するのに役立つ上向きの同じ工具を使用してパーツを面取りする必要があります。バリの一貫性が高いほど、表面仕上げの品質が向上し、工具の寿命も向上します。
輪郭仕上げ用の溝切りアンダーカットを加工
旋盤輪郭仕上げ加工で溝切りアンダーカットを加工できるようになりました。上の GIF は、マシンのアンダーカットを有効にした場合の工具の動作を示しています。アンダーカット径の仕上げ加工を可能にするために、工具はアンダーカット領域に対して垂直に移動します。これにより、アンダーカットの仕上げに一般的な工具を使用することができ、より効率的な材料除去が可能になり、アンダーカット領域を明確に仕上げるための後続の仕上げ作業への要求が少なくなります。
溝切り仕上げ加工のアンダーカットの背面壁の衝突チェック
工具の背面とパーツの壁の間にわずかなギャップがあることに注目してください。これは、ホルダーの背面またはインサートの背面にクリアランス値を設定する機能が追加されたためです。使用する工具に応じて選択でき、これにより、ホルダーやチップは、外径加工では垂直の壁面から、内径加工ではボスから、設定された距離を維持することになり、衝突の可能性を最小限に抑え、加工されるアンダーカットの面積を最大にすることができます。
工具ライブラリのホルダー ゲージ長さ
ミル工具ホルダーを作成または編集する際に、ホルダーのセクションを含めたり除外したり、ゲージ長さを直接入力することで、ゲージ長さを定義できるようになりました。既に存在するミル工具ホルダーの場合、ゲージ長さは全ホルダー セクションの全長として設定されます。また、ミル工具の定義にアセンブリ ゲージ長さを追加しました。これは、ミル工具ホルダーで設定されたゲージ長さとミル工具の(ホルダー パラメータ以下の長さ)の合計として定義されます。
注: ホルダーのゲージ長さは、アセンブリ全体を参照するため、ホルダーを適用した後は編集できません。アセンブリの突き出し長さやホルダーのゲージ長さを編集すると、アセンブリのゲージ長さも変更されます。
移動送り速度オプション
ツールパスの最適化を強化するために、移動送り速度がミル工具に追加されました。この新しい送り速度オプションは、ツール ライブラリのツールやプリセットごとに、または[ツール]タブのツールパス自体で、移動に対して設定することができます。
既定は切削送り速度に関連付けられていますが、単純な数値を使用してカスタマイズすることも、数式を使うこともできます。
検証のために、この新しい送り速度をツールパス シミュレーションと[ツールパス データを表示]ダイアログの両方で視覚化することができます。
5 軸加工法のための強力な機能強化
1 年近く前にリリースした製品の多くに続き、今回の製品アップデートでは、PowerMill の残りの 5 つの加工法(ブレンド、フロー、フロー プレビュー、3D 輪郭、複合軸輪郭)に改良を加えました。
ブレンドの新しいツールパス アルゴリズム(パブリック プレビュー)
ブレンドは、選択された輪郭の間にあるパーツの低斜面領域を一貫性のある切削方向で加工する仕上げ加工法です。非常に汎用性の高い加工法です。ロリポップ、円盤、バレル工具、および溝カッターなどの適用可能な工具を使用した 3 軸でのアンダーカット加工のみをサポートします。
ブレンド ツールパスを定義する新しい方法が使用できるようになりました。この新しい方法では、複雑なジオメトリでも断片化を回避するツールパスを作成できるため、より簡単に高い仕上げ面精度で加工できます。
新しい方法を選択するには、[パス]ページの[ステップオーバー計算]で[工具の先端から]オプションを選択します。既存の方法は、[サーフェス上]より選択できます。
トレース、フロー、およびフロー プレビューの円弧フィット
トレース、フロー、およびフロー プレビューなどの円滑化オプションで、円弧フィットが適用できるようになりました。これは、直線化されたポイントよりも円弧を優先する古い世代のコントローラに特に適しています。多くのポイントを好まないコントローラでは、不安定な動きが引き続き発生します。円滑化を有効にすることで、円弧を優先してポイントの一部を効果的に取り除くことができますが、ツールパスの許容値を維持できる場合に限られます。
トレースとフローは既にリリースされていますが、フロー プレビュー ツールパスを使用する場合は、[フロー加工法の強化]パブリック プレビューをオンにする必要があります。
DMK 5 軸([開始点]、[終了点]、[曲線から]、および[曲線へ])オプション
ブレンド、フロー、およびフロー プレビューでは、すべてのミル工具タイプで[進入と傾斜]プライマリ工具軸オプションを使用するオプションがありました。この元からある[進入と傾斜]機能は保持しつつ、加えて、通常の DMK 5 軸([開始点]、[終了点]、[曲線から]、および[曲線へ])オプションも追加しました。ただし、これらのオプションは球状工具のみに制限されています。
WCS Z 軸サポート
これまで、ブレンド/フローおよびフロー プレビューは最小/最大傾斜オプションのみをサポートしていましたが、これらの制限は常にツールパスの Z 軸方向に対して定義されていました。今では、WCS の Z 軸に対して相対的に表現することもできるようになり、[球状]工具や[非球状]工具に対するサポートもあります。
複合軸輪郭の自動衝突回避
複合軸輪郭で、プライマリ ツール軸として自動衝突回避(ツール軸が垂直に設定されている場合)を使用できるようになりました。衝突回避オプション([開始点]、[終了点]、[曲線から]、および[曲線へ])はツールパスでも使用できますが、球状工具にしか使用できないという制限があります。リードとリーンに関しては、球状および非球状工具がサポートされています。また、複合軸輪郭の 3 軸固有のツールパスを出力することもできます。これにより、複合軸ツールパスは基本的に 3 軸のみに制限されます。
測地線加工法(拡張プレビュー)
拡張プレビューにおけるこのツールパスの最大の利点は、アンダーカットを加工できることです。測地線が、オートデスクと ModuleWorks 社の関係性の上に成り立っていることは言うまでもありません。測地線は基本的にスキャロップまたはブレンド スタイルの方法でツールパスを作成しますが、通常のスキャロップやブレンドとは異なり、測地線スキャロップはユーザが定義したさまざまなオープンまたはクローズ曲線からオフセットすることができます。ネイティブの Fusion スキャロップは、常に閉じた拘束曲線からオフセットします。測地線ブレンドは、ユーザ定義の曲線間でブレンドすることができます(面のエッジに限定されません)。
測地線ツールパスでは、ユーザ定義のカーブにオフセット/オーバーラップを自動的に追加することができます。そのため、フィレットを加工する場合、フィレットのエッジから正確に開始するのではなく、エッジの数 mm 手前から開始して、フィレットのエッジに対してツールパスをブレンドすることができます。
注: 測地線は、コア Fusion では 3 軸で加工することができ、また、Machining Extension を有するユーザは、4 軸および 5 軸で加工することもできます。
高度なスウォーフ加工法(拡張プレビュー)
既にスウォーフ加工法があるにも関わらず、なぜ高度なスウォーフ加工法が必要なのか、疑問に思われるかもしれません。答えは簡単で、オリジナルのスウォーフ加工法に比べて、いくつかの利点があるからです。まず、高度なスウォーフ加工法は、輪郭やサーフェスに関わらず、より柔軟な入力ジオメトリを持ちます。第 2 に、サーフェスを干渉除去することができます。第 3 に、上部手すりと下部手すりの間で自動同期を行い、同期の適用方法や工具軸のコントロール方法に関して比較的大きな柔軟性を提供します。最後に、高度なスウォーフ ツールパスは、オリジナルのスウォーフ ツールパスと同様に 5 軸だけに制限されるのではなく、3 軸、4 軸、5 軸の加工も可能です。3 軸は垂直の壁に、4 軸は(以前から要望があった)円柱などの周囲をラップしたフィーチャに、5 軸はアンダーカットのようなオブジェクトに非常に便利です。
ポスト プロセッサーがアップデートされ、新しくなりました
ポスト プロセッサーやマシンの最新情報をお探しですか。今年の 7 月、私たちは多くのオープンソースのポスト プロセッサーやマシンに新しいアップデートと改良を行い、無料で提供しています。このリリースでは、Fagor Waterjet と LightBurn Laser の両方にポスト プロセッサーが追加されたほか、汎用ポスト プロセッサー、フライス加工ポスト プロセッサー、ミルターン ポスト プロセッサーが改善されました。さらに、Techman Robot ユーザ ガイドを追加し、Workholding ライブラリを更新および改善し、Autodesk CAM ポスト プロセッサー エンジン周辺の機能を改善しました。
詳細については、こちらのフォーラムの投稿を参照してください。
FFF フィラメント径の入力がマシン定義に含まれるようになりました
フィラメント径の入力は、これまでプリント設定の[一般]タブにありました。これは、押し出しごとに異なるフィラメント径を設定できないことを意味していました。また、最も一般的な 2 つのフィラメント径(1.75 mm、2.85 mm)について、重複したプリント設定が必要でした。実際には、フィラメント径はマシンの制限であり、他のプリント設定のようにその場で変更することはできません。
このリリースでは、プリント設定からフィラメント径の入力を削除し、マシン定義に含めています。 これにより、押出機ごとに異なるフィラメント径を設定でき、プリント設定ファイルを複製する必要がなくなりました。
また、ツールパスの生成後のマシンの表示設定も改善されました。これにより、ツールパスのシミュレーション ダイアログからプラットフォームの可視性をコントロールできるようになりました。
FFF のエネルギー消費予測をすべてのユーザが利用できるようになりました
FFF 3D プリンタで積層造形を作成し、積層ツールパスを計算した後、3D プリンタの[印刷]を押す前に、[プリント統計情報]ダイアログで、その印刷に関連するエネルギーとフィラメントのコストを確認できるようになりました。
Markforged Digital metal PX100 Binderjet 3D プリンタのサポート
Fusion 360 + Additive Build Extension では、PX100 ビルド プラットフォーム内でモデルを 2D および 3D で配置し、スライスして CLI ファイルとしてエクスポートできるようになりました。このワークフローを開始する方法については、このチュートリアルを参照してください。
積層プロセスのシミュレーション ワークフローの改善
メッシュ ボディへの対応を追加しました
積層造形プロセス シミュレーションのユーザは、シミュレーション スタディでメッシュ ボディを使用できるようになりました。これにより、最初にソリッド ボディに変換することなく、STL、3MF、OBJ、その他のメッシュ ファイルタイプを直接使用することができます。
補正されたネイティブ メッシュ ボディを作成
積層造形プロセス シミュレーションのユーザは、完了したスタディから補正されたネイティブ メッシュ ボディを生成できるようになりました。結果として得られたパラメトリック メッシュ ボディは、補正メッシュ モーフィングが適用された状態で製造モデルに挿入し直されます。このメッシュ ボディは、その後のシミュレーションに使用することができ、補正によってリコータが追加でヒットしたり、局所的な加熱が生じたりしていないことを確認することができます。
変位の結果をカラー 3MF でエクスポートできるようになりました
積層造形プロセス シミュレーションのスタディが成功すると、ユーザはカラー 3MF ファイルをエクスポートできるようになります。これにより、予測された変位がメッシュ自体に記録されます。ユーザは、これを Fusion のメッシュ面積や 3MF リーダに読み込み直して、メッシュ自体の変位を表示することができます。ユーザは、カラー 3MF 対応のスライス ソフトウェアを使用してカラー 3MF ファイルを出力し、金属積層造形ジオメトリの予測される歪みを物理的に色分けされたポリマーで表現することができます。
製造 API の改善
CAM API を使用して、特定されたコンポーネントの積層造形セットアップ内で自動方向指定操作を生成し、指定した方向設定の結果をコンポーネントに適用できるようになりました。
CAM 属性を操作に適用して、同じセッションで再利用できるようになりました。
CAM API で操作とフォルダの可視性をコントロールできるようになりました。
CADContours2DParameterValue タイプのパラメータを使用する操作で使用するジオメトリ選択クラス(スケッチ プロファイルとポケット認識)が CAM API に追加されました。
ロードマップの更新
2023 Fusion 360 ロードマップの今後の取り組みと、オートデスクが投資する機能開発の背景にある「理由」についてご説明します。
Autodesk Fusion 360 ロードマップ: 今後の取り組み | Autodesk Fusion 360
免責事項: ロードマップは計画であり、約束ではありません。オートデスクは、新しい機能が製品に組み込まれるのをお客様と同様に心待ちにしていますが、機能の開発、リリース、およびタイミングについては、オートデスク独自の判断で決定します。このロードマップで示したプロジェクトはハイライトであり、進行中のバグ修正、プラットフォームやサービスの保守などの作業は考慮されていません。ロードマップで示されているこれらの更新は、購入の意思決定には使用しないでください。
Fusion 360 Insider になる
オートデスク コミュニティとの交流を深め、一般公開の 1 ヵ月前に最新版を試してみませんか?Fusion 360 Insider プログラムをご確認ください。Autodesk Fusion 360 Insider Programでは、一般公開の 3~4 週間前に、Fusion 360 の次期バージョンとすべての新機能、改善、修正にアクセスすることができます。メンバーになると、更新プログラムの展開時期、新機能、および今後の予定など、内部情報を得ることができます。また、限定イベントに参加したり、プレリリースの機能を試したり、製品チームに直接フィードバックを送ったりする機会もあります。
プレビューがインサイダー プログラムに移動しました
パブリック プレビューをテストしていただいているユーザの皆様とのコミュニケーション効率を向上させるべく、9 月のリリースではいくつかの変更を行いました。2023 年 9 月現在、すべてのプレビューはインサイダー プログラムを通じて登録されている場合にのみ使用できます。つまり、プレビュー機能にアクセスしたい場合は、インサイダー プログラムに登録する必要があります。以前にプレビューをアクティブにしていた場合は心配の必要はありません。プレビューをオフにするまでこの機能を保持することができます。また、この移動に伴い、プレビュー機能の名称も変更されます。今回の更新により、「パブリック プレビュー」は「インサイダー プレビュー」と、「インサイダー プレビュー」は「プライベート プレビュー」とそれぞれ呼ばれるようになります。
SpaceMouse SDK v4 が macOS で使用可能に
3Dconnexion SpaceMouse Compact.イメージ提供: 3Dconnexion.
Fusion 360 は、Windows に加えて macOS でも SpaceMouse SDK v4 をサポートするようになりました。3Dconnexion の最新ドライバをインストールすると、SpaceMouse のユーザは Fusion 360 で Lock Horizon などの新機能を使用できるようになります。
過去数回の製品アップデートで行われたいくつかの改善からも明らかなように、パフォーマンスは私たちにとって重要な焦点領域です。今回の更新により、Fusion 360 の操作性、アセンブリ、モデリングのパフォーマンスが引き続き向上します。
使いやすさ :
アセンブリ:
モデリング:
コンフィギュレーションの導入
多くの皆様が待ち望んでいた瞬間がついにやってきました。2023 年 9 月の更新で、コンフィギュレーションを使用できるようになりました。コンフィギュレーションをご存じない方は、ぜひお試しください。コンフィギュレーションでは、パラメトリック ロジックを再利用してデザインのバリエーションを作成することができます。コンフィギュレーションを使用して、製品ラインの部品ファミリをオーサリングしたり、さまざまな材料や外観のオプションを定義したり、複雑なバリアント アセンブリを作成したり、製造ワークフローの段階を表したりすることができます。
[デザイン]ワークスペースで、新しい[コンフィギュレーション]パネルのコマンドを使用して、新しい[コンフィグ済みデザイン]を最初から作成するか、既存の標準デザインを開いてコンフィギュレーションします。
一度作成したコンフィギュレーションは、Fusion のあらゆるワークフローで使用することができます。
ツールバーにコンフィギュレーションが表示されていなかったとしても、心配の必要はありません。コンフィギュレーションは今後数週間にわたって徐々にリリースされる予定ですので、もし現在表示されていなかったとしても、まもなくお使い頂けるようになります。
コンフィギュレーションについて詳しくはこちらをご覧ください。
新しいシート メタル裂け目フィーチャ
シート メタル裂け目は、シート メタル ワークスペースにおいて待望のフィーチャでしたが、ついに新機能として登場いたします。Fusion 360 のシート メタル ワーク スペースで行き詰まったことがあるのなら、これは間違いなくチェックすべきフィーチャです。[裂け目]ツールは、展開、平坦化、製造に必要なシート メタル パーツの分割のモデリングを自動化します。このツールにアクセスするには、[修正]タブに移動し、裂け目を作成する面を選択するか、裂け目の始点と終点を定義する 2 点を選択し、作成するギャップの幅を指定します。このように、新しい[裂け目]ツールを使用して裂け目を作り、シート メタル ボディを簡単に展開したり平坦化したりできるようになりました。このフィーチャは、特にエア ダクト、オーブン フード、またはファンネルなどのロフト シート メタル パーツを作成する場合に便利です。
パラメータの変更単位の導入
以前は、パラメータを作成すると、その単位が固定され、変更できませんでした。この仕様は変更されました。これにより、既存のユーザ パラメータの単位を変更できるようになりました。
注: 現時点では、編集中のパラメータを使用して単位を変更することはできません。
3D スケッチの機能強化
この更新では、3D スケッチ拘束の機能が強化され、サーフェスに平行な線、点とサーフェス間の寸法など、スケッチ エンティティからサーフェス上に拘束や寸法を配置できるキャップ機能が提供されるようになりました。
ベベル エッジでの T スプライン交差の遷移の改善
フォーム コンテキスト環境 > 修正 > ベベル エッジ
以前は、選択したエッジの交点に作成された非四辺形の面が、入ってくる曲線の流れを妨げていました。現在では、セグメントは等間隔に配置され、選択したエッジに沿って非四辺形の面を通過し、滑らかな曲線の遷移を作成します。
再分割での非四辺形面設定オプションの改善
フォーム コンテキスト環境 > 修正 > 再分割
以前は、非四辺形の面はその中心でしか細分化できませんでした。現在では、各エッジに沿って非四辺形の面を細分化する面の数を指定することができます。
T スプライン面を再分割する方法についてはこちらをご覧ください。
ジェネレーティブ デザインでのコンフィギュレーションの導入
この 9 月にコンフィギュレーションが導入され、シミュレーションとジェネレーティブ デザインのワークスペースでデザインのさまざまな設定を変更できるようになりました。注: シミュレーションまたはジェネレーティブ デザイン スタディは、設定ごとに個別に作成する必要があります。
ジオメトリの分離処理のためのソルバ堅牢性の向上
この更新プログラムでは、構造コンポーネント スタディのソルバに新しいレベルの堅牢性を追加し、ジオメトリの分離を処理できるようにしました。ジオメトリの分離は、大きさが大きく異なる単一の荷重ケースに複数の荷重を含む設定、荷重や拘束が適用されていない保持ボディがある設定、またはパーツの全体的なパフォーマンスに実際には必要のない拘束された保持がある設定で一般的でした。ソルバが早期に停止したため、最小限の材料しか除去できず、結果が不完全に見えることがよくありました。今回の更新プログラムで堅牢性が改善されたことにより、デザイン スペースのつながりが保たれ、ソルバがさらに反復できるようになり、最終的にはより良い結果が得られます。
新しい切り替えコンフィギュレーション
コンフィグ済みデザインをドキュメント化し、準備が整ったら設定を切り替えて「名前を付けて保存」するだけで、新しい図面を作成できます。ビュー、寸法、およびテーブルはすべて、新しい設定にあわせて更新されます。切り替えは、ブラウザを使用するか、ビューを右クリックすることで簡単に行うことができます。
矢印タイプの追加
より多くのカスタマイズ オプションが欲しいという皆様の声にお応えいたしました。この更新により、既定の「塗り潰し矢印」に加えて、19 種類の新しい矢印の形状を選択できるようになりました。これらの新しい形状は、寸法、引出線、バルーン、曲げ ID、穴 ID に設定できます。矢印のタイプを組み合わせて、図面に最適な外観を作り出すことができます。たとえば、寸法には「ティック (太)」を、引出線には「直角」を使用し、必要なカスタマイズを実現するために他の形状を混ぜることができます。
線幅グループの拡張
線幅グループの柔軟性が大幅に向上しました。ドキュメントの設定で線幅グループを「カスタム」に設定すると、「細線」、「中太線」、「太線」の線幅を自由に選択できます。デザインが世界中でどのように表示されるかをコントロールできます。
製造でデザイン コンフィギュレーションを使用する
コンフィギュレーションとコンフィグ済みデザインは、「プロフェッショナル」な CAD システムにとって重要な機能です。多くの製品は、サイズや色が異なるなど、基本的に同じ製品でありながら、関連する複数のコンフィギュレーションまたはバリエーションからなる「ファミリ」として入手できます。コンフィギュレーションは、このような製品における特定のインスタンスの 1 つであり、コンフィグ済みデザインは、すべての個々のコンフィギュレーションまたはバリエーションのコレクションまたは「ファミリ」です。これにより、製品「ファミリ」全体にパラメトリック デザインの利点がもたらされ、デザインの変更によりすべてのメンバーが同時に更新され、さまざまなファミリ メンバー間で異なるパラメータによる「カスタマイズ」がサポートされます。
コンフィギュレーションの初回リリースでは、製造部門は「適切に」反応することでデザイン コンフィギュレーションを単純に「消費」します。
コンフィギュレーションを変更すると、それは実質的にデザインへの変更となり、ツールパスが無効になります。新しいコンフィギュレーションを選択すると、デザインへの変更として表示されます。ツールパスは無効になり、選択したコンフィギュレーションのツールパスを再生成する必要が生じます。
理想的ではありませんが、デザインとモデルが同じであれば、この全体的な動作はそれなりに直感的と言えます。
形状フィーチャの機能強化
これは、2023 年 1 月に始めて導入された形状フィーチャ機能の機能強化と修正に関するコレクションです。
フロー(プレビュー)によるフローの置き換え
昨年、フロー(プレビュー)と呼ばれる強化された[フロー]ツールパスが提供されました。これは、現在 3D ツールパス セクションに、フロー ツールパスと新たに強化されたフロー(プレビュー)の 2 つのフロー スタイル ストラテジーがあることを意味します。元のフローでは、基盤となる三角形データ上にツールパスが作成されます。これは、通常であれば適切な品質のツールパスが得られますが、三角形が切断されていたり、ジオメトリが不適切にトリムされていた場合、ツールパスは不必要なリードやリンクのある壊れたセグメントになり、パーツに材料が残る可能性があることを意味します。そのため、後で別のツールパスを使用して再加工するか、コストのかかる手作業が必要になる可能性が高くなります。
ただし、新しく強化されたフロー ツールパスは、基礎となるサーフェス上で計算されます。つまり、ツールパス セグメント間の波状の遷移が少なくなり、より高品質なサーフェスが得られ、その後の手作業による仕上げが少なくて済むようになります。さらに、強化されたフローでは、必要なステップ数ではなく、定義済みのステップ オーバーがサポートされるようになりました。これにより、強化されたフロー ツールパスの作成が自動化されます。強化されたフロー ツールパスを使用することで、より堅牢で、信頼性の高い、制御されたツールパスの作成が可能になったため、フロー プレビュー アルゴリズムは元のフローに置き換えられます。それでも元のフローが必要な場合は、[基本設定]タブでこの機能をオンに戻すことでアクセスできます。オンにした場合、フローと旧フローの 2 つのツールパスが作成されます。
バー サポートの改善
ボリューム サポートとバー サポートは、現在、積層造形で使用されている 2 つの最も一般的なサポート タイプです。今回のリリースでは、すべてのバー サポート タイプのユーザ エクスペリエンスを向上させ、より高度なパーツおよびビルド プレート接続オプションを提供するだけでなく、外観と操作感もボリューム サポートに近づけています。
9 月のリリースでは、バー サポートにルートを追加できるようになり、バーにビルド プレートへの接続ポイントが追加され、安定性が向上します。グループ化されたバー サポートやグループ化されたラティスのボリューム サポートを 3D プリンタのビルド プレートに接続するためにベース プレートを追加する場合、ルートを追加する代わりに、ソリッド ベース プレートと穴パターンを操作できるベース プレートを作成するオプションが追加されました。グループ化されたバーおよびラティスのボリューム サポートに含まれるベース プレートのパターン タイプを制御する機能により、バー サポート、ラティスのボリューム サポート、およびベース プレート サポート間でサポート生成エクスペリエンスが統合されます。
新しく追加された[ルート]オプションと既存の[グループのベース プレート]オプションは、[バー サポート]および[ボリューム サポート]ダイアログ内の[接続]という新しいタブにそれぞれ配置されています。残りの 2 つのバー サポート タイプ([下向きの点/バーのサポート]、[バー サポートのあるエッジ])にも新しい[接続]タブが追加されました。この新しいタブには、ブレーク ポイントの形状や寸法など、バー サポートをコンポーネントに接続する方法に関するすべての設定が含まれています。また、ビルド プレートとの接続性を高め、ビルド プレートからの取り外しを容易にするために、バーごとに個別のパッドをデザインおよび生成するオプションも含まれています。
さらに、任意のコンポーネントの表示設定をオンまたはオフにすることができるのと同じように、ブラウザ内のサポート ライン項目の横にある目のアイコンを選択することで、各サポート構造の表示設定をコントロールできるようになりました。
トレース ツールパスでのマルチ ステップオーバーのサポート
マルチ ステップオーバーのサポートを追加し、チップ負荷の軽減を可能にしました。これは基本的に、左右の横方向補正を選択したときに、トレース ツールパスに粗取りパスを追加することで機能します。
注: このオプションは、[中心]に設定されている場合には表示されません。
選択したコンポーネントで、使用可能なビルド面積または体積を塗り潰します
選択したコンポーネントの複製で、アクティブな積層セットアップ内の空の領域を自動的に埋めます。
特定のテクノロジ(SLA、DLP、SLS、MJF など)を使用した 3D プリントでは、より多くのパーツを使用可能なビルド領域に詰め込む方が経済的です。そうすることで、パーツあたりのコストを削減できるだけでなく、場合によっては同じ時間でより多くのパーツを印刷することもできます。この新機能を使用すると、特定のコンポーネントを選択し、アクティブな製造モデル内でそれを可能な限り何度でも複製して、パーツの方向を同じに保ちながら、3D プリンタの利用可能な領域または体積を塗り潰すことができます。また、これらのコンポーネントをアクティブな積層セットアップに自動的に追加し、目的の配置基準に基づいて配置できます。
積層 MFG セットアップの配置統計
積層セットアップ内で 2D または 3D にパーツを配置した後、ビルドを検査して、ビルド ボリューム内のパーツ数や、配置したコンポーネントの使用可能なプリンタの体積またはビルド高さに基づく配置の密度を確認できるようになりました。
新しい角度付きボリューム サポート
角度付きボリューム サポートはテクニカル プレビューを終了し、積層ビルドの機能強化にアクセスできるユーザが使用できるようになりました。MPBF (金属粉末床溶融結合) 3D プリンタを使用した積層セットアップでコンポーネントのボリューム サポートを生成する場合、サポート構造がパーツのアップスキン部分に接触しないようにすることをお勧めします。[ボリューム サポート]ダイアログ内の[角度付きボリューム サポート]タブにアクセスすることで、サポート パスにピボット点を追加でき、この点を中心にサポート構造を曲げて、サポートされる面の真下にあるサーフェスから離すことができます。この手法を使用すると、サポートの取り外しにかかる時間や、サポートが部品に接触していたアップスキンの傷の除去など、追加の後処理工程にかかる時間を最小限に抑えることができます。
複合軸積層造形ツールパスの終了と、積層拡張機能への移行
指向性エネルギー堆積や多軸ポリマー堆積などの積層造形プロセスを駆動するために使用される積層複合軸堆積ツールパスは、プレビューから積層ビルド拡張機能へと段階的に移行しています。これらのツールパスを使用すると、指向性エネルギー堆積などの金属プロセスやポリマーおよびコンクリートの堆積プロセスを含む、多軸積層造形機械を駆動できるようになります。これらのツールパスにアクセスするには、積層ビルド拡張機能のサブスクリプション メンバーになる必要があります。
Fusion 製造 API の改善
積層セットアップのツールパスを生成した後で、関連するすべてのマシン タイプの API を介して、3D プリンタ(Gcode、CLI、SLC、MTT など)に関連付けられた積層造形マシン ファイルを生成できるようになりました。 複数のマシン エクスポート オプションを持つ金属粉末床溶融結合 3d プリンタのプリント設定がセットアップに含まれている場合、API 経由でファイル生成時に使用する特定のエクスポート タイプを選択できるようになりました。
2023 Fusion 360 ロードマップの今後の取り組みと、オートデスクが投資する機能開発の背景にある「理由」についてご説明します。
Autodesk Fusion 360 ロードマップ: 今後の取り組み | Autodesk Fusion 360
免責事項: ロードマップは計画であり、約束ではありません。オートデスクは、新しい機能が製品に組み込まれるのをお客様と同様に心待ちにしていますが、機能の開発、リリース、およびタイミングについては、オートデスク独自の判断で決定します。このロードマップで示したプロジェクトはハイライトであり、進行中のバグ修正、プラットフォームやサービスの保守などの作業は考慮されていません。ロードマップで示されているこれらの更新は、購入の意思決定には使用しないでください。
Fusion 360 Insider になる
オートデスク コミュニティとの交流を深め、プレビューを利用し、一般公開の 1 ヵ月前に最新版を試してみませんか?Fusion 360 Insider プログラムをご確認ください。Autodesk Fusion 360 Insider Program では、一般公開の 3~4 週間前に、Fusion 360 の次期バージョンとすべての新機能、改善、修正にアクセスすることができます。メンバーになると、更新プログラムの展開時期、新機能、および今後の予定など、内部情報を得ることができます。また、限定イベントに参加したり、プレリリースの機能を試したり、製品チームに直接フィードバックを送ったりする機会もあります。
2023 年 10 月の新機能: 製品の主要更新
お客様とのデザインと創造の 10 年間に乾杯 | Autodesk Fusion
今年、2023 年、Autodesk Fusion 360 は 10 周年を迎えます。様々なデザインを行ってきた 10 年間、コミュニティ主導で開発してきた 10 年間、素晴らしい製品やコンテンツがお客様のおかげで実現した 10 年間です。これを記念して、コンテンツ クリエーター コミュニティや Fusion 360 チームの多くのメンバーを紹介する 10 周年の特別ビデオをまとめました。 この 10 年間をともに歩んでいただき、ありがとうございます。あなたはより良い未来のデザインや創造を終えてはいません。それは当社も同じです。ともに歩み続けましょう - 今、そして次の 10 年も。
この 10 月には、皆さんと共有するのが待ちきれないほど多くの優れた新機能、アップデート、改善があります。しかし、すべてを詳細に述べる前に、このリリースでお気に入りのハイライトをいくつか紹介します。
デザインと図面:
製造:
電子機器:
その他の役立つ情報:
新しい韓国コミュニティ Fusion フォーラム
Fusion 韓国コミュニティのすべてのメンバーにとって素晴らしいニュースです。10 月 4 日、Fusion 韓国オートデスク フォーラムが公開されました。今後は、韓国語版の Fusion 360 新機能の紹介を Fusion の韓国コミュニティ フォーラムに投稿します。他の言語グループと同様に、Fusion 360 の[コミュニティ]タブのフォーラム リンクをたどるか、ブラウザ内から直接フォーラム ページにアクセスすれば、これらのフォーラムにアクセスできるようになります。お会いできますことを心待ちにしています。
注: 言語設定が韓国語に設定されている場合、韓国語の「新機能」リンクと韓国語フォーラムのリンクのみが表示されます
他にはどのような国際フォーラムがあるか、ご興味はありますか? 今すぐ国際コミュニティをご覧ください。
- Deutsch
- Español
- Français
- Türkçe
- 中文 (Chinese)
- 日本語 (Japanese)
- 한국어 (Korean)
過去数回の製品アップデートで行われている継続的な改善からも明らかですが、当社にとってパフォーマンスは依然として主な焦点です。この更新により、Fusion 360 の操作性とアセンブリのパフォーマンスがさらに向上します。
操作性
アセンブリ
新しい締結部ライブラリ
[挿入]ドロップダウン メニューに新しい[締結部品]アイコンが表示され、
新しいクラウド ライブラリを起動するようになりました。何もインストールする必要はありません。単に
[締結部品]アイコンをクリックすれば、ナット、ボルト、座金の膨大なライブラリにアクセスできます。
最初に、主要な検索条件を入力し、フィルタを有効にし、
業界標準機能を選択して、検索したいものを見つけます。デザインに挿入する凍結部品を 0 にしたら、
複数の穴を選択するか、ツールにパーツの同様のサイズの穴を
自動的に埋めさせることができます。
履歴にあるデザイン バージョンを関連する図面とともにコピーする
デザインとその関連図面をコピーする機能が最近リリースされました。それ以降、多くのお客様から履歴にある特定のデザイン バージョンとその関連図面をコピーする機能についてのご要望が寄せられました。そのご要望に耳を傾け、ついにこの機能が導入されました。このリリース以降、デザイナーはデータ パネルでデザインの前バージョンを選択し、図面を含めるオプションを使用してデザインをコピーできるようになります。
被駆動寸法の参照が新しく機能強化され、被駆動寸法が定義されているスケッチの外側で被駆動寸法を参照できるようになります。つまり、被駆動寸法の値を使用して任意の計算式やフィーチャを駆動できるようになり、複雑な計算式が必要なくなります。さらに、被駆動寸法は、通常のパラメータと同様に Fusion の任意の場所で参照できます。
新しい内部コンポーネント プロパティのコンフィギュレーション
ご存じの方も多いでしょうが、9 月にコンフィギュレーションがリリースされました。コンフィギュレーションは、パラメトリック ロジックを再利用して Fusion 360 でデザインのバリエーションを作成できる画期的な機能です。 このリリースでは、コンフィギュレーションが改良されました。この 10 月以降、コンフィギュレーションされたデザイン内の内部コンポーネントのプロパティを追加およびコンフィギュレーションできるようになりました。
内部コンポーネントのプロパティをコンフィギュレーション テーブルに追加するには、ブラウザでコンポーネントを選択します。
プロパティを設定すると、下流のワークフローでコンポーネントの管理を改善しながら、パーツ データをより細かくコントロールできます。
インプレイス編集を使用する際に使用できるその他のサーフェス オプションの追加
インプレイス編集機能を使用する際にサーフェス オフセットおよびパッチ作成コマンドを使用できるようになり、デザインを完成させる作業がこれまで以上に簡単になりました。
T スプラインから BRep への変換中に自己交差を見つける機能の改善
フォーム コンテキスト環境 > フォームを終了、フォーム コンテキスト環境 > ユーティリティ > 変換
以前は、T スプラインから BRep への変換に失敗したときに、自己交差領域を見つけるのは困難でした。これで、自己交差領域の周囲に赤い円が表示されるため、問題のあるジオメトリをこれまで以上に簡単に特定できるようになりました。
ダイカスト加工製造拘束の主要更新(Insider Preview + Generative Design Extension)
この更新では、ダイカスト加工による製造方法を商用ソルバー スタックに更新しました。つまり、ダイカスト加工による製造方法は、[実験的なジェネレーティブ ソルバーと機能]プレビューで、すべての荷重と拘束、対称、変位の制限、およびすべてのフィーチャをサポートします。
さらに多くの機能のサポートが追加されたことに加えて、アルゴリズムを大幅に変更して、形状品質と製造性を改善しました。アンダーカットの処理が改善され、全体的にジオメトリがスムーズになりました。なお、これはまだプレビュー段階であるため、生成されたジオメトリから保持ジオメトリへの遷移時に、一部のローカライズされたアンダーカットが表示される場合があります。これは現在取り組んでいる事案であり、今後の更新で改善される予定です。
ぜひ Insider プログラムに参加して、この更新をお試しになり、ご意見をお寄せください。
新しいサーフェス モデルのサポート
サーフェス モデルからシームレスに図面を作成できます。ドキュメント化しようとしているサーフェス モデルの概念がある場合、難しいことはありません。サード パーティのモデルで、あまり万全でないサーフェス ボディが送信されたことはありますか? 了解です。図面は、寸法、注記、モデルのサーフェス ボディに対する更新を完全にサポートします。実際、サーフェス ボディに対する更新はソリッドと同様に扱います。
新しいメッシュ モデルのサポート
メッシュ モデルの図面を作成できるようになりました。STL ファイル(または類似ファイル)をドキュメント化する場合、またはアセンブリにメッシュ コンポーネントがある場合、図面内のメッシュがサポートされるようになりました。寸法は直線状の点から点の寸法を使用して配置することができ、断面ビューと注釈もサポートしています。
新しい線種の尺度
ドキュメントの設定に線種の尺度の設定を追加しました。非表示の線や中心線が、小さなビューで少し大きすぎたり、大きなビューで小さすぎたりする場合、この新しい設定を使用して図面内の破線の尺度と外観をコントロールできます。これは、図面内のすべてのビューに適用されるグローバル尺度です。
カスタム テキストの高さのコントロール
お客様はテキストの高さに関してより多くの柔軟性を求めてきました。そのため、ドキュメント設定でのカスタム テキストの高さの動作を変更しました。カスタム テキストの高さについては、テキストの高さを任意に指定できるようになりました(正の値の場合)。
3D および 2D PCB 内で機械構築ジオメトリを利用
電子コンポーネントの配置を指定する際に機械筐体を考慮することは、電子機械ワークフローの重要な部分です。
現在、3D PCB (または機械アセンブリのコンテキスト)から 2D PCB への機械駆動構築ジオメトリを作成する機能を導入しました。構築ジオメトリは製造データには影響せず、レイアウト設計中の単なる視覚的ジオメトリ参照です。この機能により、3D PCB (または 3D PCB インプレイス編集アセンブリ コンテキスト)内の機械筐体の重要な領域を定義し、そのジオメトリをレイアウト設計プロセスと並行して検討できます。
3D PCB でスケッチを作成する方法の詳細について参照してください。
画層命名の調整の改善
以前は、Fusion 360 Electronics の画層名は紛らわしく、業界標準に適合していませんでした。一例として、今回「tCream/bCream」は「StencilTop/StencilBottom」という名前に変更されました。このアップデートでは、すべての画層の名前を刷新し、デザインをよりよく理解してナビゲートできるようにしました。画層名の変更とその従来の名前の完全なリストについては、「画層とその使用法」を参照してください。
重要: 画層名が業界用語とより密接に対応するように更新されました。この変更は、古いファイルには影響しません。製品を使用して作業するときに、新しい名前、古い名前、またはそれらの組み合わせが表示される場合があります。また、古い画層名にはエイリアスが設定されたため、既存の ULP およびスクリプトは影響を受けません。
ライブラリ エクスペリエンスの向上
以前は、ライブラリに保存できなくても、別の Fusion チームからライブラリを開くことができました。この更新プログラムでは、現在のチーム ライブラリのみ使用できるようになります。これにより、別のチームのデザインに新しいパーツを追加しようとして、データが失われるのを防ぐことができます。
また、この更新プログラムでは、Fusion ライブラリを開くと、各パッケージの最新バージョンが使用されていることを確認します。更新が利用可能な場合は、プロンプトが表示されます。これにより、複数のライブラリにわたってパッケージ バージョンが存在する場合に発生するデータの問題を回避できます。
パフォーマンスの向上
当社は電子デザイン ワークフローにとってパフォーマンスと生産性がいかに重要であるかを認識しています。厳しい社内テストとお客様からのフィードバックのおかげで、複数のパフォーマンスのボトルネックを特定して解決することができました。この更新プログラムでは、Fusion 360 Electronics 全体で次のようなパフォーマンスが向上しています。
これはチームが行っている未来への積極的な投資です。今後も Fusion 360 のリリースでパフォーマンスと生産性を引き続き改善していきます。
新しい測地線ツールパス加工法
新しい測地線ツールパス加工法がついに公開されたことをお知らせします。測地線ツールパスを使用すると、ブレンド タイプまたはスキャロップ タイプを使用してフリーフォーム サーフェスを加工できます。ブレンドは類似する 2 つの曲線間の加工に有用であり、曲線間でスムーズに変化するパスを作成します。スキャロップは、指定したガイド曲線の加工境界から一定のオフセットを作成するので、ほとんどのフリーフォーム サーフェスを加工する場合に便利です。
測地線は、3、4、5 軸のツールパスを作成し、アンダーカットを加工することができます。また、工具を自動的に傾けて干渉回避を行うオプションもあります。
注: 3 軸バージョンの測地線は引き続きコア機能として残ります。3 軸テクノロジにアクセスするために 加工エクステンションは必要ありません。4 軸および 5 軸テクノロジでは、複合軸テクノロジを使用するために、ユーザは加工エクステンションにアクセスできる必要があります。
新しいねじ切り自動化
デザイン スペースでねじ穴フィーチャまたはねじフィーチャを作成するとき、そのねじに関する情報(M10x1、60 度、右など)を[製造]作業スペースで使用できるようになります。この機能にアクセスするには、ツールパス内で auto_xxxxx で始まる「パラメータ」を使用するだけでよくなりました。たとえば、auto_threadPitch は、フライス加工や旋盤ねじ切り操作の「ピッチ」を入力するときに式として使用できます。これは完全に関連付けられているため、デザイン スペースでモデルを更新すると、変更がツールパスに反映されます。
Fusion には、すべての Auto_expressions が事前に指定された追加のテンプレートが付属しているため、スレッドを選択するだけで、これからはすべての正しいスレッド パラメータが自動的に計算されるようになります。
2D 負荷制御のラップされたツールパスの開いたポケット
ラップされた 2D 負荷制御で開いたポケットを加工できるようになりました。これは特に 4 軸加工に適しており、これまで開いたポケットを加工しきれなかった Y 軸のないミルターン加工機に最も適しています。
2D ポケットおよび 2D 負荷制御輪郭の順序最適化
以前は、高さの異なる複数の輪郭を選択すると、各輪郭は異なる操作として扱われ、順序がランダムに表示されたため、順序を効果的に最適化することができませんでした。
この更新プログラムでは、さまざまな高さで輪郭を処理する順序の設定が改善されたため、順序が予測可能な形で動作し、意図したとおりに順序を最適化できるようになりました。
スライスを TIFF ファイルとして書き出す新しい機能
DLP プリンタとプリント設定を選択するときに、スライスを PNG ファイルまたは TIFF ファイルとして書き出すかを選択できるようになりました。
穴認識で部分穴を認識するオプション(Machining Extension)
以前は、何が「穴」であると見なされるかに関する制限事項の一つは、完全な円筒でなければならなかったということです。その目的は、ポケットのコーナー半径のようなものの検出をなくし、「穴」であると認識することでした。この更新以降、穴の自動認識中に、部分穴や円柱として完全でない形状を含めることができるようになりました。
この機能が特に便利なのは、直径が完全ではない非常に多数の穴がパーツに存在する場合です。部分穴認識を使用するために、穴認識ダイアログに部分穴を含めるための「はい」または「いいえ」のオプションが、チェックするためのオプション タブで利用可能になりました。多軸機能を使用して、工具方向または Z 軸の設定に最初に位置合わせされていない穴に対して 3+2 工具方向が必要な面にある部分穴を検出することはまだ可能です。さらに、ポケットのコーナー半径が複数見つかった場合は、穴シグニチャを分解して各コーナー半径に異なる方法を割り当てるか、1 つを除くすべてのコーナー半径を削除することができます。
ポスト プロセッサやマシンの最新情報をお探しですか。この 10 月に多くのオープンソースのポスト プロセッサとマシンの新しい更新と改善がリリースされ、無償で提供されます。このリリースでは、Kern Micro のフライス加工ポスト プロセッサが追加され、多くのフライス加工ポスト プロセッサ、ミルターン加工ポスト プロセッサ、加工指示書のポストプロセッサが改善されています。さらに、新しいマシンをマシン ライブラリを追加し、Workholding ライブラリを更新および改善し、Autodesk CAM ポスト プロセッサ エンジン周辺の機能を改善しました。
詳細については、こちらのフォーラムの投稿を参照してください。
金属粉末床溶融結合プリンタを使用した積層セットアップの新しいビルド時間の計算(Additive Extension)
金属粉末床溶融結合プリンタを使用した積層セットアップのビルド時間が示されるようになりました。
積層造形 - 自動方向指定のパフォーマンスの改善
自動方向指定ダイアログに、必要なサポート構造を計算する際に、より正確な計算方法の使用を有効/無効にするチェックボックスが追加されました。正確な方法を使用すると、選択したパーツのアップスキン領域に終端があるサポートが考慮され、結果をランキングするときに各方向の潜在的なサポート ボリュームがより正確に計算されます。正確な方法を無効にすると、アップスキン領域は無視され、選択したコンポーネントのダウンスキン領域に基づいてサポート ボリュームが計算されます。その結果、サポート ボリュームの精度が低下し、自動方向指定の結果時間が速くなります。
正確な方法を無効にすると、サポートを必要とせずに印刷できる積層造形テクノロジの方向を検索する場合に便利です(SLS、結合剤噴射など)。このような場合、方向を検索するときにサポートのボリューム計算を正確に行う必要はありません。
射出成形シミュレーションの比較で凡例の同期を使用可能(Simulation Extension)
射出成形シミュレーション > 結果 > 比較 > 凡例を同期
射出成形シミュレーション スタディの結果を比較する際、結果の凡例を同期できるようになりました。このとき、すべての比較ウィンドウに表示される凡例値(最小および最大)がその結果の最小および最大の凡例値と同期します。
注: 凡例を同期するには、すべての比較ウィンドウで同じ結果をアクティブにする必要があります。凡例の最小と最大を同期すると、アクティブなウィンドウの結果の範囲をユーザが変更した場合に、すべてのウィンドウの範囲が同期して変更される対象範囲も同期されます。
射出成形シミュレーションの比較で結果の同期を使用可能
射出成形シミュレーション > 結果 > 比較 > 結果を同期
射出成形シミュレーション スタディの結果を比較する際、結果を同期できるようになりました。このとき、すべての比較ウィンドウに表示される結果が、アクティブなウィンドウに表示される結果と同期します。アクティブなウィンドウから結果を切り替えると、すべての比較ウィンドウで結果が切り替わります。特定のスタディにその結果がない場合は、そのスタディのウィンドウに同じことを示すアイコンが表示されます。
シミュレーションのパフォーマンスの改善(Simulation Extension)
シミュレーションのさまざまな部分で改善が行われました。
射出成形シミュレーションの材料データベースが更新されました
射出成形シミュレーション材料データベースが更新され、材料と製造元の両方について、さらに包括的なデータベースとなりました。
Manage Extension の作業環境の向上(Manage Extension)
Manage Extension の作業環境が合理化されました。まず、更新された[ホーム]タブを使用して、最近のナビゲーションやプロジェクトデータに対するナビゲーションの作業環境を改善しました。また、Manage Extension ダッシュボード、アイテムの詳細、および増減管理へのアクセスを[ホーム]タブから直接[管理]ツールバーに移動しました。これらの新しいコマンドを選択すると、対応するデータが Web 作業環境内で開かれ、パフォーマンスが向上します。
サンプル アドインを起動時にロードできるようになりました
Fusion に付属しているサンプル アドインの「起動時にロード」設定を変更できるようになりました。以前は、このオプションはサンプル アドインに対して無効になっていました。これは、SpurGear または CAM_API_Utilities サンプルを頻繁に使用するユーザにとって特に便利です。アドインが起動時に実行されるように設定すると、[平歯車]コマンドは[作成]パネルで常に使用できるようになり、各セッションで「スクリプトとアドイン」コマンドを使用してロードしなくてもよくなります。
スクリプトとアドインへの API アクセス
[スクリプトとアドイン]コマンドと同等の機能が API でサポートされるようになりました。次に、実行可能な操作をいくつか示します。
このため、スクリプトとアドインの使用と管理を改善するために、何らかの追加ユーティリティを記述できるようになります。
パイプ フィーチャの完全な API サポート
API でパイプ フィーチャが完全にサポートされるようになりました。スクリプトとアドインでパイプ フィーチャを作成および編集できるようになりました。
2023 Fusion 360 ロードマップの今後の取り組みと、オートデスクが投資する機能開発の背景にある「理由」についてご説明します。
免責事項: ロードマップは計画であり、約束ではありません。オートデスクは、新しい機能が製品に組み込まれるのをお客様と同様に心待ちにしていますが、機能の開発、リリース、およびタイミングについては、オートデスク独自の判断で決定します。このロードマップで示したプロジェクトはハイライトであり、進行中のバグ修正、プラットフォームやサービスの保守などの作業は考慮されていません。ロードマップで示されているこれらの更新は、購入の意思決定には使用しないでください。
お探しの情報が見つからないときは、コミュニティで質問しましょう。困っている人がいたら、情報を教えてあげましょう。