いつも大変お世話になっております。
毎回困ったときはご回答頂き大変助かっております。
今回はCAMの切削精度についてです。
かなり古い業務用NCを動かしています。単純なご質問なのですが
上から見て一片100mmの四角、高さ20mm位の形状をテスト切削しました。
材質は石膏で、切削抵抗などはほぼ無いと考えて良いような物です。
側面の角は25R、30R、35R、40Rとすべて異なります
この側面を等高線加工で20パイのフラットエンドミルで削っていったのですが
仕上がりがRが大きくなるにつれて精度を落としたような、直線補間しているような
ガクガクした仕上がりになります。25Rより40Rのコーナーの方が
円弧動作を直線補間しているようなガクガクした仕上がりです。
切削スピードは350mmくらいですのでかなり遅くしています。
精度も0.005とこのNCでは再現できないかもしれないくらい細かい精度です。
トレランスも同じ0.005で入れています。データにNC機はまだついていけているようです。
1回の同じ等高線加工の中で全てのRを同じ条件で切削しているのに、
40はかなり荒れた仕上がりです。小さいRはわりと綺麗に出来ているので
機械の限界では無いようです。何処の部分を設定したらいいのか分かりません。
円弧切削で直線補間などが絡む設定は パスの設定の 公差 と トレランス
くらいしか思い当たりません 何か原因があるかご教授頂けると助かります
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回答者: kandennti. 解決策の投稿を見る。
回答者: kandennti. 解決策の投稿を見る。
mist_920さん こんにちは
可能性が有るのは、ポスト処理かと思います。
試しに、こんな感じのものを
作ってみました。
該当するツールパスのコンテキストメニューの
「ツールパスを表示」で表示させてみると
円弧と直線の繰り返しで、
CAM上ではR部分は円弧で
作成出来ている事が確認出来ます。
続いてポスト処理ですが、何のポストコンフィグを使用したのか
不明ですがFANUCで説明してみます。
こちらのオプション部分(正式な名称がわかりません)にある
「最大の円の半径」部分ですがデフォルトが "1000" となっています。
このまま処理した場合、この様になりました。
[G01] [G02] が出ています。(G02が円弧です)
続いて「最大の円の半径」部分を極端に "1" と設定し
再度ポスト処理したものは、この様になりました。
画像には入っていませんが、もっと前の方に [G01] が
入っており [G02] は姿を消してしまいました。
以前、別のレスでも書きましたが、ポスト処理は画面上とは
異なる動きを、あっさり作ってしまいます。
"短い直線の連続が、円弧の代わりにはならない" とまでは
言い切れませんが(機械の性能にもよります)古い機種の場合
ブロックの先読みが少なかったりするかと思いますので、
機械の動きに対して読み込みが追い付かない可能性はあります。
実際に使用したNCデータをテキストエディタで開いて、確認してみても
良いかもしれません。
…石膏、加工した事ありますが工具の刃先の寿命が短く、
あまり引き受けたくないです。
早速のご回答ありがとうございます
Rが大きくなると荒くなる・・・と書きましたが、
本日昼間にチェックすると、小さいRも同じように荒れていました。
その部分では私の気のせいのようです。すみません
教えて頂いたポストの最大円弧も1000になっておりました。
しかし、伝授頂いたように〔ツールパスを表示〕を見ると
進入動作、退出操作以外の、ブルーの線の通常パスは全て直線で出ていました
生データを添付したいのですが、CAMの設定まではエクスポート出来ないのかな?
ツールパス作成でちゃんと円弧動作を作成してくれない設定はあるのでしょうか?
ポスト生成してGコードを見ると、今度は進入、退出などは円形動作のはずが
エディターで検索を掛けるとG02は何処にも出ていませんでした
一応、ポストの設定が画面を添付させて頂きます。
何か原因が分かれば伝授頂けると助かります
>生データを添付したいのですが、CAMの設定まではエクスポート出来ないのかな?
データを落としている暇が無いので未確認ですが、
CAMに限らずこちらの方法で丸ごとエクスポート出来るようです。
>ツールパス作成でちゃんと円弧動作を作成してくれない設定はあるのでしょうか?
ポストコンフィグが古い可能性が有ります。こちらの最新のものを使用してみることを
お勧めします。
http://cam.autodesk.com/posts/
昨日、半分寝ながら書いたので忘れていましたが、DNC運転で加工されている場合
ブロックの先読みと同等でデータの転送速度が遅い可能性が有ります。
NCプログラムがメモリに入りきるサイズであれば問題ないとは思いますが、
古い機種の場合、MC側にデータサーバのようなものが無い為 (最近のものでも
オプションで付けなければ) RC-232C辺りでPCから垂れ流しする場合もあろうと
思うのですが、その際の細かな動きのデータの場合、転送スピードが
追いつかない時も有ります。
この形状であれば、円弧で出力されていればそのような問題も
無いとは思いますが・・・。
いつもご回答ありがとうございます。
その後色々といじったら円弧動作でG02を出力してくれるようになりました。しかし切削結果は変わらず・・・もうこれはNC側の問題ですね。おっしゃるとおりR232Cで俗に言う〔垂れ流し〕でデータ転送しています。これに関しては数周廻るだけのパスなので切削条件、刃物の関係ですね。。切削結果は変わりませんでしたが結果FUSION360のCAMを勉強できたので有難い事でした。やはり古いNC機でトレランスは重要ですね。有難うございました。またご質問させて頂く事もあるかと思いますがよろしくお願い致します
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