<尺度名>_XREF_XREF のような尺度に関しては、Service Pack 1 が適用されていないAutoCAD 2008 において、外部参照を入れ子にした場合作成されることがあります。 <尺度名>_XREF という尺度が外部参照した場合に作成されることがありますが、外部参照したために作成される尺度名ですので、これは正しい動作です。しかし、外部参照を入れ子にした場合に、<尺度名>_XREF_XREF というように _XREF が複数追加された不要な尺度名が追加されることがあります。
「2:1_1」 のような尺度に関しては、通常の操作では、このような名前の尺度は作成されません。
しかし、コピー&ペースト を使用して他の図面からオブジェクトをコピーするとき、コピー元とコピー先の図面に同じ名前の尺度があり、その尺度プロパティが異なる場合、このような名前の尺度が作成される場合があります。
以下に、このような名前の尺度が作成される手順の例を示します。
【後に「_1」が追加された尺度が作成される手順の例】
1) 新規図面を acadiso.dwt を使用して開きます。(便宜上 Drawing1.dwg とします。)
2) STYLE[文字スタイル管理] コマンドを実行します。
[異尺度対応] をチェックし、[適用] ボタンと [閉じる] ボタンをクリックします。
3) MTEXT[マルチ テキスト] コマンドを実行し、任意の位置に任意のマルチ テキストを作成します。
4) SCALELISTEDIT[尺度リスト編集] コマンドを実行します。
尺度リストから 1:2 を選択し、[編集] ボタンをクリックします。
作図単位を 2 以外(例:0.2)に変更し、[OK] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンをクリックし、SCALELISTEDIT[尺度リスト編集] コマンドを終了します。
5) マルチ テキストを選択し、マウスの右クックから [オブジェクト プロパティ管理] を選択します。
6) プロパティ パレットの [異尺度対応の尺度] を選択し、[...] ボタンをクリックし [異尺度対応オブジェクトの尺度] ダイアログを表示します。
[追加] ボタンをクリックし、1:2 を選択して [OK] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンをクリックし、 [異尺度対応オブジェクトの尺度] ダイアログを閉じます。
7) COPYCLIP[コピー] コマンドを実行します。
マルチ テキストを選択し、Enter キーを押します。
8) 新規図面を acadiso.dwt を使用して開きます。(便宜上 Drawing2.dwg とします。)
PASTECLIP[貼り付け] コマンドを実行し、マルチ テキストを任意の位置に貼り付けます。
このとき、SCALELISTEDIT[尺度リスト編集] コマンドを実行すると、1:2_1 という尺度が作成されています。
また、Drawing2.dwg に作成した任意のオブジェクトを他の図面(便宜上 Drawing3.dwg とします。)にコピー&ペースト を使用して貼り付けると、他の図面にも 1:2_1 という尺度が追加されます。
以下の手順により、図面中で使用していない尺度を削除することができます。
※ 図面中で使用している尺度は削除されません。手順の例では Drawing1.dwg と Drawing2.dwg では 1:2_1 が(マルチテキストで)使用されているため削除されませんが、Drawing3.dwg では削除されます。
【尺度リスト クリーンアップ ユーティリティを使用】
尺度リスト クリーンアップ ユーティリティを使用して不要な尺度を削除することができます。
尺度リスト クリーンアップ ユーティリティの対象製品は以下の通りです。
- AutoCAD 2008 ベースの製品 (DWG TrueView 2008 含む)
- AutoCAD 2009 ベースの製品 (DWG TrueView 2009 含む)
※ 尺度リスト クリーンアップ ユーティリティの使用方法等詳細に関しては、尺度リスト クリーンアップ ユーティリティのReadmeをご覧ください。
【図面中で使用していない尺度を削除する手順(ダイアログを使用する場合)】
1) SCALELISTEDIT[尺度リスト編集] コマンドを実行します。
2) [リセット] ボタンをクリックします。
※ このとき、「この操作により、カスタマイズしたすべての情報が失われ、尺度リストには規定の尺度セットが復元されます。既定を復元しますが?」というメッセージが表示された場合は、[はい](または、AutoCAD 2010の場合は「既定値の尺度リストを復元する」、AutoCAD 2011の場合はどちらかの単位を選択) ボタンをクリックします。
【図面中で使用していない尺度を削除する手順(コマンドラインで実行する場合)】
1) コマンドラインに -SCALELISTEDIT と入力します。
2) R と入力します。([リセット(R)] オプションを指定)。
3) Y と入力します。
4) E と入力しコマンドを終了します。
以下のサイトもご参考にしてください。
http://tech.autodesk.jp/faq/faq/adsk_result_dd.asp?QA_ID=3748
オートデスク
サポートチーム
![](http://images.autodesk.com/flashassets/staticassets/images/autodesk_logo_signature.png)
長谷川