A360ダッシュボードからは様々な形式でファイル出力が可能なのですが、これらのファイルの単位系について整理したいと考えています。
下図はFusion360で100mmの大きさでモデリングしたものをエクスポート処理、中間ファイル、インポート処理を介して再びFusion360に取り込む際の数値と単位系の変遷を一覧にしたものです。
以下質問事項です。
1.Autodesk関連のファイル形式は全部cm単位が基本のようなのですが、この認識で間違いないでしょうか?
2.SAT, SMT, 2D-DWG, FBX, SketchUpについて上記表内の数値はどうなるのでしょうか?
3.ファイル種類により単位系の情報がどう保持されるのかどうか教えてください
(DWG、DXF、STL、OBJは単位の情報が無いようです)
複数の会社や組織にまたがって仕事をする場合、ファイルのやりとりは中間ファイルを用いることが一般的です。
Autodeskご担当者様、一度このあたりお調べいただけないでしょうか。
また何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非教えていただきたいと思います。
adachitech7さん こんにちは。 楽しそうなので少し調べてみました。
こちらのsaito.khさんの記載を考慮すれば、
エクスポートするフォーマットの仕様に依存するのだろうと思います。
理解出来そうな範囲で、SATで確認してみました。
こちらに公式なものかどうか不明ですが、SATの仕様書がありました。
http://paulbourke.net/dataformats/sat/sat.pdf
”ACISリリース6.3以降は単位を記載すべし” となっており、Fusion360も
該当するはずです。(Autodesk社の3Dカーネル "Shape Manager" は、
ACISリリース7からの派生品です)
又、単位に関してはヘッダーに記載されているようです。
実際にエクスポート(データパネル・A360両方同等でした)したものを
エディタで開いて見ました。
左がFusion360で右がACISカーネルのCADでエクスポートしたものです。
赤印部分が単位を表しています。
この「1」部分を「2」に書き換えると2倍のサイズでインポートされ、
「0.1」にすると1/10でインポートされることから、SATファイルに関して
Fusion360は「mm」でエクスポートしているようです。
SMTファイルは "Shape Manager" 用の中間ファイルのようです。
http://help.autodesk.com/view/SCDSE/2016/JPN/?guid=GUID-E3F616C3-C13D-4EE1-800D-0E5B493125F1
ヘッダー部分はSATファイルと遜色無さそうな為、同等の扱いと思われます。
DWGファイルはAutoCadのネイティブファイルが、勝手に中間ファイルの
様な扱いで一人歩きしてしまった感じの為、そもそも単位を考慮する
必要性が無かったのかもしれませんし、DXFもそこから派生していると
思うと同様なのかもしれませんね。
@kandennti さん、返信ありがとうございます。
私もSATとSMTを出力してそれぞれInventorで読み込んでみました。
下図は単位系のオプションをmmにして読み込んだ状態です。
Fusion360内で100mmである箇所がInventorでも100mmとなっていること、読み込みのオプションを「ソースに従う」ように変えても100mmでありましたので、@kandennti さんがおっしゃるようにSATファイルとSMTファイルは出力時も中間ファイル内部情報としてもmmでいいのだろうと思います。
SATファイルはACISのカーネルデータ、SMTはShape Managerのカーネルデータ、Shape ManagerはACISから派生したものという理解でよろしかったでしょうか?
そうしますと下図のFusion360とInventorの中身もSMT同様で、単位系はmmということかと思うのですがどうなんでしょうね。
Fusion360のアーカイブファイル「f3d」をzipとして展開し、
CADっぽいファイルを探すと拡張子「smb」のファイルが見つかりました。
このsmbファイルはFusion360でインポート可能ですが、エディタで開くと
バイナリファイルの為、中身自体の確認は出来ませんでした。
ここからは素人の予想ですが、各カーネルの拡張子は
ACIS テキスト:「sat」 バイナリ:「sab」
Parasolid テキスト:「x_t」 バイナリ:「x_b」
です。拡張子の最後の1文字でテキスト・バイナリを判断出来るように
しておくのがお作法と言いますか、慣例のような雰囲気です。
と考えれば、
Shape Manager テキスト:「smt」 バイナリ:「smb」
となるはずで、単にsmtファイルをバイナリとして保存しただけの
物のような気がします。
極端な話、イコールでは無いのですが
Fusion360のアーカイブファイル ≒ smb ≒ smt ≒ sat
と言った感じで、単位を保持したフォーマットなのではないかな?
と思います。
(Inventorでsmbファイルを「ソースに従う」でインポート出来れば
わかると思うのですが…)
但し、APIで数値を取得したりする際の単位は間違いなく「Cm」なんですよね。
>Shape ManagerはACISから派生したものという理解でよろしかったでしょうか?
手前味噌ですが、以前調べてみたことがあります。
http://kantoku.hatenablog.com/entry/2018/10/16/182302
@kandennti さん、情報を重ねていただきありがとうございます。
カーネルデータに関して何となく理解ができてきています。
smbファイルをinventorでインポートする件、残念ながら素性が分かっているsmbファイルが手元にないためまだトライできておりません。
上手くいけばまた報告させていただきます。
Fusion360からzip展開でsmbファイルを抜き出してinventorで開こうとしましたが無理でした。
どこかにインポートする設定があるのかもしれませんが、今のところ分からずです。
ひとまずご報告まで。
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