3dスキャナーでスキャンしたデータを元にリバースエンジニアリングがしたい

3dスキャナーでスキャンしたデータを元にリバースエンジニアリングがしたい

fourfab
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メッセージ1/8

3dスキャナーでスキャンしたデータを元にリバースエンジニアリングがしたい

fourfab
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自動車の内装部品をRevopoint社のスキャナーでスキャンしてデータを挿入しました。

そのメッシュデータに沿ってスケッチを描いてサーフェスで面を貼っていったのですが、歪みができてしまったり隙間ができてしまったり、上手く作れませんでした。

自動車のインナードアハンドルなのですが、パーツが組み合わさって機能する物なので、ある程度の寸法制度も必要なのですが

どのように作っていけば良いのか悩んでいます。

作成手順や、どこの面から作れば良いのか教えていただきたいです。

よろしくお願い致します。

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メッセージ2/8

adachitech7
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@fourfab さん、

 

データの添付ありがとうございます。

 

スキャンデータからのリバースはこれまで何度もトライしているのですが、相手側の嵌めあいを考慮した工業製品の「部品」ということになればメッシュを変換したり、フォームで面を貼り付けていくのではどうしても無理が出てしまう感じです。

 

私がいつもやっているのは現物をノギスとスケールで測るのを基本にして、測りにくい部分の寸法情報を拾うのにスキャンデータを用いるという方法です。リバースはリバースなのですが、数値データを基にして再設計するということをやっています。

 

メッシュ環境でメッシュ断面スケッチを作成、で断面情報を抽出します(スケッチとして履歴に残ります)

01.png02.png

 

 

作成したスケッチを編集して、「メッシュ断面に沿って曲面作成」を使います。抽出したメッシュ断面に対して、直線や円弧、スプライン曲線などの近似曲線を描くことができます。

03.png

 

 

拾った寸法は当然中途半端な数字が出てくるのですが、もとがmm単位で設計しているとするとおそらく切りの良い寸法になっているのだろうな、という想像のもと数値を丸めていくといいと思います。下図の例だと幅寸法は86.5mmなんだろうなと。

04.png

 

 

添付していただいたSTLデータの精度でもかなりのところまで追い込むことが可能だと思います。

メッセージ3/8

adachitech7
Consultant
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@fourfab さん、

 

あと大体の形が再現できたらいいのだとするとフォームの面コマンドを使って細かく面を貼っていくという方法もあります。

 

私のYouTubeチャンネルの動画ですがネイルチップの作り方をご紹介しておきます。良ければトライしてみてください。

メッセージ4/8

fourfab
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早速のご返信ありがとうございます。

スケッチ断面に沿ってスケッチを作成して、そのスケッチを使ってサーフェスのロフトで細かく区切って繋げてみたのですが、区切った部分で歪が出てしまったり、ロフトさせる際に沢山エラーが出てしまい、とても難儀しました。

また最後に厚みを付けた時に一つの面ずつでしか厚みを付けられなかったりしました。このような形状をロフトで繋げていくとそのような感じになってしまうのでしょうか?

精度が必要な部分はソリッドなどで作成して、曲面などがある部分はフォームを使って作成するほうが良いのでしょうか?

独学でfusionを使い始めて半年くらいなのでどのような手順で作っていけば良いのか毎回悩んでしまいます。

まずは基準となるものを決めてから作っていくのが良いのでしょうか?

 

質問ばかりですみません。

宜しくお願い致します。

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メッセージ5/8

adachitech7
Consultant
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@fourfab さん、

 

CADデータから作った現物は製造、加工の過程で歪みますから基のデータと比べて誤差が出ます。3Dスキャンはその誤差を含んだものをデジタルコピーして小さな三角形平面で近似するわけですから誤差がさらに大きくなります。どんな精度の良いスキャナーを使ってもその技術の性質上「劣化コピー」であることは避けられません。劣化コピーをどんなに細かく区切っても基の「真の形(CADデータ)」を再現することは原理的にできないと思います。世の中にあるソフトウェアにはスキャンデータからCADデータを再現する機能を持ったものもあるようですが、おそらく誤差を平均するか何かして基になったジオメトリを「推測」するような機能が実装されているのだと思います。残念ながらFusionにはそのような機能はなく、細かく区切れば区切るほどより歪になってしまうと思います。基になった形を推測するのはシステム側にまかせるのではなく自分でやらないといけないということかと。私も最初に取り組み始めたころは細かく区切ってロフトをすればほぼ同じ形になるのではと思って色々やったのですがすぐにこのやり方では無理だということが分かりました。逆になるべく少ない断面で構成することを考えた方が上手くいきます。一から設計するときにこの形状をどうやって作るかを考える感じです。

 

ちょっとお時間をいただいて途中までやってみますので少しお待ちください。

メッセージ6/8

adachitech7
Consultant
Consultant
解決済み

@fourfab さん、

 

ほんの少しだけやってみました。

 

中央の断面を基にしてスケッチ作成。今回の事例は複合カーブで何とかなりそうです。

01.png

 

 

直交する断面からスケッチ作成。こちらは円弧で近似しました。

02.png

 

 

スイープ。これで基本となる一番大きな面を定義できたことになります。

03.png

 

 

水平面の断面から左側のカーブを定義。円弧で近似しています。

04.png

 

 

中央の断面から左端の傾いた壁を直線で近似。

05.png

 

 

スイープ。

06.png

 

 

エッジを延長。

07.png

 

 

面をトリム。

08.png

09.png

 

 

こんな感じになります。少しはみ出たところがあるので適宜寸法を微調整してください。

あとはこれの繰り返しになります。

10.png

 

 

細かいところや詳細の形状はひとまず無視して、大きな面をきっちり定義していくことがポイントです。この形状を最初からモデリングするときにどのような手順で作るかを想像してそれに必要な寸法をメッシュデータから拾ってください。

今回のデータは最初のメッシュデータを適当に配置したところからスタートしてしまいました。ご自身でトライされる際には最初に原点位置と方向をきっちり正対するように調整してから作業に入られることをお勧めします。

メッセージ7/8

fourfab
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@adachitech7 さんは書きました:

@fourfab さん、

 

ほんの少しだけやってみました。

 

中央の断面を基にしてスケッチ作成。今回の事例は複合カーブで何とかなりそうです。

01.png

 

 

直交する断面からスケッチ作成。こちらは円弧で近似しました。

02.png

 

 

スイープ。これで基本となる一番大きな面を定義できたことになります。

03.png

 

 

水平面の断面から左側のカーブを定義。円弧で近似しています。

04.png

 

 

中央の断面から左端の傾いた壁を直線で近似。

05.png

 

 

スイープ。

06.png

 

 

エッジを延長。

07.png

 

 

面をトリム。

08.png

09.png

 

 

こんな感じになります。少しはみ出たところがあるので適宜寸法を微調整してください。

あとはこれの繰り返しになります。

10.png

 

 

細かいところや詳細の形状はひとまず無視して、大きな面をきっちり定義していくことがポイントです。この形状を最初からモデリングするときにどのような手順で作るかを想像してそれに必要な寸法をメッシュデータから拾ってください。

今回のデータは最初のメッシュデータを適当に配置したところからスタートしてしまいました。ご自身でトライされる際には最初に原点位置と方向をきっちり正対するように調整してから作業に入られることをお勧めします。



丁寧にご説明ありがとうございます。

早速この方法を参考にして作成していって3Dプリンターで出力してみたいと思います。

また行き詰まる場面が出てくるかと思いますがその際はまた教えて頂けるとても嬉しいです!

ありがとうございました!

メッセージ8/8

mari.shimode
Community Manager
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@fourfab さん、こんにちは。コミュニティのご利用ありがとうございます。

 

同様の問題を抱えた方が解決策を参考にしやすいように、fourfab さんのお礼の返信を解決策から外し、 adachitech7 さんの返信を解決策として承認しました。
ご自分の返信を解決策として承認するのは、ご自身で方法や回答をみつけたときのみでお願いいたします。

 

またご質問がありましたら、コミュニティをご利用ください。

 



Mari Shimode
Community Manager
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