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What's New 2024

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Autodesk Support

What's New 2024

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2024 1 月の製品更新 - 新機能

 

新機能のハイライト

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1 月の更新がリリースされました。皆様にご紹介できることを嬉しく思います。[図面作成の自動化]の導入から、製造を支援するための機能強化まで、誰もがこの魅力溢れるリリースで必ず何かを発見できるはずです。ですが、本題に入る前に、すべてのワークスペースにわたるこのリリースのハイライトをいくつか見てみましょう。

デザイン

  • 数々のコンフィギュレーション テーブルの改善
  • 単一の場所からの参照とアセンブリ コンテキストの更新
  • 新しい未保存のデザインへの挿入
  • 同期されていない外部参照に関するメッセージの改善

図面

  • 新しい図面の自動化
  • 新しいブレークアウト断面ビュー
  • 新しいカスタム シート サイズ
  • ハッチング パターンの機能強化

電子デザイン

  • Spice シミュレーターのアップグレードと Pspice モデルのサポート
  • 選択動作の改善

製造

  • 仕上げのための新しいブレンド ツールパス加工法
  • バリ取りと測地線の新しいツールパス修正
  • 新しいマシン衝突検出
  • 新しい旋盤溝切り仕上げ加工法
  • 3D プリンタで非ビルド ゾーンを作成する新しい機能
  • 積層配置に関する複数の改善

API

  • コンフィギュレーションの API サポートの読み込み
  • 新しい境界ボックス計算のサポート

 

パフォーマンス

1 月のパフォーマンスの更新

過去数回の製品アップデートで行われている継続的な改善からも明らかですが、当社にとってパフォーマンスは依然として主な焦点です。この更新プログラムでは、デザイン ワークスペース全体でさまざまなパフォーマンスの機能強化がされています。

 

  • 距離計測時の[計測]コマンドのパフォーマンスが向上し、面やエッジの数が多いボディで最大 64 倍の速度で計測できるようになりました。
  • 特定のデザイン ファイルについて、[開く]と[保存]の操作が最大 2.7 倍高速になりました。
  • パラメトリック タイムラインの再計算が、一部のデザイン ファイルで最大 1.3 倍高速になりました。
  • [現在のデザインに挿入]は継続的に改善され、一部の大規模なアセンブリでは最大 42% 高速になりました。
  • 編集後のジョイントの計算は、一部のデザインでは最大 43% 高速になりました。
  • ジョイントを選択、回転マニピュレータによるジョイントの編集、およびインプレイス編集モードでのジョイントのアニメーションが、大規模なアセンブリで最大 5 倍高速になりました。
  • サブコンポーネントを含め、一部のアセンブリでタスクを最大 2.5 倍高速に完了することにより、外部コンポーネントのリンクを解除する機能が段階的に改善されています。
  • 特定のアセンブリ設計の[計算]または[インプレイス編集を終了]のパフォーマンスが最大 36 倍に向上しました。

 

デザイン

ユーザによるコンフィギュレーション テーブル内のパラメータの自動入力を許可する

 

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コンフィギュレーション テーブルのセルで、パラメータ ダイアログと同じように自動完了ができるようになりました。

 

コンフィギュレーション テーブル内の行の複製

 

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コンフィギュレーション テーブル内で複数の行を複製できるようになり、デザインのカスタマイズがこれまで以上に簡単になりました。

 

[コンフィギュレーションを選択]ダイアログでのより良い情報の表示

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[挿入]、[派生]、[コンフィギュレーションを切り替え]、[図面を作成]などのワークフロー中に各コンフィギュレーションのタイルを表示する[コンフィギュレーションを選択]ダイアログに、いくつかのマイナーな改善が行われました。

タイルには次が表示されるようになりました。

  • バージョン番号
  • マイルストーン アイコン(該当する場合)
  • プレビュー イメージがない場合のラベル
  • プレビュー イメージが旧バージョンの場合のラベル

 

コンフィギュレーション テーブルの列を、別のテーマ テーブルに直接移動できるようにする

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これまで、コンフィギュレーション テーブルの列を既存のテーマ テーブルから新しいテーマ テーブルに移動させたい場合、まず列をトップ テーブルに移動させる必要がありました。

更新後は、列を既存のテーマ テーブルから新しいテーマ テーブルへと直接移動させることができるようになり、余分な手順を省くことができます。

この操作を実行するには、移動する列を右クリックし、[移動] > [新しいテーマ テーブル]を選択します。

 

 

参照とアセンブリ コンテキストを単一の場所から更新する

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[インプレイス編集]と[アセンブリ コンテキスト]をリリースした際、ユーザ調査では、外部参照から独立してアセンブリ コンテキストを更新したいという要望がありました。リリース後、同期されていないコンテキストを簡単に見落としてしまい、具体的に何が古くなっているのかを理解するのが難しいというのがその理由でした。このような混乱をなくすために、アセンブリの古さを一目で把握できる単一の場所を設けました。

このリリースでは、[すべてのコンテキストを同期]機能が[最新をすべて取得]コマンドに追加され、アクション一つでアセンブリ コンテキストと参照の両方を更新できる単一の場所が作成されました。

 

ブラウザのメッセージをバブルアップする

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ネストされたコンポーネントが古くなり、それを所有するアセンブリがブラウザで折りたたまれると、ネストされたコンポーネントが最新ではないことが黄色の三角形で示されます。このインジケータは、折りたたまれたアセンブリに存在する未更新のコンポーネントを通知するものです。

このリリースでは、[見つからない外部参照]と[未更新のコンテキスト]にも同様の機能が追加され、アセンブリ内の最新ではないコンポーネントをこれまで以上に簡単に把握できるようになりました。

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今後、色は次の 1 つ以上をこの優先順位で示します。

  • 赤色の通知は、参照がないことを示します。
  • 黄色の通知は、古い参照であることを示します。
  • 青色の通知は、アセンブリ コンテキストが同期していないことを示します。

 

未保存のデザインに挿入する

これまでは、保存されていないデザインで最初から外部コンポーネントを作成することはできましたが、アセンブリをボトムアップで構築する場合、同じ未保存のデザインに挿入することはできませんでした。そのため、インサート プロセスを一度停止し、デザインを保存してから再度インサート プロセスを開始する必要がありました。 このリリースでは、挿入コマンドが改善され、保存されていないデザインに外部コンポーネントを挿入できるようになりました。

: 「未保存のドキュメントへのデザインの挿入」という最も一般的な挿入の操作について、改善への第一歩は踏み出しましたが、他の挿入ワークフローではまだ操作上の制限があります。今後のリリースでも、引き続き他の挿入ワークフローの制限を解除していきます。

 

締結部品ライブラリの機能強化

昨年 10 月、3D モデルに締結部品を簡単に挿入することができる画期的な機能、[締結部品ライブラリ]をリリースしました。締結部品ライブラリのコンテンツを強化するための取り組みは、それ以降も積極的に行われてきました。この更新プログラムでは、モデル イメージの機能強化と、締結部品のモデルの精度を確保するための更新が行われています。

 

締結部品ライブラリの詳細

 

ジェネレーティブ デザイン(Simulation Extension)

 

[実験的なジェネレーティブ ソルバーと機能]プレビューからの移行(Simulation Extension)

 
 

 

 

 

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今回のリリースで、テクノロジー スタックの標準化を完了させるという大きなマイルストーンを達成することができました。すべての荷重と拘束の種類、製造方法、設計の用途、および対称性が完全に互換性を持つようになりました。

また、Insider プレビューのメンバーでなくても、以下の機能が UI で直接使用できるようになりました。

  • 剛体モードの削除は、[スタディの設定]ダイアログで確認できます。
  • [モード周波数]と[座屈]の制限は、[目標と制限]ダイアログで確認できます。

 

 

[ジェネレーティブ デザイン プレビューア]の改善(Simulation Extension)

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[ジェネレーティブ デザイン プレビューア]は、実際の結果を生成する前にスタディ設定を確認するのに役立ちます。このリリースでは、通常のジェネレーティブ デザイン解析と同じテクノロジー スタックにプレビューアを導入することで、いくつかの改良が加えられています。

[プレビューア]はクラウド上ですべての作業を行うようになり、リモート荷重、リモート モーメント、リモート拘束、点質量、対称性、および剛体モードの解除オプションを使用する設定のサポートが追加されました。これにより、[プレビューア]でサポートされていない機能に関するエラーが発生しなくなりました。ワークフローが少し変更され、設定に変更が加えられた場合、プレビューが古くなり、プレビューを再生成するよう通知されます。

 また、万が一何か問題が発生した場合のために、エラーの処理方法をいくつか改善しました。メッセージは、通常のジェネレーティブ デザイン解析で表示されるものとより一致するようになり、システムの動作や設定に関するトラブルシューティングの方法を簡単に学習できるようになりました。

 

 

図面

新しい図面の自動化

 

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多くの皆様が待ち望んでいた瞬間がついにやってきました。このリリースでは、図面を自動的に作成しレイアウトすることで、大幅な時間短縮を実現する画期的な機能である[図面の自動化]を使用できるようになりました。自動寸法記入アルゴリズムは、プリズマティック コンポーネント、2.5 ~ 3 軸コンポーネント、シート メタル コンポーネント、旋盤コンポーネントに最適です。基本について説明したところで、[図面の自動化]で何ができるかを見てみましょう。

  • [図面の自動化]は、シート上のビューを自動的に尺度調整し、ネストします
  • [パーツ一覧]と[バルーン]を配置します
  • コンポーネント(通常、所定の位置でモデル化されたもの)を自動的に回転させ、ドキュメント作成に最適な向きにします
  • 長いコンポーネントのための[ビューを分割]を作成します
  • [中心線]と[中心マーク]を適用します
  • [シート メタルのフラット パターン]と[曲げテーブル]を配置します
  • [穴とねじの注記]を自動的に取得します
  • 寸法記入方法を自動的に生成します

注: 図面の自動化は、設定なしですぐに機能しますが、お好みの自動化設定とスタイルを保存できる図面テンプレートと組み合わせることにより、最も効果的に機能します。最良の結果を得るには、テンプレートからプレースホルダ ビュー、ブラウザ ノード、または追加シートを削除してください。

新しいブレークアウト断面ビュー

 

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[ブレークアウト断面ビュー]を使用すると、モデルの部分的な断面ビューを作成し、特定の領域の内部詳細を表示することができます。[ブレークアウト断面]を使用すると、非表示のフィーチャを表示したり、ビューの複雑さを軽減したり、デザインの重要な要素をハイライト表示したりすることができます。

[ブレークアウト断面ビュー]は、既定でモデルの半分の深さに切り取られるため、断面線のない半分の深さの断面ビューを作成するためにも使用でき、旋盤加工されたコンポーネントに最適です。

 

新しいカスタム シート サイズ

 

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新しい図面の作成時、または(シート設定で)シート サイズの編集時に、シート サイズを自由にコントロールできるようになりました。この新機能には、[ゾーン]の自動作成ツールが付属しています。また、標準的なシート サイズに対して、縦または横の向きを設定する機能も追加されました。規格を組み合わせて使用したい場合、ANSI テンプレートを出発点として ISO サイズの図面シートを作成でき、その逆もまた可能です。

 

ハッチング パターンの機能強化

 

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皆様のご要望にお答えし、1 月の更新プログラムでは[ソリッド塗り潰し]ハッチングが使用できるようになりました。また、ハッチング コマンドの外観と操作性を、新しいプレビュー アイコンとともに刷新しました。15 種類の新しいハッチング パターンを使用して、断面ビューをさらにカスタマイズしてお楽しみください。

電子デザイン

Spice シミュレーターのアップグレードと Pspice モデルのサポート

Spice エンジンが新たに NGSpice 41 に更新されたことで、Fusion の電子回路図ワークスペースが大幅に強化されました。今回の更新により、Fusion で使用できる対応機種が大幅に拡大されました。この更新の大きな特徴は、主要メーカーが提供するモデルを直接使用できるため、面倒なフォーマット変換が不要になることです。オペアンプやダイオードなど、メーカーが提供する何千もの Pspice モデルを使用できます。

 

使用方法に変更はありません。ライブラリまたは回路図のどちらかにモデルをマッピングするだけです。この改善により、Fusion の Spice シミュレーション機能を引き続き活用してアナログ回路を検証し、その性能が予測されるパラメータと正確に一致していることを確認できます。

 

新しい選択動作

 

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今年 1 月に、ワークフローを改善する新しい選択動作を導入しました。これにより、コンポーネントをパーツの原点から選択する必要性がなくなりました。電子デザイン ワークスペースをナビゲートすると、カーソルの下にあるアセットが自動的にハイライト表示され、直感的な操作が可能になります。


この強化されたハイライト表示機能は選択フィルタに対応しており、長押しでコンポーネントを移動したり、右クリックでその他のオプションを選択したりできます。Fusion のメカニカル ワークスペースの選択方法に基づき、セレクション ボックスが採用されています。左から右へドラッグすると、選択ボックスの中に完全に囲まれたアセットだけが選択され、右から左へドラッグすると、選択ボックスが触れるすべてのアセットが選択されます。これにより、デザイン関連の作業が迅速かつ効率的に行えるようになります。

製造

仕上げのための新しいブレンド ツールパス加工法

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ブレンドは、選択された輪郭の間にあるパーツの低斜面領域を一貫性のある切削方向で加工する仕上げ加工法です。ロリポップ、円盤、バレル工具、および溝カッターなどの適用可能な工具を使用した 3 軸でのアンダーカット加工のみをサポートします。

 

今回のアップデートにより、ブレンド ツールパスを定義する新たな方法が使用可能になりました。この新しい方法では、複雑なジオメトリでも断片化を回避するツールパスを作成できるため、より簡単に高い仕上げ面精度で加工できます。この方法を選択するには、[パス]ページの[切削ピッチ]セクションで[工具の先端から]オプションを選択します。既存の方法を使用したい場合は、[サーフェス上]を選択します。

 

これは、新旧のブレンド アルゴリズムのどちらも使用できることを意味します。

  • サーフェス上 - モデルのサーフェスを使用して、ステップオーバーを計算します。このオプションは、アンダーカットを検出して加工できます。
  • 工具の先端から - ステップオーバーの計算時に、ツールの加工ジオメトリを考慮します。このオプションは、ツールがサーフェス上の全ポイントに接触できない領域を、その加工ジオメトリの形状により加工する場合に有用です。たとえば、内部コーナー半径がツール半径よりも小さい領域などです。

 

新しいマシン衝突検出

 

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Fusion のマシン衝突検出機能は、プログラムを実行する前に、工作機械上で起こり得る衝突や軸のオーバートラベルを特定するように設計されています。これらの問題を事前に検出することで、作業の安全性を確保し、コストのかかる機械のダウンタイムを最小限に抑えることができます。さらに、プログラムの検証や微調整をより効率的に行うことができるため、プログラムの実行に対する信頼性が高まります。Fusion のマシン衝突検出機能により、安全で信頼性の高い加工プロセスを維持しながら、生産性を最適化することができます。

 

新しい旋盤溝切り仕上げ加工法

 

 

溝切り粗取り加工は、これまでの溝切り加工ツールパスで好評だったすべての要素を取り入れた、独立した溝切り粗取り加工法です。簡素化された UI、改善された境界処理、より安全で効率的な進入と退出動作を備えた一連の接線延長により、ツールパスの制御性が向上し、より一貫した優れた表面仕上げとともに、より優れた一貫性のあるツールパスが作成されます。

 

この加工法は、外部溝切り、内部溝切り、および面溝切り加工に使用でき、溝の中心または側面に対して溝の進入点を定義して、工具のたわみを最小限に抑えたり、発生するスワーフを制御したりすることができます。

 

また、切削ピッチの量も指定できるため、溝切り領域が確実に計算され、以前は不可能だった後続の仕上げ加工用に、壁面に均等な量のストックが残ります。

 

[ストックを回転]シミュレーション ビュー

 

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[ストックを回転]シミュレーション ビューでは、CAM ツールパス シミュレーションの表示方法が新しくなり、工具を回転させる代わりに、画面上でストックを回転させるようになりました。

このタイプのビューは、工作機械が取る動きをより正確に表現することができるため、旋盤/フライス スタイルのパーツをプログラミングするユーザにとって非常に便利です。これにより、工具の異なる角度を確認するためにビューを回転させることなく、すべてが期待通りに動作することを検証できます。

 

製造拡張機能

新しい高度なスワーフ(Machining Extension)

 

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[高度なスワーフ]を使用すると、工具の側面で直線的な壁を加工できます。この新しい加工法では、3 軸、4 軸、5 軸のツールパスを作成することができます。工具が駆動サーフェスをガウジできるかどうか、および工具軸と駆動曲線の同期に影響を与えるかどうかを制御するオプションがあります。[高度なスワーフ]では、サーフェスをスワーフ サーフェス、床サーフェス、または回避サーフェスに分類し、ツールパスを細かくコントロールすることができます。

 

バリ取りと測地線のツールパス修正(製造の拡張機能)

[トリム]、[パスを削除]、[進入点を移動]ツールパスの修正を[バリ取り]および[測地線]ツールパスに適用して、加工を最適化したり、ツールパスの不要な部分や不適切な部分を削除したりできるようになりました。

 

積層造形

3D プリンタで非ビルドゾーンを作成する機能

 

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3D プリンタは、モデルごとにビルド ボリュームの寸法が異なります。また、3D プリンタによっては、熱監視装置を設置したり、プリンタにプラットフォームをボルトで固定したりするなど、他の目的のために確保されている場合があることから、メーカーが使用を推奨していない領域もあります。これらの領域は、一般に「非ビルドゾーン」と呼ばれています。

 

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今回のリリースにより、Fusion ユーザはローカルまたはクラウド ライブラリ内のマシンを編集し、3mf ファイルを使用して非ビルドゾーンを指定できるようになりました。

これらのマシンを赤色のボリュームとして使用する[積層造形]セットアップでは、ビルドゾーンは視覚化されません。また、ブラウザにも一覧表示され、これにより表示設定のコントロールが可能です。非ビルドゾーンを含むマシンで積層造形セットアップを作成する場合、各種 2D および 3D 積層配置コマンドと[ビルドボリューム充填]コマンドによって、非ビルドゾーン内にコンポーネントが配置されないようにします。

 

セッター サポートの生成と分割

 

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積層造形の設定では、バーからポリライン、体積、セッターまで、あらゆる種類のサポート構造を生成できます。その後、パーツをスライスして直接プリントするか、サポート構造をパーツから切り離してそれ自体を 3D プリントするかを選択できます。これは一般に、セッター サポートで使用されます。なぜなら、セッター サポートは印刷プロセス中には必要なく、むしろ焼結プロセス中に固定具として使用され、3D プリントされたパーツが焼結炉内でたるまないようにするためです。

このリリースでは、1 クリックでサポート構造をソース ボディから分割できるようになりました。Fusion はその後、サポート構造を表す新しいメッシュ ボディを生成し、選択したコンポーネントに配置します。新しいメッシュ ボディの作成は、製造ワークスペースの製造モデルでのみ使用できるため、この機能を使用するには、元の積層セットアップを作成する際に製造モデルを使用する必要があることに注意してください。

このリリースでは、Fusion のすべての商用ユーザがセッター サポートを使用できるようになりました。これまで、この機能を使用するには[積層造形]機能へのアクセスが必要でした。

セッター サポートを作成する機能と、サポート構造を新しいメッシュ ボディに分割する機能を組み合わせることにより、Autodesk Fusion を使用したメタル バインダー ジェット プリントの印刷準備と後処理ステップのシームレスなワークフローが可能になります。

 

アクティブなセットアップから余分なコンポーネントを削除する

 

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3D プリンタのビルド エリアまたはビルド ボリューム内にパーツを自動的に配置した後、印刷できない余分なパーツができてしまうことがあります。このような場合、Fusion はパーツをビルド プレートの横に並べて配置します。サポート構造を生成したり、アクティブなセットアップに積層ツールパスを作成する前に、同じビルドで印刷するつもりがない場合は、それらのパーツをセットアップから削除することをお勧めします。アクティブなセットアップの右クリック メニューに表示される新しい[余分なコンポーネントを削除]機能を使用して、アクティブなセットアップから余分なコンポーネントを簡単に削除できるようになりました。

 

積層配置の改善: [すべてのコンポーネントを選択][モンテカルロ パッカー]

 

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[積層配置]は、3D プリンタのビルド ボリューム内の複数のコンポーネントをできるだけ小さなスペースにネストし、衝突を回避するために使用されます。2D パッカーは、サポート構造を必要とする積層プロセスに適しています。3D パッカーは、SLS や MJF などのセルフ サポート プロセスに使用されます。このバージョンでは、モンテカルロと呼ばれる新しい 3D 配置タイプがリリースされました。

このモンテカルロ法による保圧プロセスでは、コンポーネントの初期方向をコントロールするオプションが設けられています。方向が計算されると、パーツはプロセス全体を通じてその方向を維持します。

 

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保圧プロセスは、プリンタのビルド ボリューム内で振動台の上にあるパーツを振動させるのと似ており、パーツは開いている隙間に移動します。モンテカルロ法による保圧の目標は、コンポーネントをビルド ボリューム内で可能な限り低い位置に移動させ、配列ビルドの高さを最小限に抑えることです。

モンテカルロ パッカーは、振とう工程で部品が互いに跳ね返ることによるインターロックの問題を防ぎます。

複数のコンポーネントを簡単に選択できるように、[積層配置]ダイアログに[すべて選択]コマンドも追加しました。

 

自動方向指定では、3D プリンタの使用可能なビルド ボリュームを考慮するようになりました

 

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大きなコンポーネントを 3D プリントしようとする場合、プリンタのビルド ボリュームに適合するパーツの向きを見つけることが重要です。このリリースでは、自動方向設定ツールに、使用可能なプリンタのビルド ボリュームに適合するパーツの方向を計算して表示するオプションが追加されました。

 

積層造形の配置統計の基本設定

 

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[製造]セクションの[積層]領域に新しい基本設定が追加され、[積層配置]統計結果を制御し、ユーザがビルド ボリュームまたはビルドの高さで結果を視覚化できるようになりました。

  • [ビルドの高さ別]基本設定が選択されている場合にブラウザに表示されるビルド密度の値は、配置されたコンポーネントの最も高い Z 層を考慮した 3D プリンタの部分的な体積に基づいて計算されます。
  • [ビルド ボリューム別]基本設定が選択されている場合にブラウザに表示されるビルド密度の値は、Z 軸でのパーツ配置に関係なく、3D プリンタのビルド ボリューム全体に基づいて計算されます。

API とアドイン

コンフィギュレーションの API サポートの読み込み

コンフィグ済みデザイン内のコンフィギュレーションにアクセスし、他のデザインで使用できるようにすることで、コンフィギュレーションの API サポートの読み込みが提供されるようになりました。

Fusion API Http 要求がサポートされるようになりました

HTTP 要求のサポートが API によってネイティブにサポートされるようになりました。HTTP 要求は、一般に行われる比較的簡単な作業です。しかし、HTTP 要求を行うためのライブラリをプログラムに含めると複雑になります。新しい HttpRequest、HttpResponse、および HttpEvent オブジェクトを使用することで、このような心配がなくなり、リクエストの作成と処理が可能になります。

 

新しい境界ボックス計算のサポート

 

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[コンポーネント]オブジェクトと[オカレンス]オブジェクトの新しい boundingBox2 メソッドでは、境界ボックスの計算に含めるエンティティの種類を指定できる引数がサポートされています。

新しい preciseBoundingBox プロパティ メソッドは B-Rep ジオメトリのみを考慮しますが、グラフィックを使用する代わりに Autodesk Shape Manager を使用してより正確な境界ボックスを計算し、[コンポーネント]オブジェクトと[オカレンス]オブジェクトでサポートされています。

最も注目すべき機能強化は、新しい orientedMinimumBoundingBox です。この機能は長年要望されていましたが、Autodesk Shape Manager の新機能により、Fusion でも実現できるようになりました。その他のすべてのメソッドは、座標系に位置合わせされた境界ボックスを計算します。この関数は、任意の方向に設定でき、ジオメトリにできるだけフィットするように計算された OrientedBoundingBox を返します。このプロパティは、[コンポーネント]、[オカレンス]、および[BRepBody]オブジェクトで使用できます。下の図は、同じオカレンスに対して 3 つの異なる関数が返す境界ボックスの例を 2 つ示しています。通常、boundingBox2 と precisionBoundingBox の間に、目に見える違いはほとんどありません。しかし、orientedMinimumBoundingBox メソッドでは大きな違いを見ることができます。

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2024 3 - 更新による主な新機能の紹介

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ハイライト

この春には、部品表(BOM)や図面のパース ビューなどの新機能から、ワークフローの合理化を目的とした電子デザインへの大規模な更新やすべてのワークスペースにわたる機能強化まで、多くのエキサイティングな機能が用意されています。しかし、その詳細に入る前に、このリリースのハイライトをいくつかご紹介しましょう。

 

データ管理

  • 新たな部品表
  • Autodesk Fusion の新たに強化されたプロジェクト
  • コンフィギュレーションの新たな Manage Extension サポート()

操作性

  • ツールバーの柔軟性の向上

デザインと図面

  • コンフィギュレーション テーブルへのいくつもの改善
  • 締結部品ライブラリへのいくつもの改善
  • 新たな図面のパース ビュー
  • 新たな図面の最小/最大スナップ ポイント解決オプション

ジェネレーティブ デザインとシミュレーション

  • ジェネレーティブ デザイン(Simulation Extension)内のセットアップを簡略化する新たな開始形状オプション
  • 新たに可能となった射出成形シミュレーション(Simulation Extension)の比較によるアニメーションの同期
  • 射出成形シミュレーション材料データベースの更新(Simulation Extension)

電子デザイン

  • 新たなビア ステッチ
  • 新たなシミュレーション データの CSV エクスポート
  • いくつもの操作性の改善
  • 新たなクロストーク解析(Signal Integrity Extension)

製造

  • 新たな積層配置コンポーネントの優先順位付け
  • 高度なスワーフと回転輪郭でトリム、パスの削除、エントリ ポイントの移動が可能に
  • 新たな旋盤用の内側ねじ切りパラメータ
  • 新たなホルダーとアッセンブリ ゲージ長さの定義

API

  • 新たなコンフィギュレーションの書き込み API サポート
  • メッシュ ワークフローのための新たな API 機能

エキスパートとのライブ: 2024 3 月リリースの新機能

 

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Fusion に対する今年 3 月の更新について詳しく知りたいですか?2024 4 4 ()に開催されるライブ ウェビナーにぜひご参加ください。柔軟性、コントロール、プログラミング効率を改善する方法や、その他のヒントやコツをご紹介し、質疑応答も行います。ご参加をお待ちしております。

PST 午前 8 時 | EST 午後 11 時 | BST 午後 4 時に登録する

 

データ管理

Fusion 部品表

 

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長らくお待たせしておりました[部品表]が登場し、使用できるようになりました。部品表(BOM)により、設計者や機械エンジニアは、デザインに基づいた複数レベルの製品構造を簡単に検討し、Fusion Team Participant を使用して部品表へのリンクを下流のユーザと共有することができます。

部品表を使用すると、列の表示設定や位置を調整してコンポーネントのプロパティを表示したり、部品表とデザインの間で交差選択やハイライト表示を行ったり、コンポーネント インスタンスのロールアップ数量を確認したりできます。

部品表はデザインの進捗に合わせてキャプチャされ、ユーザは過去の時点にロールバックして部品表がどのように変化したかを確認することができます。BOM 機能を使用する Manage Extension のお客様は、BOM をリリース状態だけでなく作業状態でも表示できるようになり、ユーザは適切なタイミングで適切なデータを取得できます。

 

コンフィギュレーションの Manage Extension サポート

 

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Manage Extension コマンドが強化され、外部参照で構成されるコンフィギュレーションを管理できるようになりました。外部参照で構成されるコンフィギュレーションに項目番号を割り当て、クイック リリースや増減管理でリリースできるようになりました。

 

新たに強化されたプロジェクト

よりきめ細かいコントロール、強化された新しいロール、グループを備えた新たなプロジェクト タイプがリリースされました。 この新しいプロジェクト タイプでは、次のことが可能です。 

 

きめ細かなアクセス コントロール 

プロジェクト、フォルダ、サブフォルダなど、さまざまなレベルでメンバーとグループにロールを割り当てることができます。たとえば、重要なデータを保護するためにプロジェクト レベルで誰かをビューアに指定しながら、特定のサブフォルダ内では編集者のロールを与え、デザインの編集を可能にすることができます。 

 

強化されたロール 

チーム メンバーが適切なレベルでアクセスできるようにロールを改善し、新たなロールを追加しました。 

  • ビューアのロール(改善):コンテンツがダウンロードされないように保護しながら、メンバーが Fusion でプロジェクトを見ることができるように、ビューアのロールが改善されました。 
  • リーダのロール(新規):管理者が重要なデータを更新されないように保護できる、まったく新しいロールです。この新しいロールにより、ユーザはデータを開いたり、アクセスしたり、参照したりすることができます。ユーザやグループにリーダのロールを適用する例として、重要なデザインや頻繁に使用するパーツを確実に参照したい場合などが挙げられます。 
  • マネージャ(新規):この新しいロールにより、メンバーは完全な管理者権限を持たずにユーザを管理し、ファイルを完全に削除することができます。この権限は、以前のプロジェクト管理者のロールと組み合わされました。 

 

グループ 

グループ(特定の責任やタスクを共有するメンバーの集まり)でメンバーを管理することで、時間を節約できます。一度に多くのチーム メンバーにロールを割り当てる簡単な方法を提供することについて、皆様からのご意見を参考にいたしました。メンバーのロールを個別に管理する必要はもうありません。独自のグループを作成し、ユーザを追加して、ロールを割り当てることができるようになりました。作成されたすべての新しいグループはハブ全体で使用できます。一度に複数人のアクセス権をすばやく割り当て、管理することができます。 

 

Fusion の新しい強化されたプロジェクトの詳細についてご覧ください。

 

操作性

ツールバーのセクションを並べ替える新たな機能

これまで Fusion のツールバーでは、一部のコマンド アイコンが非表示になるようにツールバーが圧縮されている場合、コマンド アイコンの順番を並べ替えることができませんでした。このため、解像度や DPI スケールによりアプリケーション ウィンドウを広く表示できない場合、ツールバーのカスタマイズができなくなるという制限がありました。3 月のリリースでは、この制限が解除され、ツール バーの幅の制約により非表示になっているものがあっても、表示されているコマンド アイコンを並べ替えることができるようになりました。

 

新たな基本設定: ビューの遷移をスキップするオプション

 

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ビューの遷移をスキップする新たな基本設定オプションが導入されました。このオプションは、基本設定の[一般] → [ビューの遷移をアニメーション表示]にあります。

このオプションをオフにすると、アニメーションがスキップされ、ViewCube やブラウザ ツリーで名前の付いたビューを切り替える際のパフォーマンスが向上します。これは[スケッチのビュー正面を自動表示]と[スケッチを終了]コマンドにも適用されます。

 

パフォーマンスの向上 

 

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オートデスクでは、更新のたびに、チームは一丸となって、より良く、より強力で、より高速なエクスペリエンスをお客様に楽しんでいただけるよう努力しています。それでは この 3 月に Fusion に導入されたパフォーマンスの改善点のいくつかを見てみましょう。

  • [移動]、[尺度]、[測定]コマンドのウィンドウ選択が最適化され、デザインによっては最大 10 倍高速化されました。
  • インプレイス編集でのスケッチ コマンドが大幅に改善され、特に非アクティブな透明コンポーネントにカーソルを合わせたときに顕著な違いが見られます。
  • ブラウザ ノードの展開とインプレイス編集が一部の顧客データセットで改善され、これまでに予期せず発生していた大量の目には見えないスレッドによるパフォーマンス上の問題に対処しました。
  • 大量の SMT ファイルをインポートする際の時間とメモリのコストを削減しました。
  • ミラー コマンドが一部のデザイン ファイルで 1.4 倍速く動作するようになりました。
  • 一部のスケッチ ファイルのパラメータ変更操作が 1.8 倍速く機能するようになりました。
  • 一部のデザイン ファイルの[図面の作成]および[図面のキャンセル]ダイアログのパフォーマンスが 68% から 6.4 倍の範囲で改善され、強化されました。
  • BreakLink、Isolate、SelectByBoundary、ExpandDocumentSetting などのパフォーマンスが向上しました。一部のデザイン ファイルのアセンブリ コマンドのパフォーマンスが 41% から 48% 向上しました。

 

 

デザイン

コンフィギュレーション テーブルの行と列を手動で上下左右に移動する

 

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コンフィギュレーション テーブルの行や列を手動で移動できるようになりました。これを行うには、コンフィギュレーション テーブルの左側にあるボタンを使用します。

 

[コンフィギュレーションを選択]ダイアログの新たな検索フィールド

[コンフィギュレーション]ダイアログの新しい[検索]フィールド オプションを使用して、探している項目をよりすばやく見つけることができます。検索をフィルタ ツールとして使用することで、[コンフィギュレーションを選択]ダイアログで関連するコンフィギュレーションをすばやく絞り込み、挿入時にコンフィギュレーションを検索することができます。

 

外部参照コンポーネントの削除機能がブラウザ コンポーネントの RMB メニューに追加

これまで、外部参照を削除する場合、外部参照を表すタイムライン ノード上で右クリックメニューを使用する必要がありました。変更後、外部参照ブラウザ コンポーネント上で直接右クリックし、[削除]を実行できるようになりました。

 

締結部品ライブラリの改善

 

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2023 年 10 月、新たに[締結部品ライブラリ]がリリースされました。これは、製品内のライブラリを使用して、すばやく効率的に締結部品をモデルに挿入できる、画期的な機能です。それ以来、皆様からのご意見を積極的にお聞きし、ニーズに沿った機能の開発に取り組んでまいりました。この 3 月には、次の機能強化が行われました。

新たな締結部品のお気に入り

お気に入りは、頻繁に使用するパーツのサブセットを作成できるようにすることで、締結部品を配置する際の生産性を向上させます。検索や参照の必要なく、これらのパーツに簡単にアクセスすることができます。

 

新たな締結部品の置換

[締結部品を置換]コマンドにより、デザイン内の既存の標準部品を異なるタイプと置き換えることができます。たとえば、六角ボルトを六角穴付ボルトに置き換えることができます。

 

締結部品ライブラリの機能強化

皿穴締結部品の配置時に、目的のジオメトリを選択するプロセスが簡素化されました。配置中に円錐面の円形状エッジを選択するオプションが追加されました。

座金やナットをボルトにワンクリックで配置できるようになり、締結部品のスタックの構築における生産性が向上しました。

また、内容もより充実したものとなりました。1000 を超える標準部品ファミリが追加され、新たに 7 つの ISO に基づいた国家規格を網羅しています。

スウェーデン語

SS

フィンランド゙語

SFS

スロバキア語

STN

チェコ語

ČSN

スペイン語

UNE

ポーランド語

PN

イタリア語

UNI

皆様のご意見にお応えして、ANSI、DIN、ISO などの様々な国家規格に準拠した 199 種類の止めねじ(グラブねじとも呼ばれる)を追加しました。これらの追加機能の中には、ご要望が最も多かった標準部品の 1 つである DIN 913 も含まれています。

締結部品を挿入する方法についてご覧ください。

 

 

図面

新たなパース ビュー

 

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待望の図面フィーチャの 1 つが使用できるようになりました。狭い焦点距離でも広い焦点距離でも、モデルのパース ビューを作成できます。パース ビューは、正投影ビューでは不可能な奥行き感を提供します。パース ビューは、実生活における物体の見え方をより正確に表現するため、取扱説明書や組み立て説明書によく使用されます。

 

曲線の最小/最大スナップ点

 

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寸法に新しいスナップ点が追加され、曲線エッジの最も遠い点までの寸法を簡単に設定できるようになりました。寸法を配置する際、右クリック メニューに[曲線 X/Y 最小/最大]という新しいスナップ オプションが追加されました。[曲線 X/Y 最小/最大]スナップを選択すると、曲線エッジの最も遠い点までの寸法を指定できます。

 

電子デザイン

Autodesk Fusion Electronics ワークスペースのマイルストーン更新リリースへようこそ。当社の開発者チームは、お客様のご要望に耳を傾け続け、XD のエキスパート チームとの連携により、このリリースがお客様のデザイン エクスペリエンスを最適化し、向上させることをお約束します。それでは始めましょう。

交差の選択

電子デザイン ワークスペースでは、回路図と PCB エディタの 2 つの領域が目を引きます。Fusion Electronics では、シームレスで同期された動きが展開されるため、一方に変更があると、それがもう一方に完全に反映され、プロジェクトが順調に進んでいることを確認することができます。

万が一、同期がうまくいかなかった場合も心配ありません。Fusion Electronics が迅速に警告を発し、素早く同期させることで、簡単に歩幅を合わせることができます。

回路図と PCB の間でアセットをクロスプローブする直感的な操作性を求めるお客様のご要望にお応えし、これを既定の設定として新たに使用できるようにいたしました。回路図でアセットを選択し、それが 2D PCB 上で選択されるのを確認します。2D PCB から回路図への双方向の接続は直感的です。

タブを切り替えたり、デュアル モニターにワークスペースを広げて、一方に回路図を、もう一方に PCB を表示する場合でも、クロスプローブ機能によりワークフローがシームレスに統合されます。回路図から基板までのネットのトレースが簡単になり、デザイン プロセスがよりスムーズに、より楽しくなります。

Fusion Electronics の最新イノベーションで、設計時間を短縮し、デザイン エクスペリエンスを向上させましょう。

 

ビア ステッチ

 

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PCB エディタに関する素晴らしい更新の数々をご紹介します。Autodesk Fusion のパワー プレーン形成の革新的な技術と同様に、ビア ステッチにも同様のアプローチを導入し、PCB の電気的および熱的性能を簡単に向上させることができます。この新機能により、ビア ステッチ領域を正確に定義し、DRC ガイドラインを遵守しながら、より複雑なデザインに取り組むことができ、結果的に自信をもって PCB デザインを次の工程に進めることができます。

詳細はこちら。

 

パッド管理

 

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環のデザイン ルール チェック設定に、画期的な更新を導入しました。機能しないパッドのための革新的なオプションです。これらのパッドやビアは、電気的な接続を行うことなく内部層を横断します。この機能強化により、このようなパッドやビアの環サイズを縮小できるようになり、内部層の配線用に貴重なスペースを確保し、高密度相互接続(HDI) PCB への対応を効率化し、高周波でのリターン ロスや挿入ロスを軽減できます。この戦略的な機能は、特に GHz 帯のアプリケーションにおいて、設計効率に革命をもたらします。

 

SPICE の更新

 

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Autodesk Fusion の回路図エディタにおける SPICE シミュレーション機能が大幅に強化されました。設計性能のシミュレー ションと検証の精度の高さで定評のある SPICE エンジンに、ご要望の多かったシミュレーショ ン結果のエクスポート機能が追加されました。これにより、シミュレーション データをスプレッドシートで詳細に管理できるようになり、ドキュメント作成や詳細な解析を行う上で非常に重要な役割を果たします。

シミュレータからは、位相情報を度数に変換した生データが得られます。このデータ エクスポート機能は、サポートされているすべてのシミュレーション タイプに対応しており、シミュレーション プロセスに新たな可能性をもたらします。次の点に注意してください。

  • ファイルは既定でローカルのダウンロード フォルダに保存され、ファイル名は <デザイン ファイル名 + バージョン番号 + シミュレーション タイプ>.csv となります。
  • 電流と電圧はグループ化され、グループ内でアルファベット順に並べられます。
  • X 軸の値は常に最初の行に表示されます。
  • 単位は V、A、s、Hz、度に分けて記載されます。
  • データはシミュレータからそのまま出力されます。ただし、位相は度数に変換してから出力されます。

 

クロストーク解析(Signal Integrity Extension)

 

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Autodesk Fusion の Ansys による Signal Integrity 拡張機能は、インピーダンスの洞察とその他の寄生値を提供し、信号の歪みを予測して緩和することで PCB デザインを改善し、デバイスの信頼性と性能を向上させます。

最新の更新では、引き続き ANSYS ソルバーを活用し、重要な性能トレースのカップリング解析を実装しています。この追加により、信号の整合性と電磁相互作用をより正確に解析、最適化し、理想的な設計性能と信頼性を確保することができます。デザイン プロセス中に信号の整合性の課題に対処することで、市場への即応性が高まります。

 

移動時に回転させるキーボード ショートカット

皆様からのご要望にお応えいたしました。トラックパッドでドラッグ移動中に、SPACE キーで選択したアセットを回転できるようになりました。

 

電子機器パネル サイズの変更操作の改善

 

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この更新の前は、電子機器のパネルがウィンドウからドッキングされていない状態、つまり「浮動」の状態では、パネルのサイズを変更することが困難でした。存在していたバグが修正され、フローティング パネルの側面や、同様のフローティング タブ付きパネル グループのサイズを適切に変更できるようになりました。

これは、電子機器のパネルを操作する際に、よりスムーズなユーザ エクスペリエンスを提供するのに役立つはずです。

 

サードパーティのツール パネルの問題の修正

Ultra Librarian ツールのようなサードパーティ プラグインを使用している場合、これらのパネルには、ある特定の状況下で真っ白になったり、他のパネルと重なるべきでない時に重なったり、その他いくつかの煩わしい問題がありました。これらの問題の原因となっていた大元の問題が解決されました。これは、これらの重要なプラグインの使用がよりスムーズになったことを意味します。

Cadence とオートデスクのパートナーシップ

 

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オートデスクと Cadence は、PCB デザインと 3D モデリングに革命を起こすために提携いたしました。このパートナーシップは、エレメカ ワークフローにおけるコラボレーション、効率、精度を強化し、新しい業界標準を設定し、イノベーションへの扉を開きます。Cadence Allegro と Autodesk Fusion のコラボレーションにより、エンジニアと設計者が統合された環境で作業できるようになり、構想から製造までの製品開発プロセスが効率化されます。リアルタイムの更新と協調的な設計変更が可能なため、チームはコストのかかるエラーや遅延につながる一般的なミスコミュニケーションを避けることができます。

詳細はこちら。

 

ジェネレーティブ デザイン

セットアップを簡素化する新たな開始形状オプション

 

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多くのユーザが既存のデザインを軽量化するためにジェネレーティブ デザインに注目していることを私どもは承知しています。このようなシナリオでは、元の設計意図が失われないように、障害物や保持領域を準備するために多くのモデリングが必要になることがよくあります。今回の更新では、このプロセスを簡素化するための第一歩として、マテリアルのみを削除する開始形状として既存のデザインを使用できるオプションを追加いたしました。この場合でも、荷重と拘束のための保持領域のモデリングは必要ですが、新しいデザインが既存のデザイン エンベロープ内に留まることを保証するための障害物は必要なくなりました。

 

鋳造製造の拘束の改善

 

 

鋳造製造の拘束が改善され、ジェネレーティブ デザインのすべてのユーザが使用できるようになりました。このリリースには、次の改善が含まれています。

  • 形状品質と計算性能の向上
  • 機能の改善(鋳造が以下で機能するようになりました)
    • 点質量
    • 対称
    • リモート荷重と拘束
    • 座屈拘束、モード拘束、変位拘束
    • 剛体モードの解除

シミュレーション

新たに可能となった射出成形シミュレーション(Simulation Extension)の比較によるアニメーションの同期

 

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[射出成形シミュレーション] > [結果] > [比較] > [アニメーションを同期]

射出成形シミュレーション スタディの結果を比較する際に、比較環境で[充填アニメーション]結果のアニメーションを同期できるようになりました。複数の結果ウィンドウにまたがるアニメーションは、フレームごとに同期されます。比較ウィンドウで充填アニメーションの結果がアクティブでない場合、そのウィンドウのアニメーションを同期させるために、アニメーションの結果を選択する必要があることを示すインジケータが表示されます。

 

シミュレーションのプリチェックで浮動ボディとブロックが識別可能に(Simulation Extension)

 

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[シミュレーション] > [プリチェック]

構造シミュレーションを実行するとき、モデルが適切に拘束されていないと、解析が失敗することがよくあり、その結果、ボディが「浮動」状態になります。以前は、プリチェック ダイアログで警告が表示されていましたが、それでも解析を実行することができました。最新の更新では、浮動体が検出された場合、プリチェック ダイアログにエラーが表示され、解析がブロックされるようになりました。プリチェック ダイアログで提供される推奨事項を使用して、モデルを適切に拘束することができます。[剛体モードを解除]オプションを有効にすると、解析はブロックされず、警告だけが表示されます。

 

準静的イベント シミュレーション ジョブ失敗時のエラー メッセージの改善(Simulation Extension)

[シミュレーション] > [準静的イベント シミュレーション] > [解析の詳細]

内部エネルギーがないために準静的イベント シミュレーションのジョブが失敗したときに表示されるエラー メッセージが改善されました。このエラーは、ソルバーが内部エネルギーを検出しない場合にトリガーされます。これは弾性変形がないことを意味します。このエラーは、荷重が適切に定義されていない場合、接点が定義されていない場合、またはボディ間のギャップが大きい場合(接触によるひずみエネルギーを発生させるのに十分な時間がない場合)に発生する可能性があります。このため、エラー メッセージを改善し、エラーの解決に役立つ追加的なコンテキストとアクションを提供するようにしました。

 

電子機器冷却シミュレーションの比較で結果の同期が可能に(Simulation)

 

 

[電子機器冷却のシミュレーション] > [結果] > [比較 ] > [結果を同期]

電子機器冷却シミュレーション スタディの結果を比較する場合、すべての比較ウィンドウに表示される結果をアクティブなウィンドウの結果と同期させることができます。アクティブなウィンドウから結果を切り替えると、すべての比較ウィンドウで結果が切り替わります。特定のスタディにその結果がない場合は、そのスタディのウィンドウに同じことを示すアイコンが表示されます。

 

射出成形シミュレーション材料データベースの更新(Simulation Extension)

射出成形シミュレーション材料データベースが更新され、材料と製造元の両方について、さらに包括的なデータベースとなりました。

  • 追加された新しい材料の総数: 175
  • 更新された材料の総数: 132
  • 削除された材料の総数: 57
  • 追加された新しい製造元の数: 5
  • 削除された製造元の数: 3
  • 新しい材料の総数: 12966
  • 新しい製造元の総数: 598


製造

ホルダーとアセンブリ ゲージ長さ

 

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ミル工具ホルダーを作成または編集する際に、ホルダーのセクションを含めたり除外したり、ゲージ長さを直接入力することで、ゲージ長さを定義できるようになりました。既に存在するミル工具ホルダーの場合、ゲージ長さは全ホルダー セクションの全長として設定されます。

また、ミル工具の定義にアセンブリ ゲージ長さを追加しました。これは、ミル工具ホルダーに設定されたゲージ長さに、ミル工具の突き出し長さ(ホルダー以下の長さ)を加えたものとして定義されます。ホルダーのゲージ長さは、ホルダーが適用されると編集できず、アセンブリのゲージ長さを編集すると、ホルダー下の長さも更新されます。

 

 

新たな旋盤工具のインサート パラメータ

 

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Fusion の旋盤ねじ切り工具を表現する機能が向上し、旋盤ねじ切りインサートにいくつかの新しいパラメータが追加されました。最小ねじピッチと最大ねじピッチを定義できるようになり、最大ねじピッチは挿入ジオメトリを変更し、最小ねじピッチはドキュメント用に使用できます。また、以前はできなかったねじ切り輪郭の角度と先端半径の調整もできるようになりました。また、先端を尖らせるか平らにする新しいオプションもあり、平らな寸法はユーザによる編集も可能です。これは、存在する全てのねじ切りインサートに対する解決策ではありませんが、これまで定義が困難であったり、不可能であった多くのインサートをより良く表現するのに役立つはずです。

 

旋盤セットアップ チャックと固定具の組み合わせ

 

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旋盤またはターン/ミル セットアップを定義する際に、チャック平面の定義に加えて固定具を選択できるようになりました。これにより、旋盤セットアップがミル セットアップに近づき、それぞれのオプションの一貫性が高まります。また、シミュレーション中に固定具として衝突チェックの対象となるソリッドだけでなく、チャック平面も定義することができます。

 

旋盤輪郭仕上げ: 退出角度を変更することで、[進入でストック切削を許可]がチェックされている場合に退出を作成する

旋盤輪郭仕上げ作業では、退出がモデルをガウジする可能性がある場合、退出を全く作成しない代わりに、モデルとのガウジを防ぐために角度を変更して退出が作成されるようになりました。この動作により、進入の作成との一貫性が保たれます。

 

ドリル、ボア、円、ねじ切りのモデルのオーバーライド

 

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ドリル、ボア、円、およびねじ切り加工法の選択を定義する際に、3D ミル ツールパスの[ジオメトリ]タブ上と同様に、モデルをオーバーライドできるようになりました。これにより、セットアップ モデル以外のモデルを選択することができ、ツールパスはそのボディ上の適切な穴を見つけて選択し、そのためのツールパスを生成します。

選択はボディである必要があり、このオプションは、[選択モード]が[直径範囲]に設定されているか、[同じ直径を選択]がオンになっている場合にのみ使用できます。これは、そうでない場合、これらの操作のツールパスを生成する際にセットアップ モデルが考慮されないからです。

 

複数の開いたチェーンの方向の反転

これは、開いたチェーンのジオメトリ選択機能を改善したものです。チェーンの方向がツールパスの方向を決定し、矢印で示されます。開いたチェーンとそのツールパスの方向を逆にする必要がある場合、以前はチェーンを個別に選択して編集する必要がありました。多くの皆様から、複数の開いたチェーンを同時に編集する機能に対するご要望をいただいておりましたが、今回の更新で、[方向を反転]コマンドにより、この機能が実装されました。このコマンドは、複数の開いたチェーンが選択されている場合に使用できます。

 

手動検査の記録: 選択した検査のみを表示

 

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多くの異なる測定値で一連の手動検査測定を記録すると、グラフィック表示が混雑し、現在の検査項目を追跡することが困難になる場合があります。この問題に対処するため、[選択した検査のみを表示]オプションを新たに実装し、他の検査項目を非表示にすることで、現在の検査項目を視覚化しやすくしました。

手動検査を記録する方法についてご覧ください。

 

高度なスワーフと回転輪郭の修正(Machining Extension)

 

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[トリム]、[パスを削除]、[進入位置を移動]の修正により、[高度なスワーフ]および[回転輪郭]ツールパスを最適化できるようになりました。この更新により、同じツールパスで異なるツールを活用することができるようになり、[高度なスワーフ][回転輪郭]は、他の加工法で提供される修正機能と整合するようになります

 

新たな製造持続可能性インサイトの Fusion アドイン(Add-in)

 

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Fusion の新しいアドインである製造持続可能性インサイト(MSI)では、製品のライフタイム排出量の最大 80% を占める設計段階での炭素削減に取り組んでいます。MSI は、業界をリードする炭素会計および脱炭素化プラットフォームである Gravity Climate を活用しており、Fusion にシームレスに統合されています。このアドインを使用すると、デザインと製造上の決定による二酸化炭素への影響を、これまでにないほどにリアルタイムで確認することができます。材料の選択、製造工程、地理的要因など、MSI は Fusion ユーザに重要な情報を一目でわかるように提供します。ボタンをクリックするだけで、デザインの二酸化炭素排出量を計算し、製品の二酸化炭素排出量を削減するための代替ソリューションを検討することができます。この統合は、単に環境に優しい製品への道筋を提供するだけでなく、二酸化炭素排出量を削減し、持続可能性を高め、報告の合理化を図るための簡単な方法でもあります。今、環境に優しい選択をすることは、MSI を追加して Fusion を使用するのと同じくらい簡単です。

 

積層造形

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積層配置コンポーネントの優先順位

 

 

3D プリンタのビルド エリアまたはビルド ボリューム内にパーツを配置することは、プリント準備の重要な要素です。サイズの異なる複数のコンポーネントを扱う場合、Fusion ではコンポーネントを配置する際の優先順位を設定できるようになりました。このリリースでは、ボリューム優先とコンポーネント優先のどちらかを選択できます。ボリュームの優先順位では、プリンタのビルド エリア/ボリューム内で最もボリュームの大きいコンポーネントの配置が開始されます。コンポーネントの優先順位を使用する場合、[積層配置]ダイアログ内で、各コンポーネントの優先順位を非常に低いものから非常に高いものまで、個別に手動で指定することができます。2D 配置、3D 配置(境界ボックス)、3D 配置(モンテ カルロ)の 3 つの[積層配置]タイプはすべて、このリリースに含まれるパーツ優先度の改善を完全にサポートしています。

 

コンポーネントを積層配置する方法をご覧ください。

 

EOS P シリーズ SLS マシンのコンポーネントごとに印刷設定をコントロールする機能

EOSPRINT ソフトウェアにより、MPBF(金属粉末床溶融)およびSLS(選択的レーザー焼結)マシンのユーザは、各コンポーネントにパラメータ プロファイルを作成し、割り当てることができます。「EOSPRINT for Autodesk Fusion」アプリを使用すると、これらのパラメータ プロファイルを印刷設定内のボディ プリセットとして Autodesk Fusion にインポートできます。これまで、複数のボディ プリセットを持つ印刷設定は、Autodesk Fusion 内の EOS の MPBF マシンに限られていました。このリリースでは、EOS SLS マシンを使用した積層セットアップのコンポーネントにボディ プリセットを割り当てることができます。この機能により、EOS ユーザは、EOS パラメータ プロファイルを EOSPRINT から Fusion にインポートし、そのパラメータ プロファイルを任意のパーツに割り当てることができます。この改善により、Autodesk Fusion のすべての EOS マシンの EOSPRINT パラメータ プロファイルが完全に統合されました。

印刷設定のプリセットを割り当てる方法についてご覧ください。

 

ポスト プロセッサとマシン シミュレーション

 

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ポスト プロセッサやマシンの最新情報をお探しですか。今年の 3 月、私たちは多くのオープンソースのポスト プロセッサやマシンにたくさんの新しい更新と改良を行い、無料で提供しています。このリリースでは、汎用ポスト プロセッサ、フライス加工のポスト プロセッサ、旋盤加工ポスト プロセッサなど、ポスト プロセッサに関する改善が行われています。また、新しいマシンをマシン ライブラリに追加し、Workholding ライブラリを更新し、Autodesk CAM ポスト プロセッサ エンジン周辺の機能を改善しました。    

今年 3 月のポスト プロセッサとマシン シミュレーションの新機能をご覧ください。 

2 月の更新内容はご覧になりましたか?この 2 月からのポスト プロセッサとマシン シミュレーションの新機能をご覧ください。   

 

API

 

メッシュ ワークフローのための新たな API 機能

MESH タブには、メッシュを操作するためのモデリング ツールが含まれています。今回のリリースでは、この機能の一部を Fusion Design API で公開します。

次の機能が API で[プレビュー]として利用可能になりました。

  • MeshRepair
  • MeshSmooth
  • MeshReduce
  • MeshShell
  • MeshRemesh

 

API で提供される機能は、1 つの例外を除いて UI と同じです。API バージョンでは、メッシュ ボディの操作のみが可能で、個々の面グループや特定の三角形の操作はできません。新しいメッシュ フィーチャは、既存の BRep フィーチャと同じクラス デザインに従い、BRep フィーチャと同じ方法でアクセスおよび操作されます。この機能は現在「プレビュー」として提供されています。

すべての API プレビュー機能と同様に、これらの機能は将来変更される可能性があり、現在のバージョンに基づいて記述されたスクリプトやアドインに影響を与える可能性があります。なお、機能の安定化に取り組んでいるため、これらの新しいプレビュー API 機能を使用して自動化ツールを作成する場合は、将来的な変更の可能性があることにご注意ください。

プレビュー機能は、お客様の Fusion の使用を規定する「オートデスク利用規約」において「プレリリース」機能とみなされます。

 

コンフィギュレーションの書き込み API サポート

この更新により、API を通じてコンフィギュレーションを作成できるようになりました。

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Autodesk Support
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2024 5 月リリースの新機能の紹介

 

ハイライト

 

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この 5 月、多くの革新的な機能を導入し、既存機能に対する強化を行いました。このリリースでは、新しい[シェル]アルゴリズム、新しい[ソリッド スイープ]、複数の穴を同時にパスする機能など、製造のための設計に焦点を当てた更新が行われています。さらに、[バー プル]、工具方向の改善、ねじ切り機能の強化、輪郭仕上げ加工用の新しい加工面モードなど、新たな[旋盤]や[ターンミル]加工を体験できます。また、外部デザイン用の新しいコンポーネント挿入コマンドや、[親に固定]機能による利便性も享受できます。アイデアを形にするために設計されたこの素晴らしい更新を、ぜひお試しください。ただしその前に、このリリースの主な機能をいくつか見てみましょう。

 

ワークフローとデータの改善

  • スプラッシュ画面の改善
  • 新しい JT ファイルのサポート
  • App Home および Fusion Team の物理プロパティ
  • パフォーマンスの向上

デザイン

  • 親に固定
  • ソリッド スイープ
  • 新しいシェル タイプ
  • 多穴パッチ
  • [コンポーネントを挿入]コマンド
  • ジョイントの原点を計測
  • ネストされたコンフィギュレーションのインポート/エクスポート

図面

  • 寸法の一致
  • 断面図 - フル ライン
  • テーパと勾配の更新

電子デザイン

  • 差動ペア インピーダンス
  • 電子デザインの新しい Autodesk ライブラリ
  • 各種パフォーマンスの向上

製造

  • 新しいバー プルと旋盤に対する各種更新
  • 検査のライブ データ接続とマシン コネクタ
  • フェイシング加工法でのスパイラル リンク モード
  • ジオメトリ選択の各種改善

エキスパートとのライブ: 2024 年 5 月リリースの新機能

Fusion に対する今年 5 月の更新について詳しく知りたいですか?2024 5 23 ()に開催されるライブ ウェビナーにぜひご参加ください。柔軟性、コントロール、プログラミング効率を改善する方法や、その他のヒントやコツをご紹介し、質疑応答も行います。ご来場を心待ちにしております。 

 

PST 午前 8 時 | EST 午前 11 時 | BST 午後 4 時に登録する

: このセッションは英語でのみ行われます。

 

データ管理

新しい物理プロパティ

 

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物理プロパティが Fusion Team および Fusion ホームに表示されるようになりました。この機能により、Fusion Team からより多くのコンポーネント プロパティを使用できるようになり、製品開発サイクルの各ステージ間のデータフローを合理化することができます。

: 物理プロパティは、デザイン バージョンがマイルストーンの場合にのみ表示されます。

 

アップロード ワークフローで JT ファイル(*.jt)がサポートされるようになりました

 

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Fusion の[アップロード]ワークフローの中で、JT ファイル(.jt)を選択できるようになりました。この機能強化により、製品開発ライフサイクルの他のステージとの効率的なデータ転送が可能になり、他のアプリケーションとのコラボレーションの機会も広がります。

: JT ファイルには 3 つのタイプの構造があります。5 月リリースの時点では、モノリシック構造のみがサポートされていました。

「モノリシック構造」(すべての製品構造が単一の JT ファイルに格納されている構造)

「パーツ単位」構造(ルート ファイルとパーツがサブ フォルダにある)JT アセンブリ - 現在はサポートされていません

「完全粉砕」構造(ルートとパーツが同じフォルダにある)JT アセンブリ - 現在はサポートされていません

 

操作性

スプラッシュ画面の機能強化

 

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Fusion のスプラッシュ画面に、新しいローディング バーと情報テキストを追加しました。この機能は、起動プロセスの進行状況をより明確に把握できるように設計されています。この機能強化により、起動の各段階に関する洞察を得ることができ、より透過的でインタラクティブな体験がもたらされます。

 

テキスト選択とハイライト表示で、Windows OS アクセント テーマ色が考慮されるようになりました

 

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これまで、Windows 版 Fusion のテキスト選択では、一般的な色合いの青が使用されていましたが、今回の更新により、macOS 版と同様に、Windows の[個人設定]のアクセント カラー設定で設定されたオペレーティング システムのアクセント カラーが Fusion に反映されるようになり、より一貫性のあるユーザ エクスペリエンスを提供できるようになりました。

 

パフォーマンス

オートデスクではパフォーマンスへの投資を基本理念としており、更新のたびに、Fusion の処理速度とユーザ エクスペリエンスの向上に努めています。それでは、5 月リリースの主な機能を見てみましょう。

  • データ パネルからデザイン ファイルを開く速度が最大 27% 向上しました。
  • これまで、非常に大きな画像から作成されたデカールを含むワークフローではプロセスが頻繁にハングしていましたが、即座に反応するようになりました。改善されたワークフローは次のとおりです。
    • デカール面を選択
    • キャンバスからコンポーネントを選択
    • ブラウザからコンポーネントを選択
    • ブラウザからの RMC デカール フィーチャ
    • [デカールを編集]ダイアログを呼び出し
    • デカール イメージを移動
  • 新しい派生デザインの作成後、すぐに閉じる際の速度が平均 5.7 倍速くなりました。
  • 新しい図面ドキュメントの作成後、すぐに閉じる際の速度が平均 3.8 倍速くなりました。

 

デザイン

新しいスイープ ソリッド

 

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スイープ ツールでソリッド ボディを選択し、スイープ ボリュームを作成するために使用できるようになりました。これにより、スケッチ プロファイルの代わりにソリッド ボディを使用してスイープを作成できるようになり、非常に複雑なジオメトリを簡単にすばやく作成できるようになりました。

 

新しい丸みのあるシェル タイプ

 

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[シェル]コマンドに新しい[シェル タイプ]オプションが追加されました。この画期的な新機能により、[シャープ](現行方式)と[丸め](新方式)から選択することができます。[丸め]オプションは、オフセット コーナーを丸くし、複雑な例では、完全な結果が得られない場合に部分的な結果を作成し、Fusion のサーフェス ツールを使って修正することができます。

 

新しい[親に固定] (GTP)

 

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外部コンポーネントや内部コンポーネントが作成されたり、アセンブリに挿入されたりすると、既定ではルートまたは別のコンポーネントの下にある最初のコンポーネントが「親に固定」されます。必要に応じて、ブラウザでコンポーネントを右クリックして、親に固定する他のコンポーネントを選択できます。同様に、親から固定解除も、ブラウザの右クリック メニューからできます。

 

これは、親コンポーネントにそのままの剛性ジョイントを追加するのと同じですが、ジョイントを作成する必要はありません。このグラウンド情報は、タイムラインまたはブラウザのコンポーネント ノードとともに保存されます。これにより、タイムラインの乱雑さが軽減され、同じ効果を得たいユーザによるクリック数が減ります。コンポーネントの[親に固定]ステータスは、ペイン ポイントを生み出していた従来の[固定/ピン]機能とは異なり、そのコンポーネントが別のドキュメントに挿入されても保持されます。タイムライン上のジョイント フィーチャの数が少なくなるため、[親に固定]はアセンブリのパフォーマンス向上にも役立ちます。

 

また、このフィーチャ リリース以降、[固定]は[ピン留め]と呼ばれるようになります。

 

新しい[コンポーネントを挿入]コマンド

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以前は、デザインを別のデザインに挿入して外部コンポーネントの関係を作成する場合、データ パネルで目的のデザインを見つけて右クリックし、[現在のデザインに挿入]を選択する必要がありました。Windows を使用している場合は、データ パネルからキャンバスに目的のデザインをドラッグ アンド ドロップするオプションもありました。しかし、これらのワークフローは不明瞭で、ツールバーには実行するための正式なコマンドもありませんでした。多くのユーザがそうであるように、このタスクを実行するにあたって直観的にツールバーの[挿入]パネルにアクセスし、混乱が生じ、望ましくない結果が引き起こされたかもしれません。最終的に[派生を挿入]コマンドを使用して、デザイン挿入の結果が得られると思われたかもしれません。

5 月のリリースでは、[挿入]パネルのツールバーに正式なコマンドが導入されました。 このコマンドによりファイル参照ダイアログが開き、ユーザは挿入したいデザインを選択し、それを外部参照コンポーネントとして現在のデザインに挿入することができます。 

 

ジョイントの原点を[計測]で直接使用できるようになりました

 

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これまでは、[計測]ツールでジョイントの原点を使用することは不可能でした。回避策として、ジョイントの原点と同じ位置に点を持つスケッチを作成する必要がありました。更新後、ジョイントの原点を直接使用することができます。ジョイントの原点は、スケッチ点やボディ頂点と同様に、キャンバス内計測と計測フォームの両方で選択および使用できます。

 

新しい丸みのあるシェル タイプ

 

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[シェル]コマンドに新しい[シェル タイプ]オプションが追加されました。[シェル]ダイアログで、[シャープ] (現行方式)と[丸み] (新方式)を選択できるようになりました。[丸め]オプションは、オフセット コーナーを丸くし、完全な結果が得られない場合に部分的な結果を作成し、Fusion のサーフェス ツールを使って修正することができます。

 

 

新しい多穴パッチ

 

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1 回の操作で、複数のパッチを単一のサーフェスに同時にすばやく適用できるようになりました。これまでは、単一のサーフェスで複数の穴のパッチを作成しようとすると、サーフェス パッチ ツールが失敗していました。更新後、このシナリオを処理できるようになり、時間を節約し、タイムラインの煩雑さを軽減しながら、より効率的なワークフローを実現することができます。

 

円錐曲線の Rho 値がパターン化された円錐曲線に伝播するようになりました

 

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この 5 月より、親円錐曲線に Rho 値を設定し、パターン化された円錐曲線に伝搬させることができるようになりました。この更新により、全体的なパターンの操作性が向上します。

 

コンフィグ済みデザインへの読み取り専用アクセス権を持つユーザ向けの新しいコンフィギュレーション消費サポート ワークフロー

 

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[挿入]、[派生]、[図面を作成]、または[最新バージョンに更新]を使用してコンフィグ済みデザインのコンフィギュレーションを消費する場合、以前はコンフィグ済みデザインが含まれるフォルダへのアクセス レベルが[閲覧者]よりも高い必要がありました。そのフォルダへのアクセス権が[読み取り専用]の場合、これらの操作は失敗します。この更新により、ユーザに対する制限が解除され、コンフィグ済みデザインを含むフォルダへの[読み取り専用]アクセス権を持つユーザが、デザイン内のコンフィギュレーションを使用できるようになります。

 

締結部品ライブラリの拡張

 

昨年 10 月に新しい締結部品ライブラリをリリースして以来、お客様のエクスペリエンスを継続的に向上させるため、締結部品コンテンツを継続的に強化および拡大しています。Fusion の最新リリースでは、締結部品ライブラリに次の機能が追加されました。

  • スタッド ボルト(5 ファミリ)
  • ノルウェー規格(NS)の 98 ファミリ

 

図面

新しい[寸法を一致]

 

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[寸法を一致]では、特定の寸法に設定された許容差を別の寸法にコピーすることができます。寸法を右クリックし、使用可能なオプションから[寸法を一致]を選択するだけです。

さらに、類似の寸法タイプをクリックすると、その寸法に同じ許容差が適用されます。また、複数の寸法をボックス選択することで、必要に応じて複数の寸法に追加することもできます。

: 適用するには、[線形][線形][半径][半径]など、同じタイプである必要があります。

 

[テーパと勾配]の機能強化

 

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これまで、テーパや勾配のあるパーツの技術図を作成するには、手入力で行う必要がありました。更新後、テーパ記号や勾配記号を追加すると、自動的に正しい記号が選択され、値が計算されるようになりました。この値は、値入力領域の右側にある 3 点オプションを使用して、「X:X」または「X%」から変更することができます。

 

新しい ISO 断面図 - フル ライン

 

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図面内で、両点間にまたがる断面線を任意で設定できるようになりました。この設定は、[表示]タブの[ドキュメントの設定]にあります。[その他]オプションの下には、[断面線を表示]のチェックボックスがあります。

 

電子デザイン

信号の整合性差動ペア シミュレーション

 

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Ansys 社との継続的なパートナーシップを活用した、Autodesk Fusion Signal Integrity Extension powered by Ansys で使用可能な[信号の整合性]シミュレーションの最新機能強化をご紹介します。この機能強化には、差動ペア トレースの差動インピーダンスとカップリングが含まれています。この重要な更新は、以前のインピーダンス機能の導入に基づくもので、ペアの解析モードが改良されました。差動インピーダンスが正しくデザインされ、維持されていることを確認することは、差動信号を使用する回路で良好な性能を達成するために非常に重要です。特に高速デジタル電子デザインでは、わずかな誤差が性能に大きな影響を与えることがあります。カップリング モードに切り替えると、アグレッサ信号に対するペアのカップリング係数が計測されます。これは、信号のクロストーク効果を理解する上で非常に重要です。更新により、[差動ペア インピーダンス]シミュレーションを、シングルエンド信号と同じ簡単さと精度で計算できるようになりました。この革新的な機能は、[信号を解析]パネルから簡単にアクセスでき、合理的で強力な新しいシミュレーション エクスペリエンスを可能にします。

 

オートデスク提供ライブラリ

 

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最新の更新では、既定のローカル ライブラリを合理化された library.io 管理システムに移行することで、デザイン エクスペリエンスを向上させました。さらに、ライブラリの見やすさを向上させるため、オートデスクのチームによって管理されるエントリには、すぐに識別できるようにオートデスクのロゴが表示されるようになりました。過去のデザインにこれらのライブラリを組み込んでいる場合は、更新のプロンプトが表示されます。Fusion ライブラリ マネージャが提供する直感的なコンポーネント マッチングにより、数クリックで完了することが可能です。これらのアップデートにより、シームレスなコンポーネント選択と効率的なワークフローが実現し、デザイン プロセスがより豊かになります。

 

パフォーマンスの向上

 

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Fusion Electronics の性能を大幅に向上させる機能強化についてお知らせします。最新の更新では、多数のポリゴンを含むデザインのロードが大幅に高速化され、未配線のアセットの処理も改善されました。Autodesk Fusion は、リアルタイムの「ラッツ ネスト」計算を実行するようになり、より効率的な接続経路探索が可能になりました。また、Fusion CAM プロセッサを使用することで、製造ファイルのロードと生成のパフォーマンスも向上します。これらの改善は、デザイン プロセスを合理化し、革新的なアイデアをより迅速かつ容易に実現できるように設計されています。

 

複数オブジェクトのコピー時にソース信号を保持

 

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最新の Fusion の更新では、複雑なデータ モデル オブジェクトの処理も改善されました。ユーザは、ソース信号の完全性を保持するオプションで、ビア、ワイヤ、銅箔ベタ、ビア ステッチなどの複数の要素をコピーできるようになりました。この新機能により、元の電気的特性がそのまま維持され、シームレスでエラーのないデザイン エクスペリエンスが可能になります。

その他の修正と改善は次のとおりです。

 

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前回の更新では、PCB デザイン プロセスにおけるビア ステッチの実装についてご紹介しました。しかし、その後まもなく、ビア ステッチでゼロ値を割り当てると Fusion がクラッシュする問題が見つかりました。今回、この問題を特定し、解決しました。これらの機能強化により、問題が修正され、より明確なメッセージ表示と機能性がデザイン エクスペリエンスを向上させます。

  • ポリゴンは、[平坦な円弧]、[丸い円弧]およびトレースを認識するようになりました。
  • アセットの選択は、上部レイヤーまたは下部レイヤーの表示に依存しなくなりました。
  • パネルの位置とサイズは保存され、新しい Fusion セッションで復元されます。
  • [表示]アイコンが復活しました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

製造

パーツの配置時にマシンを移動

 

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[設定]ダイアログの[パーツ配置]タブに新しい[マシン プレビュー]モードが追加され、マシン軸を移動してパーツを適切に配置できるようになりました。マシン軸の移動は、グラフィックス キャンバス内でマシン パーツをドラッグするか、スライダをドラッグするか、テキスト ボックスに値を入力することで行います。 また、[マシン ビルダー]環境のマシン プレビューに、グラフィック内でマシン パーツをドラッグする機能が追加されました。ここでの最大の利点は、各軸を折り曲げる際に、パーツの動きをリアルタイムで確認でき、最適な位置にパーツを配置できたかどうかを確認できることです。

 

検査のライブ データ接続とマシン コネクタ

 

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[サーフェスを検査]プローブ機能は、ユーザが定義したプローブ パスを使用して、複雑なフリーフォーム サーフェスを検査する機能を提供します。通常、プローブ コマンドは、マシンが生成した結果ファイルを作成します。プローブ ルーチンが完了したら、評価、解析、レポート作成のために、結果ファイルを Fusion にインポートする必要があります。 新しい[ライブ データ接続]により、マシンが生成した結果を、プローブ ルーチンが完了したときにのみ実行できる個別の結果インポート操作によってではなく、自動的に Fusion に送信することができます。これにより、検査結果をより迅速に評価および解析できるとともに、問題が検出された場合にマシンを停止させることもできます。また、オペレータの注意を引かずに長時間可動させるのにも役立ちます。 通常の結果ファイルのインポート方法では、マシンが生成した結果ファイルをインポートして評価する前に、すべてのプローブ点を計測する必要があります。

 

[ライブ データ接続]は、数年前からプレビュー機能として提供されていましたが、これまでは Haas のマシンでのみ利用可能でした。これは、マシンが生成した結果を Fusion に送信するために[マシン コネクタ]が必要なためで、これまでマシン コネクタは Haas コントロールにしか対応していませんでした。「ライブ接続」リリースの一環として、Fanuc、Heidenhain DCOM、Siemens RPC など、他の CNC コントローラをサポートする[マシン コネクタ]が複数用意されています。マシン コネクタは、Fusion ポストプロセッサ ライブラリの[検査(Inspect)]および[検査(Inspection)]ポストプロセッサの[コネクタ]リンクにあります(画像参照)。

 

 

フェイシング加工法でのスパイラル リンク モード

 

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フェイシング加工法に、[短いリンクの順序]と呼ばれるスパイラル リンク モードが追加され、ダウンカットやアップカットを維持しながら、場合によってはリンク距離を短縮することができます。

 

スワーフ加工法でダウンカットまたはアップカットを選択する新しいオプション

 

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スワーフ加工法に、パス タブでダウンカットまたはアップカットを選択するコントロールが追加されました。

 

ジオメトリ選択

旋盤加工の新しいジオメトリ選択での既定オプション

ジオメトリ選択は、旋盤操作のプログラミング時に適切なジオメトリを選択するために使用され、フライス加工操作のプログラミングと似ていますが、最もよく使用される選択は異なります。

ジオメトリ選択が拡張され、旋盤操作に異なる既定オプションが提供されるようになりました。[スケッチ プロファイル]と[チェーン]は、輪郭加工、溝切り加工、負荷制御粗取り加工で最もよく使用される項目であり、これらの旋盤操作での既定オプションとなりました。これにより、ユーザ エクスペリエンスが向上し、プログラミングがしやすくなります。

 

[ツールパスをラップ]の新しいジオメトリ選択([ポケット選択])

 

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ジオメトリ選択では、ツールパス プログラミングに適したジオメトリを選択するさまざまな方法があります。ポケットを選択する場合、[チェーン]のような一般的な選択方法よりも、専用の選択方法である[ポケット]の方が、より直接的に意図を定義できるため、適しています。通常、これは選択範囲を定義するのに必要なマウスのクリック数が少なくなることを意味し、関連付けがより強固なものとなるため、ジオメトリが大幅に変更されてもツールパスが正常に再計算される可能性が高くなります。

 

[ポケット]選択は、通常 2D ツールパス(2D ポケット、2D 負荷制御、2D 輪郭)を使用したフラット ジオメトリに使用されますが、これらのツールパスはラップ加工にも使用することができます。これまで[ポケット]選択はラップされたジオメトリでは使用できなかったため、[チェーン]を使用してジオメトリを選択する必要がありました。この場合、通常より多くマウスをクリックする必要があり、モデルが変更された場合、チェーン選択を再作成する必要がありました。

 

[ポケット]選択が強化され、ラップされたジオメトリに対するサポートが追加されました。[ラップ]加工を選択し、[円柱をラップ]を適切に定義すると、[ポケット]選択でラップされた 2D ジオメトリを選択できるようになります。

 

[クリーンアップの選択][見つからない参照をクリア]の改善

 

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ジオメトリ選択により、ツールパス プログラミングに適したジオメトリを選択することができます。各ジオメトリ選択は関連付けられているため、モデルが変更されるとジオメトリが再計算されます。関連付けにより、類似パーツのプログラミングを自動化することができます。リンクされたデザインに対して CAM プログラムを作成した場合、リンクされたデザインを別のデザインに置き換えることで、設定や操作を再利用して同様のパーツをプログラミングすることができます。 重要なフィーチャが欠落しているなど、新しいデザインが大きく異なる場合、ジオメトリ選択が最新ではなくなり、ユーザによる操作が必要になることがあります。これまでは、冗長な選択や参照を簡単に取り除く方法がなかったため、複雑なジオメトリ選択を更新するのに非常に長い時間がかかっていました。

このリリースでの改善により、冗長なジオメトリ選択や参照をより迅速かつ簡単に取り除くことができるようになりました。不要になったジオメトリ選択に対しては、[クリーンアップの選択]または[全選択をクリーンアップ]という新しいオプションが追加され、空のジオメトリ選択を削除することができます。チェーン選択を再利用して別のフィーチャを選択する場合など、まだ必要なジオメトリ選択で大きな手直しが必要な場合には、[見つからない参照を削除]と[見つからない参照をすべて削除]のオプションがあります。

 

積層造形

バー サポートの新しい[ポイント接続ネット]パターン

 

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グループ接続のバー サポート ベース プレートに新しいパターン タイプとして[ポイント接続ネット]オプションが追加されました。

バー サポートを生成する場合は、それらをグループ化するオプションがあります。複数のバーをグループ化している場合は、いくつかの異なるオプションを使用して、それらをビルドに接続することができます。そのようなオプションの 1 つは、[グループのベース プレート]接続タイプを生成することです。このベース プレートは、ソリッド オブジェクトである場合も、異なるパターン タイプに基づいたカットアウトがある場合もあります。

このリリースでは、[]接続ネットという新しいパターン タイプが Fusion に追加され、すべてのバーが別のバーに接続されたベース プレートを生成できるようになり、ソリッド ベース プレートを 3D プリントするために材料を無駄にすることなく、ビルド プレートでの安定性を確保できます。

 

[ビルド ボリューム充填]で指定したコンポーネントのコピー数を制限可能

 

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[ビルド ボリュームを充填]コマンドを使用する際、選択したコンポーネントで空のビルド ボリューム全体を充填するのではなく、Fusion が作成するコピーの数を制限するオプションが追加されました。この改善により、SLS または MJF 3D プリンタのビルド ボリュームを、1 つのコンポーネントで体系的に次々に充填することができるようになります。

 

旋盤

新しいバー プル

 

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[サブ スピンドル]旋盤操作に新しい操作タイプである[バー プル]が追加されました。[バー プル]では、サブ スピンドルを使用して「ストック バーを引き抜く」ことができます。この加工法により、加工に使用するストックを徐々に露出させることができます。 

 

旋盤ねじ切り加工での Z 軸制限の強化

 

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より柔軟で一貫性のあるエクスペリエンスを提供するために、旋盤ツールパスのねじ切り加工に Z 軸制限境界が追加されました。

これまで、ねじの制限はねじごとに行われ、ストックに限定されていたため、希望するツールパスの結果を得るためには試行錯誤が必要でした。そのため、ねじ切り操作の開始位置と終了位置を推測する必要がありました。

今回、本番環境向けの 5 月の更新の一環として、ねじ切りの旋盤制限オプションを他の旋盤加工法と揃え、ねじ切りの開始位置と終了位置を目的に合わせてより明確に設定できるようになりました。

 

旋盤ねじ切り加工でユーザ定義の最初のパスの深さを定義する

 

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旋盤ねじ切り操作で、最初のパスの切削の深さを定義できるようになりました。最初のパスの深さを定義することで、より硬い材料のねじ切り時に工具の損傷を防ぎ、ねじ切り操作をより詳細にコントロールできるようになります。

 

旋盤輪郭仕上げに新しい[]モードを追加

 

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旋盤輪郭仕上げ操作に新しい[面輪郭]モードが追加されました。パーツの面の旋盤フィーチャを加工する際に、より直感的な操作性を提供します。

 

旋盤輪郭仕上げで複数の切断された内径/外径および面領域を加工する

 

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5 月の更新では、旋盤輪郭仕上げに、外径/内径と面の不連続領域を同じ操作で加工する機能を追加しました。これにより、より安定した予測可能なツールパス生成と、より安全なリンク移動が可能になります。

 

旋盤操作でスケッチされたジオメトリの表面と裏面を加工する

旋盤輪郭粗取り加工、輪郭仕上げ加工、溝切り粗取り加工、溝切り仕上げ加工では、モデルがスケッチでオーバーライドされた場合、Z 制限をスケッチにクランプする代わりに、Z 制限内のすべての領域を工具で加工できるようになり、パーツの表面だけでなく裏面も工具で加工できるようになりました。

 

旋盤加工における切削ツールパスおよびツールパスの始点/終点間のリンクの改善

次の旋盤加工法の切削動作とツールパスの始点および終点間のリンクが改善されました。

  • 輪郭粗取り<so>りんかくあらとり
  • 輪郭仕上げ加工
  • 溝切り粗取り加工
  • 溝切り仕上げ<so>みぞきりしあげ

 

リンク動作が新しくなり、より安全で最適なものになりました。

 

API とアドイン

セパレータ コマンド入力のサポート

 

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コマンド ダイアログにセパレータを追加するための API サポートが追加されました。セパレータ コマンド入力は、それ自体がなにかを実行するわけではありませんが、コマンド ダイアログ内の視覚的な区切りとして機能します。上の図は、[範囲のタイプ]と[操作]の入力の間にセパレータを使用した[押し出し]ダイアログです。

MFG DM API との統合

API は、[コンポーネント]オブジェクトの dataComponent プロパティをサポートし、DataComponent オブジェクトを返すようになりました。このオブジェクトは、MFG DM API で使用できるいくつかの ID を提供します。

進行状況バーとステータス メッセージに対する API サポート

Fusion では、グラフィック ウィンドウの右下に、現在のステータスに関する情報が表示されます。これには、操作に数秒かかる可能性があることを伝えるメッセージや進行状況バーが含まれます。また、これらは両方とも API を介して公開されるようになりました。

新しい UserInterface.statusMessage プロパティでは、次のようにステータス メッセージを指定できます。

API は長い間、進行状況バー ダイアログをサポートしてきましたが、Fusion は独自のコマンドに対して、グラフィック ウィンドウの右下隅に表示される進行状況バーを使用します。更新により、ProgressBar オブジェクトは UserInterface.progressBar プロパティで取得でき、API で使用できるようになりました。進行状況バー ダイアログを使用したことがあるユーザにとっては馴染みのあるインタフェースです。以下に進捗状況バーの例を示します。

パブリック リンクに対する大きな変更

大きな変更が加わりました このリリースでは、既存の DataFile.publicLink プロパティは廃止されました。通常、変更を加える際には、既存のプログラムが引き続き機能するよう、下位互換性を持たせるよう努めています。しかし、DataFile.publicLink プロパティを呼び出すだけで、すべてのアクセス可能なパブリック リンクが作成されるというセキュリティ上の問題がありました。これは、プログラムのデバッグ時に誤って発生する可能性がありました。そのため、DataFile.publicLink プロパティを廃止し、動作を変更することになりました。関数が廃止された場合、その関数はまだ存在し、通常は以前と同じように機能しますが、ドキュメントには廃止された旨のフラグが立てられ、コード ヒントには表示されません。この場合、プロパティはそのままですが、動作が変更されます。これが、更新後の大きな変更です。このプロパティを呼び出しても、パブリック リンクが作成されなくなりました。リンクが既に存在する場合はそのリンクを返し、そうでない場合は空の文字列を返します。

パブリック リンクの全機能を提供する新しいオブジェクトが導入されました。新しく追加された DataFile.sharedLink は、SharedLink オブジェクトを返します。このオブジェクトを使用すると、パブリック リンクが存在するかどうかを確認し、存在しない場合は有効にすることができます。リンクが存在する場合は、URL を取得してリンクを無効にすることができます。また、パスワードを指定して、リンクを持つユーザがファイルをダウンロードできるかどうかを制御することもできます。

新しいデザインの機能強化に対する API サポート

スイープ フィーチャの API が強化され、ソリッド ボディをスイープできる新しいソリッド スイープ機能がサポートされるようになりました。

シェル機能の API も強化され、新しい丸みのあるシェル オプションがサポートされるようになりました。

API は、新しい[親に固定]機能をサポートしています。基本設定へのアクセスと、オカレンスの状態を設定する機能がサポートされています。

 

Insider Program に参加する

 

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オートデスク コミュニティとの交流を深め、Insider プレビューを利用し、一般公開の 1 ヵ月前に最新版を試してみませんか?ぜひ Fusion Insider Program をご確認ください。Autodesk Fusion Insider Program では、一般公開の 3~4 週間前に、Fusion の次期バージョンとすべての新機能、改善、修正にアクセスすることができます。メンバーになると、更新プログラムの展開時期、新機能、および今後の予定など、内部情報を得ることができます。また、限定イベントに参加したり、プレリリースの機能を試したり、製品チームに直接フィードバックを送ったりする機会もあります。

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2024  7 月リリースの新機能の紹介

 

ハイライト

 

 

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7 月のソフトウェア更新プログラムが、ついに画期的な内容と共にリリースされました。皆様にご納得いただける更新プログラムを提供できるよう、全力を尽くして様々な機能に改良を加えて参りました。ワークフローの円滑化を実現する機能強化が満載のこの更新プログラムは、作業をより楽しく生産的にするために設計されています。オートデスクの 7 月のソフトウェア更新プログラムで、新たな可能性を探求してみましょう。

 

データ管理と操作性:

- JT アセンブリ ファイル(*.jt)のアップロード

- ユーザ基本設定の保存に関するロジックの改善

- データ アップロード、保存速度、コマンド起動速度、中間ファイル形式の修正の高速化

 

デザイン:

- 新しい[回転プロファイルをスケッチ]ツール

- コンフィギュレーションと締結部品の改善

- [図面の自動化]で座標寸法が使用可能になりました

 

電子機器:

- ネットと信号の色分けカスタマイズ

- ローカル ライブラリの変更検出

- 回路図環境での複数シート上のオブジェクトの選択

 

シミュレーション:

- 電子機器冷却シミュレーションの比較で結果凡例の同期が可能に

- 射出成形シミュレーション材料データベースの更新

 

製造:

- 新しいテンプレート ライブラリのお気に入り

- シルエットの機能強化

- 工具ライブラリのインポートおよびエクスポート機能の使いやすさの向上

- 新しい複合軸仕上げ加工法(Manufacturing Extension)

 

データ管理

拡張された JT アセンブリ ファイル(*.jt)のアップロード

 

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JT ファイルには 3 つのタイプの構造があります。5 月の製品更新プログラムの時点では、モノリシック構造のみがサポートされていました。 更新により Fusion は、データ アップロード ワークフローの一部として、すべてのモノリシック、パーツ単位、完全分割 JT ファイルをサポートするようになりました。

 

データ パネルの改善

 

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データ パネルは、利便性を高める重要な改善により、さらに使いやすくなりました。

  • 検索結果または[最近使用したデータ]セクションで、マウスの右ボタンをクリックすると、[位置で表示]オプションが使用でき、ファイルがあるプロジェクトとフォルダ構造内のファイルの場所に直接ナビゲートすることができます。
  • デザインのバージョン詳細セクションの[保存場所]に、デザインの場所を示すハイパーリンクされたブレッドクラム パスが追加されました。
  • プロジェクト、フォルダ、またはファイル名の上にカーソルを置くと、ツールチップにプロジェクト、フォルダ、またはファイル名の全文が表示され、テキストのクリッピングが回避されます。
  • データ パネル内のフォルダの新しい[右クリック] > [開く]オプションにより、Wacom のスケッチ タブレットを使用しているユーザは、データ パネルからフォルダを簡単に開くことができます。

 

[ホーム]タブの改善

 

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[ホーム]タブの検索結果テーブルでの[位置]列の追加

 

[ホーム]タブの検索結果に、プロジェクトおよびフォルダ構造内のファイルまたはフォルダの場所を示す[位置]列が追加されました。さらに、[ホーム]タブの検索結果では、マウスの右ボタンをクリックすると[位置で表示]オプションが使用でき、プロジェクト内とフォルダ構造内のファイルの場所にナビゲートすることができます。

 

Fusion BOM Manage Extension Web クライアント(Manage Extension)からアクセスできるようになりました

 

Manage Extension ユーザは、Manage Extension Web クライアントから BOM にアクセスできるようになり、Web からの変更管理のレビュー プロセスが容易になりました。Manage Extension ユーザは、デザイン アイテムの作業および改訂固有の部品表の両方にアクセスできるようになりました。また、デスクトップや Fusion Web クライアントでの操作と同様に、Manage Extension ユーザは、プロパティ列を変更することで BOM をパーソナライズすることができ、異なる役割のユーザがニーズに合わせて BOM 情報をカスタマイズできます。

 

 

操作性

ユーザ基本設定の保存に関するロジックの改善

 

Fusion のクラウド同期プロセスにおいて、個人設定を確実に保存および同期するための重要な更新が行われました。

変更の概要は次の通りです。

  1. 終了時の保存と同期の改善: プログラムの終了時に基本設定に対する変更を確認する新しい機能が実装されました。変更が検出されると、アップロードが進行中であることを知らせるポップアップ通知が表示されます。ユーザは待つか、すぐに終了するかを選択できます。これにより、終了処理中に変更が見逃されることがなくなります。
  2. オフラインからオンライン時の同期: Fusion がオンラインに再接続すると、オフラインで変更された基本設定がすべてアップロードされるようにするソリューションを開発しました。これは、現在のマシンがオフラインの間に別のマシンで変更を加えた場合にも適用されます。この機能により、オフライン作業からオンライン作業へのシームレスな移行が可能になり、デバイス間の整合性が保たれます。比較メカニズムのロジックは、添付のグラフィックス(Logic when going online.png)に示されています。
  3. 保存/アップロード時の信頼性の向上: すべてのワークフローで、基本設定を保存および同期する際の信頼性が向上しました。


セカンダリ ディスプレイにスプラッシュ画面が正しく表示

 

これまで、アプリケーションがプライマリ以外のディスプレイで開かれていたとしても、Fusion のスプラッシュ画面自体は常にデバイスのプライマリ ディスプレイで起動していました。更新により、マルチ モニター環境では、Fusion と同じディスプレイにスプラッシュ画面が表示されるようになりました。

 

フォルダの右クリック メニューでの[開く]コマンドの追加

 

これまで、データ パネルのフォルダを右クリック メニューで開くオプションがありませんでした。これは、多くのオプションで右クリック メニューを使用する Wacom タブレットのユーザに影響を与えていました。この改善により、データ パネルのフォルダ オブジェクトの右クリック メニューに[開く]コマンドが追加されました。

 

よりスムーズな[ドキュメント]タブ間の切り替え

 

[ドキュメント]タブの切り替えにかかるリソースを減らし、操作性を向上させるために、いくつかの改良を加えました。

 

 

パフォーマンス

 

Fusion の開発プロセスにおいて、パフォーマンスの向上は不可欠です。当社のチームは、更新のたびに Fusion のスピードと使いやすさを向上させることに全力を注いでいます。7 月のリリースで特に注目すべき重要な機能をいくつか見てみましょう。

  • 最大 4 倍のアップロード速度
  • 保存時のパフォーマンスが平均約 6% 向上しました。
  • アセンブリ内のコンポーネントを分離する際の時間が平均 11% 短縮されました。
  • [選択を反転]コマンドを呼び出す際の時間が平均 30% 短縮されました。
  • STEP、IGES などのインポートされた中間ファイル形式のアセンブリでの押し出しと回転のパフォーマンスが向上しました。
  • 次のコマンドとアクションが最適化され、これまで以上に速く起動できるようになりました。
    • 押し出しを起動
    • 回転を起動
    • レストを起動(プラスチック)
    • 分離
    • 移動とドラッグ
    • すべてのコンポーネントを表示
    • [アニメーション]作業スペースに切り替え
    • テクスチャ マップ コントロールを起動
      • テクスチャ マップ コントロール -> 平面投影タイプを選択
      • テクスチャ マップ コントロール -> ボックス投影タイプを選択
      • テクスチャ マップ コントロール -> 球状投影タイプを選択
      • テクスチャ マップ コントロール -> 円柱状投影タイプを選択

 

 

デザイン

新しい[回転プロファイルをスケッチ]ツール

 

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スケッチ作成時の[投影/含める]サブメニューにある[回転輪郭]スケッチ ツールは、中心軸の周りに回転するボディを表す側面プロファイル スケッチを作成する強力な新しいツールです。これは特に旋盤加工に便利で、ストックを表すソリッド ボディや、ツールパスを直接駆動するために使用できるスケッチをすばやく作成する際に役立ちます。

 

新しい外部コンポーネントの作成を既定に設定する新しい基本設定オプション

 

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主に外部コンポーネントを使用してアセンブリを作成すると、パフォーマンスが向上するだけでなく、コラボレーションやタイムライン管理も簡素化されます。更新により、内部コンポーネントではなく外部コンポーネントの作成を新しい既定とする基本設定オプションが追加されました。現在の Fusion の既定設定は内部コンポーネントのままですが、この新しいオプションにより、外部デザインを Fusion の標準パスとして設定することが容易になります。

 

コンフィギュレーションの操作性

コンフィグ済みデザインの新しい命名設定オプション

 

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アセンブリにコンフィギュレーションを挿入する際、ブラウザに表示されるコンフィグ済みコンポーネントの名前を制御して、重要な情報を含めることができます。チームによっては、コンフィグ済みデザインの名前を表示することを好む場合もあれば、コンフィギュレーション名、コンポーネントのパーツ番号、またはこれらの組み合わせを表示することを好む場合もあります。

 

 

今回の更新では、ブラウザでのコンフィグ済みコンポーネントの表示を制御するための新しい基本設定が追加されました。[基本設定]ダイアログの新しい[デザイン] > [コンフィギュレーション]セクションで、このオプションを調整すると、すべてのコンフィグ済みコンポーネントについて、[コンフィグ済みデザイン名]、[コンフィギュレーション名]、および[パーツ番号]の詳細を任意の組み合わせでブラウザに表示できます。

 

新しいネストされたコンフィグ済みデザインとコンフィギュレーション可能なアセンブリのインポート/エクスポート オプション

 

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Fusion の[コンフィギュレーション]の初期リリースでは、コンフィギュレーション可能なアセンブリ(コンフィグ済みコンポーネントを挿入し、そのアセンブリ内で異なるコンフィギュレーションを切り替えるようにコンフィギュレーションされたアセンブリ)のエクスポートやインポートができませんでした。 更新により、コンフィグ済みデザインとしてコンポーネントをエクスポートおよびインポートできるため、サプライヤや外部チームと共有したり、バックアップ コピーを作成したりできます。

 

[エクスポート]ダイアログに、コンフィグ済みコンポーネントを含むデザインに対して新しいチェック ボックス オプションが表示されます。チェック ボックスは既定でオンになっており、すべてのコンフィギュレーション可能なデータが含まれます。オフにすると、簡素化され、アクティブなコンフィギュレーションだけが含まれるようになります。[コンフィグ済みデザイン]には、コンフィギュレーション テーブルと、エクスポートされたデザイン内のコンフィグ済みコンポーネントを兄弟コンフィギュレーションに切り替える機能が含まれています。アセンブリで使用されている個々のデザインのみを使用したい場合は、このオプションをオフにします。既定でチェックボックスをオンにする必要がない場合は、[基本設定]の[デザイン] > [コンフィギュレーション]セクションで既定の動作を変更できます。


詳細については、「コンフィギュレーション可能なアセンブリのエクスポートとインポート」をご覧ください。

 

締結部品ライブラリの改善 

新しい締結部品の追加

新しい締結部品ライブラリをリリースして以来、お客様のエクスペリエンスを継続的に向上させるため、締結部品コンテンツを継続的に強化および拡張しています。現行ファミリの継続的な改良とは別に、Fusion の最新リリースでは、締結部品ライブラリに次のような機能が追加されました。

  • ANSI B18.17 標準つまみねじ規格に基づく 6 ファミリ
  • JIS B 1180:2014 六角ねじメートル細目ねじ A および B に基づく新しいファミリ

最も関連性の高いフィルタで締結部品を検索

 

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締結部品を検索し、特定のニーズに最も関連する結果を表示するオプションが追加されました。また、並べ替えアイコンをクリックすると、最も関連性の高い並べ替え基準と標準の並べ替え基準の間を切り替えることができます。

 

締結部品の反転

 

 

 

[ジョイント]ツールの[反転]オプションと同様に、[締結部品を挿入]の新しい[反転]オプションを使用すると、スケッチ点に締結部品を配置する際にジョイントの方向を反転させることができます。

 

図面

[図面の自動化]で座標寸法が使用可能に

 

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1 月にリリースされた[図面の自動化]に続き、座標寸法を含む新たな自動寸法記入レシピと追加の長さ寸法が導入されました。[図面の自動化]で最も要望の多かった機能の 1 つを導入し、原点の位置を選択してデータム位置を調整できるようになりました。また、すべての寸法が含まれるように密度を設定することもできます。

 

曲線の最小/最大寸法

 

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曲線寸法の万能ツールである[曲線の最小/最大寸法]ツールがツールバーに表示され、簡単にアクセスできるようになりました。2 つの穴の間の最小(または最大)距離を簡単に寸法記入できます。2 つの曲線または同心円弧の間の距離を簡単に寸法記入できます。また、このツールは、エッジに平行な寸法や、曲線上の最も近い(または最も遠い)点の接線も追加します。

 

編集可能な寸法ギャップ

 

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Fusion 図面の寸法ギャップは、個々の要望に合わせてカスタマイズできるようになりました。これにより、お客様の図面がサプライヤや顧客から要求されたとおりに仕上がり、見た目も美しくなります。ドキュメント設定からアクセスできるこの機能は、ドキュメント レベルの設定であり、個々の寸法ごとに設定できるわけではないことに注意してください。

 

パース ビューの隠線のサポート

 

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図面でパース ビューを作成するときに、隠線の外観スタイルを選択するオプションが追加されました。これは、ビューの作成時および配置時に設定するか、またはビューを配置した後にビュー自体をダブル クリックして設定します。また、可視および陰影付きビュー タイプでも使用できます。

 

自動化された中心マークのパフォーマンス向上

 

自動化された中心マークの作成機能が最適化され、以前より 10% 速くなりました。

 

 

電子デザイン

ネットと信号の色分けカスタマイズ

 

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この機能を使用すると、選択した信号とネット クラスをユーザ定義の色で視覚的にマークすることができます。これは、ボード上の特定のバスなど、デザインの領域を強調表示する必要があるようなシナリオで役立ちます。色は 2D PCB エディタの[検査]で割り当てることができます。トレース、ポリゴン エッジ、またはビアをクリックし、[検査]パネルで[外観]オプションを選択します。

 

ローカル ライブラリの変更検出

 

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ローカル ライブラリに変更を加えると、コンテンツ プレビューが即座に更新されるようになりました。また、ライブラリやデザイン マネージャを開いた際にも自動的に更新されるため、明示的にライブラリを再ロードしたり、Fusion を再起動する必要がなくなりました。これは、Fusion をオフラインで使用する場合にも機能します。

 

機能画層の復元

 

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ボード サイズ単位のグリッド設定との位置合わせ

 

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更新により、[検査]パネルに表示される PCB のサイズが、2D PCB で現在設定されているグリッド単位と位置合わせされるようになりました。これにより、ボード サイズの単位を位置合わせするためのワークフローがより直感的になり、マウスのクリック回数も減ります。

 

回路図環境での複数シート上のオブジェクトの選択

 

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[回路図デザイン マネージャ]ビューで、複数のシート上のオブジェクトを同時に選択できるようになりました。 [検査]パネルでは、すべての回路図シートのすべてのオブジェクトが 1 度の選択で表示されます。オブジェクト プロパティの変更は、シート単位だけでなく、すべてのコンポーネントの[検査]パネルで行えるようになりました。

 

CLI での直接コマンド ヘルプのサポート

 

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電子デザインに固有のヘルプ ドキュメントを参照する必要がある場合は、コマンド ライン インタフェースを使用して、「help」とコマンド名を入力すると、その特定のコマンドのヘルプ ドキュメントに直接アクセスできます。

 

その他の電子デザインの改善

ポリゴン定義ワークフローへのポリゴン命名の追加

 

ポリゴン定義ワークフローの最後に、ポリゴンが属する信号の名前を入力するためのポップアップ ダイアログが表示されます。

 

[パネルを配置]列のサイズ変更の改善

 

[パネルを配置]と[ライブラリ マネージャ]テーブルの列のサイズ変更がより簡単で直感的になりました。

重要な修正

  • [コピー/貼り付け]および[元に戻す/やり直し]アクションのパフォーマンス向上
  • ポリゴン作成時のポリゴン名ダイアログ
  • 2D PCB を反転した際の、画層の選択順序の変更
  • ローカル ライブラリの入れ替え
  • [コンポーネントを配置]パネルの列のサイズ変更の改善
  • 修正: EAGLE からのポリゴン マイグレーションの改善
  • 修正: 3D PCB でコンポーネントを 2 回配置した後の回転動作の修正
  • 修正: すべてのライブラリでの右クリックで表示されるコンテキスト メニューの動作の正常化

 

 

シミュレーション

電子機器冷却シミュレーションの比較で結果凡例の同期が可能に

 

電子機器冷却のシミュレーション > 結果 > 比較 > 凡例を同期

 

電子機器冷却シミュレーション スタディの結果を比較する場合、ユーザは結果と結果凡例を同期することができ、結果凡例の値はウィンドウ間で同期されます。同期された凡例はすべての凡例の最小値と最大値を使用して表示され、特定のウィンドウの最小値と最大値はそのウィンドウの凡例に表示されます。特定のウィンドウの凡例がアクティブなウィンドウと同期できない場合は、そのことを示すアイコンがスタディのウィンドウに表示されます。

 

イベント持続時間が 1 ミリ秒を超える動的イベント シミュレーション スタディにおける新しい警告

 

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動的イベント シミュレーション > 設定 > 一般 > 総イベント持続時間

 

動的イベント シミュレーション > プリチェック

 

[動的イベント シミュレーション]スタディでは、総イベント持続時間は通常 1 ミリ秒未満です。[総イベント持続時間]を長く設定した場合、解析時間が 12 時間の制限を超える可能性があり、その場合、ジョブの完了に失敗します。この問題に対処するため、[設定]ダイアログと[プリチェック]ダイアログに警告が追加され、1 ミリ秒を超える[総イベント持続時間]を使用する場合に警告が表示されるようになりました。これにより、スタディに適切な[総イベント持続時間]を設定することができます。

 

動的イベント シミュレーションにおけるタイムアウト時のエラー メッセージの改善

 

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動的イベント シミュレーション > 解析の詳細

 

多くのユーザが、動的イベント シミュレーションで見積解析時間が 12 時間を超えてしまい、解析に失敗しています。このシナリオでユーザに表示されるエラー メッセージが改善され、次の内容が含まれるようになりました。

  • 指定されたセットアップで許容される最大イベント持続時間
  • 負荷曲線を適宜調整するためのユーザへのリマインダ通知

この改善されたエラー メッセージは、エラーに関するより良いコンテキストをユーザに提供し、適切な次のステップを取るのにも役立ちます。

 

射出成形シミュレーション材料データベースの更新

 

射出成形シミュレーション材料データベースが更新され、材料と製造元の両方について、さらに包括的なデータベースとなりました。  

  • 追加された新しい材料の総数: 263 
  • 更新された材料の総数:
  • 削除された材料の総数: 13 
  • 追加された新しい製造元の数:
  • 削除された製造元の数:
  • 新しい材料の総数: 13216  
  • 新しい製造元の総数: 607

 

 

製造

新しいテンプレート ライブラリのお気に入り

 

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テンプレート ライブラリで、CAM テンプレートをお気に入りとしてマークできるようになりました。お気に入りのテンプレートは、ライブラリの[お気に入り]フォルダで見つけることができ、リボンの新しい[テンプレート]セクションにも自動的に追加されます。操作は、ライブラリ ダイアログに入ることなく、リボン上のテンプレートから直接作成できます。

 

シルエットの機能強化

 

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この更新では、シルエットの解析アルゴリズムが改善されました。これまでは、壁に抜き勾配があるパーツや、スプライン要素で構成されたエンティティがある場合、シルエットにギャップができてしまう可能性があり、シルエットが有効で安全なツールパスになるかどうかは不確実でした。

設定などを行う必要もなく、自動的に機能するはずです。ただし、エッジ ケースには注意が必要となる可能性が常にあるため、適切な解決を促すために[許容差]フィールドを追加しました。許容差をゼロに設定すると、従来のソルバーに戻ります。

 

[形状をプローブ]フィット機能: 異なる方向で角柱状ジオメトリをプローブ

 

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[形状をプローブ]は、平面や円などの単純な角柱状フィーチャをすでにサポートしていますが、CNC コントローラのプローブ サイクルは、最も一般的な方向しかサポートしていません。 新しいフィット機能は[形状をプローブ]コマンドの拡張機能です。[平面フィット]と[円形フィット]機能は、[サーフェスを検査]機能のプローブ移動を使用して、平面と円を異なる方向から検査します。 これにより プローブ サイクルでは検査できない傾斜平面、孔、ボスをプローブできます。また、プローブ サイクルでは実現できなかった非対称許容差や片側許容差を使用したり、プローブされたフィーチャに工具方向を適用することもできます。

 

[サーフェスを検査]と同様に、計測結果を Fusion にインポートして評価する必要があります。[サーフェスを検査]機能を備えた更新済みのポストプロセッサが必要です。

 

この機能はもともと Insider プレビューの機能として含まれていたもので、現在はフル リリースに移行しています。このような素晴らしい機能への早期アクセスをお望みでしたら、今すぐ Insider Program に参加し、Fusion の機能開発にご協力ください。

 

固定具に対して高さを定義できるようになりました

 

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ストック、モデル、または固定具の最も高い(または最も低い)位置に対して相対的に高さを自動的に定義できるようになりました。これは、早送り移動が行われるクリアランスと退避高さを定義する場合に特に重要ですが、他のタイプの高さにも役立ちます。これは、すべてのユーザに展開される新しい標準的な動作です。したがって、プレビュー フラグをオンにする必要はなく、すべてのユーザがアクセスできます。とはいえ、以前の UI に「戻る」ことはできないため、新しい[高さ]設定の操作方法に慣れるには少し時間がかかるかもしれません。

 

工具ライブラリのインポートおよびエクスポート機能の使いやすさの向上

 

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過去 2 回の更新で、ライブラリ インタフェースからの工具ライブラリのインポートとエクスポート機能の使いやすさが向上しました。

 

主な変更点としては、[工具をインポート]という新しいインポート オプションが追加されました。これは、工具を既存のライブラリに直接インポートできるようにするもので、ライブラリ ノードを右クリックしたときにのみ使用できます(フォルダでは使用できません)。[ライブラリをインポート]は引き続き使用可能で、工具ライブラリ ファイルのインポート時に新しいライブラリを作成します。

 

マイナーな変更点としては、インポートおよびエクスポート時にファイルの場所が記憶され、エクスポート時のみファイルの種類も記憶されるため、繰り返し選択する回数を減らすことができます。同様に、エクスポート ダイアログでは、ファイル名に Fusion からエクスポートする工具ライブラリの名前が自動入力されるようになりました。名前は以前は空白でしたが、これによりライブラリをエクスポートするときに必要な入力がさらに減るはずです。

 

これらの改善により、工具の操作がより簡単に、よりすばやく行えるようになることを願っています。

 

新しい複合軸仕上げ加工法(Manufacturing Extension)

 

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新しいツールパス加工法が Manufacturing Extension として完全リリースされ、通常は床面が平らでないポケット形状ジオメトリの壁や床の複合軸仕上げ加工が可能になりました。

この加工法では、ツールパスがどのようにサーフェスを仕上げるかを決定するために、スキャロップ、ブレンド、走査線スタイルを使用した様々な切削モードが用意されています。また、自動傾斜機能を使用したり、ユーザが手動でサーフェス上の工具の最小および最大接触点をコントロールすることもできます。

この加工法は、[バレル]または[レンズ]工具とも呼ばれる[円セグメント]工具もサポートしており、この種のジオメトリを仕上げるのに特に適しています。

 

 

FFF/FDM 3D プリントでのバー サポートの改善

 

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このリリースでは、FFF/FD 積層セットアップのために、バー サポートをグループ化し、バーにテーパを付け、バー グループにブレースを追加できるようになりました。以前は、この機能は SLA/DLP および MPBF 3D プリントでのみ使用できました。

 

高度な加工/無視/回避 - 順序による排他的な面のジオメトリ解決への移行

 

システム内の重複グループの管理方法が更新されました。以前は、アイテムが複数のグループに属していた場合、アイテムが最後に追加されたグループを選択していました。更新によりアプローチが変更され、順位が最も高い(あるいは最も低い)グループを優先するようになりました。この変更は一部のユーザに影響する可能性があり、該当する場合は、警告メッセージで必ずお知らせします。ただし、少数のグループにしか属していない場合や、グループを順番に追加した場合は、違いに気付かない可能性があります。

 

この調整は、バックエンド プロセスを簡素化し、潜在的な問題を回避し、システムの動作を理解しやすくするために行われています。また、選択する際やルールベースのグループを設定するときの一貫性が向上します。お客様のプラットフォームでの体験を最優先とし、更新のたびに可能な限りシームレスで直感的なものにするよう努めています。

 

 

ポスト プロセッサとマシン シミュレーション

ポスト プロセッサ カーネルの更新

 

7 月の更新では、更新されたポスト プロセッサ カーネルが更新されました。この更新プログラムにより、ポスト プロセッサが使用する JavaScript のバージョンが更新され、最新の JavaScript 機能を使用できるようになります。

 

この更新により、すべてのポストプロセッサは UTF-8 でのエンコードが必要になりました

 

ポスト プロセッサとマシン シミュレーション データベースの強化

 

ポスト プロセッサやマシンの最新情報をお探しですか。今年の 7 月、私たちは多くのオープンソースのポスト プロセッサーやマシンに新しい更新と改良を行い、無料で提供しています。このリリースでは、汎用ポスト プロセッサ、フライス加工のポスト プロセッサ、旋盤加工ポスト プロセッサなど、ポスト プロセッサに関する改善が行われています。また、新しいマシンをマシン ライブラリに追加し、Workholding ライブラリを更新し、Autodesk CAM ポスト プロセッサ エンジン周辺の機能を改善しました。     

 

今年 7 月のポスト プロセッサとマシン シミュレーションの新機能をご覧ください。  

 

6 月の更新プログラムをお見逃しの方へこの 6 月からのポスト プロセッサとマシン シミュレーションの新機能をご覧ください。    

 

 

Insider Program に参加する

 

オートデスク コミュニティとの交流を深め、Insider プレビューを利用し、一般公開の 1 ヵ月前に最新版を試してみませんか?ぜひ Fusion Insider Program をご確認ください。Autodesk Fusion Insider Program では、一般公開の 3~4 週間前に、Fusion の次期バージョンとすべての新機能、改善、修正にアクセスすることができます。メンバーになると、更新プログラムの展開時期、新機能、および今後の予定など、内部情報を得ることができます。また、限定イベントに参加したり、プレリリースの機能を試したり、製品チームに直接フィードバックを送ったりする機会もあります。

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2024 9 - 更新による主な新機能の紹介

 

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ハイライト

 

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9 月の更新では、Fusion のすべてのワークスペースに大規模な機能強化がもたらされました。この更新により、新しいオンボーディング エクスペリエンスと Fusion Web の[図面とコピー]が導入され、Fusion が他のアプリケーションの上に表示されるという Mac の問題が修正されました。 さらに、待望の[オフセットのオフセット]機能を始め、[コンフィギュレーション]における数々の改善や新しい[親に固定]ワークフローなど、[デザイン]を大きく変える機能強化が導入されました。それだけでなく、電子デザイン用の新しいデザイン ルール エンジン、KiCad バージョン 7 と 8 からネイティブの Fusion 形式への電子デザインのインポート機能、シミュレーションとジェネレーティブ デザインの飛躍的な改善、新しい[自動配置]、新しいベンダー工具ライブラリ、新しい[リンクされたデザインから CAM データをインポート]など、様々な機能が追加されました。これらは、今回の更新プログラムの魅力的な新機能のほんの一部に過ぎません。さっそく始めたいところではありますが、その前に見どころをいくつかご紹介しましょう。

 

ユーザビリティとデータ管理

 

  • スプラッシュ画面に対する数々の改善
  • 新しいオンボーディング エクスペリエンス
  • Fusion Web で新しく[図面とコピー]が使用可能に
  • Mac でモデル ブラウザと Fusion が他のアプリケーション上に表示される問題を修正

 

デザイン

 

  • 新しい[オフセットのオフセット]
  • 新しい[両面オフセット]
  • パラメータ名をその場で変更する新機能
  • コンフィギュレーション間でコンポーネントの位置を制御するための新しい[ジョイント スナップ]と[反転]アスペクト コンフィギュレーション
  • ねじフィーチャにおける新しい非パラメトリックなアスペクトのコンフィギュレーション
  • 新しい[親に固定]と[ジョイント]アセンブリ ワークフローの更新

 

図面

 

  • 新しい図面の自動化: シート タイプごとの既定レシピ
  • 新しい区切り記号のサポート

 

電子デザイン

 

  • 新しい DRC エンジンと UI
  • KiCad バージョン 7 および 8 からネイティブな Fusion 形式に電子デザインをインポートできる機能

 

シミュレーションとジェネレーティブ デザイン

 

  • シミュレーションのためのコンフィグ済みデザインにおける新しい[スタディをコピー]
  • [シェイプ最適化]基準における、シミュレーションの[ターゲット質量]での「自動」オプションの追加
  • ジェネレーティブ デザインの新しい[グローバル線形慣性荷重]と[グローバル角慣性荷重]
  • [スタディをコピー]がジェネレーティブ デザインのコンフィグ済みデザインで使用可能に

 

製造

 

  • 新しい積層マシンおよびプリント設定
  • 回転輪郭の計算の改善
  • 配置とネスティングのシルエット検出を改善し、パーツの重なりを防止
  • 新しい自動配置
  • 新しい[リンクされたデザインから CAM データをインポート]
  • 新しいベンダー工具ライブラリ 

 

今後の変更予定

 

2025 3 月以降の重要な OS サポート情報:


2025 年 3 月以降、Fusion は macOS 12 Monterey に対する完全サポートを終了します。最新の機能を取り入れた Fusion の開発を続けるためには、OS バージョンを常に最新に保ち、旧バージョンのサポートを段階的に終了していく必要があります。この変更に伴い、操作に慣れるまである程度の時間が必要になることが想定されます。そのため、このタイミングでお知らせすることで、OS を最新バージョンへ更新するための十分な猶予を設けています。

 

 

Fusion コンテンツに関する新標準

 

2024 年 8 月、Fusion のサブスクリプションや使用を終了した後でも Fusion コンテンツを保護し、保存期間を最小限に抑えるために、新しい Fusion コンテンツ ストレージ標準が導入されました。この新しい標準への移行を容易にするため、該当する保管期間が終了した非アクティブな Fusion ハブへのアクセスは、早くとも 2025 8 までは影響を受けません。詳細については、こちらの FAQ を参照してください。

 

 

 

データ管理

 

Autodesk Fusion のフル機能ハブへの移行

 

変更点について

オートデスクでは現在、お客様のプロジェクトが Fusion ハブの将来的な更新をサポートできるよう、クラウド データの管理方法にいくつかの変更を加えています。まもなく、Fusion のシングル ユーザ ストレージをアップグレードして、フル機能を備えた Fusion ハブをご利用いただけるようになります。

 

 

実行する必要があるアクション

 

Fusion のセルフスタート プロセスを選択することで、今すぐアップグレード プロセスを開始することができます。しない場合は後日、後ほど必要となる製品内アップグレードへの案内が届きます。後ほど必要となる製品内アップグレードをお待ちいただく場合は、現時点で実行すべきアクションはありません。

シングル ユーザのストレージ ハブがない場合は、何もする必要はありません。既に Fusion ハブを使用していることを意味します。

詳細については、こちらのサポート記事を参照してください。

 

 

[ホーム]タブでのファイル アクションの改善

 

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Fusion の[ホーム]タブでは、ファイル、フォルダ、およびプロジェクト関連のアクションを処理する際のユーザ エクスペリエンスが向上しました。特定のプロジェクトとフォルダ内での権限を考慮し、使用可能なコマンドのみを表示し、その他のコマンドはグレー表示されるようになりました。使用できないアクションにカーソルを合わせると、権限がないことが通知され、管理者に連絡してロールを調整するよう促されます。

 

以前は、すべてのアクションが使用可能なように見えましたが、アクションをクリックすると、インターネット接続を確認し、後で再試行するように指示するメッセージが表示されていました。

 

 

Fusion Web [図面とコピー]が使用可能に

 

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Fusion Web クライアントで、デザインをコピーしてその図面を含めることができるようになりました。デザイン ファイルをコピーすると、関連するすべてのデザイン図面が表示される新しい画面と、図面を含めるかどうかのオプションが表示されます。また、デザインと一緒にコピーされない古い図面を区別できるようになりました。

 

以前は、まずデザインをコピーし、それから手動で図面を別の場所にコピーする必要がありました。この機能を使用すると、図面とともにデザインをコピーする際の時間を大幅に節約できます。

 

 

[デザイン][図面]ツリーへの[位置で表示]オプションの追加

 

[デザイン]または[図面]ワークスペースで、[データ]パネルからデザインまたは図面のプロジェクトおよびフォルダの場所に移動できるようになりました。デザインまたは図面ツリーでデザインまたは図面を右クリックすると、[位置で表示]オプションが追加され、データ パネルが開き、プロジェクトおよびフォルダ構造内のファイルの場所に移動します。

 

 

操作性

 

macOS でモデル ブラウザと Fusion が他のアプリケーションの上に表示される問題を修正

 

Fusion がバックグラウンドで動作しているときに、ブラウザとコメントのフレームが他のアプリケーションの上にポップアップ表示される(特にアプリケーションの起動時)主な根本原因に対処したことをお知らせします。さらに、これらの改善により、macOS Spaces の仮想デスクトップで全画面表示になったときの Fusion ウィンドウの処理が改善され、個々のウィンドウや UI 要素が、Fusion のメイン ウィンドウ フレームとは別に空白の仮想デスクトップを誤って作成することがなくなりました。

 

この Mac クライアントにおける長年の問題の再現と診断に役立つ手順を提供してくださったユーザの皆様、ありがとうございました。

 

 

刷新された Fusion のロード画面

 

 

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暗がりで作業しているときに、Fusion の真っ白なロード画面に目がくらんだことはありませんか?更新により、Fusion のロード画面(サインイン後、キャンバスと UI が表示される前の表示)が暗色系のデザインに変更されました。

 

 

アプリケーション タイトルバーにおけるアクティブなドキュメント タブの表示の改善

 

Fusion では、現在のドキュメント タブ名とアクティブな Fusion ハブがアプリケーションのタイトルバーに表示されるようになり、どのドキュメントが開かれているかが一目でわかるようになりました。これは、タスクバーやドッキングに複数の Fusion ウィンドウを表示して作業することが多い ECAD をお使いのユーザに特に便利な機能です。

 

 

Windows タスクバーへのスプラッシュ画面の表示

 

前回の更新では、Fusion のスプラッシュ画面にステータス テキストを追加し、Fusion の初期化状態を視覚化できるようにしました。しかし、この画面を他のアプリケーションの後ろに隠してしまうと、状態を把握するのが困難でした。

今回の更新では、スプラッシュ画面自体が Windows のタスクバーに表示されるようになり、必要に応じてすぐにフォーカスを戻してステータスを確認できます。

 

 

スプラッシュ画面の進行状況バーとロード ステータス テキストの Windows タスクバーへの追加表示

 

Windows タスクバーにスプラッシュ画面を表示するだけでなく、タスクバー ノード自体がスプラッシュ画面のステータス テキストと現在の進行状況バーの状態を反映するようになり、アプリケーションがバックグラウンドにあるときに Fusion の初期化の進行状況を追跡しやすくなりました。

 

 

[バージョン情報]ボックスとログでの Windows XtaJIT/Prism ARM64 エミュレータ使用の検出

 

Fusion は現在、ネイティブの Windows on ARM64 アプリケーション バイナリとしては提供されていませんが、Microsoft の Prism エミュレータ(XtaJIT とも呼ばれます)のおかげで、x86_64 バージョンはこのアーキテクチャ上で実行可能です。

現在このプラットフォームはサポートされていませんが、[バージョン情報]ボックスで Fusion のバージョン情報を表示すると、Fusion がネイティブ アプリケーション実行可能ファイルとエミュレートされたアプリケーション実行可能ファイルのどちらとして実行されているのかが簡単に識別できるようになりました。

: この変更は、Windows のみに適用されます。Mac ユーザは、Rosetta 2 変換を使用するために、すでに同様の識別が行われています。

 

 

Fusion のオンボーディング エクスペリエンスに対する画期的な更新

 

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Fusion のオンボーディング エクスペリエンスの改善について発表できることを嬉しく思います。この機能強化は、製品の使用目的(インテント)に基づいてよりパーソナライズされるようにデザインされています。

この改善されたエクスペリエンスには、デザイン、ECAD、製造という 3 つのコア設計の概念に合わせた、より的を絞ったインテント画面が備わっています。この機能強化は、オートデスクのユーザ ベースの多様なニーズを考慮したもので、製品の使用目的に最も一致するインテントを選択できるようにすることで、より効率的なワークフローを実現します。

 

 

画面に含まれるもの

 

インテントを選択すると、選択内容に特化した最初のタスクのためのカスタマイズされた推奨事項が表示されるようになりました。このガイダンスは、インテントに関連するタスクをより明確に理解し、デザイン プロセスにおける次のステップをより明確にし、最も関連性の高いアクションに集中できるようにします。

また、App Home の[マイ Fusion]ページから直接インテントを変更できるようになりました。これにより、複数のメニューをナビゲートする手間をかけることなく、日々変化するニーズに合わせてタスクを簡単に変更することができます。

これらの機能強化は、Fusion をより効率的かつ効果的にナビゲートし、よりスマートに仕事をこなし、より早く目標を達成できるようにすることを目的としています。自信を持ってこれらの改善内容をご案内いたします。

 

 

パフォーマンス

 

更新のたびに、当社チームは Fusion をこれまで以上に高速かつ優れたものにすることに全力を注いでいます。パフォーマンスの向上がお客様にとっていかに重要であるかを認識し、当社はパフォーマンスの向上に多くの投資を行っています。リリースのたびに、Fusion の処理速度や使いやすさを向上させることをお約束します。それでは、 8 月リリースの注目の機能をいくつかご紹介します。

 

  1. 大規模なコンポーネント インスタンスの作成が高速化: 3D Printing Essentials アドインを使用して多数のコンポーネントを作成した場合に、最大 17.8 倍高速化されます。
  2. 3MF ファイルを開くスピードの高速化: 3D 製造ファイル(3MF)を Fusion で最大 6.3 倍速く開くことができます。
  3. 矩形状パターンのパフォーマンスを向上: 一部のアセンブリ コンポーネントで矩形状パターンを作成する際のパフォーマンスが約 39% 高速化しました。
  4. 多数の面をすばやく選択: 選択セットを使用して、最大 15.3 倍の速さで多数の面を選択できます。
  5. パッチ用のエッジ選択の改善: [サーフェス] → [パッチ]コマンドを使用する際のエッジ選択のパフォーマンスが向上しました。
  6. プロパティ パネルのロード時間の改善: Fusion プロパティ パネルのロード時間が改善されました。現在、ユーザ エクスペリエンスをより良くするために、特定領域でのロード時間を最適化および改善する作業に積極的に取り組んでいます。

 

 

 

デザイン

 

ユーザ パラメータのインポートとエクスポート

 

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[デザイン] > [修正] > [パラメータを変更] > [パラメータをインポート]

[デザイン] > [修正] > [パラメータを変更] > [パラメータをエクスポート]

 

デザイン ワークスペースで[ユーザ パラメータ]をエクスポートおよびインポートできるようになりました。この改善により、異なるデザイン間でパラメータを再利用したり、共同作業者とパラメータを共有したりすることが容易になりました。

 

 

フォームのベベルの改善: [][クラウン]の設定

 

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[デザイン] > [フォーム] > [修正] > [ベベル エッジ

 

このリリースでは、ベベルに 2 つのモードが追加され、異なる方法でベベルのサイズを定義できるようになりました。[相対オフセット]に加えて、新たに[ベベル幅]オプションが追加されました。

 また、[クラウン]の値を指定して、ベベルのサーフェスの平坦度や曲率を調整することもできます。値は、丸みを帯びたベベルでは 0~2 の間、平らなベベルでは 0、鋭いベベルでは 2 に指定してください。

 

 

[新しいコンポーネントを作成]ダイアログの改善

 

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 新しく作成された外部コンポーネントは、親コンポーネントと同じ場所に自動的に保存されるようになり、ワークフローが合理化され、プロジェクトがすっきりと整理されます。

親コンポーネントがまだ保存されていない場合、既定の場所はデータ パネルのアクティブなプロジェクトとフォルダに一致します。また、選択した親コンポーネント名が、ダイアログの親選択ボタンの下に目立つように表示されるようになりました。

 

 

3D プリント コマンドの改善

 

ユーティリティ タブの[作成]パネル内にある 3D プリント ボタンに、3 つのオプションから選択できる新しい[準備タイプ]ドロップダウンが追加されました。

[製造]オプションを選択すると、Fusion は製造ワークスペースに切り替わり、製造モデルとこの製造モデルを使用した積層セットアップを作成します。その後、セットアップに使用する積層マシンを選択するよう求められます。このオプションを使用すると、すべての積層セットアップの作成が大幅に簡略化され、Fusion を印刷準備ツールとして使用できるようになります。

[エクスポート]オプションを選択すると、Fusion は選択したボディをメッシュに変換し、STL、OBJ、または 3MF ファイルとして保存します。

[印刷ユーティリティ]オプションを選択した場合、Fusion は、Netfabb、Preform、Cura、Bambu Studio、PrusaSlicer など、コンピュータ上で検出されたさまざまな印刷準備ツールを一覧表示し、選択したボディをメッシュに変換して、STL、OBJ、3MF ファイルとしてお好みの印刷準備ソフトウェアに転送します。

 

 

パラメータ名をその場で変更する

 

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以前は、パラメータの値も同時に変更することなく、パラメータ名をその場で変更することはできませんでした。この問題を修正し、パラメータ名を値とは別にその場で変更できるようになりました。

 

 

[親に固定][ジョイント]アセンブリ ワークフローの更新

 

[親に固定][ジョイント]の作成によりアセンブリ ワークフローをテストする場合に、アセンブリの競合を回避するためにコンポーネントを固定解除する必要があり、これがジョイントの作成プロセスを面倒にしているというフィードバックが寄せられました。

更新により、ジョイントを作成する際、最初に選択したコンポーネントが親に固定されていれば、そのコンポーネントは自動的に固定解除されます。これにより、ジョイントの作成とアセンブリのワークフローが効率化されます。

 

Fusion の開発にまつわる話題に参加してみませんか?インサイダー プログラムに参加して、Fusion の今後の予定をいち早くチェックしましょう。

 

https://forums.autodesk.com/t5/fusion-design-validate-document/quot-components-are-rigidly-assembled...

 

 

 

コンフィギュレーションの機能強化

 

[ジョイント スナップ][反転]アスペクトをコンフィギュレーションして、コンフィギュレーション間でコンポーネントの位置をコントロールする

 

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これまでは、アセンブリ内のコンポーネントの配置をコンフィギュレーションするには、複数のジョイント インスタンスを作成し、それぞれのコンフィギュレーションで関連するもの以外をすべて抑制する必要がありました。これでは、冗長なジョイント フィーチャが多くなり、コンフィギュレーション テーブルがすぐに複雑になってしまいます。

 

9 月のリリースでは、アセンブリ内の任意のジョイント フィーチャに対して[スナップ]と[反転]のアスペクトをコンフィギュレーションすることで、このシナリオを簡略化できるようになりました。

 

  • アスペクトをチェックして、コンフィギュレーション テーブルの列として追加します。
  • リストに新しい[スナップ]を追加して名前を付けます。
  • コンフィギュレーションごとに異なる[スナップ]を選択します。
  • 必要に応じて、任意のコンフィギュレーションのジョイントを[反転]します。

タイムラインの任意の[ジョイント]フィーチャを右クリックし、[コンフィギュレーション]を選択してコンフィギュレーション可能な新しいアスペクトにアクセスします。

 

ジョイントの[スナップ]と[反転]について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

ねじフィーチャにおける非パラメトリックなアスペクトのコンフィギュレーション

 

コンフィギュレーション可能なアスペクトの拡張が継続的に行われている中、次の追加には、ねじフィーチャのいくつかの非パラメトリックなアスペクトが含まれます。

 

  • モデル化
  • 全体の長さ
  • ねじのタイプ
  • サイズ
  • 指定
  • クラス
  • 方向

まだ利用可能でない、コンフィギュレーションを必要とするアスペクトはございますか?ぜひ、お知らせください。

 

コンフィギュレーション可能なアスペクトについて詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

コンフィギュレーションの挿入や切り替えのパフォーマンス向上

 

コンフィギュレーション テーブルが大きいと、別のデザインや図面内でコンフィギュレーションを挿入したり切り替えたりするのに時間がかかることがあります。このリリースでは、コンフィギュレーションの挿入や切り替えにかかる時間が大幅に短縮されます。

 

 

 

オフセットの機能強化

 

オフセットのオフセット

 

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[オフセットのオフセット]のリリースを発表できることをとても嬉しく思います。ご要望の多かったこの新機能は、[スケッチ]モジュールの同じ[オフセット]コマンド内で使用できます。その目的は、オフセットの子のオフセットを作成できるようにすることです。これにより、1 つの親から複数のオフセットを作成する必要がなくなりました。オフセット寸法と拘束は、選択したオフセットの子に対して適用されます。

 

注: オフセットに関連するすべての機能強化は、9 月のリリース以降に新しく作成されたオフセット拘束を対象としています。従来のオフセット拘束とジオメトリは、そのまま機能します。

 

 

両側オフセット

 

 

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既存の[オフセット]コマンドにこの新機能が追加され、選択したジオメトリの両側に同じ距離でオフセット ジオメトリを作成できるようになりました。さらに、2 つのオフセット寸法をリンクするかどうかを指定するオプションも提供されています。プライマリ オフセットを 1 つの寸法として作成し、他のオフセット寸法をプライマリ オフセット寸法の式として作成します。たとえば、プライマリ オフセット寸法を d1 = 値とし、他のオフセット寸法を d2 = -(d1)とします。ダイレクト モデリングにはパラメトリック方程式がないため、このオプションは使用できません。

 

 

オフセットでのトポロジ変更のブロック

 

 

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これは、既存のオフセット コマンドに導入された新機能で、オフセット作成中にオフセットの子のトポロジ変更をコントロールできるようになりました。このオプションはオフセット拘束の一部として保存されるため、オフセットの子のトポロジ変更を引き起こすようなジオメトリやパラメータの変更を後ですることはできません。トポロジが変更された場合、変更を知らせる通知が表示されます。

オフセットが一度作成されると、その[トポロジの変更]属性またはプロパティは、オフセットの編集ワークフロー中に変更できないことに注意してください。

 

 

ジオメトリ削除時のオフセット拘束の保持

 

 

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ジオメトリの削除時に、オフセット拘束を保持できるようになりました。これにより、子ジオメトリの親のジオメトリ/曲線が削除されても、オフセット拘束は削除されなくなりました。オフセット拘束とオフセット寸法は可能な限り保持されます。

 

 

投影されたジオメトリからのオフセットに関する更新の修正

 

現在の[オフセット]機能強化により、複数のお客様から報告されていた問題が修正されました。これは、ユーザがボディまたはジオメトリを投影し、それを使用してオフセット ジオメトリを作成したと想定した場合の問題でした。このような状況下では、元のボディ/ジオメトリがパラメトリックに変更されても、オフセットは更新されませんでした。この問題が修正され、元のジオメトリが変更された場合、後続の変更がオフセットに反映されます。

 

 

 

ジェネレーティブ デザイン(シミュレーション拡張機能)

 

座屈制限の機能強化

 

これまで、座屈制限を唯一の例外として、スタディ内の各[目標]と[制限]オプションは複数の荷重ケースをサポートすることができました。9 月の更新以降、座屈制限の汎用性が大幅に向上し、複数の荷重ケースに対応できるようになりました。この機能強化により、関連する荷重ケースの数に関係なく、座屈基準をデザインに自由に組み込むことができます。この機能強化の一環として、ジェネレーティブ デザインは、設定された座屈制限に対して、与えられた結果に応じて最も重要な荷重ケースを特定します。この有用な情報は、[検討]セクションですぐに入手できます。

 

目標と制限について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

グローバル角慣性荷重の導入: ジェネレーティブ デザインの新機能

 

ジェネレーティブ デザインの新しい機能強化、[グローバル角慣性荷重]をご紹介できることを嬉しく思います。この微細でありながら強力な機能により、スタディ設定全体にわたってグローバルな角加速度または角速度を適用することができ、角加速度または角速度を受ける質量に作用する力を効果的に表現することができます。 

 

グローバル角慣性荷重について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

グローバル線形慣性荷重の導入: ジェネレーティブ デザインの新機能

 

グローバル線形慣性荷重が導入されました。この画期的な新機能により、スタディ設定全体にわたってグローバルな線形加速度を適用することができ、線形加速度を受ける質量に作用する力を効果的に表現することができます。

 

グローバル線形慣性荷重について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

[スタディをコピー]がジェネレーティブ デザインのコンフィグ済みデザインで使用可能に

 

ジェネレーティブ デザイン スタディを 1 つのコンフィギュレーションから別のコンフィギュレーションにコピーできるようになりました。スタディをコピーすると、境界条件、マテリアル、接触、スタディ設定など、コピーするスタディで設定したすべての内容が含まれます。この機能により、複数のコンフィギュレーションで同じスタディを繰り返し設定する必要がなくなります。[スタディをコピー]の主な内容は次の通りです。

 

  1. 1 つのコンフィギュレーションから 1 つまたは複数のコンフィギュレーションに 1 つまたは複数のジェネレーティブ デザイン スタディをコピーする。
  2. 新しいジェネレーティブ モデルまたは別のコンフィギュレーションの既存のジェネレーティブ モデルに、コピーされたスタディを適用する。
  3. スタディが 1 つのコンフィギュレーションから別のコンフィギュレーションにコピーされると、コピー元のそれぞれのジェネレーティブ モデルの[モデルを編集]ワークスペースで以前に行ったすべてのアクションも含まれます。そのため、[モデルを編集]ワークスペースで作成された[障害物]や[開始形状]などの項目もコピー先の[コンフィギュレーション]にコピーされます。
  4. スタディ設定の属性がコピー先のコンフィギュレーションに適用できない場合、その属性は異常として表示され、コピーされたスタディでジョブを実行する前に、ユーザがその属性を修復する必要があります。

 

[スタディをコピー]について詳しくは、こちらをご覧ください

 

 

 

図面

 

図面の自動化: シート タイプごとの既定レシピ

 

 

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図面テンプレートに既定の寸法方法を設定できるようになりました。図面テンプレートを作成または編集する際に、シート タイプごとに既定の寸法方法を選択できるようになりました。

 

図面テンプレートの[ドキュメント設定]にある[自動化設定]タブで、次のシート タイプに任意の寸法方法を設定できるようになりました。

 

  • アセンブリ
  • コンポーネント
  • 曲げコンポーネント
  • フラット パターン
  • ストーリーボード

たとえば、[自動図面]を使用すると、[シート メタル]コンポーネントが自動的に[座標寸法]を取得するように設定できます。これにより、自動化に別の制御レイヤーが追加され、ワー​​クフローがよりスムーズかつ効率的になります。

 

 

区切り記号のサポート

 

 

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数値の小数点以下の区切り記号にカンマを使うか、ピリオドを使うかを指定できるようになりました。地域に合わせて、図面をより適した標準的なものにします。

たとえば、2.1 mm または 2,1 mm から選択することができます。

 

 

 

電子デザイン

 

新しいデザイン ルール エンジンと UI

 

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Fusion Electronics には、より高度な DRC インタフェースが搭載され、新しいエンジンではカスタム ルールや基本設定スコープを指定できるようになりました。幅広いルールと範囲オプションの基本設定により、最も厳しい製造およびデザイン要件にも対応でき、複雑な PCB 設計がさらに容易になります。設計の早い段階で幅、クリアランス、レイヤー、信号、またはコンポーネントごとの幅の優先順位を設定することで、信号の整合性に対する重要なデザインのニーズを満たし、プロトタイプや製造に向けたデザインの完了を容易にすることができます。新しいデザイン基本設定インタフェースを使用して、既定のレガシー ルール(DRU)を追加、削除、編集することができます。 現在の DRC の基本設定は、新しいエンジンと完全に互換性があるため、中断したところから再開できます。

 

電子機器のデザイン ルールについて詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

新しい KiCad インポータ

 

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Autodesk Fusion Electronics の開発チームにより、デザインの互換機能が拡張されました。進歩にはシームレスなチームワークが不可欠であることを我々は認識しています。インポート機能が強化された最新アップデートをご紹介できることを嬉しく思います。KiCad の電子回路図、PCB、ライブラリを Fusion 作業スペースにインポートできるようになりました。これにより、中断したところから作業を再開できるようになっただけでなく、Fusions の包括的なエレメカ プラットフォームと電子デザイン機能を利用できるというさらなる利点が加わりました。

 

KiCad インポータについて詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

レイヤー セット プリセットを編集可能にし、削除を禁止する

 

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回路デザインでは、各レイヤーの機能性が重要です。レイヤー ビューをシームレスに切り替えることは、現在の設計段階に関連する特定の情報に集中できるようにするために不可欠です。たとえば、最上位レイヤーで配線する場合、他のすべてのレイヤーを一時的に非表示にすると、信号の最適なパスを特定しやすくなります。  今回の更新では、レイヤー セット プリセットの編集を可能にし、既定の編集可能レイヤー セットの削除を禁止することで、ユーザ エクスペリエンスを
改善しました。

 

 

[配置]パネルの列レイアウト維持の機能強化

 

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電子製品のデザインでは、回路図にコンポーネントを追加することが最初のステップとなることがよくあります。これは、全体のプロセスにおいて重要な部分です。簡素化することで、デザイン ワークフローを大幅に加速することができます。[配置]パネルには、さまざまなフィルタ オプションが用意されており、簡単にコンポーネントを見つけることができます。これにより、検索対象をすばやく絞り込むことができます。これまで、[パーツを配置]パネルのサイズ変更はプロジェクトの再起動後には保持されませんでした。今回の更新により、[配置]パネルの列サイズを変更した際の調整は、セッションをまたいでも保存されるようになりました。さらに、列ヘッダを右クリックして列の設定を変更またはリセットすることもでき、ワークスペースの整理に、より多くのコントロールと柔軟性を提供します。

 

 

シミュレーション

 

[シェイプ最適化の基準][ターゲット質量]での「自動」オプションの追加

 

 

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[シェイプ最適化] > [シェイプ最適化の基準] > [ターゲット質量]

 

[シェイプ最適化の基準]の[ターゲット質量]に「自動」という新しいオプションが追加されました。このオプションは、達成したい重量の削減量がはっきりしない場合に使用し、ソルバーが自動的にその値を決定します。このオプションは既定で選択されていますが、ドロップダウンから 60% に変更し、必要に応じてその値を編集することができます。

 

 

事前チェックによる、接触/インタフェース定義のない複数ボディを含むイベント シミュレーション スタディのブロック

 

 

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[イベント シミュレーション] > [事前チェック]

 

複数のボディ/コンポーネントを含む動的または準静的イベント シミュレーション スタディを設定する場合、これらのボディ/コンポーネント間の接触またはコネクタを定義する必要があります。これを行わないと、事前チェックでエラーが表示され、ジョブの送信に進むことができません。この変更は、接点またはコネクタが定義されていない[イベント シミュレーション]スタディでのジョブの失敗を減らすために行われました。

 

 

[スタディをコピー]がシミュレーションのためのコンフィグ済みデザインで使用可能に

 

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シミュレーション スタディを 1 つのコンフィギュレーションから別のコンフィギュレーションにコピーできるようになりました。スタディをコピーすると、境界条件、マテリアル、接触、スタディ設定など、コピーするスタディで設定したすべての内容が含まれます。この機能により、複数のコンフィギュレーションで同じスタディを繰り返し設定する必要がなくなります。

 

[スタディをコピー]の主な内容は次の通りです。

 

  1. 1 つのコンフィギュレーションから 1 つまたは複数のコンフィギュレーションに 1 つまたは複数のシミュレーション スタディをコピーする。
  2. コピーされたスタディを新しいシミュレーション モデルまたは別のコンフィギュレーションの既存のシミュレーション モデルに適用することができます。
  3. スタディが 1 つのコンフィギュレーションから別のコンフィギュレーションにコピーされると、コピー元のそれぞれのシミュレーション モデルの[簡略化]ワークスペースで以前に行ったすべてのアクションも含まれます。
  4. スタディ設定の属性がコピー先のコンフィギュレーションに適用できない場合、その属性は異常として表示され、コピーされたスタディでジョブを実行する前に、その属性を修復する必要があります。

 

 

 

製造

ツールパス フォームの左から右へのワークフローの改善(製造拡張機能)

 

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ツールパス操作ダイアログで左から右へのワークフローを再確立することで、ユーザ エクスペリエンスを向上させています。これは、特に複合軸ツールパスに役立ちます。具体的な変更点は次のとおりです。

 

  1. [加工タイプ]は、最初のタブの一番上に移動します。
  2. [複合軸]タブは、ワークフローの 2 番目の位置に移動します。
  3. [工具方向]は[複合軸]タブに移動します。

 

この変更により、後続のタブに移動してパラメータを設定し、その後再び前のタブに戻って調整しなければならないケースを防ぐことができます。

 

 

回転輪郭の計算の改善

 

回転輪郭の計算エンジンが大幅に改善され、三角形を処理してプロファイルを計算する方法が刷新されました。この変更により、計算されるプロファイルのパフォーマンスと精度が向上し、工具の安定性も向上します。

 

 

リンクされたデザインから CAM データをインポート

 

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Fusion には、外部デザインを現在のデザインに挿入する機能が確立されており、このワークフローでは既存のデザインからアセンブリを作成することができます。

 

以前は、リンクされたデザイン内の CAM データ(製造設定や操作)はインポートされませんでした。これにより、リンクされたデザイン内のツールパスはインポート時に失われていました。たとえば、事前にプログラムされた CAM パーツをバイスに配置したり、事前にプログラムされたパーツを複数のパーツからなる固定具に組み合わせたりするために、CAM プログラムのアセンブリを作成することはできませんでした。

 

この機能が改善され、リンクされたデザインから CAM の設定や操作を再利用できるようになりました。インポートされた CAM データは読み取り専用ですが、ワーク座標系と工具方向を編集して、ツールパスを新しいアセンブリに適用する方法を絞り込むことができます。新しいアセンブリに必要のない設定や操作は抑制できます。

 

[現在のデザインに挿入]コマンドは、外部デザインを以前と全く同様に[デザイン]ワークスペースにインポートします。製造ワークスペースに切り替えると、[CAM データをインポート]の新しいオプションが表示されます。

 

現在のデザインに Cam データを挿入する方法の詳細については、こちらをご覧ください。

 

 

スウォーフでの選択の改善(製造拡張機能)

 

スワーフ加工法において、[サーフェス]ドライブ モードと[輪郭ペア]選択モードを使用した場合、スワーフ サーフェスとスワーフ輪郭の両方を選択できるようになりました。

 

 

トレース加工法の複数パス

 

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9 月の更新以降、トレース加工法で複数のパスを選択できるようになりました。[横方向の補正]が左または右に設定されている場合に[パス]で使用できます。

 

 

5 軸衝突回避による 3D 輪郭のアンダーカット(製造拡張機能)

 

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[3D 輪郭]は、球状工具と使用し、5 軸衝突回避が有効な場合、アンダーカットのツールパスを生成するようになりました。この機能を有効にするには、複合軸タブの[衝突回避]設定にチェックを入れるだけです。

 

: アンダーカットは、5 軸衝突回避が有効な場合にのみ、球状工具で加工できます。

 

 

3D 負荷制御取残し加工での不要な切削の削減

 

[取残し加工]で[3D 負荷制御]を使用する場合、実際のストックをほとんど除去しない切削パスが含まれることがよくあります。[次の値より小さいストックを無視]パラメータは、切削パスが最終的な加工結果に含まれるために、どの程度差し込む必要があるかを制御するためのものです。

 

[3D 負荷制御]のパラメータに対するサポートが新たなアルゴリズムにより改善され、不要な切削パスを削除し、残されたストックの厚さが[次の値より小さいストックを無視]の値に近い場合、破断された切断パスの量を減らします。

 

 

[自動配置]がフル リリースで使用可能に

 

この度、[自動配置]が新たにリリースされました。これにより、次のように[配置]機能が大幅に改善されました。

 

  • パーツ間の配置を防止するオプション
  • 元のコンポーネントの[コピーを作成]または[移動]するオプション
  • ブラウザ、キャンバス、タイムライン内のオブジェクトで選択範囲を横断的にハイライト表示する、ブラウザ ツリーの[配置]ノードの作成。
  • 各配置から直接複数の製造セットアップを作成するオプション
  • モデル、配置、セットアップ、ツールパス間の関連付けが強化されました。

製造拡張機能のユーザに対しては、[配置]ワークフローにいくつかの機能強化が行なわれています。

 

  • グローバル値、複数編集、個別オーバーライドによるパーツ数量のコントロール
  • マテリアルの使用率を最大化する[フィラー パーツ]設定

 

これらの改善は、[配置]から[製造]までのワークフローを合理化し、生産性を向上させるようにデザインされています。

 

この機能は、公開前に[インサイダー プレビュー]として実装されました。一般公開される前にこのような素晴らしい機能をご覧になりたい場合は、[インサイダー プログラム]にアクセスして、最新かつ最高の機能をいち早くご覧ください。

 

 

ねじ切りミルの内径の改善

 

以前は、[ねじ切りミル]を作成する際、Fusion が任意の内径を設定していたため、不正確かつ修正不可能なレンダリングの問題が発生していました。

 

これらの変更により、内径はねじ切り輪郭の角度、ねじピッチ、直径パラメータに基づいて自動的に計算されるようになりました。存在しないような非常に小さな内径を作成することも可能ですが、最も重要なことは、ねじ切りミルを正確に作成できるようになることです。

 

また、[ねじ切り輪郭の角度]パラメータの動作も変更されました。以前は、ねじ切り輪郭の内包角度以外を記述していたため、角度を小さく入力すると、より鈍角なねじ山形状になっていました。現在では、ねじ山の内包角度を記述するようになり、より直感的に操作が可能です。

 

使用可能なパラメータで動作すると想定している標準的なねじ切りミルの作成に際して問題が発生した場合は、お知らせください。皆様からのフィードバックと Fusion の未来を形作るためのご協力に感謝いたします。

 

 

工具ライブラリ

 

工具ライブラリでの空の状態インジケータの改善

 

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ここ数ヶ月の間に、工具ライブラリのテーブル ビューが予期せず空であるかのように表示され、ツールがあるべき場所に表示されない理由をより適切に示すことができるのではないかというフィードバックを頂きました。

 

特に、フィルタが特定のライブラリ内のすべての工具を除外している可能性について、いかなる表示もありませんでした。新しい空の状態のページでは、このような場合に、すべてのフィルタをクリアできる便利なボタンが表示されるようになり、工具リストの全容を確認することができます。

 

また、共通のグラフィック(工具であるため、ファイル キャビネットではなくツール ボックス)と説明テキストを用いて、他の空の状態のページも整理しました。

 

工具ライブラリについて詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

ベンダー工具ライブラリ

 

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ベンダー工具ライブラリが工具ライブラリ インタフェースに直接取り込まれるようになりました。これまで、工具 OEM と提携して構築したベンダー工具ライブラリにアクセスするためには、ホスティング Web サイトにアクセスしてデータをダウンロードし、工具ライブラリにアップロードしてから、データを使用するたびにロードする必要がありました。

 

現在は、ベンダー ライブラリがライブラリ ツリーで使用可能になり、オンライン リポジトリからベンダー ライブラリがストリーミングされるようになりました。こうすることで、新しいベンダー ライブラリにアクセスするための余分なステップがなくなります。また、ベンダー工具データは、ユーザがアクティブに操作している間のみロードされるため、パフォーマンスに影響はありません。工具やホルダーを取得して使用するには、ベンダー ライブラリから使用するものを選択するか、既存のクラウド、ローカル、またはドキュメント ライブラリにドラッグ アンド ドロップ(またはコピー アンド ペースト)して、工具を使用または再利用します。工具は、ベンダー ライブラリで表示している間は読み取り専用ですが、工具またはホルダーをクラウド、ローカル、またはドキュメント ライブラリに移動すると、編集可能になるため、必要な調整を行うことができます。

 

: 工具データはオンライン リポジトリに保存されていて、そこからアクセスされるため、コンピュータや Fusion がオフライン状態である間はアクセスできません。

工具ライブラリについて詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

積層造形

 

積層造形 - [ビルド ボリューム充填]の改善

 

 

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[ビルド ボリュームを充填]ツールを使用すると、積層マシンのビルド ボリュームの未使用スペースをパーツの複数コピーで充填することができます。ビルド ボリュームを充填すると、同一のパーツのバッチを印刷する場合や、メインのパーツの周囲に追加のパーツを含む場合に便利です。これにより、生産能力を最大化することができます。

 

2024 年 9 月のリリースでは、[ビルド ボリューム充填]コマンドに[3D(実形状)]という新しい充填タイプが追加されました。この新しい充填タイプを使用すると、Fusion は境界領域ではなく、すべてのコンポーネントの実際の形状を考慮します。これにより、通常、Fusion は SLS または MJF 3D プリンタの空のボリュームにさらに多くの工具を追加します。

 

この新しい充填タイプでは、ネスト プロセス中にパーツを X、Y、または Z 軸を中心に回転して異なるパーツの方向を考慮できるため、Fusion は特定の 3D プリンタのビルド ボリューム全体を活用するためにさまざまな方向にパーツを配置することができます。

 

 

配置とネスティングのシルエット検出を改善し、パーツの重なりを防止

 

以前は、[配置]と[ネスト]では、パーツが見つからない、またはパーツが重なり合っている結果が生成される場合がありました。これは通常、問題のあるパーツの 1 つ以上の輪郭が完全に閉じていないと検出された場合に発生します。このようなシナリオを回避する方法は以前からありましたが、非常に面倒で、見つけやすくありませんでした。

改善されたシルエット ベースのアルゴリズムでは、堅牢な近似モデルを使用して小さなギャップを自動的に埋め、確実に輪郭を閉じることで、ネスト結果でのパーツの重なりを防ぎます。

 

 

新しい積層マシンおよびプリント設定 

 

 

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9 月のリリースでは、ELEGOO の 8 台のレジン 3D プリンタと、それに対応する印刷設定がマシン ライブラリに追加されました。積層セットアップを作成し、ELEGOO プリンタのビルド ボリューム内にパーツを配置し、必要なサポート構造を生成した後、モデルをスライスしてマシン ファイル(*.goo ファイル)を作成し、パーツを 3D プリントすることができます。

 

このリリースには、EOS P110 マシンの更新も含まれています。EOS P110 FDR および EOS P110 Velocis プリンタには、EOS によって定義された該当する非ビルド ゾーンが含まれるようになりました。Fusion でこれらのマシンを使用して積層セットアップを作成する場合、積層配置コマンドとビルド ボリューム充填コマンドは、非ビルド ゾーン内にコンポーネントを配置しないようにします。

 

このリリースでは、新しい金属粉末床溶融結合機(Aditiv Solutions 製 HYRAX)と関連するプリント設定が Fusion のマシン ライブラリに追加されました。

 

: 金属粉末床溶融結合機を使用して積層セットアップを作成するには、製造拡張機能にアクセスする必要があります。

 

 

サポート構造ダイアログ

 

 

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このリリースでは、関連するすべてのサポート構造ダイアログ内のオプションを再編成し、バー サポート、ボリューム サポート、ポリライン サポートのいずれを使用しているかにかかわらず、一貫して表示されるようにしました。たとえば、サポートをパーツやビルド プレートにどのように接続するかを制御するすべての設定は、関連するサポート ダイアログの[接続]タブ内に配置されるようになりました。各オプションの場所について詳しくは、オンライン ヘルプ ドキュメントを参照してください。

 

 

 

新たな修正

 

Fusion と互換性のあるファイル形式のローカル ファイル システム ドキュメントのアイコン

 

Fusion ドキュメントのエクスポート時に表示される既存の F3D アイコンに加え、Fusion がサポートするその他の形式のアイコンも追加されました。これらのアイコンは、Windows のエクスプローラーや macOS の Finder で、Fusion が特定のファイル拡張子の既定のファイル ハンドラーとして設定されている場合に表示されます。

 

 

[選択フィルタ]ツールチップがフライアウト メニューを覆いにくくなりました

 

選択フィルタのツールチップがフィルタのフライアウト メニューを覆ってしまう問題があり、リスト内の複数のフィルタ項目を選択することができませんでした。

ツールチップはより邪魔にならない場所に移動するようになり、フライアウト メニューにカーソルを合わせると消えるようになりました。

 

 

デバイスがスリープから復帰した後、メッセージ ボックスのダイアログが読めないサイズに圧縮されることがなくなりました

 

メッセージ ボックス(オフライン モードなど)が、デバイスのスリープとスリープ解除時に正しいサイズを維持するようになりました。

 

 

[未保存の変更]ダイアログのウィンドウ コントロールが既定で[保存しない]に変更される問題を修正しました

 

以前のリリースでは、Fusion のメッセージ ボックスには、ウィンドウ コントロール(閉じるための右上にある[X])がテンプレート レベルでグローバルに追加されていました。[未保存の変更]ダイアログの場合、[X]でウィンドウを閉じると、[保存しない]をクリックした場合と同じ動作になるという意図しない副作用がありました。変更後、このダイアログのウィンドウ コントロールは、[キャンセル]をクリックした場合と同じように動作するようになりました([Esc]キーを押した場合と同じです)。

 

 

アプリケーションの更新の進行状況が Windows タスクバーに表示されるようになりました

 

Fusion と Win32 シェルの統合を改善する取り組みの一環として、アプリケーションの更新状況がタスクバーに反映されるようになり、バックグラウンドで Fusion を再起動する準備ができたかどうかが簡単にわかるようになりました。

 

 

進行状況バーが非表示のときに Fusion が他のアプリの後ろに移動する問題を修正しました

 

進行状況バーをトリガーする一部のワークフロー(ツールパスなど)では、進行状況バー自体を非表示にするのではなく、コマンドが完了すると Fusion アプリケーション ウィンドウ全体が誤って非表示になるという問題がありました。更新後は、これらのワークフローが完了したときに進行状況バーが非表示になり、Fusion が他のアプリケーションの後ろに隠れることはなくなりました。

 

 

[Windows] DPI スケーリングを無効にするオプションを修正しました

 

5 月のリリース以降、Windows で高 DPI スケーリングを無効にするアプリケーション設定が、一部のユーザに対して期待どおりに機能していませんでした。互換性のためにこのオプションを必要とするユーザのために、この問題は修正されました。

 

 

 

インサイダー プログラムに参加する

 

オートデスク コミュニティとの交流を深め、Insider プレビューを利用し、一般公開の 1 ヵ月前に最新版を試してみませんか?ぜひ Fusion Insider Program をご確認ください。Autodesk Fusion Insider Program では、一般公開の 3~4 週間前に、Fusion の次期バージョンとすべての新機能、改善、修正にアクセスすることができます。メンバーになると、更新プログラムの展開時期、新機能、および今後の予定など、内部情報を得ることができます。また、限定イベントに参加したり、プレリリースの機能を試したり、製品チームに直接フィードバックを送ったりする機会もあります。

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Autodesk Support
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2024 11 - 更新による主な新機能の紹介

 

 

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ハイライト

今年最後の大幅な更新によって、働き方に革命をもたらすさまざまな新機能と機能強化が導入されました。この更新では、操作性、データ管理、デザイン、描画機能、電子機器、製造の面で大幅な改善が行われました。このリリースの主な機能を紹介します。

 

操作性とデータ管理

  • Fusion Web クライアントで図面を含むデザインのコピー
  • [ホーム]タブの検索機能の強化
  • コンフィギュレーション可能な項目の採番スキーマ(拡張機能管理)
  • 各種パフォーマンスの向上

 

デザイン

  • コンフィギュレーション(オンザフライ)
  • メッシュ ボディのコンフィギュレーション
  • クラウド レンダリングでのコンフィギュレーション サポート
  • [コンフィギュレーション]テーブルでの暗黙の抑制
  • フォームの再分割の改善: 一定の方向
  • パラメトリック ボリューム ラティス
  • 新規スケッチ グループ
  • 締結部品ライブラリのリベット

 

図面

  • 1 つの図面で複数のコンフィギュレーションをサポート
  • 自動図面ビューの最適化

 

電子デザイン

  • ミアンダの改善: 信号の長さバランスを調整
  • コンポーネント検索ライブラリ マネージャの改善
  • クイックルート ツールでのカスタム銅箔クリアランスおよび銅箔幅のルール
  • PCB 配置パネルの改善
  • ライブラリ マネージャでのコンポーネント名による検索
  • [位置合わせ]コマンドでの下書き線のサポートを追加

 

製造

  • より簡単になった 3D フライス仕上げ加工法の 4 軸加工
  • 積層造形プロセス シミュレーション: ビルド プレートから方向パーツを削除
  • 3D プリント用のコンポーネントの複製
  • 進入とリンクの修正
  • 3D 負荷制御最小切込みピッチでのウィスパーカットの削減
  • 接触法線の可視化
  • 水平およびスワーフ加工法での加工/サーフェス回避のサポート

 

今後の変更予定

2025 3 月以降の重要な OS サポート情報:
2025 年 3 月以降、Fusion は macOS 12 Monterey に対する完全サポートを終了します。最新の機能を取り入れた Fusion の開発を続けるためには、OS バージョンを常に最新に保ち、旧バージョンのサポートを段階的に終了していく必要があります。この変更に伴い、操作に慣れるまである程度の時間が必要になることが想定されます。そのため、このタイミングでお知らせすることで、OS を最新バージョンへ更新するための十分な猶予を設けています。

 

Fusion コンテンツに関する新標準

2024 年 8 月、Fusion のサブスクリプションや使用を終了した後でも Fusion コンテンツを保護し、保存期間を最小限に抑えるため、新しい Fusion コンテンツ ストレージ標準が導入されました。この新しい標準に問題なく移行できるようにサポートするため、該当する保管期間が終了した非アクティブな Fusion ハブへのアクセスは、早くとも 2025 8 までは影響を受けません。

詳細については、こちらの FAQ を参照してください。

 

 

データ管理

Fusion Web で図面を含むコピーが使用可能に

 

 

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Fusion Web クライアントで、デザインをコピーしてその図面を含めることができるようになりました。デザイン ファイルをコピーすると、関連するすべてのデザイン図面が表示される新しい画面と、図面を含めるかどうかのオプションが表示されます。また、デザインと一緒にコピーしたくない古い図面を区別することができます。

 

 

コンフィギュレーション可能な項目の採番スキーマ(拡張機能管理)

 

 

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コンフィギュレーション可能な採番スキーマにより、[拡張を管理]を使用して、会社の標準に一致するように項目番号の形式を定義できるようになりました。管理者は、Fusion web クライアントで、自社の採番スキーマを定義するための新しいツールを見つけることができるようになりました。スキーマが定義されると、コンポーネントへの番号の割り当てをスキーマのリストから選択できるようになり、番号を生成する際に必要な柔軟性が与えられました。

 

詳細については、「採番スキーマ」を参照してください。

 

 

ハブへの参加がこれまで以上に簡単になりました

 

 

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 以前は、ハブへの参加を促すメールが届かなかった場合や、受信トレイから電子メールがフィルタリングされた場合、Fusion ハブにアクセスできませんでした。更新によって、招待されたハブが Fusion ハブ スイッチャに追加され、初回使用時に参加するためのオプションも追加されました。

 

検索の改善

 

コンポーネント名とパーツ番号のプロパティに基づいて[ホーム]タブでファイルを検索

 

 

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[ホーム]タブ検索では、正確な[パーツ番号]プロパティ値に基づいてファイルを検索したり、[コンポーネント名]プロパティ値で「含む」検索を実行できるようになりました。コンポーネント名またはパーツ番号に一致するデザインがあった場合、それぞれのファイルが検索結果に表示されます。以前は、ファイル名でしか検索することができませんでした。

 

 

[ホーム]タブで検索範囲の選択が可能になりました

 

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Fusion の[ホーム]タブで、検索前に検索範囲を限定できるようになりました。現在ナビゲートしているプロジェクトまたはフォルダ内にあるファイルやフォルダを検索できます。

 

 

パフォーマンスの機能拡張

 

更新のたびに、Fusion をこれまで以上に高速で優れたものにするよう努めています。パフォーマンスへの投資を行うことで、リリースするたびに Fusion の速度と使いやすさを向上させていくことをお約束します。今年の 11 月の更新は、皆さんにお伝えしたい内容が盛りだくさんとなっています。ここでは、その中でも特に注目していただきたい機能強化をご紹介いたします。

 

デザインの機能強化

  • プロパティ、重心、および図面ワークフロー: 多数のオーバーライドを含む大容量のデザイン ファイルのプロパティ表示、重心作成、図面作成時のパフォーマンスが最大 3 倍向上しました。
  • コンポーネント パターンの作成: 11 月のリリースでは、一般的なアセンブリ デザイン ファイル用のコンポーネント パターン作成が、9 月のリリースと比較して最大 40% 高速化されました。
  • ファイルを開く操作: 2024 年 1 月から Fusion Update と 2024 年 10 月の Fusion Update までに保存されたファイルを開く速度が約 3.2 倍高速になりました。この改善は、特にアクティブなワークスペースが CAM に設定されていない場合に、製造データを含むファイルで最も顕著となりました。

 

使いやすさの向上

  • [ビュー正面]コマンド: [ビュー正面]コマンドにより、スケッチまたは作業平面のノードをタイムラインから直接選択できるようになりました。
  • 名前で選択: [名前で選択]機能により、コンポーネントが非表示の場合でも、ブラウザ上でハイライト表示および選択できるようになりました。

 

 

デザイン

新しい初期位置の編集 [EDIP]: Fusion の「一括自由移動」のロックを解除

 

 

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新機能である「初期位置を編集」が導入され、コンテキスト メニューからコンポーネントの初期位置を直接変更できるようになりました。

以前は、コンポーネントをアセンブリに挿入したり、既存のコンポーネントのコピーを作成する場合は、初期配置時にインスタンスを目的の場所に正確に配置し、この位置が確認され、さらに調整が行われ、タイムライン上に新しい移動フィーチャが生成されていました。また、確認後の初期配置でコンポーネントを正確に配置した後では、この位置を変更すると、タイムラインに新しい移動フィーチャが作成されていました。

インスタンスで[親に固定]を使用すると、コンポーネントは自動的に既定(初期)位置に移動します。コンポーネントの位置を変更する下位フィーチャは考慮されていませんでした。結果として、既定以外の位置にコンポーネントを配置したり、そのコンポーネントを[親に固定]することはできませんでした。

この新機能により、タイムラインに新しいフィーチャを追加することなく初期位置を調整できるようになり、デザイン プロセスが合理化されるようになりました。この機能は、パラメトリックとダイレクト モデリングの両環境、およびインプレイス編集(EIP)モードと PCB パッケージ ジェネレータ ワークスペースで使用できます。

[初期位置を編集]は、外部ジオメトリ参照のないコンポーネントでのみ使用可能であることに注意が重要です。これにより、変更が明確になり、管理しやすくなりました。この機能は、アセンブリ内のコンポーネントの位置決めにおける柔軟性と使いやすさを大幅に向上させました。

 

 

新規スケッチ グループ

 

 

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ブラウザの[スケッチ]ノード内に名前の付いたグループを作成できるようになり、スケッチの整理と分類が簡単になりました。この機能は、多数のスケッチを含む複雑なモデルで作業している場合に特に便利です。 スケッチ グループでは、スケッチをスケッチ グループ内外に移動したり、グループの名前を変更したり、グループを再構成したりできます。

また、グループ同士をネストしてサブグループを作成し、構造を改善することもできます。スケッチやグループをドラッグ アンド ドロップしたり、グループ構造を再編成することもできます。

 

 

ボリューム ラティスが新しいパラメトリック(Design Extension)になりました

 

 

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ボリューム ラティスが完全にパラメトリックになりました。これにより、タイムラインに[ボリューム ラティス]フィーチャが表示され、パラメータ テーブルを使用して値を編集したり、ラティス構造を含むコンフィギュレーションを作成できるようになりました。

これまで、ボリューム ラティスは Fusion 内では非パラメトリック機能でした。多くの制限があり、上流工程でデザインの変更を行う際には、手動での変更が必要でした。11 月のリリースでは、[ボリューム ラティス]コマンドと[ラティスからメッシュを作成]コマンドがパラメトリック機能となり、製品開発ワークフローによりシームレスに適合するようになりました。

 

また、Fusion 内のボリューム構造の視覚化品質も向上しました。これは、NTop For Fusion アドインを使用しているユーザが、NTop プラットフォームから複雑なジオメトリをインポートする際に明確に確認できます。

[ボリューム ラティス]コマンドは Design Extension 経由で使用することができます。

 

 

オフライン モードでツールバーから派生およびコンポーネントを挿入します

インターネットの接続が解除され WiFi にも接続できない状況もあるでしょう。そのような場合、Fusion のオフライン モードでもデザイン プロセスをも継続することができます。オフライン モードで、ほとんどのデザイン機能が使用できましたが、コンポーネントと派生の挿入はできませんでした。このリリースでは、オフライン モードの機能が拡張され、これらの機能が使用可能になったことによって、より完全なオフライン設計環境の提供が可能になりました。

 

 

スケッチを DXF にエクスポートする際、コンストラクション カーブを破線としてエクスポート

 スケッチから生成された DXF ファイルに、破線としてコンストラクション カーブや線分をエクスポートする必要があるというフィードバックをいただいたことによるものです。ご要望の多かったこの機能が、最新の更新に追加されることになりました。

 

 

自動調整が解除されたアセンブリ コンテキストの管理の改善

アセンブリ コンテキストと駆動アセンブリの自動調整が(デザインの移動、コピー、または削除により)解除されると、リンクの解除に繋がる可能性がありました。アセンブリ コンテキストのリンクを解除したことで、キャッシュされたボディとスケッチがブラウザ内の新しいカスタム グループに配置されるようになり、以前にアセンブリ コンテキストに関連付けられていたジオメトリを簡単に検索したり、管理できるようになりました。

従属コンポーネントまたは駆動アセンブリのコピーまたは移動により、アセンブリ コンテキストの関連付けが解除された場合、警告が通知され、それらのアセンブリ コンテキストのクリーンアップが自動的に実行されるようになりました。

 

 

フォームの再分割の改善: 一定の方向

[デザイン] > [フォーム] > [修正] > [再分割]

以前は、四角形の面で構成されたリングに対して[再分割]を使用した場合に、分割の方向が一定していませんでした。[再分割]では、選択した面全体で分割の方向を一定させることで、結果がより予測可能になりました。

 

 

インプレイス編集中にサーフェス トリムを使用可能

インプレイス編集中にサーフェス トリム コマンドが使用できるようになりました。

 

 

締結部品ライブラリ

締結部品ライブラリでの新しいリベットの追加

 

 

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各更新において、締結部品ライブラリがお客様にとってより魅力的なものとなるよう、当社のチームは努力を重ねております。そのためにも皆様からの貴重なご意見を参考にさせていただいております。今回の更新では、締結部品ライブラリに「リベット」という、ご要望の多かった新しいカテゴリを追加いたしました。これにより、締結部品ライブラリの自動ワークフローを使用して、アセンブリにリベットを追加できるようになりました。これは新しいカテゴリで、ボルト、ナット、ワッシャーと並んで表示されます。「リベット」では、70 を超えるリベット ファミリが新たに追加されました。

 

 

締結部品ライブラリの機能を継続的に強化

11 月の更新では、新たに 700 のファミリがライブラリに追加されました。これらの新しいファミリは、主に ANSI/ASME 規格に基づくものです。また、今回の機能強化は、皆様から寄せられた要望を直接反映したものであり、お客様のニーズに耳を傾け、製品を継続的に改善するという当社の取り組みの表れでもあります。

 

 

コンフィギュレーションの機能強化

コンフィギュレーション(オンザフライ)

 

 

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11 月の Fusion リリースでは、最もよく使用されるモデリング コマンドの一部に[コンフィギュレーション]タブを追加し、デザイン フローを中断することなく、モデリングしながら簡単にコンフィギュレーションできるようになりました。

コンフィギュレーション可能なフィーチャを作成または編集するには、次のようにします。

  • [フィーチャ]タブのコントロールを通常どおり使用して、フィーチャを定義します
  • 新しい[コンフィギュレーション]タブに切り替えます
  • コンフィギュレーションする要素を確認します
  • [OK]をクリックして、コマンドを完了します

確認した各要素がコンフィギュレーション テーブルの列として追加され、コンテキストを切り替えることなくモデリングを続行できます。

新しいコンテキスト[コンフィギュレーション]タブは、次のコマンド ダイアログで見つけることができます

ソリッド:

  • 押し出し
  • 回転
  • スイープ
  • ロフト
  • リブ
  • ウェブ
  • エンボス
  • ボックス
  • 円柱
  • トーラス
  • コイル
  • パイプ
  • フィレット
  • 面取り

サーフェス:

  • 押し出し
  • 回転
  • スイープ
  • ロフト
  • ルールド
  • オフセット
  • 境界塗り潰し
  • パッチ

今後のリリースで追加のコマンドをサポートしていきますので、どうぞご期待ください。次にサポートしてほしいコマンドは何でしょうか?

詳細については、「Fusion コンフィギュレーション」を参照してください。

 

 

[コンフィギュレーション]テーブルの暗黙の抑制

 

 

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Fusion の 11 月のリリースでは、[コンフィギュレーション]テーブルで暗黙的に抑制されたフィーチャを表現して処理する方法が強化されました。

次のテーブルに、 3 番目の状態を追加しました。

  • 抑制解除: このコンフィギュレーションではフィーチャは抑制解除されます。
  • 抑制: このコンフィギュレーションではフィーチャは明示的に抑制されます。
  • 暗黙的に抑制: このコンフィギュレーションではフィーチャは上流フィーチャによって暗黙的に抑制されます。

 

暗黙的に抑制されたフィーチャは、コンフィギュレーションされたフィーチャである場合もそうでない場合も上流フィーチャによって抑制されます。上流フィーチャの抑制を解除すると、暗黙的に抑制されていたフィーチャは元の状態に戻ります。これにより、コンフィギュレーションを操作する場合に、より明確で予測可能な暗黙的な抑制動作が可能となります。

 

非アクティブなコンフィギュレーション行のフィーチャの抑制状態も正確に反映されるようになったため、行をアクティブ化して、抑制状態を計算して理解する必要がなくなりました。また、テーブル内の各抑制アイコンにツールチップを追加し、抑制状態をよりよく理解し、暗黙的に制御されたフィーチャの上流依存関係を特定できるようになりました。

 

詳細については、「コンフィグ可能なアスペクト」および「Fusion でフィーチャの抑制をコンフィギュレーションする」を参照してください。

 

 

メッシュ ボディの表示設定/外観/マテリアルに関する新規コンフィギュレーション サポート

 

 

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11 月のリリースでは、メッシュ ボディのコンフィギュレーション サポートが追加されました。コンフィグ済みデザインでは、メッシュ ボディの次の要素をコンフィギュレーションすることができるようになりました。

  • 物理マテリアル
  • 外観
  • 表示設定

コンフィギュレーション モードで、ブラウザのメッシュ ボディをクリックすると、[コンフィギュレーション]ダイアログが表示されます。コンフィギュレーションする要素をチェックすると、[コンフィギュレーション テーブル]に列として追加されます。

 

詳細については、「Fusion でコンフィグ可能な要素」を参照してください。

 

 

クラウド レンダリング ワークフローでコンフィギュレーションのサポートを強化

 

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これまでは、コンフィギュレーションごとにレンダリングされたイメージのセットを作成する場合、レンダリングするコンフィギュレーションをアクティブ化し、それをアクティブにした状態でコンフィグ済みデザインの新規バージョンを保存してから、イメージをレンダリングする必要がありました。次に、各コンフィギュレーションに対してこの手順を繰り返す必要があります。これには反復操作が必要となり、一連のコンフィギュレーションをレンダリングするためだけに多くの不要なバージョンを保存する必要がありました。

今回のリリースでは、[レンダリング]機能でのコンフィギュレーションのサポートが強化されました。次のことが可能になりました。

  • イメージを作成する任意のコンフィギュレーションをアクティブ化します
  • 設定の調整
  • イメージのレンダリング
  • 別のコンフィギュレーションをアクティブにし、同じプロセスを繰り返す

レンダリングする必要がある各コンフィギュレーション間で、コンフィグ済みデザインの不要なバージョンを保存する必要がなくなりました。

 

Fusion でコンフィギュレーションをレンダリングする」を参照してください。

 

 

図面

1 つの図面ドキュメントで複数のコンフィギュレーションをサポート

 

 

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これまで、コンフィギュレーションを文書化する場合、セット内のコンフィギュレーションごとに個別の図面ドキュメントを作成して管理する必要がありました。

 

11 月のリリースでは、1 つの図面内でドキュメント化された複数のコンフィギュレーションに対するサポートが追加されました。

  • 2 つ以上のコンフィギュレーションが、同一図面ドキュメント内の、同一のコンフィグ済みデザイン内で定義された兄弟的な関係にある限り、ビュー セットが作成されます。
    • 同一のシートに 2 つ以上のコンフィギュレーションのビュー セットを作成することもできます。
  • シートを複製し、ブラウザまたは任意のビューでコンテキスト メニューを右クリックして、[コンフィギュレーションを切り替え]で別のコンフィギュレーションを選択します。
    • 新しい[範囲]オプションを[ビュー セット]に設定して、選択したビュー セットのコンフィギュレーションのみを切り替えきます。
    • [範囲]を「図面」に設定して、図面ドキュメント内のすべてのビューを切り替えます。

 

Fusion でコンフィギュレーションの図面を作成する」を参照してください。

 

 

新しい[自動図面]ビューを最適化

 

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今年の初めに自動図面が導入され、数回のクリックだけでデザインの図面、シート、ビュー、寸法を作成できるようになりました。また、自動プロセスによって生成されるビューの改善に関するフィードバックをいただきました。不要なビューや類似したビューが作成されないように、自動ビュー作成のプロセスが最適化されました。

 

 

電子デザイン

 

新しい[はんだマスク]とビア、パッド、SMD [ステンシルを貼り付け]サポートが改善されました

 

 

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[はんだマスク]は、銅配線を絶縁し、誤ってはんだブリッジが発生するのを防ぐために PCB に塗布される保護レイヤです。[ステンシルを貼り付け]は、基板業者により製造される薄いメタル シートで、指定されたパッドに正確な量のはんだペーストを塗布し、はんだ付けの工程における正確なコンポーネントの配置を確保するために使用されます。Fusion Electronics レイヤの機能についての詳細は、レイヤに関する投稿「最近のブログ」を参照してください。

今回の更新では、[ライブラリ フットプリント]エディタの[はんだマスク]と[ステンシル]をより詳細にコントロールできるようになりました。これにより、PCB 設計上の露出の種類 PAD、SMD、およびビアをより詳細にコントロールすることができるようになりました。新しいグリッド スタイルのステンシル コンフィギュレーションにより、より SMD に適したペーストの塗布が可能になり、ウェーブはんだ付けプロセス時にコンポーネントを固定しておくことができるようになりました。

 

 

ミアンダと QuickTune

 

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PCB 上でのミアンダとは、トレースを波状または蛇行するパスに成形して、トレースの長さを伸ばすことです。これは、トレース間の信号遅延のバランスを取り、高速回路でタイミングと信号の整合性を維持するために不可欠です。今回の更新では、[ミアンダ]コマンドが直感的なインタフェースを備え、長さ、許容値、ギャップ間隔を指定できるようになりました。差動ペアを使用する場合、[ミアンダ]コマンドは最も長いトレースの長さに合わせて自動的に調整され、デザイン プロセスを簡素化します。

 

QuickTune は、Quickroute ファミリに新たに追加された重要な機能です。この機能は、1 つのトレース、差動ペア、またはトレースのグループをすばやく長さ調整し、最長のトレースに一致させたり、特定の長さを設定する柔軟性を提供できます。また、このインタフェースでは振幅とギャップの間隔を定義することもでき、トレースのチューニングを正確にコントロールし、デザイン全体で最適な信号アライメントを確保できるようになりました。

 

 

下書き線との位置合わせ

 

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Fusion の最新バージョンでは、Fusion Design または 3D ワークスペースで定義された下書き線を使用して、PCB アセットのシームレスな配置が可能になる機能強化が導入されました。この機能は、Autodesk Fusion をコンシューマ向け製品のデザインに最適な、まとまりのある統合ワークフローをサポートし、機械デザインと電子デザインのギャップを単一の統合プラットフォームでブリッジするものです。

 

Fusion のエレメカ機能により、ファイル変換の従来の障壁が取り除かれ、分野を超えたより円滑なコラボレーションが可能になりました。下書き線フィーチャを使用すると、機械エンジニアは PCB レイアウト上に参照線や図形を直接描画でき、電子デザイン エンジニアは正確なコンポーネント配置を行うことができるようになります。今回の更新により、電子デザイン エンジニアは[位置合わせ]コマンドを使用して、これらの下書き線に沿ってアセットを正確に配置できるようになり、コンポーネントの列やランド切れなどについての明確な参照を提供することで、デザイン プロセスを加速できるようになりました。この合理化されたアプローチにより、設計時間を短縮し、複雑なコンシューマ向け電子デザイン プロジェクトの精度と調整能力を向上させることができるようになりました。

 

オブジェクトを位置合わせする」を参照してください。

 

 

Fusion PCB ワークスペースで[配置]パネルが使用可能に

 

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特定のシナリオにおいて、リンクされた回路図を使用せずに PCB をデザインできるのは非常に効率的です。LED ドライバや基本的な電源ボードなど、単純な回路やプロトタイプの場合、回路図をバイパスすることでワークフローが高速化され、迅速な反復作業が可能になります。このアプローチは、オリジナルの回路図が入手できないリバース エンジニアリングや、テスト ポイントの追加、コネクタの位置変更など、完全な回路図を作成することは必要がない既存のレイアウトの軽微な修正にも有効です。Fusion の最新の更新により、コンポーネント配置パネルに PCB ワークスペース内から直接アクセスできるようになり、デザイン プロセスがさらに合理化され、これらのシナリオでの効率が向上しました。

 

 

Quickroute DRC カスタム ルールに従う

 

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最新の更新により、PCB デザインの制約が大幅に改善され、単一のグローバル設定から、[基本設定]と[デザイン ルール]に分かれ、より洗練された構造に移行しました。デザイン ルールは現在、一般ルールとカスタム ルールのセクションに分かれており、カスタム ルールでは、ボード ハウスや PCB の複雑さによって必要とされる特定の制約を満たすための柔軟なオプションが幅広く導入されています。さらに、Fusion の QuickRoute 機能(PCB 配線を合理化するためにデザインされたインタラクティブなツール群)によって、[デザイン ルール]ダイアログで定義されたカスタム ルールを完全にサポートするようになり、仕様に合わせて正確に調整されたツールを使用して、より迅速かつ効率的にデザインを完了できるようになりました。

 

 

名前によるコンポーネント検索

 

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Fusion の回路図デザインに適したパーツを見つけることは非常に重要です。今回の Fusion の更新によって、それがさらに簡単になりました。更新により、ライブラリ マネージャ内でパーツを直接検索して、[配置]パネルからアクセスできるようになりました。探しているパーツの名前を[ライブラリ マネージャ]フィルタに入力すると、そのコンポーネントを含むライブラリの一覧が表示されます。この機能は、特定のライブラリアンやサプライヤが作成したパーツを使用する場合に特に便利です。利用可能なすべてのオプションを明確に把握できるため、デザインに最適なパーツを簡単かつ効率的に選択でき、時間とリソースの節約になります。

 

 

3D PCB ワークスペースの PCB 穴での面の選択を許可

 

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Fusion 3D PCB ワークスペースでは、[デザイン]ワークスペースで慣れ親しんだ動作を採用し、穴を配置する正確な平面を選択できるようになりました。このアプローチにより、2D PCB エディタが採用する正確な配置のための参照機能が可能になりました。この機能強化により、機械デザインと電子デザイン間のワークフローがよりスムーズになり、取り付けポイントとスタンドオフ位置をシームレスに調整できるようになりました。これは、一貫性のある製造可能な製品設計の構築に貢献します。

  

 

ライブラリの入れ替えの更新

 

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コンシューマ向け製品の電子デザインでは、回路図内のコンポーネントを別のものに交換することが必要になる状況に頻繁に遭遇します。それは、価格設定、サプライチェーンの制約、または製造スケジュールに影響を与える可能性のあるパーツの入手可能性の変化など、さまざまです。Fusion のライブラリの入れ替え機能により、このプロセスがシームレスになり、数回のクリックだけでデザイン全体にわたってパーツを効率的に置き換えることができます。今回の更新では、ライブラリ更新ダイアログ ボックスで、デザインのすべてのコンポーネントに対して新しいパッケージのバリアントを選択するように求められます。これまでは、インスタンスごとにプロンプトが表示されていましたが、今回の新機能の実装では、バリアントのオプションを使用した回路図の更新によってはるかに活用しやすくなりました。

 

 

修正点:

 

  • ユーザが上下のポリゴンをビア ステッチ オブジェクトで接続している場合、無効なエアワイヤが表示されます。の銅箔ベタ ポリゴンはビア ステッチ オブジェクト内のビアを介して接続されるため、エアワイヤが表示されることはありません。
  • デザイン ルール チェックで、スプラインのアウトラインとルート ライン間のオーバーラップにフラグを設定することができません。これは、旧バージョンの Eagle 9.6.2 では正常に動作していたチェック機能が、最新バージョンでは正常に動作していないという回帰問題です。
  • 現在のライブラリをユーザの選択と入れ替えると、ボード デザイン マネージャでクラッシュが発生するという問題が修正されました。このランダムなクラッシュが発生するまでには、通常何度ものライブラリの入れ替え操作が必要でした。
  • 参照されたジオメトリを含むスケッチから関連付けのある PCB を作成する場合、[2D PCB にプッシュ]を実行した後、3D PCB 上の一部の穴が正しく表示されず、穴がまだ存在するかどうかなどについて混乱が生じることがありました。このお客様は、バグが修正され、穴が正しく表示されるようになったと報告されています。
  • 配置パネルでは、各コンポーネントの最後に選択されたバリアントと、各バリアントの最後に選択された属性セットが記憶されるようになりました。
  • 既存のドキュメントを開くと、無題の[電子ドキュメント]タブは自動的に閉じられるようになりました。

 

 

シミュレーション

射出成形シミュレーション材料データベースの更新

射出成形シミュレーション材料データベースが更新され、材料と製造元の両方について、さらに包括的なデータベースとなりました。  

  • 追加された新しい材料の総数: 216 
  • 更新された材料の総数: 121 
  • 削除された材料の総数:
  • 追加された新しい製造元の数:
  • 削除された製造元の数:
  • 新しい材料の総数: 13423  
  • 新しい製造元の総数: 615

 

 

製造

 

3D フライス仕上げ加工法でのより簡単な 4 軸加工(製造拡張機能)

 4 軸加工タイプ オプションが、ミルのすべての 3D 仕上げ加工で使用できるようになり、4 軸または 4+1 軸加工がより簡単になりました。これには、4 軸および 5 軸のツールパスで安全なリンク動作を簡単に取得できるオプションが付属しており、円柱、球、または傾斜面に対して高さを定義できるようになりました。

 

4 軸ツールパスを作成する」を参照してください。

 

  

進入とリンクの修正(製造拡張機能)

 

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製造拡張機能にツールパスを修正する新しいツールパスが導入され、完全な再計算を行わずに進入とリンクをツールパス上で調整できるようになりました。これにより、ツールパスの調整にかかるプログラミング時間が大幅に短縮されただけでなく、加工法パラメータの変更だけでは回避が困難または不可能な問題を克服できるようになりました。

 

この修正により、すべての進入とリンク、または手動選択を更新できるようになりました。ユーザは、クリアランス ジオメトリ(平面、円柱、球)、クリアランスとリトラクトの高さ、開始位置と終了位置、早送りリンク、遷移、進入をコントロールできるようになりました。

 

既定の進入とリンクの修正パラメータは、ほとんどの場合、基本ツールパスのパラメータとほぼ一致するはずです。また、進入とリンクの修正で式を作成して、基本ツールパス、親ツールパス、またはそのツールを参照することもできます。

進入が修正対象として選択されると、Fusion は対応するリンクがハイライト表示され、やむなく新しい進入に合わせて更新されることを示します。

 

進入とリンクを修正する」を参照してください。

 

 

Mac での[急斜面][緩斜面]、および衝突回避機能を使用したツールパス計算時のマルチコア使用率が向上(製造拡張機能)

これまで、Mac での[急斜面]と[緩傾斜]ツールパスおよび衝突回避機能を使用したツールパスの計算は、計算段階で 4 つのコアのみを使用するように制限されていました。Mac でのマルチコア計算のサポートが改善されたことで、この制限が解除されました。Mac ユーザは、これらのツールパスの計算時に、マシンのすべてのコアがより有効に活用されるようになりました。

 

 

平坦部加工の改善(製造拡張機能)

平坦部加工のツールパスで、壁の横にある閉じた輪郭パスの進入動作が改善されました。輪郭パスへの進入および退出時に、工具がパーツの壁または底面を傷つけないように、わずかに傾斜した水平円弧動作が追加されました。

 

また、ツールパスが開いたポケットから退出する際にコーナーで回転するという現象が大幅に減少しました。代わりに、ツールパスはポケットから直線的な動きで退出し、モデルの鋭角なコーナーはそのまま残ります。

 

 

ねじ切り: [固定サイクルを使用]の退避方法を元に戻す

固定サイクルを有効にした旋盤ねじ切り操作で、パス間の退避を最小化できるようになりました。

 

 

3D 負荷制御最小切込みピッチでのウィスパーカットの削減

 

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この機能強化は、改善されたサーフェス テッセレーションの使用により、ごく少量の材料のみを除去するカットの削減に重点を置きました。改善されたテッセレーションに問題が生じた場合は、[従来のサーフェス テッセレーション]と呼ばれるオプション機能を使用して元に戻すことができます。

 

 

水平およびスワーフ加工法での加工/サーフェス回避のサポート

 

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加工とサーフェス回避のための新しいテーブルが、固定具保護を含め、水平およびスワーフ加工法に追加されました。この機能強化により、ツールパスの使用方法が劇的に変化し、何が加工対象で、何が加工対象外であるかをより詳細にコントロールできるようになりました。

 

 

接触法線の可視化

 

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ツールパス データ ダイアログの設定に、工具軸とともに接触法線を表示するオプションが追加されました。接触法線が使用可能なツールパス上の各ツールパス ポイントの接触法線を表示します。この機能は、特に複合軸移動において工具軸の視覚的な把握に役立つだけでなく、基礎となるモデル データや三角形分割に潜在的な問題があるかどうかを判断するのに役立ちます。

 

 

[形状をプローブ]フィット機能を使用してストックをプローブ(製造拡張機能)

[形状をプローブ]フィット機能は、[形状をプローブ]機能を拡張する代替測定方法で、標準のプローブ サイクルでは測定できない角度の付いた面、穴、およびボスを測定することができます。

 

今回、[形状をプローブ]フィット機能が強化され、[ジオメトリ]タブで[プローブ モード - ストック]を使用できるようになりました。これにより、ストック([固定サイズ ボックス]や[相対サイズ円柱]など)の測定がサポートされるようになりました。また、工具方向を適用した測定や、非対称または不均等な許容差に対する確認など、ワークピース ストックのジオメトリを測定するための同様の拡張プロービング機能が提供されるようになりました。

 

「[形状をプローブ]フィット」機能の初期リリースと同様に、評価を行うには測定結果を Fusion にインポートする必要があり、また[サーフェスを検査]機能を備えたポスト プロセッサも必要になります。

 

詳細については、「[形状をプローブ]加工法」を参照してください。

 

 

メッシュ ボディのシルエット選択サポートの改善

シルエット選択が改善され、メッシュ ボディの境界がより正確に生成されるようになりました。以前は、シルエット選択によってメッシュを囲むものの、メッシュの形状に正確に沿わない、大きすぎる境界が作成されることがありました。今回の更新により、シルエット選択では、メッシュの形状に密接に沿った、より正確な境界が得られるようになりました。[基本設定](従来のメッシュ シルエット)に、問題が見つかった場合に以前の動作に戻すことができる設定が追加されました。

 

 

Iscar Tool Advisor アドイン

 

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このアドインは Fusion を Iscar Tool Advisor に接続し、使用する工作機械、切削材料、フィーチャ、パーツ ジオメトリなどに基づいて切削工具を推奨するのに役立ちます。各工具には、推奨される送り速度が対応して設定されており、加工のベースラインを提供し、特定のジョブに対する工具の選択を自動化するのに役立ちます。

 

アドインは Autodesk App Store から入手でき、製造ワークスペースで利用できます。

 

 

積層造形

 

積層造形プロセス シミュレーション: ビルド プレートから方向パーツを削除(製造拡張機能)

ビルド プレートからのパーツの削除は、X 方向または Y 方向のいずれかに方向付けてカットするか、既定のシングル ステップ削除によってシミュレートできるようになりました。 [方向を削除]が有効になっている場合、ビルド プレートは、プロセス シミュレーションの終了間際の 4 つの時間ステップにわたって徐々に切り取られます。

 

詳細については、「積層造形プロセス シミュレーション」を参照してください。

 

 

3D プリント用のコンポーネントの複製

 

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3D プリンタのビルド領域/ボリュームのコンテキスト内で、それらのコンポーネントを複製できるようになりました。以前は、同じパーツを複数個 3D プリントする場合、製造ワークスペースで積層セットアップを作成する前に、コンポーネントを複製する必要がありました。このリリースでは、積層セットアップ内でコンポーネントの追加コピーを作成することができるようになりました。

 

新しい[複製]コマンドは、関連付けられた製造モデル内で選択したコンポーネントのインスタンスを作成し、新しく作成されたコンポーネントをアクティブなセットアップに追加します。新しいインスタンスを配置する際には、3 つのオプションから選択できます。新しいインスタンスを元のインスタンスと同じ場所に作成することもでき、手動または[積層配置]を使用して自動で再配置することができます。または、境界ボックスの方法を使用して、X 軸、Y 軸、Z 軸でパーツのパターンを作成することもできます。さらに、9 月に導入された[実際の形状]アルゴリズムを使用して、1 つの軸に沿ってパーツの配列を作成することも可能になりました。[実際の形状]オプションでは、パーツ間のギャップが境界ボックスではなくコンポーネントの[実際の形状]に依存するため、パーツを可能な限り近づけることで最良の結果が得られます。

 

コンポーネントを複製する」を参照してください。

 

 

MPBF プロセス シミュレーションの精度が向上(製造拡張機能)

 

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金属粉末床プロセス シミュレーションで構造塑性をオンにできるようになりました。 この設定により、より小さく、より正確な最終変位結果が生成されるようになりました。 パーツが室温まで冷された後、ビルド プレートから取り外される前に、解析の最後に塑性ステップが追加されました。 構造塑性により計算時間は多少長くなりますが、構造塑性をオフにすることでシミュレーションを高速化できます。

 

詳細については、「積層造形のプロセス シミュレーション」を参照してください。

 

 

API

スケッチでの回転輪郭の API サポート

API は、CAM の旋盤操作の入力として一般的に使用される回転輪郭の作成と編集を行う新機能をサポートします。

 

 

ジョイント位置への簡単なアクセス

これまでは、ジョイント、位置固定ジョイント、またはジョイントの原点を取得するには、ジョイントの作成に使用されたジオメトリからそれらを推測する必要がありました。ジオメトリを使用した位置の取得は直感的ではなく、ジョイントが作成された後にジオメトリを修正すると、問題が発生していました。APIは、Joint オブジェクトの geometryOneTransform および geometryTwoTransform プロパティと、JointOrigin および AsBuiltJoint オブジェクトのトランスフォーム プロパティを提供することによって、位置を直接取得できるようになりました。

 

 

サムネイルの作成

コンポーネントのサムネイルを生成できるようになりました。サムネイルの作成では、Component および FlatPatternComponent オブジェクトの新しい createThumbnail メソッドを使用しています。

 

SelectionCommandInput の機能強化

SelectionCommandInput に新しい機能が追加されました。コマンド ダイアログ上に複数の SelectionCommandInput がある場合、

一度にアクティブになるのは 1 つ の SelectionCommandInput のみです。以前は、これらの入力は単一の内部選択セットを共有していました。つまり、各 SelectionCommandInput はエンティティを選択でき、各 SelectionCommandInput はアクティブな間に選択されたエンティティを記憶していました。ただし、これは、一度選択されると、そのエンティティは既に共有選択セット内にあるため、再度選択することはできないことも意味します。今回の拡張機能により、各 SelectionCommandInput に対して、独自の選択セットがあるかどうかを指定できるようになりました。有効にすると、1 つの SelectionCommandInput で選択されたエンティティを、別の SelectionCommandInput で再選択することができるようになります。この動作の定義は、Command オブジェクトの hasDistinctSelectionSets プロパティを使用して行われます。このプロパティの既定の動作は false であるため、選択セットは 1 つで、以前の動作と同じでした。

 

また、コマンドの開始時に既に選択されているエンティティを、コマンドの SelectionCommandInputs で使用できるようにするかどうかをコントロールする機能も強化されました。以前の動作は、常に使用できるようにするというものでした。更新により、SelectionCommandInput オブジェクトには isUseCurrentSelections プロパティが追加され、それらを考慮するかどうかを選択できるようになりました。このプロパティを False に設定すると、現在の選択は完全に無視されます。

 

 

オカレンスの元の変換を再定義

コンポーネント(オカレンス)をデザインに追加する際、初期配置中にコンポーネントを再配置することができます。Fusion では、配置後のオカレンスの初期位置を編集できるようになりました。API でも、Occurrence オブジェクトの新しい initialTransform プロパティを通じて、この機能がサポートされるようになりました。

 

すべてのオカレンスに編集可能な初期位置があるわけではありません。たとえば、オカレンスをパターン化する場合、パターン用に作成されたオカレンスの初期位置は変更できません。isVaildForEditInitialPosition プロパティは、初期位置が修正可能かどうかを示します。

 

 

ASM によりボディ アウトラインをすばやく計算

TemporaryBRepManager は、createProjectedBodyOutline メソッドを追加することにより強化されました。この方法は、スケッチの Project コマンドに似ており、スケッチにボディを投影して、ボディのアウトラインをスケッチ曲線に沿って作成することができるようになりました。この新しい方法では永続的なエンティティは作成されず、ボディの「影」を表す 1 つ以上の面を含む一時的な BRepBody が作成されます。

 

また、この方法では ASM (Autodesk Shape Manager)の高速計算機能を使用して、指定された平面に投影されるボディのアウトラインを計算します。これは、[投影]コマンドを使用するよりもはるかに高速で、強力です。なお、Project コマンドを実行しても閉じた曲線が生成されない場合があります。新しい方法では、より信頼性の高い結果が返されますが、定義した許容誤差を使用して近似結果が返される場合もあります。

 

 

お客様から報告された不具合の修正

 

ジオメトリ フィーチャの[位置合わせ]拡張機能による正確なプレビューの実現

2023 年 7 月のリリースでは、オープン チェーンの選択を強化するために「ジオメトリ フィーチャの[位置合わせ]拡張機能」が追加されました。これにより、複数の拡張機能の値を同時に変更でき、グラフィカル プレビューで拡張機能に適切な値を設定できるようになりました。しかし最近になって、グラフィカル プレビューが表示されないというリグレッションが発生していました。この問題は修正され、グラフィカル プレビューが正しく表示されるようになりました。

 

 

リンクされたツールパスに対する補正矢印の表示修正

ジオメトリの選択により、新しい操作を作成する際の時間を短縮できるようになりました。以前の操作から輪郭を再利用することができ、必要に応じて補正値を変更するオプションも追加されました。また、プレビュー内にグラフィック表示に関する問題がありました。新しく開始された操作の補正矢印が、元の操作からの補正矢印の方向を示していたため、多くのケースで間違って表示されていました。今回の更新では、この問題が修正されました。

 

詳細については、「ジオメトリの選択」を参照してください。

 

 

空のツールパスを使用した取残し加工を修正

取残し加工では前の操作の残りのストックが追跡されますが、空のツールパスで問題が発生しました。(特定のフィーチャがない場合に、自動 CAM プログラミングで空の操作やツールパスがよく発生します。)取残し加工では空のツールパスを無視することができ、残りのストックは前の操作から引き継がれる必要があります。しかし、空のツールパスがストック モデルに影響し、後続の操作で使用できなくなるというバグがありました(回避策は空のツールパスを使用しないことでした)。この問題は修正されました。

 

 

Mac の起動時にハングする問題

Mac に Protein ライブラリをロードすると、起動時に Fusion がハングするという問題が解決されました。

 

 

ブラウザの問題を修正

新しい名前が元の名前よりも短い場合(たとえば Body1 から Body へ、1234 から 1 へ)に、コンポーネント ブラウザ ノードの名前を変更できないという問題が修正されました。

 

 

[Windows] Fusion をドラッグした際にパラメータ ウィンドウが縮小されるという問題を修正

Fusion アプリのフレームをドラッグすると、[パラメータ]ダイアログ(およびその他のダイアログ)の

 ウィンドウ サイズが縮小されるという Windows 固有の問題が修正されました。

 

 

[Windows] Fusion アプリのウィンドウをドラッグした際にドッキングが解除されたコマンド ウィンドウで発生する揺れの問題を修正

Windows クライアントで、メインの Fusion アプリ フレームを移動すると、ドッキングされていないコマンド ウィンドウが揺れるという問題が修正されました。修正後は、揺れが発生することはなくなりました。

Mac ユーザは、アプリのフレームを移動するとコマンド ウィンドウが非表示になるため、影響を受けませんでした。

 

 

タイムラインからフィーチャを削除した後にブラウザ ノードがハイライト表示されたまま動かなくなる問題を修正

タイムラインからフィーチャを削除すると、そのフィーチャを使用するモデル ブラウザ内のボディ ノードが永続的にハイライト表示されたままの状態になるというバグを修正しました。

 

 

タイムライン フィーチャ メニューを右クリックした際に発生する問題を修正

フィーチャがハイライト表示されている場合に、ブラウザでボディを右クリックするとタイムラインのメニューが表示されるという問題が修正されました。

 

 

 

インサイダー プログラム

 

オートデスク コミュニティとの交流を深め、インサイダー プレビューを使用して、一般公開の 1 ヵ月前に最新版を試してみませんか? ぜひ Fusion Insider プログラムをご確認ください。Autodesk Fusion Insider プログラムでは、一般公開の 3~4 週間前に、Fusion の次期バージョンとすべての新機能、改善、修正にアクセスすることができます。メンバーになると、更新プログラムの展開時期、新機能、および今後の予定など、内部情報を得ることができます。また、限定イベントに参加したり、プレリリースの機能を試したり、製品チームに直接フィードバックを送ったりする機会もあります。

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