スケッチの基本的な部分なのでとても良いところで質問されたなぁと思います。
・駆動寸法と参照寸法
まず、スケッチで入れる寸法には駆動寸法と参照寸法があります。
駆動寸法というのはそのスケッチを形作る為に最低限必要な情報で、この寸法を変更することで図形を後から自由に変化させることが出来ます。これをざっくりとパラメトリックと言います。
参照寸法というのは、本来必要なかったり他の駆動寸法や幾何拘束などで既に寸法が決まってしまっているが、便宜上入れられる寸法で(カッコ)で記入されます。こちらは駆動寸法が変更される事により自動的に寸法が変更されます。
例えば、正三角形の3辺はすべて同じなので、1辺に寸法が入っていればその三角形の形状の大きさは確定します。
こんなふうです。底辺が50ならば他の辺も50ですし、底辺を25に変えれば他の辺も自動的に25に変わります。

この時、両側の50の寸法を入れる際に出てくるのがこの表示。

これはこれ以上駆動寸法を入れるとエラーになるので参照寸法にしますか?と聞いているんですね。
被駆動を作成を押すと参照寸法が作られ、キャンセルを押せば上記のようにエラーとなるわけです。
これが @natsuhiso さんに添付いただいた動画のエラーの真相です。
あのエラーの場面では被駆動を作成を押すのが正解です。
この参照寸法というのは全く悪いものではなく比較的頻繁に使うので、私などは左側にある次回から表示しないというチェックをすぐに付けてしまいます。
・幾何拘束と完全拘束スケッチ
ついでに、幾何拘束についても過剰拘束という場面に遭遇します。
幾何拘束については参照拘束というものは無く、過剰に付けられないというルールになっているので、その拘束を追加すると過剰ですよとすぐにエラーが出ます。
例えば正6角形の対辺は必ず平行なので平行拘束は付けられません。
上記の寸法と幾何拘束を合わせてスケッチ上の線の形状が確定すると、その線は黒色に変わります。
そして、スケッチ上のすべての線が確定状態になると、完全拘束スケッチと呼ばれ(名称色々あり)ブラウザのスケッチに鍵マークが付きます。

業務などで使用する場合なるべくスケッチを完全拘束の状態にしています。趣味で使用する場合もトラブルを減らそうとするならば、完全拘束にするほうが良いと思います。
スケッチを完全拘束にするにはどこに何の拘束や寸法を入れたら良いのかは、水色のラインや交点などを掴んでドラッグしてみるとその図形が動くので、何が足らないかが視覚的にわかります。
垂直平行の拘束が足らないのか、一致なのか、駆動寸法なのか、動かすことでわかります。予期しない動きをした場合にはすぐにCtrl+ZでUndoすればOKです。
実際に幾何拘束や寸法をスケッチをドラッグしながらどこがどう動くのか、どこに拘束を付けると変化するのかを動画に撮りました。とても単純な作業ですが実務でも完全拘束にならなくて困った時には同じ様な事を繰り返してスケッチをしています。
動画中の後半、完全拘束になった後に入れる寸法はすべて(参照寸法)なのが分かると思います。
https://knowledge.autodesk.com/ja/community/screencast/d97d7d6e-6175-46f9-b65b-31e768b24afa