他のCADソフトのジョイントの手法に囚われFusion360のジョイントの概念が一向に理解できていません。
添付書類の画像の部品関係のジョイントを設定する方法をご教授ください。
１）AーA’の面を密着させる
２）大穴BーB'を揃える
３）ネジ穴CーC'を揃える
１～３）で互いの部品を固定させたい。
何度かトライしているのですが、AーA’の密着ができない。向きが揃わない。
または、密着するがその場合部品が干渉してしまう。
大穴BーB’を揃えてネジ穴CーC'を設定すると重複設定なのか赤い「！」マークがついて揃いません。
よろしくお願いします。
@3km4565 さん、こんにちは。
これはどのCADでも同じなのですが三次元空間中のパーツは6つの自由度を拘束すれば位置が決まります。6つの自由度とはX軸、Y軸、Z軸に沿った移動とX軸、Y軸、Z軸回りの回転です。（このXYZ軸はファイルの座標系とは必ずしも一致しないのでご注意ください）
Fusion360の場合はこれらの自由度をコントロールするのに「ジョイント」という機能を使っています。デフォルトで出てくる「剛性ジョイント」は6自由度を一挙に拘束することができます。ですから部品相互の位置を固定する場合にはこの「剛性ジョイント」一つだけで事足ります。
ジョイントの種類は「剛性」の他にも「回転」や「スライド」等がありますが、6自由度を拘束する「剛性」に対して、特定の自由度を残したままにするというものになります。例えば回転ですと、3軸の移動と2軸の回転が固定され、残り1軸の回転だけ自由度が残ります。
ジョイントの種類はモーションというタブで選択することになります。
実際の操作ですが、ジョイントの基点として選べるのはエッジの端点と中点、面の中心、円の中心、スケッチ点、スケッチ線分の端点と中点等になります。これ以外に任意の点を基点としたい場合は「ジョイントの原点」を各コンポーネントの中に作っておき、ジョイントを付加するときに利用したりします。もちろんエッジの端点とか中点等にジョイントの原点を配置しても全く問題ありません。
次の動画では円筒の端点（中心点）にジョイントの原点を配置してコンポーネント間に剛性ジョイントを付加しています。
ジョイントの原点を使うメリットとしては先ほど説明したように、任意の点をジョイントの基点とできること以外に、ジオメトリが変化した際にも位置を維持してくれますので、設計変更時にエラーが出にくいということがあります。このあたり実際に試して感触をつかんでみてください。ちなみに私はできる限りジョイントの原点を作ってジョイントを付加するような運用にしています。手数は増えますがアセンブリ構造の見通しが良くなり管理がしやすくなるからです。
また他のCADではアセンブリを組むときに「合致」とかの機能で部品相互の位置を決めていくと思いますが、多くの場合は一度に拘束できる自由度が限られているはずです。ですから今回のような場合ですと、面を合わせるということと、円筒の中心を位置合わせするということと、ビス穴の中心を合わせて回転方向を決めるというふうなステップを踏んでいくと思います。
@3km4565 さんへ こんにちは
＞他のCADソフトのジョイントの手法に囚われFusion360のジョイントの概念が一向に理解できていません。
ビデオだけですいませんでした。
詳しくは@adachitech7 さんが書いて頂いた通りです。
@adachitech7 さん、ジョイントの解説ありがとうございました。 私も勉強になりました。
実は、私はInventor の拘束からFusion360のジョイントに慣れるまでに相当悩んだり考えたりしました。
その時に使った方法は、このフォーラムに投稿される質疑応答の中で、ジョイントに関係するものを選び
解決策のファイルをダウンロードして、どの様にジョイント（剛性・回転等）させて、
使っているのかを学びました。（主に@adachitech7 さんのファイルが多かったような！）
どの部分が動いてしまうのでしょうか？
ファイルを添付して頂けると確認出来ますので。
ちなみに私の添付したファイルだと、コンポーネント１（ボディ側）を固定しているので、動きません。
コンポーネント２（蓋側）は、ジョイント（剛性）を使っているので、動きません。
別のネジ穴（対角状）にジョイント（剛性）を付けて見ましたが、エラーは起きませんでした。
上記の操作をビデオにしましたので、見てください。
ファイルを添付しますので、確認してみてください。
Hidetoshi Wada
Mechanical designer
