Fusion360から中間ファイルでエクスポート、金型工場へのデータ支給を検討しています。
金型加工の都合や、データ交換時の形状破損防止の意味でも、accuracy(寸法精度)は
0.001mm以下で支給したい所ですが、Fusion360から中間ファイルのエクスポート時には
寸法精度等の設定項目が見当たらず、そのままでは寸法精度が足りず、複雑な形状では形状破損が
おきています。
又、他の質問では以下のように耳にしているため、モデリング時の設定問題でも無いようです。
表題:トレランス(許容差)数値について
ジオメトリ群を構成する精度としては、フィーチャによりますが、0.00001mm程度が最小値になります。(絶対精度) また、この精度を変更することは出来ません
どのような手順を踏めば、寸法精度0.001mmのstepファイルを作成できるのか、わからない状況です。
よい方法ありましたら、教えて下さい。
以上、よろしくお願い致します。
y_nakamuraさん こんにちは
こちらに関連しそうな記述はありましたが、対策らしい対策では無いような・・・
Igesでも確認しましたが0.01mmでした。 但しStepはわからないのですがIgesの場合
「トレランス0.01mmのデータです」と言う意味ではなく、「0.01mm以上の精度を持つCADで
インポートしてください」のような意味だったような気もします。
(まぁ結局トレランス0.01mmってことになるのかも・・・)
>寸法精度0.001mmのstepファイルを作成できるのか、わからない状況です。
恐らく設定出来る項目が無いと思うと、MAXの条件で処理を行っているのではないのかな?
と思います。案外、それらを(エクスポートするバージョンとか)設定出来るCADの方が
少ない気もします。
>複雑な形状では形状破損がおきています。
トレランスの問題もあるかも知れませんが、ソフトの相性のようなものもある
かもしれません。個人的にはCADカーネルがACIS系のソフトを多く使っているので
よく変換できている印象です。(Parasolidでしょうか?)
無謀なアイデアですが、Fusion360で10倍にスケーリングしたデータをエクスポートし
受け取り側のソフトで1/10倍にしてみると・・・難しいかな。
以下は、読み飛ばして頂いても構わないぐらい、個人的な印象です。
Fusion360は、複雑な形状の大きなデータも比較的軽く扱える印象を持っています。
(Autodesk製品全般に言えるのですが、画面上の表示が綺麗なのにも関わらずです)
その理由の一つがトレランスが少し甘いのではないのかな? と思っています。
スプリクト作成したりするとわかるのですが、Fusion360が内部的に持っている
長さの単位はセンチメートルです。
http://help.autodesk.com/view/fusion360/ENU/?guid=GUID-A81B295F-984A-4039-B1CF-B449BEE893D7
一般的な機械系CADの場合はミリメートルです。
同じCADカーネルを使用しているInventorもセンチメートルのようです。
https://adndevblog.typepad.com/manufacturing/2012/07/unitsofmeasure-object-and-example.html
この事を考えると、Autodesk ShapeManager(CADカーネル)自体の長さの単位が
センチメートルなのではないのかな?と感じてます。
通常のCADで0.001でエクスポートするものを0.01で行う理由も何となく納得できたりします。
(10倍にして1/10倍にするのは、そんな意味です)
となると、もうどうやっても届かない領域のような気がします。
但し、”常に高精度のものが良いもの” とは限らないとも思ってますよ。
kandennti様
カーネルの仕様等まで含めて、色々な情報有難うございました!
>10倍にして1/10倍にする
この方法(厳密には最初から10倍で作成して、受け手CADで1/10倍にする)
である程度対応可能なようなももの、どうやらFusion360は、パーツ寸法が大きくなると、絶対精度0.01mmではなく、相対精度に変化してしまうようで、10倍スケールでは直ぐに上限(2000mm)の寸法を超えてしまい、残念ながら完璧な対策とはならない感じでした。
>(Parasolidでしょうか?)
creo parametricは独自カーネルのようです。
以下、読み飛ばして頂いても構わないぐらいの余談です。
業種によって必要な精度はまちまちなものの、下流工程都合で0.001mm精度が要求されてしまう(金型加工の為の物理的精度として、データ交換の利便性として)業種は確実に存在していて、CAD乗り換えの選考基準(必須スペック)
になってきたりするので、是非オートデスクさんには『絶対精度固定モード』と『トレランス0.001mmモード(カーネル上の処理に対して、UI上の表示寸法とエクスポート時の寸法を一桁ずらして、10倍精度で作動)』的な物を実装して、シェアを広げてほしいなと思いました。
少なくとも対creo parametric(インポート時、外部精度で設定)でのデータ交換の打率は、かなり複雑な形状であっても、ほぼ問題の無いレベルで実現可能なようなので、後一歩なんですよね。
こんにちは
Fusion360の要望を上げるための日本語フォーラムがありますので、今回の要望をこちらに投げてみてはいかがでしょうか。
https://forums.autodesk.com/t5/fusion360-aidia/idb-p/963
現場視点でのCAD選考基準を考慮した説得力のある要望だと感じましたし、自分も是非欲しい機能でもあります。
アイデアページに投稿されましたら投票させていただきますし、要望用のフォーラムに書き直すのが面倒な場合は代理で書いちゃいますのでご一考ください。
gymnyan-man様
フォーラムのご紹介有難うございます!
早速投稿させて頂きました。
『トレランスの指定』『絶対精度への固定』機能の追加
よろしくお願い致します。
お探しの情報が見つからないときは、コミュニティで質問しましょう。困っている人がいたら、情報を教えてあげましょう。