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みなさん こんばんは
大規模アセンブリ(パーツ数1000以上)で、モーションリンクやモーションスタディを
使って、一部の子assyを動かし、全体の動きの確認や干渉チェックを行えるようにするには
どうしたら良いのか考えてみました。
(他の手段でも出来る方法はあると思いますが、一つの方法として)
通常に組み上げたパーツ数の多い装置を動かそうと思うと、動作が重くなり殆ど動かなく
なります。(PCスペックを最高のレベルに上げれば判りませんが)
考え方としては、通常に組み上げた装置とは別に動作確認・干渉チェックのためのモデルを別に作ります。
*予め、Assy_motion(仮名)等の別フォルダを作っておくと便利です。
*このフォルダに関係するファイルを順次入れておきます。
大規模アセンブリを作っている場合、幾つかの子assyを親assyにリンク付けで配置していると
仮定しています。 リンク付けで無くても大丈夫です。こちらの方が一手間省けます。
Inventorのシュリンクランプの様な感じです。←あくまでも感じです!
装置の中で、動きの有る部分(エアーシリンダーやスライドレールや回転等)と
動きの無い部分をassyの中で確認します。動きの無い部分は、下記の要領でボディ数を減らして
再度、親assyに子assyとしてリンク付けで配置します。
① 動きの無い子assyを結合コマンドを使って、一つのボディを作ります。
a: リンク付けで配置している場合、リンクの解除が必要です。
b: その為、必要に応じて元のアッセンブリファイルを違う名前等で別に作ります。
(例:布チャックユニット_type-C → motion_布チャックユニット_type-C)
c: リンクの解除時には、”サブコンポーネントを含める”を指示します。
リンクしているコンポーネント数が多い時は、10-20コンポーネント位づつ解除した方が
良さそうです。
d; 結合コマンドを使う時の注意は、新規コンポーネントとツールを維持にチェックします。
e: ツールボディの選択で、未選択の部分がある場合、動きや干渉に関係ある場合は、
マウスを使って、追加していきます。
② 出来た新規コンポーネント251を見ると、ボディ数1個になりました。
元のボディは174個です。
a: この新規コンポーネント251をアクティブにして右クリックでエクスポート(f3d)します。
今回の場合でf3dのファイル容量は3.2MB位ですが、stepだとファイル容量が12.7MB位になります。
③ この様にして、結合したボディを作って行きます。
a: エアーシリンダーやスライドレール等の動きがある部品は、そのまま使います。
④ 親assyに、結合したボディをリンク付けで配置していきます。
添付写真の説明です。
写真1 ボディ数が174ある子assy(リンク付けで配置)を例に
写真2・3 元のアッセンブリファイルを”名前を付けて保存”で別ファイルを作ります。
次に、”サブコンポーネントを含める”でリンクを解除します。
写真4・5 結合コマンドを使って、ボディを選択します。
”新規コンポーネント”及び”ツールを維持”にチェックします。
未選択の部分で干渉等に必要な部分があればマウスで選択します。
写真6・7 新しいコンポーネント251が作られます。この場合のボディは1個ですね。
新しく作られたコンポーネント251をアクティブにして、右クリックで
”エクスポート”をします。 ファイルタイプはf3dにします。
この時のダイアログで通常はローカルコンピュータにチェックが入っていますが
クラウド内のプロジェクトに保存で、先に作ったファルダを指定すると、
少しは手間が省けます!
写真8 チャックの子assyですが、これだけでも72ボディあります。
写真9 写真8の子assyを結合コマンドを使うと、ボディ数が7~8になります。
このチャックは、2つのシリンダーで3つの動きをするのですが、個々の状態で
結合コマンドを使って3種類の形状を作っています。
写真10 本体フレームの子assyですが、357ボディあります。
写真11 写真10の子assyを結合コマンドを使うと、ボディ数が2になります。
写真12 装置全体ですが、stepファイルでインポートした状態です。
左側のユニットはアイマークで消しています。見えているボディ数が3207あります。
写真13 写真12の装置と同じ状態に結合コマンドを使ったパーツをリンク付けで配置しています。
ボディ数は、184です。 これ位なら、モーションリンクやモーションスタディを使って
動かす事が可能です。
かなり、手間が掛かりますが、Fusion360で大規模アセンブリを動かす方法の一つとして提案してみました。
参考になる方は少ないかな?
写真 1
写真 2
写真 3
写真 4
写真 5
写真 6
写真 7
写真 8
写真 9
写真 10
写真 11
写真 12
写真 13
ビデオのURLと下記2点のファイルを添付致します。
Assy-motion_布チャックユニット_type-C (3MB)
Test_motion-link_2021-02-16 (23MB)
Assy_motion-study
Hidetoshi Wada
Mechanical designer
解決済! 解決策の投稿を見る。