CAM ４軸加工について
@tatao65882329 さん、
私の持っている機械は卓上ですがA軸ユニットが付いています。円筒に文字を掘る場合はA軸を回転させて概ね垂直の方向から刃物を降ろしていけばいいと思います。（A軸は自動で動いてくれます）
こういった文字刻印をする場合、例えばスケッチを利用して工具が入る方向（すなわち円筒の回転角度）を定義することができます。
ストック設定でこんな感じで加工の原点とZ軸方向を定義します。
3D加工の投影で最初の文字を選択。
パスはこんな感じです。
続いてストック設定の原点とZ軸方向はそのままで加工の工具方向を新しく定義します。
文字選択はこんな感じ。
もう1つの文字セットも同様に設定します。
シミュレーションするとこんな感じです。工具の方が傾いていますが実際には軸の方が自動で回転します。
こんな感じでパスを出すことは可能です。あと確認しておかないといけないのは機械に合ったポストスクリプトとそれがA軸の回転に対応しているかどうかでしょうか。私の機械もデフォルトのポストスクリプトはA軸の動作がキャンセルされていました。今はこれを手修正して動くように設定して使っています。
A軸やC軸を使いこなそうとするならば、エクステンションの付加軸のオプションをサブスクする必要がありますが、これは年間70万程度するので、本格的にこの仕事ばかりをするなら分かりますが、なかなか手が出ません。
ただし、なんちゃって付加軸で文字を書いたり、ちょっと溝を掘ったりする程度ならば、標準の製造構成でも可能です。
例えば、こんな風に字を書くだけならば、マシンとポストが対応していれば普通に行けます。
旋盤とミルターンで設定を行い、ミルの項目の彫り込みを使います。
文字のスケッチを選択し、ツールをラップをオンにして巻き付けたい外径を選択します。
深さなど色々と設定は可能ですが、適当にパスだしすれば、なんとなく感覚がつかめると思います。
動画にもしてみましたので、参考にどうぞ。
普段あまり投影のパスを使わないのですが、恐らく投影だと輪郭しか切削しないと思います。
中まで彫り込むならば通常はV型の工具で彫り込みをしようするのですが、こちらは平面だけのパスで、今回のように湾曲しているシャフトのサイド側では使えません。
なので、モデル上に文字をエンボスなどで彫り込んだものを用意して、ボールエンドミルなどを使って3D加工するのが最短の方法かと思われます。
適当にボールエンドミルを定義して、スキャロップを使ってパス出ししてみました。
データも添付しておくので参考にどうぞ。
@tatao65882329 さん、
2Dの彫りこみを使えばどうでしょう？実際にこれで加工したことはないのですがツールパスは出せるようです。
工具は90°のスポットドリルを使ってみました。
文字を輪郭に変換。（投影はしなくてもいいようです。）
文字輪郭を選んで「ツールパスをラップ」をオンにしておきます。これで円筒面に沿いながら文字輪郭の中央を刃物が動いてくれるようです。
生成されたパスです。
シミュレーション動画です。
ただしこれは機械側で4軸同時加工ができることが前提のようですが。。。
あら？ ミルだとラップスイッチオンに出来る？
先日ミルターンのラップを選択のスイッチがオプションになっているってお話してましたが、もしかしてミルターンだとサブスク会員で無くてもオンにできたりしますか？ ちょっと確認していただけると嬉しいです。
それと彫り込みは先の太さは面取りミルの深さを利用して再現されるので、例えば日本語フォントの細くなった行書体などもそれっぽく表現されるので面白いですよ。
@tatao65882329 さん、
ツールパスにラップを有効になっていない場合は一度基本設定を確認してみてください。
私の設定はこのようになっています。
スポットドリルで加工する際にはこのような感じで彫りこんでいきます。文字の輪郭に合わせて深さを調整してくれるみたいですね。
@Bunga777 さん、
私は個人版のアカウントを持っていないので検証できないのですがひょっとしたら関係あるかもと思いました。
ちなみにサブスク版では回転輪郭をオンにしてもオフにしてもどちらでもパスは出せましたが。。。ちょっと良く分からないですね。
