ultegra1000さん こんにちは
上手く説明されているサイトを見付けられなかったので、
雑な説明で申し訳ないのですが・・・。(雪かき疲れた)
ボールエンドミルの場合、実際に加工する際の工具長の測定方法が
二通りあります。
1つは先端部分までの長さ。
もう一つは、ボールエンドミルのR中心までの長さ。
(先端までの長さ - Rサイズ)
一般的に3軸が先端長さで測定し、5軸は中心長さで加工されるようです。
上記の先端長さで説明します。
出来上がったツールパスの断面を想像して下さい。
オレンジ色:加工するモデル
緑色:工具
赤色:モデルと工具の接触点
水色:工具長の位置
左図は垂直に近い位置での工具の位置です。
CAMは接触点の座標値を出力するのではなく、あくまで工具の先端の
座標値を出力します。
右図は水平に近い位置での工具位置です。
接触点と工具先端位置がほぼ一致します。
恐らく ”食い込んでいる” と記載したのは水平に近い位置での
ツールパスを示しているのだろうと思いますが、食い込んでいる
訳では無いですよ。
Fusion360CAMで「工具の中心」としてツールパスを作成する
方法は・・・わからないです。
加工のシミュレーションを行うときに、「工具」と「ツールパス」にチェックを入れておくとツールパスに沿って工具がどう動くのか視覚化することが可能です。
私もやってみましたが、ボールエンドミルは加工対象のサーフェスから一定値のオフセットではないようです。
工具の位置はは画像の赤矢印の位置のボタンやバーを動かすことでコントロール可能となっています。
また、食い込んでいるように見えるツールパスですが、加工対象の面が傾斜しているということはないでしょうか?(波型方向に沿って向こう側に落ち込んでいる)
細かな事になるようであれば、TerukiObaraさんが記載しているように実際のファイルを見るしか
確認する方法は無いですね。
こちらの2番目のadachitech7さん記載されている方法です。
https://forums.autodesk.com/t5/fusion-360-ri-ben-yu/sheru-huagadekizuni-kushindeimasu/td-p/7707040
あとは、シミュレーションのストックを確認して見ましたか?
Fusion360CAMでは、モデルとストックを表示させた状態の場合
仕上げ代0以上でストックが表示されている状態になるようです。
(画像は、意図的に径方向を食い込ませたツールパスで表示させています)
外側からいい感じに切込ませるために加工領域を外側にオフセットしたら、加工対象がないので工具が落ちている状態といった印象を受けました。
食い込んで見えるのは加工領域を延長した部分(形状の端を加工するところ)では工具の底ではなく側面で削っているため、
工具の底と削っている部分の高さの差の分ツールパスがZマイナス方向に出ているのだと思います。
私のよくやる方法としては、加工する面を延長して工具が落ちないようにします。
「パッチ」の「オフセット」コマンドでオフセット値0、新規ボディで上の面のコピーを作成します。
延長コマンドで今作った面のコピーの四辺を延長します。今回は3か4mm。
CAMに戻って走査線を編集、図形のページの「モデル」というところでさっき作った延長した面を選択します。
「モデル」はこの加工でのみ、選択したものも加工対象に含みますよという設定になります。
これでパスを出すと、モデルの上に乗っかっている面が加工対象になりますので、加工領域を外側に延長しても工具が落ちなくなります。
スクリーンショットを取るのに使ったサンプルファイルも添付しましたのでご確認ください。