少し間が空いてしまいましたが、続きを書いていきたいと思います。
今年の Autodesk University (AU) は、中部夏時間 2025 年 9 月 15 日(月)から 18 日(木)にかけて、アメリカ・ナッシュビルで開催されることが決定しました。
もし皆さまが AU 2025 での発表をお考えであれば、これまでのスケジュールを参考にすると、春頃のスピーカー応募期間が重要なタイミングとなり、晩夏には事前のビデオ撮影が行われる可能性があります。時間が限られているため、早めに準備に取り掛かることをおすすめします!頑張ってください。
さて、AU 公式 Web サイトでは、AU 2024 で最も評価の高かったクラスと講演者が以下の記事で公開されています。
Best of AU 2024 Awards: Top-Rated Classes and Speakers(英語)
ひとつの例として、Construction 部門で高評価を得た Dustin Ridley さんと Varun Raja さんによる "Enhancing Labor, Quality, and Prefabrication Through In-Wall Coordination" をご紹介します。このクラスでは、壁内コーディネーションを通じた労働力、品質、プレハブ化の向上について解説されています。
参照:セッションの詳細とビデオ、プレゼンテーション資料(英語)
Revit や Navisworks を活用し、軽鉄間仕切りの壁を調整することで、壁のプレハブ化を目指し、生産性や品質の向上を図るという内容です。
この発表に関連するビデオ、プレゼンテーション資料、配布資料は、同クラスの詳細ページで公開されています。こうした過去の発表資料を自由に閲覧できる点も、Autodesk University の魅力のひとつです。
AU 2024 ではすべての発表が事前収録となりました。以前は会場での発表を撮影していましたが、現在は事前収録を行うため、実際の発表の様子は現地でしか見ることができません。
今回の彼らの事前収録ビデオは 52 分 26 秒、プレゼンテーション資料は 63 ページ、配布資料は 121 ページにもわたります。英語が流暢な方であれば直接英語の資料を作成できますが、多くの日本の方にとっては、一度日本語の資料を作成し、それを翻訳する手順が発生します。
発表の原稿は、PowerPoint のスライドと発表内容を日本語で書き、それを翻訳して英語の発表練習をする必要があります。この準備は大変ですが、成功させるためには不可欠なプロセスです。
121 ページの配布資料
63 ページのプレゼンテーション資料
過去の評価の高い発表事例や、皆さまが取り組もうとしているテーマに近い発表事例を参考にすることは非常に重要です。ビデオを視聴することで、効果的な話し方やプレゼンテーションの進め方についての具体的なイメージを得られるでしょう。
もし AU 2025 での発表を目指すのであれば、以下のようなスケジュールを立てることが必要になると思います。AU 2024 が 10 月開催だったのに対し、AU 2025 は 9 月開催ということで、すでに準備を始める時期に差し掛かっています。
また、発表が決定してから講演用の PowerPoint を作成し始めると、スケジュールが非常に厳しくなるため、あらかじめ内容を準備しておくことをおすすめします。発表者として選ばれる競争倍率は高く、不採用となることも多いですが、しっかりとした準備は成功への第一歩です。
AU 2025 での発表のためのスケジュール例
※これは過去の応募期間と筆者の発表経験を参考に作成した例です。正式な要綱やスケジュールは、AU 公式 Web サイトでの公式発表でご確認ください。
Autodesk University で発表することに、ここまで多大な労力を費やす価値があるのか。この問いへの答えは、間違いなく "YES" です。Autodesk University は特別な場所です。全世界から約 1 万人が集まり、様々な発表を聞くために訪れます。この場で発表することで、多くの学びや貴重な経験を得られるでしょう。
AU 2024 では、日本から 11 組の発表が行われました。今年は何組が参加し、どのような内容が発表されるのか、今からとても楽しみです。
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