毎々お世話になります。
表題について、以前よりフォーラムで質問をしておりますが、
ようやく「画像の埋め込み」に関して取り組める状況となり、実装に向けての調査を実施しました。
調査の結果、6月当時の結論である「OLEオブジェクトによる画像の埋め込み」で対応するにしても、
実際にはAutoCAD上の編集において大きな制約があるように見受けました。
ここまでの質疑を整理する意味でも
AutoCADの機能として「できること」と「できないこと」の切り分けをさせてください。
# 「外部参照」と「埋め込み」で一長一短はあるようなので、
# できること/できないことの情報を整理した上で、お客様と協議したいと考えております。
#
# 具体的には...
# 「A.図面ファイル(DWGファイル)とPDF/画像ファイルの二重管理を避けたい」要求と
# 「B.取り込んだ画像をAutoCAD上で加工したい(回転/クリッピング)」要求が
# 両立しないのであれば、アプリケーションの機能として落とし所を考える必要が出てきます。
(知りたいこと)
1. 「画像ファイルを図面に『埋め込む』方法」は「OLEオブジェクトで埋め込む」以外の方法はない、
という認識で正しいでしょうか?
2. OLEオブジェクトとして画像を取り込んだ場合、PDFやラスターイメージの外部参照(アタッチ)と異なり、
AutoCAD上での編集に以下のような制約が見られますが、
AutoCADの標準機能だけでこれらの制約を回避する方法はない、という認識で正しいでしょうか?
(確認した編集の制約の一部)
・画像の回転操作はできない
(位置の回転はするが、OLEオブジェクト内部の画像が回転しない)
・画像の一部をクリップ(トリミング)することはできない
# 回転に関しては、以下の情報を把握しています。
#
# OLEオブジェクトの回転
# https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/learn-explore/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/R...
#
# 別解として取り込む前に画像を加工、ダブルクリック⇒画像を加工する手はあるとは思いますが、
# あまり望ましい方向ではないと思っています。
3. 外部参照(アタッチ)で対応すれば、上記の編集に関する制約はなくなると思われますが、
元々の課題である「参照元ファイルの管理(二重管理)」が問題となります。
以下の情報より、外部参照のファイルパスを「パスなし」に設定すれば、
DWGファイルと参照元ファイルを同じフォルダで管理することにより外部参照が維持できる、
という認識で正しいでしょうか?
「参照」を理解すればAutoCADがわかる。(21ページ)
http://images.autodesk.com/apac_japan_main/files/autocad_dojo_session2.pdf
概要 - 参照図面にパスを設定する
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2016/JPN/Au...
# 仮に「アタッチ(ファイルの二重管理)」を選択するとしても、管理は可能な限りシンプルにしたいと考えます。
4. 画像を図面に表示するための選択肢は、上記(アタッチ or OLEによるイメージの埋め込み)以外の方法はない、と考えてもよろしいでしょうか?
解決済! 解決策の投稿を見る。
回答者: Katsuaki.T. 解決策の投稿を見る。
akifumi_nakano さん、こんにちは。
以下に返信をいたしました。
1.はい、調べた限りでは、画像ファイルを図面に埋め込む場合は、OLE オブジェクトとして埋め込む以外は方法はありませんでした。
2.一般的に、OLE オブジェクトの修正オプションの数は、その他の図面オブジェクトよりも少ないようです。製品ヘルプにも記載されていませんが、ROTATE コマンドを実行してみましたが、OLE オブジェクトを回転することはできませんでした。また、IMAGECLIP コマンドも使えませんでした。
3.以前は思いつかなかったのですが、外部参照のファイルパスを「パスなし」に設定すれば、DWGファイルと参照元ファイルを同じフォルダで管理することにより外部参照が維持できます。
4.外部参照のファイルパスを「パスなし」に設定することで、理想のPDFの内容を PDF アンダーレイとしてアタッチして図面に表示する選択肢もあるのではないかと考えます。
その際、PDFアンダーレイの「背景の色を調節」プロパティを「いいえ」にすると、PDFに含まれるラスターデータが正しく表示されました。
以下は「はい」です。
以下は「いいえ」です。本来のラスターデータが表示されています。
Takamizawaさん
毎々ご回答いただき、ありがとうございます。
[AutoCAD上での画像編集]・[ファイル管理]の観点で着目した場合、
それぞれの方法において以下のメリット/デメリットがある認識です。
(誤りがあれば、ご指摘ください。)
[埋め込み(OLEオブジェクト)]
○:画像情報を図面に埋め込むことができるため、1ファイル(DWGファイル)のみによる管理が可能
×:埋め込んだ画像の編集をAutoCAD上で行うことはできない
(※少なくとも回転/トリミング(クリップ)は不可)
[外部参照(アタッチ)]
○:アタッチしたPDF/画像の編集(回転/トリミング(クリップ))をAutoCAD上で行うことが可能
×:図面情報(DWGファイル)と画像情報(PDFや画像ファイル)を個別に管理する必要がある
(※外部参照パスを[パスなし]に設定、同一フォルダ管理とする方法はある)
結論として、
「画像(PDF)を図面情報に埋め込み、1ファイル(DWGファイル)のみで管理したい」要件と
「埋め込んだ画像(PDF)をAutoCAD上で編集したい」要件は両立しないことが分かりましたので、
客先との協議の上、アプリケーションの落としどころを探すことにします。
あと、PDFをアタッチした際の背景色を調節できることは知りませんでした。
情報のご提供、ありがとうございます。検討の一助とさせていただきます。
一連のご回答は得られましたので、本件はCloseといたします。
ありがとうございました。
akifumi_nakano さん
返信ありがとうございます。
返信された内容に相違ないと考えます。共有情報がお役に立てばと思います。
よろしくお願いします。